【中学英語からやり直す】 文法は、何を、いつ、どのように学習すべき?


「中学で学ぶ英語の知識があれば、英語は使える」
実際に、そのような趣旨の本があったり、話題にされているのをよく聞きます。
「使える」の定義は様々にしても、中学で学ぶことを基礎=土台とすることで、あとからのレベルアップがスムーズに進むことに間違いはありません。

今日からのシリーズでは、「中学英語からやり直す」ということをテーマに、具体的に何を、いつ、どのように学習していくべきなのか考えてみたいと思います。

初回の今日は、「文法」についてお話しさせていただきます。

中学英語を侮るな

「中学英語」と聞いて、皆さんはどのような印象を持たれますか。 
簡単すぎる? 
果たして、そうでしょうか。

文法事項に限ってみてみると、中学で既に「関係代名詞」が出てきており、思ったよりも広範囲について触れられています。
「分詞構文」や「仮定法」など、高校に入って初めてでてくる項目もわずかにあることはあるのですが、それ以外のほとんどの項目に関しては、基本的な内容を中学で学び、項目内の発展的な内容を高校で補足していく形になっています。

つまり、中学校で学んだ「骨組み」に、高校でどんどん「肉付け」していくイメージ

いきなり高校レベルの問題集を手に取ってしまうと、「骨組みはもうできている」=「各項目の基礎は分かっている」という前提で解説などが進められてしまう場合があるのです。

大人になって、一から英語学習をやり直そうという場合、きっちりと「中学英語」からやり直すことをお勧めします。

文法が完璧になるのを待たない

中学での英文法は「骨組み」。しっかり学ばなくてはならない。
そうご理解いただけたことと思います。

ここで問題となってくるのは、中学の英文法を復習(文法書を読み、問題集を一巡した)後の話です。

「文法の基礎がしっかりした」→「では実際に英文を読んでみよう」ではなく、

「文法の基礎がしっかりした」→「ここでもう一頑張りして文法を完璧にしてから、”読む”に移ろう」という選択肢をとる人が多いのです。

実のところ、それは大変危険なことです。

なぜなのか。以下の図を使って説明したいと思います。

上の【よい例】では、文法の一通りの基礎を押さえた後で、すぐに「簡単な読み物を読む」に移っています。

文法事項というのは、文法書や問題集で見ているだけでは身に付きません。実際の文を目にして、ようやく感覚が身についていくのです。

そのような理由から、ここに「やさしい読み物を読む」のをはさむことは、大変理にかなっています。
それができた上で、さらに高校で学ぶ応用的な文法を「肉付け」し、次に難易度の高い文章に挑戦していくのです。

一方、【悪い例】では、中学文法(基礎)→高校文法(応用)の間に、実際に文章を読むことをはさんでいません。

本来ならば、やさしい文章を読んで身につけておくべき英語の感覚をつけずに、いきなり発展的な文法を学習してしまう。

例えば、高校で学ぶ文法事項に「分詞構文」というものがありますが、これらは英字新聞でよく目にするような発展的な文法事項です。それらを用途、意味も分からず終わらせたあとで、やっと「読む」ほうに移るというのは、効率的ではありません。

まるでそれは、自分では使いきれないほどの武器を両手に抱えて、相手に戦いを挑んでいくようなもの。
しかも、本来実戦で培っているはずの、戦いの勘が身についていないわけですから、その戦いにも勝てるかどうかは分かりません。

「英字新聞にも太刀打ちできるはずの文法知識があるのに、簡単な文章でさえ読めない」
このようなアンバランスが起きる理由は、このように勉強の順番にあるのです。

(補足)実際には、上の表のように、4つにキッチリと段階を分けられるわけではありません。(イメージしやすいよう簡略化しています)
そして、読んでいて分からなかった場合に、文法書や問題集に戻り復習をするという繰り返しをはさみ、行ったり来たりしながら進んでいきます。

まとめ

大切なのは、文法ばかり勉強しないで、合間に実際に「読む」を入れること、それに尽きます。

英文法を一気に完璧にしようとせず、読み物に触れる機会を多くはさんでいくようにしましょう。

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