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4月 2011 archive

【問題集レビュー】高校用/トレーニングノートα(英文法)

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
今日は一冊目の問題集、高校用/トレーニングノートα(英文法)をレビューいたします。
問題の表紙に「基礎をかためる」とあるのですが、基礎レベルから高校英語総復習にも使える良問ぞろい。
一冊目から、イチオシのものを惜しみなくご紹介します。

この本のおすすめポイント

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる  増進堂・受験研究社  定価:504円

なぼむしの設定:レベル2  文法をやり直したい方、総復習したい方にお勧め)

・多種多様な問題形式
英作文をさせるもの、カッコ埋めのタイプ、記号式のもの。
多様な出題パターンで飽きさせません。
問題の大部分は大学入試過去問。しっかりと頭を使って解かせる問題になっています。

・ジャンル別の問題だが、ちゃんと考えさせる問題が多い。
問題がジャンル別に分かれていると、「ここは不定詞の章だし、不定詞を選んでおけばいいのでは?」と、理由も考えずに選べてしまうことがあります。この問題集にはそのような問題は含まれておらず、解答の解説もしっかりしているので、「なぜそうなるのか」の確認をしっかりとすることができます。

こんなふうに解くとよい

問題の前に、その章のミニ解説が付いていますが、その部分だけでは正直全てを理解するのは困難だと思われます。もしも、文法を一からやり直したい、高校文法の総復習をしたいと考えていらっしゃるなら、総合英語Forestなどの文法書と併用することをお勧めします。

総合英語Forestは、「読み込める文法書」なので、

Forestを読んで概念の復習→トレーニングノートαで問題演習→間違ったところをForestに戻って見直し

というサイクルで解くことをお勧めします。

こちらもおすすめ

  • トレーニングノートαが終わったら、その上級版βにも挑戦してみましょう。

高校用/トレーニングノートβ英文法―実力をつける

  • 私がもっとも愛用している、Forestです。読んで概念を理解できる、素晴らしい文法書です。

総合英語Forest 6th edition

 

リーディング学習法 数珠つなぎで背景知識を得る

シリーズでお送りしているリーディング学習法ですが、今回は前回に引き続き背景知識を得ることで理解度を上げる方法をご紹介します。

前回は身近である日本の話題についての記事を読むということでしたが、そうしてばかりもいられません。英検1級等のエッセイ、スピーチ対策などを意識している場合は、日本国内の話題や自分の興味がある分野だけ情報収集していてはとても太刀打ちすることはできません。

基本姿勢と記事選び

まず、基本的な姿勢として「新しいことをまた一つ知ることができる!」という意識を持ってください。
記事を一つ選びます。
どのサイトの記事でも構いませんが、ご自身のレベルに合ったものを選んでください。特に問題なく読める〜少し難しいけれど調べながらなら読むことができるもので調整してみてください。
つい自分の好みで記事を選んでしまいがちなことが心配な方は、「TOPニュースから選ぶ」などといった決まりを自分の中で作ってしまうと良いかもしれません。

疑問はとことん解決

記事を読みながら、分からない単語を調べるだけでなく、分からない事柄についても調べてみましょう。慣れないうちは日本語記事でも構わないので、内容についての疑問点を解決します。
誰かに記事の内容を聞かれた時に説明できることを目標にします。記事の内容だけでなく、「〇〇ってどこにあるどんな組織ですか?」「最近別の地域で同じような事件が起こったりしてませんか?」などといった質問を自分自身で考えてみてください。
慣れてきたら日本語で調べるだけではなく英文記事を読むようにしてください。日本のフィルターがかかっていない、生のソースから情報を得てください。

まとめ

このように、記事を理解するために疑問点を解決していこうとすると、次はこの記事を読んでみよう、この事象についてはこの記事を読めばいいかもしれない…と、読む記事数自体も増えてきます。
類似の話題を数本まとめて読むと出てくる単語も重複しているものが多く、覚えようとしている単語がすっと頭に入ってくるという利点もあります。
ここで「新しいことをまた一つ知ることができる!」という気持ちが大切になってきます。知る楽しみを感じながらどんどん次の記事、また次の記事…と進めていきましょう。

試験対策を考えている方は、調べたことをメモしたりまとめておいたりすると、後で必ず役に立ちますよ!

【大学受験用問題集シリーズ】 その2:レベル設定

前回の記事では、大人の英語学習者が大学受験用問題集を使う意義についてお話ししました。
一口に大学受験用問題集といっても、問題のレベルはさまざまで、その種類も大変多く、どれを選んでいいか迷うかもしれません。
以前の記事で、問題の種類についてのレベル分けをしたことがあるのですが、今回は紹介予定の問題集について、実際にどのようなレベルの方向けなのか、一覧にしてご紹介したいと思います。

私の定める5つのレベルについて

今回、このシリーズで紹介させていただく問題集に関しては、以下のレベル設定でご紹介させていただきます。
このレベル分けに関しては、私自身の主観によるものであり、他の「英語資格と学校英語の相関比較」などとは若干差がありますことをご了承ください。
相対的なレベル比較(例 「この本の次には、この本に挑戦してみよう」)というふうにお使いください。

「大学受験問題集」とうたっていますが、広義で大学受験問題に対応できるレベルということで、高校用・一般用を含む、レベル2~5までの問題集のご紹介になります。
私自身は、講師時代にレベル3~4を中心に、その他多数の問題集を解いております。その中でも、自分が解いてよかったなと思うもののみをご紹介させていただく予定です。

紹介予定の問題集一覧

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる  (レベル2)

センター試験過去問研究 英語 (2012年版 センター赤本シリーズ)  (レベル3~4、問題によっては2も)

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ) (レベル3~4)

毎年出る頻出英作文 (レベル4)

基礎英文法問題精講  (レベル4)

基礎英語長文問題精講 (レベル4)

英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング―高校中級用 (発展30日完成 (14)) (レベル5)

伊藤サムの これであなたも英文記者  (レベル4~5)

注:レベル順の表記とさせていただきました。紹介の順序は前後します。

次回より、1冊ずつ詳しくレビューをしていく予定です。どうぞご期待ください。

リーディング学習法 読めない理由は英語力ではない?

今回は前回の記事に引き続き、分からない原因を踏まえたリーディング学習法をご紹介します。

前回の原因リスト3に挙げていた「背景知識がないので分からない」という点で考えてみましょう。

分からないからと落ち込む前に

TimeやEconomistの記事はちょっと難しいから…と、 VOAなどの記事を読んでみたけれど、何だかぼんやりした感じがして全体像がつかめない。そんなことはありませんか?
英語自体は特に難しいとは感じないのに、記事のイメージがつかめない。これは英語のレベルの問題ではなく、背景知識が不足しているということが大いに考えられます。
例えば、私たちがいつも使っている日本語で書かれたものでも、あまり詳しくない分野について書かれた文章を読んでも「???」となりますよね。それと同じことです。そう考えると「私は英語が分からない…。」と落ち込んでモチベーションが下がることもなくなります。

予備知識のある国内記事から始めてみる

まず、The Japan Times などの日本のニュースサイトの記事を読んでみましょう。Japan Todayなども分かりやすい英語で良いですね。
日本国内のニュースなら背景知識もあるので理解しやすくなります。逆に気を付けなければいけないのは、背景知識があるから理解できているだけで英語はあんまりよく分かっていないという状態になっていないかということです。そうならないために、読んだ記事を英語で簡単にまとめてみたりして自分でチェックしてみてください。国内での問題を英語で説明できるようになるための練習にもなるので、習慣付けをしておくと英検などの対策にもなります。

慣れてきたら…

しかし、こればかりではいつまでたっても先に進みません。
国内記事を読むことに慣れてきたら、海外メディアで日本のことを取り上げている記事を読んでみたり、自分の興味がある分野(趣味や仕事などで背景知識を持っているもの)を取り上げている記事をどんどん読んでいきましょう。
日本のフィルターを通していない記事が読めたり、日本では取り上げられないトピックに出会うと、英語を勉強していて良かったときっと感じられるはずです。それを感じられれば、もう習慣付けができた証拠ですね。

リスニング上達のためのボキャビル

日常会話に使われている頻出英単語は2,000〜3,000単語であり、学習者用ではないnative speaker用の文章を読むには最低5,000語ほどの知識が必要だといわれているようです(International handbook of English language teachingより抜粋)。リスニングが苦手という方のなかには、純粋に知っている単語数が少ない、または知っている単語でも発音を知らない方がいらっしゃるのではないでしょうか。

ボキャビルをする際に気をつけたいのが必ず発音を確認する、ということです。中学生の時、Butterflyのことを”ブッテテフライ”と覚えている同級生がいませんでしたか?読みを間違えたまま覚えてしまうと、リスニングで知っている単語が出てきても耳で認識することは出来ません。手間はかかりますが、新しい単語を覚えるときは必ず発音を確認してください。オンライン辞書では、Weblio が音声ボタンがついているので便利です。Macユーザーであれば、英単語を選んでControl+S を押すと単語が読み上げられます。(システム設定のSpeech→Text to Speechで設定できます。Alexがオススメ)。音声付きの電子辞書は高価ですので購入が躊躇われますが、Web上で無料で音声が確認できますので是非活用してみてください。

私が単語の”読み”の重要性を自覚したのは、Vietnamという言葉がきっかけです。初心者の頃、ディクテーションで簡単な記事を聞き込んでいた時に最後まで分からない単語がありました。スクリプトを確認すると”ベトナム”だったのです。よく知っている単語でも、”ヴィェ(ト)ナーム”と発音されると全くお手上げで聞きとれませんでした。それでも1度スクリプトを確認しながら聞くと、今度は”どうして今まで聞きとれなかったんだろう?”というくらい簡単に聞き取れるようになったのです。Vietnamはベトナム料理、ベトナム戦争などでよく出てくる単語です。それ以来、Vietnamという単語はいつでも聞き取れるようになりました。

中学、高校で習う英単語数は約2,000〜3,000語です。もしまだ基本の3,000語をマスターしていないようでしたら、方法は何でもかまいませんので頻出単語を暗記することをお勧めします。速読速聴・英単語Basic 2400 ver.2―単語1800+熟語600 などは、中学レベルの単語から網羅されています。問題集は何でもかまいませんが、CDがついているものがお勧めです。

単語集を使いたくない場合は、VOA Special English をお勧めします。基本の1,500語を使った記事が音声とスクリプトつきで手に入りますので、音声を聞きながら基本単語を覚える事ができます。私は単語集は使わずにVOAで基本単語を確認しました。

私は毎回必ず新出単語の発音確認をしています。単語集は使わずに音声とスクリプトがついた素材から単語を拾って覚えるようにしているのですが、単語に初めて出会った時から完全に覚えるまで、単語を見るたびに音声を確認しています。最初は面倒と思われるかもしれませんが、いつまでたってもリスニングが出来ずに貴重な時間をロスするよりも着実な方法だと思っています。

私が大学受験用英語問題集を勧める理由

私が大学受験用英語問題集を勧める理由。
それは、自分が大学受験用の問題集を解いて、英語力をアップさせることができたからです。
少々俗っぽい書き方になってしまいますが、私が講師としてそれらの問題を解くようになる前の英語資格は、英検準1級、TOEIC810。 問題集を数多く解いた後、英検1級、TOEIC900を取得することができました。

これから数回に分けて、おすすめの問題集を1冊ずつ紹介していく予定ですが、その前に今日は、いわゆる「受験英語」をやりなおす意義について考えてみたいと思います。

受験英語をやり直す意義

受験英語と聞くと、途端にアレルギーを示される方・・・たくさんいらっしゃると思います。
たくさんというより・・・私自身も今でこそ、こうやってお勧めすることができますが、それまでは受験英語によい印象を持っていませんでした。

受験英語の一般的な問題点としてあげられるのは、文法偏重、そしてそれの大元にある精読偏重の二点です。

まず、文法。文法は何のために学習すると思いますか?
正確な文を自分で書けること、そして話せること。フィーリングでなく細かな点までしっかり文章を読み取れること。私はこの3つのためだと考えます。
予備校で、多くの生徒をみてきた中で、それに気付いている生徒は皆無に近かったと思います。
文法問題で点をとれるための文法学習になってしまっている子たちが多かったです。
私は、大人の学習者の方に、その二の舞になって欲しくはありません。
しっかりとした土台を築くために、文法問題集をしっかりやり直していただきたいと思いますが、何のためにやっているのかだけは、しっかりと心に留めておいていただきたいと思います。

そして、精読について。私自身も、「なんでもかんでも精読せよ」「精読しか許さない」というわけではありません。
いつかは文法事項だの語彙レベルなど、そんなものを意識することなく、スラスラと読めるところを目指してほしい。ですが、そのためには、精読を無視するわけにはいきません。
私の定義する精読の目的は、以下の通りです。
習った文法事項を文章の中で目の当たりにし、文法が生きた形で使われているのを見ること。
そして、精読を繰り返すことで、自分で「あ、この文法事項が使われているんだ!」と気付けるようになること
です。この二点ができる頃には、格段に読解力が上がっていると断言します。

私の中では、


文法問題集で文法事項を復習していく → 実際の文章の中で文法事項に出会っていく

がセットになっています。
どちらかだけをやっても、中途半端な効果しか見込めません。

先に述べたように、一見どちらも、日本の英語教育の悪いところだと考えられがちですが、私はこの二つこそ、大人の英語学習者の方に、しっかりやり直してほしい部分だと思っています。

おわりに

余談ですが、おとなのやり直し用の英語問題集と比べると、大学受験用の問題集はケタ違いにお値打ちに手に入れることができます。

そしてその値段の割に、ものすごく中身が充実していて、コストパフォーマンスが素晴らしいです。
受験用ということで最初から選択肢に入れていなかったかもしれませんが、使い方さえしっかりしていれば、費用の何倍もの効果を得ることができます。

次回より、一緒にその使い方を見ていきましょう。

リーディング学習法 分からない理由を考えてみる

新しい年度も始まり、気持ちも新たに「4月からは毎日記事を◯本読むぞ!」と思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ読んでみるとあまりよく分からない。そんなことを感じたことはありませんか?
分からないからつまらない。つまらないから読む気になれない。そうやってリーディングの習慣付けに挫折してしまうかもしれません。

分からない理由

分からないのはなぜでしょう。

1.出てくる単語が分からない → 単語力がない
2.単語は分かるけど文章がどうなっているのか分からない → 文法が分からない
3.文章は分かるけれど何を言おうとしているのが分からない → 背景知識がない

上記に挙げたように、単語力がないのか、文法が分からないのか。英語ではなく読んでいる記事の内容自体が分からないのか。理由は色々考えられます。
自分に足らないものは何かと考えた上でどのように上記の問題をバランスよく解決していくかを考えていきましょう。
前回のYukoさんの記事にもあったように、読解力を鍛えることでリスニング力アップにもつながります。ニュース記事に慣れることでニュース音声の聞き取りにも役に立つので焦らず確実にステップアップしていきましょう。

問題を解決するのも自分に合ったレベルで

まず、項目1、2についてですが、自分の英語のレベルに合ったものからスタートすることが大切です。単語力に自信のない方は簡単なニュースサイトとして有名なVOA Special Englishから始めてみましょう。
以前にその利用法についての記事を書いておりますので、一度そちらをご参考ください
目標は「返り読みせず、読み上げられるスピードと同じまたはそれ以上で読める」というレベルです!

TimeやNewsweek、Economistをいきなり読んで挫折するのではなく、自分のレベルに合ったものをどんどん読んで慣れていくことから始めていきましょう。

次回以降は、項目3の背景知識の重要性についての記事を予定しております。

リスニング学習法 聞けないどころか読めない時は

リスニングが苦手といっても、原因はコレだ!と一概には言えません。

以前、リスニング学習法:音のルールを理解するで、リスニングの問題点を4つ挙げました。

1. 知っている単語でも聞き取れない

2. 聞けないどころか読めない

3. 語彙力が貧弱

4. まとまった文章を聞くと頭が真っ白に

リスニング力を鍛えるにはひたすら聴くしかないでしょう!と、力まかせに聞きとれない英語を聞いていませんか?聞きとれない原因がわからないまま、やみくもに時間をかけるより、まずは聞きとれない原因を考えてみましょう。今回は 2. 聞けないどころか読めない についてです。

聞きとれなかったリスニング素材を読んでみてください。スラスラと左から右に読めるでしょうか。返り読みは禁止です。漢文のように行きつ戻りつ返り読みしている、理解しながら読むのに時間がかかる、一度読んでも理解できないもの。そういうものが1回聞いただけで理解できる可能性は少ないでしょう。通常スピードのニュース、ラジオなどは180語/分〜200語/分、ドラマなどのセリフは200語/分以上で進んでいきます。たどたどしく、つっかかりながら読んでいるようならリスニング力アップのためにリーディングも同時に勉強しましょう。

この時オススメなのが易しい内容のものをたくさん読む”多読”です。なぜならば、ある一定の速さでスラスラと読む訓練をするためです。”わからない単語は辞書をひかずに文脈から推測する”という多読の原則を守ることが重要です。リスニング中、知らない単語に出会った瞬間、”ん?今のなんだっけ?”と意識が止まってしまい、その単語以降の言葉を聞き逃してしまう、というのも聞きとれない原因の1つです。分からない単語に出会っても、慌てず騒がずそこは飛ばし、前後の文脈から意味を推測しつつ続きも聴く。そのために多読は有効な手段だと思います。

分からない単語があっても辞書をひかずに文脈から推測する、はぜひ身につけておきたい能力です。大人の英語学習者である私たちは、数年間英語を勉強したところで全ての英単語を暗記することは非常に難しいと思います。いちいち分からない単語を耳にするたびに思考がストップしてしまったのでは、いつまでたってもリスニングが上達しません。

スラスラと一定以上の速さで読めるようになったら、今読めるレベルよりも少し下のレベルをリスニング素材として選ぶと、ストレスなく聴くことが出来ると思います。

ということで、リスニング上達のためには、

1.返り読みをせずに、

2.一定以上の速さでスラスラと読め、

3. 分からない単語で考え込まずに文脈から推測しながら読む。

ということを意識しながら読解力も鍛えましょう。

私のスクール体験談 ~スクールを最大限活かすために~

前回のエミコフさんの記事に引き続き、今回は、私なぼむしが通っていたスクールの体験談です。
自分の経験を踏まえて、スクールを最大限に生かす方法も合わせてご紹介・提案したいと思います。

スクールで何を学べるか

私は、某大手英会話スクールに2年、地元のコミュニティカレッジのコース(1コース授業6回)に4回通った経験があります。
英会話スクールは英検準1級を受験する前後、コミュニティカレッジは英検1級の受験対策として受講しました。

英会話スクールのほうは、テキストに即した1~4人までの授業と、フリーカンバセーション(先生1人に対し、人数はその時によって異なる)の授業の2種類に分かれていました。

とにかく、話すことに対する恥ずかしさ・コンプレックスを払拭したかった私にとっては、テキスト授業よりもフリーカンバセーションのほうが役に立ちました。

コミュニティカレッジでは、「スピーチメーキング」「時事問題についてのディスカッション」のコースを選択していました。

ここで学んだスピーチの型、そして実際に人前で話す機会を持てたこと。ダイレクトに英検受験に活かすことができました。

スクールに行けば何とかなる?

もちろん、前回エミコフさんが書いていたように、スクールに行くメリットは充分にあり、その内容には私も深く同意します。

また、今の自分が何を学習すべきなのか、目標としている英語力(例えば資格)取得のために何が必要なのかを知るために、客観的な意見を聞けるというのもメリットの一つとして上げられるでしょう。
(学校によっては、アドバイザー的な役割の方が、メニューを組み立ててくださる場合もあるようですね)

ただ、注意したいのは、「スクールに行けばなんとかなる」という考えは大変危険だということです。

偉そうに話していますが、私自身、特に最初の英会話スクールのほうでは、あまり深く考えずに臨んで、2年たって身に付いたのは度胸ぐらいでは・・・という結果に終わりました。

どういう英語力を身につけたくてそのスクールに行くのか、明確にする。

そして行くからには、スクールの授業を最大限に生かすために、予習・復習をきっちりと行う。

この二点が最も重要です。

スクールを最大限に活かす方法

現在、私はオンライン英会話スクールで学習を続けています。
今振り返ってみると、通学タイプのスクールで学習した内容自体は、オンラインスクールでも十分に学ぶことができることだと思います。
ただ、オンラインスクールは比較的自由度が高い分、より「自分で何を勉強すべきか考える/見つける」力が求められます。

通学にせよ、オンラインにせよ、「自分で自分の学習内容を組み立てる」、「予習・復習をしっかりする」という自主性がスクールを最大限に活かす、成功の秘訣です。

以下は、私達がオンラインスクールと並行して学習している(した)内容です。

方法の一つとして、参考にしていただけるとうれしいです。

まとめ

自戒を込めて書きますが、スクールに行くだけで英語力は伸びません。
何のために行くのかしっかりと考えること。行くからには、授業を最大限に活かすための予習・復習をきちんと行うこと。

そして、どのような形態のスクールに行く(または行かない)にせよ、「自分で何を勉強すべきか考える/見つける」という姿勢を大切に、英語学習をしていきましょう。

通学タイプのスクールのメリット

今回は通学タイプの英語スクールについてのお話をさせていただきます。

私は小学生から二十歳ごろまで地元の英会話スクールに通っていて、5年前から再び同じスクールに通い始めました。

現在通っているのは英日、日英翻訳クラスです。
翻訳というよりも読解と言った方が良いのかもしれませんが、洋書などの生の素材を使って英文を日本語に訳していくという内容です。
その際に文法などの細かい点を理解しているかどうかのチェックもされますが、その他にも歴史、文化的、地理的背景なども質問されるので、英文だけではなくそのようなバックグラウンドも予習していく必要があります。

これは無駄なことに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実生活で英文を読む時にはとても大切なことだと思います。英語をただ日本語に訳すだけでは何の役にも立ちません。背景を把握した上で内容をきちんと理解する。英語を読むということはこういうことなんだと感じさせてくれる授業内容です。

有名な大手翻訳学校とは違うのであまり授業内容に関しては参考にならないかもしれませんが、とても充実した内容です。

通学のメリットといえば、実際に他の学習者の方々と顔を合わせながら勉強ができることです。
授業前後には色々なお話ができ、それによって「私ももっとがんばろう!」とモチベーションアップにつながります。自分とは年齢も職業も違う方々とのお話は、英語学習以外でも参考になることが多くとても刺激になります。
通学の場合はスクールに通うための時間が必要なことがデメリットではありますが、その時間をリスニングなどにあてるようにしています。

気を付けなければいけないことは、通うだけで勉強した気になってしまうことです。
授業は行った時だけではありません。予習、復習も1セットです。予習なしではしっかり授業を受けられませんし、先生と対面しながらごまかしなどできません。そして、復習しなければ行った意味が半減してしまいます。
授業料は割高かもしれませんが、真剣に予習をし、真剣に授業を受け、真剣に復習をすることで十分に元を取っていると考えています。
これはオンラインオフラインに関係なく重要なことですね。

春はスタートの季節です。
色々な学習形態にトライしてみませんか?

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