10月 2010 archive

英検1級 二次試験対策 その5:当日の流れ

英検1級二次試験を初めて受けた時の緊張感は今でも忘れることが出来ません。初めて二次試験を受ける方は特に、勝手がわからず緊張されると思いますので、試験当日の流れについて事前に把握し、シュミレーションをしておくとよいと思います。

当日の試験の流れですが、まず会場について受付をすませたら、教室で必要事項を記入します。試験時間が近づくと数人ずつ呼ばれ、面接官のいる教室の前で座って待ちます。

面接を受ける教室には、タイムキーパーが1名、日本人面接官1名、外国人面接官がいます。ノックをして教室に入ると、面接官が簡単に挨拶をして、席に着くよう指示されます。次に、自己紹介をするよう求められますが、タイムキーパーが1分間たつと合図をするので出来るだけ時間を余らせないよう、自己紹介スピーチを用意しておく必要があります。ここで”名前は〜です。会社員です。趣味は読書です。”などと、あっさり自己紹介を終わらせてしまうと、残りの40秒程、面接官に好きに質問されてしまいます。想定外の質問をされて慌てないためにも、しっかりとした自己紹介をしましょう。面接官からの質問は、”どこから来ましたか?” ”何で来ましたか?” ”英検の試験がなければ、今日は何をしていたと思いますか?” というようなことを聞かれるようです。

自己紹介が終わると、面接の質問が書かれた色紙を5枚渡されます。紙は裏返しで渡されるため、始めの合図までは質問を見ることは出来ません。始めの合図を聞いたら紙をめくり、1分間で5つのトピックから1つ選びスピーチ構成を練ります。家での予行演習と比べ、この1分間は想像以上に短いので、5つの質問の意味を把握するので精一杯で、スピーチの内容まで考える時間はないと覚悟しておいたほうがいいと思います。

1分間の合図がなると同時にスピーチの開始です。2分間、時間を確認するすべもなく終了前の合図もありませんので、自分がだいたい2分間でどれくらいの内容を言えるのかを練習の時に把握しておく必要があります。緊張のため、時間の感覚は当てになりませんので、だいたいイントロで3文、ボディ2つでそれぞれ何文ずつ・・と、センテンス数を決めておくのも一つの方法です。

2分間で終了のアラームが鳴りますが、”Please go ahead.” と、言われて少しは追加をさせてくれるようです。時間をオーバーしてしまったら、ここで結論を述べるようにしましょう。

次にディスカッションです。二人の試験官からテーマに沿った質問があります。もし質問が聞き取れなかった場合は、もう一度質問を繰り返してくれるようお願いしましょう。質問内容を聞き返すと、前とは違った表現で言い直してくれることもあります。”多分こう言ったんだろう”と自己判断して見当違いな回答をすると、後の質疑応答に悪影響が出ます。また、沈黙が一番よくありません。採点のしようがないからです。

質疑応答の”Interaction”は30点が割り当てられており、スピーチで多少失敗しても挽回のチャンスがあります。緊張のために普段は難なく言える単語が思い出させないこともありますので、普段から易しい言葉に言いかえて、自分の言いたいことを伝える練習をすることが大事です。

 

まとめ

 英検1級二次試験の合格率は50%〜60%と高く、試験官も、出来るだけ受験者を落とそうと思って質問をしているわけではないと思います。緊張するとは思いますが、うまくいっている場面だけを思い浮かべて、闇雲に不安に陥らないようにしましょう。

 

英検1級 二次試験対策 その4:オンライン英会話レッスンを利用する

今回はオンライン英会話レッスンを使った対策をご紹介します。

オンライン英会話といっても最近はたくさんありますが、今回は私が利用していたEverybodyLovesEnglish.com(以下ELE) でのレッスンの内容を中心にどのような対策が役に立つかをご紹介していきたいと思います。

ELE講師であるジュリー先生はご自身のスクールであるELEを立ち上げる前のLingQ講師時代から英検1級のスピーチ用のレッスンを受け持っていらっしゃいます。豊富な経験があってこその的確なアドバイスはとても役立ちました。

レッスン概要

頻度:週1回60分
メンバー:ネイティブ講師1名、日本人(1級受験者、1級ホルダーなど)3〜4名。

レッスンの進め方

1.事前に決めていたトピックのスピーチ披露
  (事前に原稿を準備しておいても即興でもOK)

2.ネイティブ講師による表現、発音の訂正。スピーチの構成の講評。

3.他メンバーとの質疑応答。

このレッスンの利点

間違いに気付く
自分で原稿を作って読んでいるだけでは、間違った表現や発音に気付くことができません。辞書には載っていても不自然な表現を使っていたりすることもあるので、ネイティブ講師にきちんと直してもらい、変な言い回しを覚えてしまわないようにすることが大切です。

対応力を付ける
スピーチを即興で作ることも重要ですが、質疑応答もinteractionとして二次試験で一番ウェイトを占めている部分でありとても重要です。
このレッスンで次々とメンバーから繰り出される質問に答えることで、どんなことを聞かれてもとにかく何か意見を言う訓練ができました。

2次受験直前のメンバーがいる場合は、その人を中心に質問攻めにして徹底的に質疑応答に慣れるようにします。
私もまるで尋問を受けているかのような集中攻撃をしてもらいましたが、そのおかげで当日の面接官がとても優しく感じた覚えがあります。

モチベーションアップ
同じ目標を持つ人達と一緒にレッスンを受けると、毎回刺激になりモチベーションアップにつながります。
週に1度レッスンを受けることで学習のペースを維持することもできるので一石二鳥でした。

このようなグループレッスン以外でも、即興でスピーチを作るプライベートレッスンを受けておくのも効果的です。1分間で5つのトピックの中から一つ選んで構成を考えるということは、思っている以上に難しいです。

まとめ

大切な事は臨機応変に対応できる力をつけることです。
どんなに一生懸命練習しても、一人でやっていては自分の想定の範囲内のことしかできません。そんなこと考えてもみなかった!というようなトピックや質問に焦ってしまって持っている力を十分に発揮できずに失敗してしまうパターンもあります。
このようなレッスンを受けることで予想外のことに対応する力を付けていきましょう。

直前に数回受けても効果はありますが、1級を目標にしているのであれば今から開始しても早過ぎることはないと思いますよ!

英検1級 二次試験対策 その3:英検1級合格者のノートの中身

英検1級合格者のノートの中身は一体どのようになっているのか?

今回の記事では、私がスピーキング対策時に実際に作ったノートの中身を紹介したいと思います。

ノートの内容から、勉強を進めるコツを盗んでください。

スピーチ原稿を作ったら、必ずネイティブ添削してもらう

写真の解説の前に。
スピーチの構成は、エッセイの型と同様と考えていただいて構いません。しかし、時間が2分間と限られていること、緊張で思ったよりも少ない内容しか伝えられないことが考えられます。
エミコフさんの記事の「スピーチ構成」についてが大変参考になりますので、ご確認ください。

このノートは、自分が作文したものをLingQ(旧・the Linguist)で添削してもらい、それをプリントアウトしたものです。(厳密に言うと、スピーチ完成前のブレーンストーミングの文章です)

スピーチは原稿を作って丸暗記するものではありませんので、すべて原稿を作ってそれを添削してもらわなければいけないわけではありません。しかし、練習開始時、特にスピーチの型を習得するまでは、必ず信頼できる先生・オンラインサイトなどで添削してもらうべきです。

スピーチで応用できそうな話題を英訳

購読している朝日新聞で、少子化に関する興味深い記事を見つけたので、切り貼りし英訳したものです。
たとえばこのネタは、少子化に関するトピックだけでなく、他の分野のトピックへのスピーチでも具体例として利用することができます。
丸暗記で一つの問題例にしか対応できないスピーチを作るのではなく、他のスピーチでも活かせるようなネタをどんどん集めていきましょう。

どんなところにもスピーチネタは転がっている

先ほどは少子化問題の新聞記事を英訳していましたが、少子化問題について興味がでてきたら、いろんなところにその話題が転がっていることに気付きました。
このノートに書き出している選択肢はポータルサイトでアンケートとして載っていたものです。このような意見があるのだな・・・という参考になりました。

今までしていた勉強を「ネタ」集めの作業に

ネタになりそうな音源を見つけて、それをディクテーションしたものです。
ディクテーションの作業はリスニング対策として行っていたものですが、その際に使用していたBBCやNPRなどの音源はスピーチでも使えるネタの宝庫だということに気づきました。
エミコフさん、yukoさんも書いていますが、一次試験の準備の時から二次試験の準備も意識しておくことが大切です。(私自身は、実際にネタ集めの段階になって、ああ!あの時やっていたことも二次に使えるんだ・・・と気付いたことを正直に告白しておきます)

まとめ

そのほか、私のノートの中身をflickrにたくさん掲載しておりますので参考になさってください。

私自身、ノートをきれいにまとめることが勉強だとは思っていません。ノートに書き出すことに重きを置きすぎて、実際に口に出す作業(スピーチを録音したり、模擬面接をしてもらうこと)がおろそかになっては元も子もないと思っています。
今回、「ノートの中身紹介」という手段で、どのように学習をしたかを紹介させていただきましたが、ノート作りがすべてではないということを、どうぞご理解ください。

英検1級 二次試験対策 その2:オーディオブックでスピーキング対策

英検1級1次合格発表から二次試験までの3週間あまり。働きながら、子育てしながら試験準備をしている方は、机に向かって勉強出来る時間が限られていることと思います。1分足りともムダにしないために、忙しくてもスキマ時間に耳だけでもスピーチ対策しませんか?

私が二次試験前に参考にしていたオーディオブックをご紹介致します。スピーチのお手本としてIntelligence Squared Debateシリーズをお勧めします。これはイギリスで行われている公開討論会で毎回エネルギー問題や政治問題について賛成・反対にわかれてそれぞれ3~4人ずつ9分間のスピーチを行うというものです。時事問題の語彙や発音を知るために聞き始めたのですが、演説のうまい人のスピーチを聴くことでイメージトレーニングにもなりました。賛成派、反対派の意見を数人ずつ聞けるので自分の意見をまとめる助けにもなります。オーディオブックの発音は基本的にイギリス英語ですが、招待スピーカーの出身国によってアクセントは様々なので、リスニングの練習にもなると思います。

 

そして手早く知識を整理するのに役立ったのがPocket Issueシリーズ。時事問題について約1時間半で一通りの知識が得られるようにコンパクトにまとまっています。こちらもイギリス英語ですが、かなりクリアに発音されていますので、聞き取りやすいと思います。

 

二次試験対策として、記事読みやスピーチ原稿づくりに時間を割く方が多いと思いますが、発音や質疑応答の仕方などの勉強も重要です。たくさんのBig wordを仕入れても、スラスラと口から出なければ意味がありません。地球温暖化、エネルギー問題、ドラッグなど、ひとつのテーマについて手軽に知識と発音情報が手に入りますので、ぜひ試してみてください。

英検1級 二次試験対策 その1

今回は、オンライン英会話レッスン以外で普段どのようにスピーチの練習をしていたかをご紹介します。

以前にエッセイ対策で書きましたが、一次試験エッセイ用対策の際に二次試験のスピーチでも使えるようなネタ帳を作ってあったので、それを元にしてスピーチ用の原稿を作成しました。

まず原稿を読み上げて時間を計ってみて、自分の読み上げのスピードでは何ワード程度で2分間なのかということを調べます。
ここで注意しなければならないことは、原稿を読み上げるスピードと、実際に考えながら話すスピードは違うということです。当日は緊張したりしてスピードが落ちてしまうことが考えられるので気を付けてください。

私にとって丁度良かった構成は、
・トピックに対する自分の考えを述べる。
・その理由1とサポート意見を2文ほど。
・理由2とサポート意見を2文ほど。
・結論
というものでした。

録音してみると、自分がどのような調子でスピーチをしているかがよくわかります。
スラスラ話しているつもりでもボソボソと暗い調子になってはいませんか? 話者が暗くなっていては聞いている方も暗い気分になってしまいます。同じ内容でもハキハキと活き活きと話すだけで「私の意見を聞いてみて!とっても興味深いでしょ?!」という積極的な姿勢がプラスに働きます。同じ小説でもKindleの読み上げ機能とオーディオブックのナレーターでは全く面白さが違って感じることと同じことですね。
一度ご自身の話し方がどのような印象を与えるのか、客観的に考えてみてはいかがでしょうか。

このように内容だけでなく話し方も意識して録音したものを、iPod等のプレイリストにまとめて耳が空いている時に聞きます。繰り返して聞き、声に出すことで、常に上手く話している自分のイメージを作り上げていきましょう。

まとめ

原稿の内容をきちんとしたものにすることはもちろんですが、話し方や表情にも気を付けることでスピーチ全体がさらに良くなります。
最近は特別な機器がなくてもPCやMP3プレーヤーなどで録音が簡単にできます。常に客観的に自分をみつめるためにも、スピーチを作ったら自分で読みあげて録音し、その音声を聞いてみましょう。

【英検1級】エッセイ・スピーチを作る際の情報の集め方

前回、英作文の学習法では、まずは正しい文を書く練習をすること、エッセイの型を学ぶことが大事であると書かせていただきました。

伝えるための道具としての英語力(作文力)を磨きながら、発信する中身(自分の意見)を磨いていく。これを並行して進めていくことが大切です。

その発信する中身を磨くためには、具体的にどのようなことをしたらよいのか、どのような情報に触れていけばよいのか。今回は、私が実際に環境問題のスピーチを準備する際に使用したソース(情報源)について、ご紹介させていただきます。
(二次試験のスピーチ用に行った学習ですが、一次試験の英作文対策としても応用していただけると思います)

具体例・環境問題のスピーチを作るために使用したソース

以下が、私が英検1級二次試験の際に実際に使用したソースです。当時の記録と合わせて、今振り返って、こうしておけばよかったと思うことを余白に書いています。

TIME FOR KIDS

おなじみTIMEの子供版のページです。ブログでお付き合いのある英語学習者さんからのアドバイス、「易しい英語で自分の言いたいことを伝える」を参考に、スピーチ練習初期に使用しました。
使えそうなフレーズや文を抜き出し暗記。(例:「平均気温が上昇している」「数え切れないほどの植物、動物がその住処を奪われる」)
最初は長めのフレーズや長い一文ごと暗唱していましたが、もう少しコンパクトな形(例:「二酸化炭素を放出する」)で暗記をし、スピーチのなかのフレーズに活かしました。

この学習法は、直前対策には向かないかもしれません。英検受験を視野に入れ始めた時点で、コツコツこのような表現ストックをしていくのがベストだと思います。

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21世紀こども百科 地球環境館 (全1巻) (小学館こども百科事典)

図書館で借りた図鑑です。
こども向けに書かれているので、とにかく分かりやすく、スピーチの中に活かしたいネタの宝庫でした。面白そうなネタに関しては、自分でそれを英訳する(後日ネイティブ添削を受ける)ようにしていました。

百科事典に限らず、子供向けに書かれた本、大人用でも分かりやすく説明がされている本を一通り読んで、問題の背景知識を押さえておくとよいです。

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日本の新聞、テレビのニュース

自宅で購読している朝日新聞の中から使えそうな記事を切り抜き、英訳しました。
何気なくテレビのローカルニュースを見ていたら、「地球温暖化で海苔が壊滅的な被害」という話題を見つけ、さっそく英訳したこともあります。

もちろん英字新聞などで訳されているものを拾ったほうが早いですが、旬の話題を得られること、スピーチにオリジナリティを盛り込めることから、どんどん活用してほしいソースです。

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NPR: Environment(ポッドキャスト)

NPRの中でも、環境問題のニュースばかりを集めたポッドキャストです。

今思うと、自分の話すレベルとは合っていなかったので、「こんな話題があるのだな」くらいの認識で聴いていたような気がします。リスニング対策などに使ったほうがよかったと思います。

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VOA Special English

話すスピードがゆっくりなので、実際に口に出す練習には最適。環境問題に関するニュースがあった際には、シャドウイングをしました。

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思いついた話題を、とにかくネット検索→英訳

(例):
・身近な地域で行われている地下鉄・バスの割引(環境保全を目的としたもの)についてサイト検索
→その割引チケットの名前を英訳するのが難しかった

・太陽光発電について気になったので、燃料電池を作っている会社や電力会社のサイトを検索
→電力会社とガス会社がそれぞれ用いているシステムが、違うということを知って驚き。

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The Japan Times ONLINE

環境に限らず、すべての分野で使えるサイト。
環境関連記事を網羅するのは大変だったので、「この語句はどういう言い方をするのだろう」というのを調べるために使いました。

この作業も、直前ではなく、前もって始めておくことをお勧めします。

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まとめ

今振り返ると、この調べる作業というのは、本当に楽しくて、勉強しているなぁ・・・としみじみ実感するものでした。
試験勉強に余計な理想、理念は不要なのかもしれません。ただ、せっかく勉強をするのなら、丸暗記や何かの真似をするのではなく、新しい知識を得ながら自分の意見を述べる練習をしたい。そのきっかけとして、英検のエッセイやスピーチ練習は最適なのではないかと思いました。

今回、記事を書いたことで、「前もってやっておけばよかった」と思う内容もいくつか見つけられたので、ぜひ受験を考えていらっしゃる方の長期的な計画を立てるのに役立てていただければと思います。

英検1級英作文採点基準を予想する

英検1級1次試験の中で28点と最も配点の大きい英作文ですが、採点基準は公開されていません。採点を公平にするために、スペルミスや文法間違いなど明らかな減点対象の他にも、いくつかチェックポイントがあるのではないかと思われます。前回、基本的な5パラグラフライティングについて説明しましたが、その他にも採点の基準になるであろう項目を、SATやTOEFLのライティング採点項目を参考にして挙げてみました。

Vocabulary

・語彙の選択は適切か

・語彙のvarietyは豊富か

・スペルミスはないか

文法

・文章構造に間違いはないか

・用法は適切か

・コンマ、ピリオド、コロンなどpunctuationの使い方

構成

・論理的か
・段落分けは適切か、各段落のバランスは取れているか
・論理の流れ。筋が通っているか

内容

・提示した例は適切か
・ポイントがずれていないか
・意見に対する理由付けは適切か

長さ

・短かすぎたり長すぎないか

以上が大まかな項目です。チェック項目毎に採点する場合は、例えば各項目毎に1〜4までスコアリングして、その合計を点数とする方法が考えられます。単純な減点法であれば、簡単な単語で確実に、間違わないようにシンプルなセンテンスで書けば満点近くもらえるはずですが、そう単純な話でもないようです。

上記のチェックポイントは、他の試験を参考にした予想ですが、ライティング一般にあてはまると思いますので、英作文を書く際の指標にしてみてはいかがでしょうか。

レビュー:アルク ヒアリングマラソン その2

アルク ヒアリングマラソンのレビュー2回目です。

コンテンツ紹介


HMシネマ試写室 難易度★★★

ナレーターがストーリーを紹介していきながら、映画のシーンが挿入されている構成です。ボソボソと話したりするキャラクターのセリフは聞き取りにくいですが、ナレーターによるあらすじの説明でストーリーを理解できるので聞き取りの助けになります。
ここでも多聴派には概要を問う質問が、精聴派にはスクリプトの穴埋めが出されています。
セリフの中の注目すべき表現をピックアップして、文法的な説明や使い方の紹介もあるのでこれもスピーキングに役立ちますね。
いい感じに編集されているので、学習後にちょっとこの映画見てみようかなと思えてきます。

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ニュースの斬り方 難易度★★
VOAニュースから3つ取り上げられています。
聞き取りにくい箇所の解説があったり、背景や表現の解説もくわしくされているので、リスニングだけでなく、政治経済の知識や時事英語も学ぶことができます。単にリスニング力だけではなくこのような背景知識を得ることで、内容の理解度がぐっと上がることを感じます。これはリーディングにもいえることですよね。
それぞれのニュースは、通常音声とポーズ入りの音声が収録されています。ここで聴こえてきた順に意味を理解していくトレーニングや音声のリピーティングをすることによって、ニュース音声をしっかり聞く力が養えるはずです。

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英語で歌おう! 難易度★ (不定期連載)
8月号はTOTOのAfricaでした。この曲だけ入ったCDが別にありました。アーティストの説明や、歌詞はもちろんですが、歌詞の解釈や音のつながりで注意する箇所などの説明もあるので聞き取りだけで済ませてはもったいないですね。しっかり歌って楽しめるコンテンツです。私もトライしてみましたが、結構早口の箇所があって難しかったです。でもこういうものは楽しんだもの勝ちなので、上手い下手は気にせずどんどん歌ってしまえばいいですね。
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ディクテーションコンテスト 
40秒程度の音声をディクテーションして提出するというものです。WEBでも郵送でも送ることができるので便利ですね。二ヶ月前の解答が本誌に掲載され、間違いが多かった場所の解説が書かれています。そして、成績優秀者の名前も掲載されるのでやる気がでますよね。優秀者には抽選で図書カードなどのプレゼントまであります。毎月教材を作っているからこそできることですね。

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マンスリーテスト
通信講座の楽しみでもある提出課題です。内容は3パートに分かれていて、パート1は絵や図表をみて質問に答える問題、パート2は質問や発言に対する応答を選ぶ問題、パート3は会話やスピーチに関する質問に答える問題です。TOEICや英検の力試しにもなりますし、毎月提出することで1年間の自分の実力の変化を把握できるということはとても英語学習に役立ちます。

まとめ

ネット上には有料無料の音声素材が膨大にありますが、このようにしっかりとした学習方法まで提示されている音声素材はなかなかありません。内容もバラエティーに富んでおり、毎月新しいものが作られているというフレッシュさがあります。モチベーションアップの仕組みがしっかりと構築されている点が印象的でした。
自分で音声素材を見つけて学習を進められる方には特に必要のない教材かもしれませんが、学習時間が限られていて素材探しや勉強法の試行錯誤にかける時間がないという方にはピッタリの良い教材です。1年間しっかりと教材の指示にしたがって勉強をすれば確実に力がつくのではないでしょうか。



【おすすめPodcast】 Business English Pod :: Learn Business English Online

Business English Pod :: Learn Business English OnlineBusiness

http://www.businessenglishpod.com/

「ビジネス英語」と聞くと、そのような特殊な英語があるように思えますが・・・このポッドキャストは英語学習者全般に役に立つ内容になっています。
スキットの後に、使われている語句・フレーズの解説や穴埋め部分を補って答えるパートなどがあり、NHKのラジオ講座に通じる部分があります。もちろん、その解説部分も英語なので、丸ごとリスニング練習に使えます。
話すスピードがゆっくり目なので、放送に合わせてシャドウイングをするのもよいと思います。

番組の進め方に数パターンあり飽きさせない工夫があります。
最近聴いた回では、「面接の際に気をつけること」という放送があり、大変興味深かったです。就活の時に聴きたかった!

有料会員で、トランスクリプトやさらに詳細な語句の解説などがついてくるようですが、無料部分だけでも充分に活用できるポッドキャストです。

【比較メモ】
レベル:初級~中級
スピード:★☆☆
対象:ビジネスマンだけでなく一般学習者も。声に出す練習がしたい方にピッタリ
1本あたり:18分前後
Transcript(書き下し):なし(有料会員はあり)
英語の種類:イギリス英語

レビュー:アルク ヒアリングマラソン その1 

今回アルクのヒアリングマラソンのモニターに当選しました。応募した動機は、5年前に英語の勉強を始めた時にチャレンジしたものの挫折していたからです。あれから5年。これまでの学習の成果はでているのかとワクワクしながらお試ししてみました。

ヒアリングマラソンと副読本のイングリッシュジャーナルのセットになっています。
※イングリッシュジャーナルについてはYukoさんの記事(学習法アリ)を参考にしてください。

今回は一つ一つのコンテンツを学習しながら内容のご紹介をしていきます。
目次を見ると難易度別に★マークが付けられているので(★〜★★★)自信がない場合は★から始めて行くと良いと思います。

コンテンツ紹介

比べて納得!「英語の音」入門 難易度★
毎月一つの音を取り上げて(この号では”p”)発音のポイントや音の特徴を理解していきます。よく似た発音を聞き取ったり、その月に取り上げられている音が入った文章を聞いたり音読したりできるメニューがあります。この号ではpとbを音の違いに注意しながら聞き取るような構成になっていました。

最後のまとめとして、30秒程度の会話文で今月の音をきちんと聞き取れているかのチェックをします。ゆっくり音声も付いており、シャドーイングの練習もできるようになっています。

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3ラウンドでウォームアップ 難易度★
3ラウンドシステムとは、一つの教材を各ラウンドでの指示を忠実に守りながら3回断続的に学習していく方法です。最初は概要をつかみ、そして細部から行間という流れで理解を深めていきます。学習上の注意点はテキストにきちんと書いてあるので安心です。

ラウンド1ではイラストを見ながらスキットを聞きます。二つのイラストがあり、会話の場面を表しているのはどのイラストなのかというような概要をつかむ聞き方をします。そして単語リストの単語が聞き取れているかを確認しながらおおまかに話の内容を推測。

ラウンド2ではキーフレーズをチェックしていきます。そして発音や意味などをチェックしたあとに、テキストに書かれているスキットのスクリプトの空欄を埋めるトレーニング。
その後に内容についての質問があるのですが、聞き取れない場合は鍵となる語やここの部分に注意してみる…などといったヒントも書いてあるので、参考にして聞いていくことができます。

ラウンド3では、スキットの要旨をまとめたり、登場人物の行動について説明したりするような課題が出されます。そこでもヒントが3つ書かれているので解答の助けになります。
聞き取れなかった時のヒントが書かれていることで、「聞き取れないからもうやめよう」と早々に挫折するということはなさそうです。

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ラジオドラマ劇場 難易度★★★
これはカナダのラジオドラマ Rumours & Boarders がそのまま使われています。
多聴か精聴か自分のスタイルに合わせてナビが付いているので、普段のスタイルを変えることなく取り組めます。(この場合の「多聴」「精聴」はどういうものかということは、入会時に送られてくるコースガイドにくわしく書かれています。)

テンポの良いやり取りが心地良く、日常での口語表現で溢れています。聴き取りが難しいという場合でもスクリプトや語注も付いているので、訳や英文を見ながら取り組んでも良いと思います。徐々に聞き取れていくようになるのを感じることができる教材ではないでしょうか。

キキトレ度チェックという表も付いていて、何も見ない、語注だけみる、訳を見る、英文を見る、再度何も見ずに聞いた場合の5段階のチェックが出来るようになっています。

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通訳者が教えるアクティブリスニング 難易度★★
これは聴くだけではなく、かなり口を動かすトレーニングです。
多聴スタイルの場合は、内容理解の質問が二つあるだけですが、精聴の方は音声のリピーティングやシャドウイング、ポーズ入音声で訳を言いながら同時通訳風の練習ができるようになっています。自分の声を録音して、ミスをチェックしたものを書き込める表まで準備されています。すごい。

音声自体はゆっくりめですし、話者はアルクのコンサルタント&人気講師のドン・ドットさんだけあって聞き取りやすいです。

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今月の本音トーク 難易度★★
毎月一つのテーマに付いて日本に住む3人の外国人が話をするというコーナーです。台本なしのおしゃべりは聞いていて楽しいです。国籍も様々なので、色々な英語に慣れることができます。外国の方々から見た日本の話を聞くのは面白いですね。
多聴派には概要を問う質問が、精聴派にはスクリプトの穴埋め(ディクテーション)をする課題が出されます。会話をはずませるコツといったコミュニケーションのヒントが書かれているので、スピーキングの際の参考にもできます。

内容が盛り沢山なので一度では紹介できなかったので、後半部分は次回ご紹介します。



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