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12月 2012 archive

ロールモデルを探す

今年も残すところあと僅かですね。年初に立てた目標は達成できましたか?新年の目標として英語学習を挙げたものの、継続出来なかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。なんといっても、英語学習は”継続すること”、が鍵だと思います。私が英語学習を本格的に始めたきっかけは、2006年の新年の目標でした。それから2013年の現在まで、ずっと英語学習を続けています。それまでも幾度となく”英語をマスターすること”を目標に掲げていましたが、毎年三日坊主に終わっていました。では、成功した2006年と過去との違いは何だったのでしょうか。それは、”ロールモデルを具体的にイメージしたこと”だと思います。

 

インターネット上には、たくさんの英語学習者さんがいらっしゃいます。ブログで学習方法や試験対策、現在の英語力などを詳細に公開されていますので、皆さんもお気に入りのブログを見つけて参考にされているのではないでしょうか。私も学習を始めたばかりのころは、英語を勉強しているよりも、学習法を模索している時間のほうが多い状態で、TOEICの点数や英検の級数、試験対策ばかりに目がいってしまい、色んな方法を試しては挫折することの繰り返しでした。”最終的に自分はどうなりたいのか”、を考えてロールモデルを探すようになってからは、良さそうな情報に飛びついては挫折する、ということがなくなりました。私が理想とした5年後の自分は、

・ストレスなく英文が読めること。洋書や仕事の文書をスラスラ読める。

・テレビニュースはほぼ100%聞き取れること。

・仕事で自分の意思が伝えられるレベルで話せること。

・自然な言い回しで英文が書けるようになること。

 

でした。今振り返ってみると、”実際に使えること”に焦点をあてていたように思います。

 

英語学習をするのだから、英語講師や英語専門職の方の学習法が良いに違いないと最初は思っていましたが、実際に英語を使って”英語専門職以外の仕事に役立てている方”のほうが自分の理想とする姿でした。英語学習者のなかには、将来英語講師や通訳として働きたいと思って勉強されている方も多いですが、そういう方と自分の英語学習に対するスタンスは違っていても問題ないと割り切るようにしました。自分は英語文法について他人に説明出来るほど詳しくなる必要はありませんし、試験テクニックを使う必要もありませんでした。

参考基準として除外したのは、試験学習に特化した学習法や、目標を達成するまでに何年もかかった学習法です。何年かかっても目標を達成する姿勢は参考にさせて頂きましたが、自分も同じ事をしてしまうと長期コースをたどってしまう可能性があると感じました。

 

参考にさせて頂いたのは、英語を使って仕事をする必要があるビジネスマンの方たちのブログや書籍です。特に、「読んで英語力を上げた」方の方法を参考にさせて頂きました。何を読むかは好みによって違うと思いますが、例えばTOEIC900を取った時の本のレベルや、英検1級受験前にはTIMEなどの雑誌が読めた、などは参考に出来ます。一人で海外出張をしたり、英語圏の大学院に行かれている方、趣味で洋書をたくさん読まれている方の現在の姿を見て、自分はどうなりたいのかを具体的にイメージ出来たことで、英語学習を継続できたと思っています。

 

本屋の英語コーナーでも英語ブログでも、TOEICや英検などの試験対策に関する情報が一番目につきやすいと思います。何をやっていいか分からない学習初期の頃は、”とりあえず対策問題集でも解くか…”となるかもしれません。”この問題集は良かった”、という情報だけではなく、試験特化している方の3年後、5年後の姿は?多読だけした場合は?オンライン英会話中心だとどうか、など結果も見てみると良いと思います。”英語が出来るようになりたい”の中身を具体的に想像することで、右往左往した挙句、道に迷うことを防げるかもしれません。

 

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【iPhoneアプリ紹介】音楽用アプリmimiCopyでリスニング

リスニングが苦手な方が聞き取りの練習をしていると、早くて聞き取れないことが多くあると思います。
今はアプリなどで再生速度を簡単に変えることができますが、声の高さが低くなってしまうためにせっかくゆっくり再生しても聞き取りにくくなったりしますよね。
今日ご紹介するアプリは、声の高さを変えずにスピードだけ落とすことができるアプリです。


mimiCopy – 耳コピ専用プレーヤー – ART Teknika Inc.

私は趣味で音楽をやっており、時々楽譜の無い曲を聞いて楽譜に書きだしたりすることがあります。その時にこのアプリを使っていたのですが、先日「リスニングの音声が速すぎるからゆっくり再生して欲しい」というリクエストがあり、このアプリのことを思い出しました。

操作法

操作は簡単です。

まず初めはこのような画面です。

左上の「ファイル」をタップするとこのような画面になります。

最初は何も取り込まれていないので、さっそく取り込んでみましょう。

ファイルはWi-Fiでも取り込めますし、iPodライブラリの中からも取り込めます。
今回はiPodから取り込む方法で進めていきます。(Wi-Fiの場合はWi-Fiボタンをタップしていただくと画面に転送する手順が詳しく表示されます。

下にあるiPodと書いてあるボタンをタップするとライブラリが表示されるので、そのままインポートしたいファイルを選びます。
すると選択したファイルが読み込まれます。

最初はファイル全体が流れるようになっています。全て流す場合はこのままでOKです。

音声の一部だけを聞きたい場合はこのように区間指定できます。そしてその指定区間でリピート再生が可能です。

ディクテーションをしていて、一部だけ聞き取れずにリピートしたい時に便利ですね。

そして、肝心のスピード調整です。
メイン画面の右下のメーターのようなマークのボタンをタップすると、画面下部に調節するためのバーが表示されるので、下の方のメトロノームのマークが書いてある方ですきなスピードに調整します。

デフォルトでは通常のスピードの50−200%の範囲で変更できます。メイン画面の右上の設定ボタンをタップすると色々な項目を設定できるのですが、その中で最低スピードが25%か50%か選ぶことができるので、50%ではまだ物足りないという方はここで25%を選んでおいてください。

ゆっくりにしても声の高さはほとんど変わらないので、同じ人がゆっくり話してくれているようです。

音楽系のアプリですが、十分リスニング対策に使っていただくことができます。
アプリにしては少し高めの450円ですが、ピッチを変えずにスピードを変えるというアプリの中ではかなりクオリティが高いのでオススメです。

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たくさん英字記事を読めば、自然と自分の意見が言えるようになるか?

国連英検特A級の対策をする中で、「英字記事をたくさん読むこと」、それを学習の中心においていました。
実際、そのおかげで語彙が増え、読解スピードも上がり、一次試験を通過することができたのですが、二次試験対策はそれだけでは不十分だった、試験が終わった今そう感じています。

今回の記事では、「自分の意見を英語で言える」ようになるために、どのような方法で取り組めばよかったのか、自分自身の反省をもとに書いてみたいと思います。

読めば自然と「固まってくる」と思っていた

同じトピック、テーマの記事をたくさん読んでいれば、自然と大事な部分、論調が見え、そのうち自分の意見ができてくる。
二次対策を始めた当初は、そのように思っていました。

実際、同じ単語が何度も出れば、それが大事な言葉だということが分かります。
「あ、これ、前に読んだ記事と同じ意見/反対の意見だな」、それだけなら、ただ読んでいるだけでも気づくことができます。

問題は最後のステップ。
「こういう言葉がある」「こういう意見がある」、じゃああなたが考えていることは何?
例えば、オンライン英会話で自分が学習したテーマについて話していても、自分の意見を聞かれると全然スムーズに出てこないのです。
「こういうことがあったと英字記事で読んだ」、その説明ばかりが上手くなっていき、自分の意見のほうになるとたどたどしいまま。
そのような日々が続きました。

「核」は自分で作り出さねばならない

私は、学習をする際、いつも心がけていることがあります。

それは、”まず「核」を作り、それにどんどん肉付けをしていく”スタイルをとること。

例えば、文法を勉強するならば、中学レベルの基礎となるものを最初に学んで、それを「核」とし、あとから高校文法で詳細を補っていく。
国際情勢など、自分があまりなじみのないことを学ぶ時には、まずは新書を読んで大まかなところ(=「核」)を理解し、そのあとに専門的なもの、難易度の高いものを読んで、知識を補完していく。
今までずっと、そのように取り組んできました。

そして、今回二次対策を開始した当初も、たくさん読んでいればそのうちに「核」ができてきて、読めば読むほどその「核」に肉付けされていく、そのように考えていたのです。

それが間違いだということに気付いたのは、試験対策もだいぶ佳境に入ってからのことでした。

まず「核」は自然にできてくるものではありません。

そして、私がここで「核」にしなければいけなかったのは、「単語」や「他の人の意見」ではなく、「自分の意見」です。たとえ拙くても、自分の意見という「核」が先にあって、それを補足するために、どんどん記事を読んでいく、そのようにすべきだったと今は思います。

攻めの「記事読み」

自分の意見が最初にあれば、これは英語で何と言うのだろう?と自分から表現を探しに行く読み方ができます。

自分の意見がしっかりしていれば、それとは違う意見の記事を読んだ時にも慌てません。逆にそれを活かして、「○○のような意見もあるけれど、それには~~のような欠点がある。だから私はこう思う」と自分の意見をサポートするために使うことも可能です。

もちろん、最初から立派な意見を持っているわけではありません。
(そのために必要な英字記事を、今から読むところなのですから)
ですが、たとえ拙くても、下らない意見に思えるとしても、それを持って読むのとそうでないのとでは、自分の中に吸収される知識、情報量が大きく違ってくると思うのです。

これからの学習に活かしたい

自分自身、今回の試験対策で、それに気づけたのは本当に直前になってからです。
そして、試験の合否はまだ出てはいませんが、そのような読み方が完全にマスターできたかといえば全くそうではなく、これからその方法をアレンジ、より具体的な方法へと落としこんで行かねばならない段階だと思っています。

今回、自分が試験対策を通して発見した、「このようにすればいい」という方法。それを今後の学習に活かしていくことこそが、試験を受験した大きな意義の一つだと思います。

来年度以降の課題をこうして見つけることができ、本当に良かったです。

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【ブックレビュー】On Writing Well

On Writing Well は、1976年の発売以来、100万部以上を売り上げたライティング教本です。ノンフィクションを書く時の心得が、作者の信条とともに綴られていますので、リーディングの練習も兼ねて読むとよさそうです。

 

ライティング上達のうえで大事なことは、スケジュールを決めて毎日書くことのようです。ライティングは書くことでしか学べず、ある程度まとまった量を定期的に書くことを勧めています。繰り返し強調されているのは、簡潔を心がけること。自分を賢く見せようとして、難しい文章を書くのは良くないことで、読み手に分かりやすいよう、無駄を省いたシンプルな文章を書くべきだそうです。これは、英語学習者にとっては心強いアドバイスだと思います。文章の格を上げるために、難しい言い回しを散りばめる必要はないのです。

 

実際のライティングに関するルールが書かれているのは、10章の”Bits & Pieces” の部分です。ここで紹介されているルールの一部を紹介します。

・能動態を使うこと。受動態はなるべく使わない。

・正確な動詞を使うこと。例えば、stepped down ではなく、辞めたのか (resign)、退職したのか (retire)、解雇されたのか (fired) が分かる単語を選択するべき。

・ほとんどの副詞は必要ない。

・ほとんどの形容詞も必要ではない。本当に必要かどうかよく吟味すること。

・a little, kind of, quite, very, too, pretty much, in a sense などは使わないこと。

・句読点のルールをマスターすること

・ but, yet, instead, thus, therefore, など、文章に変化を表す単語の使い方を学ぶこと。

・I’d, he’d, we’d などの短縮形は使わないこと。

・that とwhich の使い分けについて。

・概念名詞を避けること。

・名詞を連ねた単語を使わないこと。例えば、rain のことをprecipitation activity などというのは良くない。

・事実を誇張しないこと。

・パラグラフは短く。

・何度も推敲すること。

などです。ライティングのルールがまとめて書かれているのはこの章のみですが、この本の文章や、作者が良い文章の見本として抜粋した記事も参考になります。

 

この本では、ライティングの一般的な心構えの他、各論ではサイエンス記事、スポーツ記事の書き方、職場でのライティングなど、様々なタイプのライティングについて書かれています。ほとんどの英語学習者にとって、英作文はノンフィクションライティングでしょうから、自分の目的にあった項目があるのではないかと思います。

 

 

On Writing Wellは、ライティングのプロが書いたライティング教本ですので、書かれている文章全てが参考になりますが、もしライティングのDos and dont’s だけを知りたいなら、The Elements of Style や、Painless Writing  などの参考書がお勧めです。

 

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【無料でリーディング学習】englishforeveryone.org

今回は無料でリーディング学習ができるサイトをご紹介します。

englishforeveryone.org

ここはタイトル部分にも書いてあるのあるのですが、printable なワークシートがダウンロードできるサイトです。
実はリーディングだけではなく他にも色々な素材があるのですが、リーディング素材だけでもとても豊富なので、本日はそこに特化してご紹介したいと思います。

細かいレベル分け

こちらの素材はK-12の生徒向けに作られています。ですから、幼稚園から高校生のそれぞれのレベルに合わせて12のレベルが揃えてあります。

例えばGRADE1はこのような内容です。

GRADE12はこのような内容です。

reading comprehension ですからもちろん内容に関する質問があります。 この質問もそれぞれのレベルでクリティカルリーディングのスキルを引き出すように考えて作られていると書かれています。
ただ漫然と文章を読んでいると理解した気になってしまいがちですが、このように内容に対する質問に答えようとすると、より深く文章を読み込もうという気持ちになれますし、答えられなければきちんと理解できていないということも分かりますよね。

豊富な素材

全て印刷ができるようにPDFになっています。
私はこのような問題はプリントアウトして問題と質問を並べて見ながら読む方が読みやすいと思っているのでこのスタイルは嬉しいです。
WEBからプリントアウトすると無駄な部分まで印刷されたりしてイライラすることもありますが、こちらはもともと印刷用にレイアウトされているので無駄がないところも良いです。

各グレードに8つの素材が準備されていますが、それぞれ質問の数や、本文のワード数が明記されているので、長さで選ぶ場合も選びやすいです。内容までは書かれていないので、それは開いてみないと分かりません。

下の方にスクロールしていくと、Short Story やInformational Passages、Technical、Role Playなどのジャンルもあります。
これらはグレードで分かれてはいませんが、Beginning level, Intermediate level, Advanced levelなどきちんと明記されています。Beginning の中でも、Low, Mid, Highに分けられているきめ細かさ!
ここまで分かれていると、自分に合ったレベルも選びやすいのではないでしょうか。

きめ細かい解説

解答がきちんと付いているのは当たり前かもしれませんが、その解答につけられている解説がとても詳しいです。
本文中のこのパラグラフにこのような表記があるので…などきちんと書かれています。もちろん英語での解説ですから、答え合わせでもリーディング学習できますね。
英語の解説を読んで学習すると、日本語での解説より分かりやすいことが多いので、このような教材はとても嬉しいです。

まとめ

レベルが色々と分かれているので自分に合わせたものが選びやすいですし、レベルを上げていく楽しみもあると思います。
そして、初級者の方から利用できるところも良いと思います。
年末年始のお休みに、まとめて取り組んでみてはいかがでしょうか。

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国連英検特A級 二次試験受験記

2012年12月16日(日)。
国連英検特A級の二次試験を受験してきました。

今回は、当日の様子、試験内容など今回の受験に関することを余すことなくこちらにご報告させていただきたいと思います。

会場・受験までの様子

今回の二次試験は、大阪会場(大阪学院大学)で受験してきました。
大阪でも特A級の試験が受けられるようになったのは、確か1年ほど前のこと(それまでは東京会場のみ)
中部地区に住んでいる私にとっては、大変便利になりました。

A級受験のときの教訓から、受付の順番が遅くなるとそれだけ面接の順番が遅くなり、待っている間に緊張が高まることが分かっていたので、早めに受付に行くようにしました。そのおかげで、今回は待ち時間なく受験することができました。

面接では、A級・特A級ともにあらかじめ面接シートというものに記入をします。10個の質問で構成されていて、答えたくないものに関しては記入する必要がありません。(詳細はこちらの書籍でご確認ください)

ここをいかに書くかで、面接で話す内容が決まる、つまり合否を左右すると聞いていたので(注:ここに書いた内容自体は採点の対象にはなりません)、書く内容には細心の注意を払いました。
(「書き過ぎ!」と急いで消したり、直前まで試行錯誤しました)

いよいよ試験

名前を呼ばれ、いよいよ試験本番です。

試験官はネイティブの男性と日本人の女性のお二人でした。

(試験前に受付の方から「今日はオブザーバーの方がみえますが気になさらないでくださいね」と伺って、内心ドキッとしていたのですが、いつからいらっしゃったのか、実は記憶がありません。最後、退席するときになって、自分から向かって左側にお二人座っていらっしゃるのに気づきました。)

質問内容、それに対する答えの内容について、記憶している分を書かせていただきます。

(最初は男性試験官から)
・試験会場まで迷わなかったか?

大丈夫でした。自宅から会場まで少し遠いので早起きしなくてはなりませんでしたが、学生時代関西方面に住んでいたので、こちらに来るのが楽しみでした。

・(学生時代の話の流れで、)なぜその学部で学ぼうと思ったのか?

旧ユーゴの紛争で子供たちが戦闘でひどい傷をしているドキュメンタリーを見て、なぜ人がこのように宗教や文化などの違いで争わなくてはいけないか疑問に思い、この学部を選びました。

・それからずっとこの勉強をしていたのですか?(これを書いている今、ハッキリと覚えていないのですが確かこのような内容だったと思います)

いえ、違います。でもこのようにもう一度勉強をする機会を与えてもらえて嬉しかった。知れば知るほど、自分にとっても何かができるのではないか、たとえ小さなことでも・・・と思うようになりました。

(このあたりで、「私の同僚からも質問があります」と女性試験官にバトンタッチされました)

実は、ここからの質問については、ひとつひとつハッキリとは覚えていません。
各質問について、女性試験官のおっしゃっていることの一部分が聴き取れず、3回ほど聞き直してしまったように記憶しています。

女性とのやり取りは、ほぼ大部分「パレスチナ問題」についてのことでした。

自分が答えた内容で覚えているのが、

・先月総会でパレスチナが「オブザーバー国家」になったこと。

・イスラエルがそれに対し、入植地にもっと建物を建てると言っていて、それは平和的解決の進展を邪魔してしまうこと。

・パレスチナ・ガザ地区の人々は、狭い地域に閉じ込められ、外とのアクセスも制限されているが、外からでも何か手伝えることがあること
(eラーニングで、大学生と国連機関が協力して、パレスチナ内の人々に教育の手助けをしていることを例にあげました)

・ユニセフなどが実際にパレスチナ内の子供たちを助けているが、予算不足が原因で仕事をコンプリートできないことも多い。
これらの機関(ユニセフやUNHCRなど)は国連と予算が別なので、それはよくないと思う。

(この辺りでまた、男性試験官にバトンタッチされました)

・国連がしていることについて何か意見はありますか

国連は実際に多くの人を助けている。でも、拒否権の問題で事態がうまく進展しないことも多い(昨年のパレスチナの国家申請がアメリカの拒否権でダメになったことを例に挙げた)

(この辺りでタイマーがなりました。「続けて」と促され)

拒否権がなければ、もっとスムーズに事が進むことが多い。だから、拒否権についてもう少し考える必要があるのでは。

以上が、試験のやり取りの内容です。
(忘れないうちにと思いだしながら、一気に書いたため、文体に統一感がなく申し訳ありません)

書きながらふと気になったのが、「試験官の質問内容を今ハッキリと覚えていない」ということです。その時その時で、質問内容を取り違えてはいけないと思い聞き返すようにしたので、質問を理解していないということはないと思うのですが、こうやって思い返すと少し不安になります。

この後、「ここに来られて大変光栄でした」と告げ、Thank you very much.を繰り返し(ここでオブザーバーの方に気づく)、教室をあとにしました。

試験会場の建物から出たのは、集合時刻から30分をちょっと過ぎた頃。
面接自体もあっという間、試験自体(前後の時間)もあっという間で、「試験が終わった」ということを、にわかに信じることができませんでした。

これからのこと

以上が、試験当日の振り返りです。

これからどのように勉強するかについては、今自分がこちらに書かせていただいた振り返りを元に、じっくりと組み立てていきたいと思います。
(現時点で、全体を振り返った大まかな反省点としては、「国際情勢に関することを説明・自分の意見を言おうとすると流暢さが落ちる」、「専門用語が即座に出てこない、コロケーションがまずい」などが頭に浮かんでいるので、その問題意識を今後の学習に活かしたいと思っています)

一受験者としては、もちろん合格であって欲しいというのが本音なのですが、講師として「自分で自分自身の弱点を見つけ、それを伸ばす対策を立てる」、その実践の場としての国連英検受験でしたので、もし不合格であったとしても、それを「弱点を見つけられた」「今度はその弱点を伸ばすいい機会だ」と受け止め、今後の英語学習・講師としての指導に活かしていきたいと思っています。

そういった意味で、「今日から合格発表まで」と「合格発表以後」の勉強の仕方は、(どちらに転んでも)大きく変わってくると思うのですが、その内容もまた今後のために記録していきたいと思います。

長くなりましたが、今回、記事を読んでいただき、ありがとうございました。
そして、国連英検受験を応援してくださった皆様に、厚く御礼を申し上げます。
今回の経験により、これからも学習者、指導者として英語に関わり続けていきたいと自分の気持ちを再確認することができました。
これからもぜひ皆様に見守っていただけると嬉しいです。

本当にありがとうございました。

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【書籍レビュー】a と the の底力

英語学習をしていて色々とつまずいてしまうことがありますが、その中でも「冠詞」に引っかかったことがある方は多いと思います。日本語には冠詞がないので、どうしても感覚をつかむのが難しいですね。
今日はその冠詞について書かれている書籍をご紹介したいと思います。


aとtheの底力 — 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界

私たち日本人の英語学習者にとって捉えることが難しいものの中の一つが冠詞だと思います。
私たちが中学生で初めて英語を習った時、どのように冠詞について習ったでしょうか。
私の記憶では、数えられるもので単数のものには a(an)をつける、特定できるものには the 付けるというように習いました。

ただ、そうは言ってもなかなか話したり書いたりするときにきちんと冠詞を付けられているかというとこれまた難しいです。
このような疑問を解決するためにドリルや参考書が色々と出ていますが、それらをやっている時は分かっても、実際に使用する時は迷ってしまったりしませんか?

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この本は読み物のように、先生が生徒に丁寧に簡単な事から教えてくれるような口調で書かれています。
「モノ(物)」「カタチ(形)」「リンカク(輪郭)」という3つのキーワードを中心に説明されており、最初は「なぜ人の名前や土地の名前にはaやtheを付けないか」というところから始まります。

読んでみると実際に小説や記事などの中で出くわして、あれ?と思ったような例がいくつも取り上げられていました。

例えば、a Rembrandt と見ると、「固有名詞にa?」と感じるかもしれませんが、これはレンブラントがいくつも制作した作品のうちの一つであることを表しています。
このように、中学校で習った記憶と照らし合わせると疑問に思うようなものが丁寧に説明されています。

ただ例文暗記で「こういうものだから!」と覚えようとすると何だか小難しく感じて訳が分からなくなってしまいますが、どうしてそうなるかという理由が書かれてあるためにとても分かりやすいです。筆者が分かりやすく伝えたいと思っている気持ちを感じます。

「真空」は数えられないようなものに思われても “a vacuum” と表現されるのは、イタリアの物理学者トリチェリが真空を作り出した時にガラス管の中で発見されたことから、真空空間には輪郭があるためにaを付ける、という話などもあり、とても楽しみながら読み進めました。

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ネイティブは生まれた時からこのような感覚で英語を使っているんですよね。それを少しでも理解することで、今までよりも深く英語を楽しんでいけるのではないでしょうか。

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例解 現代英語冠詞事典


これならわかる! 英語冠詞トレーニング

【英語学習】 目標を達成するために、”戦略的に”学習記録をとろう

英語学習を継続させる、成功させるには、記録をとるのがよい。
私自身、記録がなければここまで英語学習を続けられなかったと思いますし、自分が望む資格を手に入れることができなかった、身をもってそう感じております。

記録をとることの効果、その素晴らしさについてお伝えしたい。
そのような思いから何度か記事を書かせていただいてはいたのですが、ここ数カ月に及ぶ資格受験準備を通して、今までの自分にひとつ「重要な視点」が足りていなかったことに気づきました。

記録をとることの二大目的とは

最初に、私にとっての英語学習にまつわる「記録」とは何か、定義しておきたいと思います。
私にとっての「記録」とは、「数字を記録すること」です。
読んだ英字記事の本数、覚えた単語の数、オンライン英会話に参加した時間数、ノートのページ数(冊数)。数えれられる数字は何でも計測しています。
数字が増えるのを見るのは、とても嬉しいものです。そして、数字という客観的指標で積み重ねを実感することで、「ここまで頑張れた」、だから「明日も頑張れる」、そのような自信・原動力を得ることができます。

私にとっての記録の目的は、最近まで、この自信・原動力を得ることが主だったように思います。
もちろん、それだけでも十分に記録をとる効果はあります。その「自信・原動力」がなければ、学習自体を続けることはできなかった訳ですから、それなしで記録を語ることはできないと思います。

では、もう一つ、自分に足りなかったこととは何なのか?
それは、「とった記録を戦略的に活かす」姿勢です。

記録を”戦略的に活かす”

前回の記事では、国連英検一次試験の対策の際、「自分の弱点を伸ばすためにどのような学習をすればよいかプランを立て、それに基づいて学習した」と書きました。

そこで必要となるのが、「記録」です。
例えば、「英字記事をたくさん読む」と計画を立てるとして、「たくさん」とはどれくらいなのか?
「今までの自分は2本/日だったから、頑張ってそれを5本/日にしてみよう。」
このように、”過去の数字”は目標を立てる際の目安になります。

そして、結果的には試験の前月には120本を越える本数を読むことができたのですが、今後「読解力、語彙・表現力をさらにアップさせるには、一日5本読んでいくのがいい」というように、”未来”の自分に対して、明確な(そして根拠ある)数値基準を提示してあげることができるのです。

せっかくとった記録を、「よくやったね」で済ましてしまってはもったいない。
今回の資格試験準備を通して得た、一つの大きな教訓でした。

まとめ

記録は、自分に自信・明日へと進む原動力を与えてくれるだけでなく、「過去を分析する」材料となり、「これからの自分(未来)の行動の指針」を与えてくれます。

自分自身、「戦略的に」記録を活かすという考えに目覚めて、もっと記録について皆さんにお話ししたいことが出てきました。

今現在頭に浮かんでいるのが、「記録と、もう一つ大事なものについて」「記録の計測単位にこだわることについて」などです。

不定期となりますが、ぜひまた書かせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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私達が実際に使っている記録ツール一覧
(※カッコ内はツールの使い方について書いた記事です)

The Daily Tracker

Daily Deeds  (【iPhone アプリ(学習管理)】 Daily Deeds  ~「ノルマ表」ファンに送る最終兵器

ノルマ表 学習計画の立て方 ~「ノルマ表」の作成~

DAYTUM  (DAYTUMで英語学習時間記録

LingQ  (オススメ学習サイト LingQ

発音を学ぶ Mastering the American Accent

日本人英語の問題点として、よく「LとRの発音」が挙げられますね。確かに問題点の一つではありますが、日本人の英語を通じにくくしている原因は他にもあるようです。私は長らくシャドーイングをしていましたが、発音学習が後回しになっていましたので、今年は発音学習にも力を入れようと思い、オンライン英会話で週1回発音レッスンを受けることにしました。半年経過したところでの感想をまとめてみます。

 

お勧めの発音テキスト(アメリカ発音)

発音指導をしたことのあるアメリカ人の先生に教科書を推薦してもらったところ、Mastering the American Accent
と、American Accent Training (American Accent Traning)を勧められました。Mastering the American Accentは母音の発音、子音の発音が最初に掲載されていますが、American Accent Training はイントネーションから始まるようです。好みの問題ですが、まずはしっかり母音の発音を練習したほうがスムーズに学習を進められると思ったため、私はMastering the American Accent を選びました。

Mastering the American Accentには4枚のCDがついています。CDだけ聞いてもひと通りの説明がわかるようになっていますが、教科書の説明部分全てを読み上げているわけではありません。1回教科書に目を通してから、対応するチャプターを繰り返し聞くと分かりやすいです。発音の教科書だけあって、平易な言葉を使い、美しい発音で読み上げられていますので、シャドーイング素材にぴったりだと思います。

 

 発音の教科書で学べる内容

Mastering the American Accentの場合、母音、子音の発音に始まり、ストレスの置きかた、イントネーション、語彙の連結などを学びます。日本人の英語が通じにくいのは、イントネーションが平坦で、単語のアクセントの場所も間違っていることが大きいと思います。LとRの問題にしても、LとRが単語中のどこにあるかで発音も違ってきますし、単純にrice と lice の練習をすればよいわけではないことがわかります。また、 to が ”タ” 、and が ”ン” のように発音されるReductionや、単語と単語のつなげ方なども、日本人が不得意とするところではないかと思います。Mastering the American Accentは、個々の発音、アクセント、イントネーションを正しく身につけることで、英語らしいリズムで話せるような構成になっています。

教科書を使うことで発音を系統的に学ぶことが出来ます。オンライン英会話レッスンなどで発音について相談すると、問題のある個々の母音、子音の発音をピックアップして練習することが多いのではないでしょうか。問題のある部分をその都度直してもらっても、なかなか定着しないのは発音のルールを知らないせいもあると思います。そして発音の問題点は、自分が思っていた以上にたくさんあります。いちど教科書を読んで大まかにルールを確認し、英会話の時に先生に確認してもらうとよいと思います。自分では出来ていると思った発音でも、ネイティブスピーカーに聞いてもらうと、”slightly off’ と評価されたりします。教科書を使って独学しても得られるものはたくさんありますが、オンライン英会話で発音をチェックしてもらうと練習の効果を実感しやすいのではないでしょうか。

 

 まとめ

発音の教科書を2-3度読んだからといって、劇的に発音が改善することはありません。付属のCDを何度も聞き、シャドーイングするなどして、繰り返し練習する必要があります。シャドーイングを続けていくうちに日本語の発音では使わない筋肉が鍛えられていくのを感じます。すべての発音を完璧にするまでやる、というのは現実的ではないと思いますが、3ヶ月、半年と期間を決めて集中的にやるとよいと思いました。

ただ、英語学習の初期で自発的にほとんど話せない時に発音学習だけしてしまうと、せっかく学んだ発音が活かせません。発音はサイドメニューとし、リーディング、リスニングも同時並行で学習する必要がありそうです。完璧な発音にこだわってしまうと自信をなくしてしまいますので、発音はあくまでもサイドメニューとし、まずはある程度まとまった量の発言が出来るよう心がけるとよいのではないでしょうか。

 

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Mastering the American Accent

American Accent Training (American Accent Traning)

グンと伸びる!TOEIC400点からのリスニング

TOEIC400点台の方々のお話を聞いていてよく出てくる話題が「リスニングが苦手!でもどういうことをやれば良いのかわからない!」ということです。
リスニングが苦手な方にはディクテーションをお薦めしていますが、なかなか実行に移せないという方も多いです。
今回はそのような方に合わせたやり方を説明し、実際に効果を感じていただいた方法をご紹介したいと思います。

ディクテーションが出来ない理由

ディクテーションが良いと分かっていてもなかなかできないという主な理由としてこのようなことが挙がりました。

①内容が難しい
②長くて集中力が続かない(時間がかかってしまって継続できない)
③聞いて書き取るだけと分かっていても実際にどうすればよいかが分からない

①については、背伸びをせずに少し聞き取りにくい程度のものを…とアドバイスするのですが、そういわれてもなかなかその判断は難しいですよね。聞いていてもだいたいのことしか分からないけれど、スクリプトをゆっくり読んでみると理解できるというレベルのもので良いと思います。
②については、なるべく短めのものを探したいところですが、探すことに時間をかけたくないですよね。

そのまま使える短い素材

そこでおすすめしたのが、TOEIC用問題集のPart1と2の素材です。

一つの文章がとても短い上に、それほど難易度は高くありません。
文章自体が短いと、その音声のトラックをただリピート再生しておけば良いので楽です。短い文章が4つ繰り返されるだけです。
長いものをわざわざ一文ずつトラックに分割して…というような作業をしている方がいらっしゃったのですが、そのような作業をしている時間がもったいないですし、その作業が面倒になると続けられません。

TOEICの素材の良い点は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダと数種類の英語が含まれていることです。苦手なものを選んで特訓することも簡単にできます。
それに、TOEICの得点を上げることが目的の一つであるなら、TOEICの問題をやっておいて損にはなりません。

さあやってみよう!

準備するものは音声、スクリプト、筆記用具、紙です。
音声の再生機器は?鉛筆?ボールペン?かっこいいノート?というような細かいことは気にしないでください。

①リピート再生しながらとにかく聞こえるものを書き写す。
一度や二度聞いてサラサラ書けたら苦労しません。諦めずに何度も聞いて書いてください。

②ちょっと耳を休めて文章をよく見てみる。
聞き取れない箇所は文法的な知識を引っぱり出して考えてみましょう。ここには冠詞が入らないかな?前置詞は入らないかな?Be動詞が入るかも?というような事をとことん考えてみます。

③もう一度疑わしいところをしっかり聞いてみる。
耳も頭も使ったけどもう無理!!!!というところまでしつこく食らいついてください。

④スクリプトで答え合わせをする。
間違えたところをチェックしてください。ここでのポイントは、聞き取れなかったから書き取れなかったのか、単語を知らなかったから書き取れなかったのかを区別してチェックすることです。ここで知らなかった単語はここで覚えてしまってください。
TOEICで400点台の場合は単語を覚えるだけでもスコアが伸びます。ここで覚えないのはもったいないです。

⑤間違えた箇所が聞き取れるまでスクリプトを見ながら音声を確認する。
自分が聞き間違いをしやすいところ、聞き取れない所を意識することで、傾向も分かってきます。

いかがでしょうか。
ただ聞き取って書けば良いと思っていると①と④だけで終わりになってしまうので気をつけてください。聞き取るだけではなく、しっかりと意味もイメージできているか確認してくださいね。

これを長い音声のものでいきなり始めてしまうと気が遠くなるような時間がかかってしまい、面倒になってしまいます。
Part1や2程度の長さなら1問終えるのにそれほどかかりません。
一週間に一度、長い音声のものに取り組むよりも、短くても良いので毎日一つでも取り組むことが大切です。

まとめ

この手順でつきっきりで一緒にディクテーションをおこなったところ、「ここまでしつこくやるとは思わなかった」と皆さんが口々におっしゃっていました。
ものすごく疲れたということですが、これを繰り返してやってもらったところ、「こうかな?と自信がなかったところが当たっていると面白い。」「今度は5回で全部聞き取りたい。」と、積極的に取り組んでいただけるようになってきました。

時間がかかった割に理解できないとモチベーションを保つことができないので、簡単で短いもので聞き取れる楽しさを感じることがまず大切です。聞き取れるようになってくると、もう少し難しいもの、長いものに挑戦してみようという気持ちになってきますよね。

英語ができるできないということを頭の良し悪しという話に持っていく方もいますが、まずどれだけ目的意識を持って、できるようになるまで取り組んだかどうかの話だと思います。
自分にもいつも言い聞かせているのは、「10回やってできなければ20回やればいいし、それでもダメなら30回。それでもダメならできるようになるまでやればいいだけ。ここでやめたら今までやったことが全部無駄になる。」ということです。

できないと落ち込まず、自分に合った方法で、できるようになるまで諦めずにトライしてみてください。

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