9月 2012 archive

「白鯨」朗読プロジェクト

メルヴィルの長編小説 Moby Dick (白鯨) を著名人らが朗読し、オンラインで発表する”Moby-Dick Big Read” プロジェクトが今月から始まりました。9月16日から、1日1章ずつ全135章の朗読が無料で提供されるようです。

 

参加者は、イギリスのデービッド・キャメロン首相、映画ナルニア国物語で白の魔女を演じた、ティルダ・スウィントン、ハリーポッターのオーディオブックを朗読した、俳優のスティーブン・フライ、BBCドラマ「Sherlock」でシャーロック・ホームズを演じた、ベネディクト・カンバーバッチペットショップ・ボーイズのボーカルのニール・テナントなど、豪華な出演陣が予定されています。また、著名人だけでなく、コミュニティ・リーダーや一般の人も含まれているようです。

 

1人ずつが役を演じているわけではなく、1人1章の朗読ですので、色々な人のイギリス英語を聞くことができます。ごくごく稀に声がこもって聞きにくい回もあるものの、録音状態は概ね良好です。Moby Dick は、アメリカでは高校1年〜3年生レベルとなっているので、難しいと感じられるかもしれませんが、英文スクリプトはProject Gutenberg で無料で公開されていますし、日本語訳もありますので(白鯨 上 (岩波文庫)、自分のレベルに合わせて日本語や英文スクリプトで意味を確認しながら朗読を聞くとよいのではないでしょうか。

 

Moby Dick Big Read のHPだけでなく、iTunes のPodcast でも配信されています。普段、古いアメリカ文学に触れるきっかけもありませんし、せっかくの良い機会なので、イベントに便乗して聞いてみたいと思います。

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モチベーションアップに。Quotes of the Day

日常生活の中で英語に接する割合を高めるために、いろいろな工夫をしています。その中の一つ、Quotes of the Day を紹介します。

 

検索エンジンで”quotes” と入力すると、有名なquotes を集めたサイトが出てきますが、日替わりでquotes を紹介してくれる Quotes of the Day がお勧めです。毎日4つずつ、含蓄のある言葉が紹介されています。

The world is a tragedy to those who feel, but a comedy to those who think.

 -Horace Walpole

 

紹介されているquotes の中には、何を意味しているのだろう?と考えるきっかけを与えてくれるものも多いです。

こちらのサイトでは、Motivational Quotes of the Day というコーナーがあり、モチベーションが上がるようなquotes ばかりが集められています。やる気が出ない、何もかもが面倒くさい・・・という時に、今日のやる気quotes を読めば、モチベーションアップに役立つかもしれません。

 

Goodreadsの Quote of the Day  は、読書の重要性について述べた引用が多いので、多読をされている方にお勧め。

Do not read, as children do, to amuse yourself, or like the ambitious, for the purpose of instruction. No, read in order to live.”
― Gustave Flaubert

Goodreadsに登録して、気に入った引用を”Like” すると、自分のプロフィールページにお気に入りのquotes が並びます。気に入った順番に並び替える事が出来るので便利です。

 

私は手帳の最初の2ページをquotes 専用ページにし、本やTEDなどで素敵な言葉に出会った時に書き留めています。手帳を新しくする度にお気に入りの言葉が増えていくのが楽しみでもあり、手帳を開く度に自分で見つけた言葉に励まされています。

quotesは丁寧に和訳する必要はなく、自分が感じたままに受け止めればいいのではないかと思っています。

Do not look down at the small pebbles in your life now.

例えば上記のquotesは、小さなことにクヨクヨしないで、しっかり前を見据えて動き出しなさい、という意味だと捉えています。その時々の手帳によって、励まし系のquotesが多かったり、リーダーシップに関するquotesが並んだりと、集めた時の精神状態が分かるのも面白いです。

たくさんの記事や本に触れるなかで、心の琴線に触れる言葉を探してみてください。読むことが面白くなりますし、自分で集めた言葉に励まされますよ!

 

【iPhoneアプリレビュー】英単語パズル キクタンFree

本日は9月18日にリリースされたキクタンアプリを使ってみた感想を書いていきたいと思います。

アルクから出版されているキクタンはとても人気で、アプリも既に出ていると思っていたのですがアルク以外の会社から出されていたものでした。今回本家からリリースされたということでさっそく試してみました。


英単語パズル キクタンFree

無料版を試してみました

とはいうものの、本日の段階ではBasicしか出ていなかったので無料版を試してみました。

無料版はキクタンのBasic、Advanced、Superの3つのレベルからクロスワードパズルができるようになっています。
また、有料版のBasicの一部を試すことができます。
ここで売りにしている「フィルタリング学習法」を試すことができます。

有料版の機能をお試し

このフィルタリング学習法は知らない単語をフィルタリングしていくことで重点的に詳細学習やテストで覚えていくという方法です。
忘却曲線にそって自動的に再学習できるようにもなっています。

まずその日の学習を始める際に知っている単語と知らない単語をフィルタリングします。
知らない単語だけを「詳細学習」(フラッシュカードのようなもの)で学習していくので効率がいいです。もちろん音声も付いています。

見出し語か日本語を非表示にしたり、単語帳登録したり例文や単語の詳しい説明も確認できます。
「ええい、まどろっこしい!」と思えば学習中でもテストをすることができます。学習中の単語をリスト表示でき、知っているもの、知らないものなど色を変えて視覚的にもわかりやすくなっています。

   

   

ヘルプの画像もとても丁寧なので分かりやすかったです。

twitterとFacebookにリンクしているので、テストを終えた後に結果を共有することができるので学習仲間同士で刺激しあえるので継続しやすくなるかもしれません。

3レベルが選べるクロスワードパズル

クロスワードパズルは別に何かのクイズに答えて埋めていくわけではなく、下に表示された日本語の意味を見て、適する英単語になるよう空欄を埋めていくというものです。
単語テストをただクロスワードっぽくしただけという感じでしょうか。
ヒントの下にバラバラのアルファベットがあるので、その中から選んでいきます。
ヒント1が日本語、ヒント2が英文表示、次は解答そのものが表示されます。解答まで見てしまうと経過時間に1分追加されてしまいます。

解答にかかった時間が最後に表示され、appleのGamecenterとも繋がっているので、ランキング上位者はLeaderboardに掲載されます。
このような工夫でやる気が出る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スキマ時間の活用に

現在出ている他社のキクタンアプリよりもすっきりしたインターフェイスだと思いました。
他社から発売されていたものは販売終了になるようです。
継続して学習していく上で、見やすい、使いやすいということは重要ですよね。
単語だけ淡々と覚えるのは苦痛ですが、とにかく短期間に一定のレベルの単語を集中して覚えたいのであればキクタンのシリーズは効率が良いですし、スキマ時間専用にしてもいいかもしれません。

サイレントモードにしていてもテスト時に「ピンポン♪」と鳴るのは改善して欲しいと思いました。サイレントモードにしていても例文や単語の音声は聞きたいというユーザーもいるでしょうから難しいところなのかもしれませんが、設定できると便利だと思います。

今ならこの無料アプリのレビューをtwitterでつぶやくと先着1,000名に有料アプリのプレゼントがあるので、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてください。

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改訂版キクタンBasic4000

【英語で国際情勢を学ぶ】 Politics This Week (The Economist)

昨年より、国連英検の学習を続ける中で、毎週欠かさずチェックしている英字記事があります。

それは、雑誌The Economistの中にある、Politics This Weekというコーナー。
世界各国で一週間に起きた出来事が、コンパクトにまとめられています。

今日は、私がなぜそのコーナーを読み続けているか、読み続けることでどのような成果が表れつつあるのか、お話ししたいと思います。

国際情勢に関する単語を網羅したい

記事の中では、各国で起きた出来事が、それぞれ数文でまとめられています。
出来事とその影響が端的に書かれていることから、国際情勢を把握する上で知っておきたい表現を確認するのにとても便利です。

例えば、2012年9月13日の記事を見てみると、

consulate:領事館
ambassador:大使
immunity:免除(ここでは刑事免責の意)
be sentenced to death:死刑判決を受ける
coalition government:連立内閣

さっと目を通しただけでも、このようにたくさん出てきます。
名詞も動詞も、自分が国連英検の問題を解く上で、大変重要な語句ばかりです。

私は、毎週必ず英語学習サイトLingQを利用して、確実に単語を覚えられるようチェックをしています。

「概要」から「詳細」へ

各国の出来事の説明のあとには、See Articleという形で、詳細記事へのリンクが貼られているものがあります。

まず「何が起こったのか」ということを理解したうえで、「詳細について読んでいく」。

この流れは、Politics This Weekに限らず、他の英字誌、記事を読む際にも心がけておきたいことだと思います。

(なおSee Articleの表示がないものに関しても、検索機能を使えば手軽に関連記事を探すことができます)

同一テーマ・コーナーを続けて読む効能

これもPolitics This Weekだけでなく、全ての英字記事読解で言えることですが、同じテーマ・コーナーの記事を読み続けることで、毎回確実に理解度が上がっていきます。

例えば、上で書いた通り、国際情勢に関する記事で使われる表現に毎回出会うことができ、さらにそれを何度も目にすることで、語彙も確実に身についていきます。

それでも「国際情勢」というくくりだと範囲が広すぎるので、最初は、一国について、もしくは(一国の中でも)特定の出来事について記事を追い続けると、その効果が実感できることと思います。

まとめ

国連英検に挑戦されている皆さんはもちろんのこと、国際情勢を英語で理解したいという方に、Politics This Weekはお勧めです。

また、同一テーマ・同一コーナーの記事を続けて読むことは、理解度、語彙力のアップにものすごく役立ちます。

ご紹介したPolitics This Weekだけでなく、他の英字新聞の記事でも、同様のアプローチをされることをお勧めします。

URL:Politics This Week
(注:固定の一覧ページはないので、検索結果のページをリンクしています)

fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ

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【中学英語レベルからやり直す】Web上で読める易しい読み物6選

 

前回の記事で、中学校で学習する英単語は、1200語程度と紹介しました。知っている単語が1200語程度では、英語圏で放送されている普通のニュースや新聞記事を完全に理解するのは難しいと思いますが、それでも読まなくてはなかなか単語レベルは上がりません。今回は、基本語彙を押さえていれば読むことが出来るWeb上のサイトを紹介したいと思います。

 

1. News in Levels

1000語、3000語、5000語の3つの語彙レベル別に同じニュース素材を読むことが出来るサイトです。レベル3(5000語)は、実際にテレビで放映されたニュースを取り扱っていますので、レベル3を読んで分からなかったらレベル2(3000語)→レベル1(1000語)とレベルを落として同じニュース記事を読むといいと思います。This strong woman likes sumo level1  を見てみると、確かに中学校の教科書に出てきそうな文章で、女性力士のことが紹介されています。記事の最後に、レベル2,レベル3へのリンクが貼られているので、合わせて読んでみてください。1000語と一般ニュースの5000語を比べてみると、中学英語レベルの1000語でも、記事のエッセンスは伝えられていることが分かると思います。残念ながら、レベル1と2の音声はアクセントが強く、参考にはなりませんが、レベル1-3を読み比べることで、内容の理解を深めたり、自分が平易な言葉でライティングをする時の参考になりそうです。

 

2. Children’s Storybooks 

無料で読める絵本が掲載されているサイトです。冊数は多くありませんが、実際に絵本を買うとなると、ページ数が少ないうえに高価ですので、オンラインで読める簡単な絵本の存在はありがたいです。

 

3. Child Bible Story Online

絵本風の子供用バイブルです。バイブルを全部読む根性はないけれども、文化をより良く理解するために基礎的なキリスト教の知識が欲しい、という時に便利です。

 

4. Time for Kids

英語ネイティブの小学生向けサイトです。中学英語レベルはちょっと超えていると思いますが、話題のニュースが分かりやすい言葉で書かれていますので、大人用の新聞記事よりは理解しやすいです。私はESL用の記事は面白くないので読みたくないが、本物のTIMEは読めない、という時期によくこのサイトを利用していました。

 

5. SPOTLIGHT

基本1500語が使われています。このスポットライトで読み上げスピードは90語/分ほとで、普通の会話の半分程度です。あまりにもスローなので、初めて聞かれた方はビックリするかもしれませんが、耳だけで聞き取る事ができるかどうかをチェックしてみるとよいと思います。

 

6. VOA Special English

基本の1500語程度が使われていますが、読み上げスピードは通常の2/3 程度と、Spotlightよりは少し早めです。スクリプトと音声がセットで手に入りますので、初級用のリスニング素材としても使えます。

 

 

まとめ

文法が完璧になるまで問題集を繰り返したり、ボキャビル本だけで語彙を増やすより、同時に易しい読み物で読むことに慣れる事が大事だと思います。紹介したもの以外にも、Web上には数多くの読み物がありますので、ストレスなく読めて自分が面白いと思えるものを探してどんどん読んでみてくださいね。

 

 

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【中学英語からやり直す】単語のレベルはどれくらい?

前回から「中学英語からやり直す」ということをテーマにお届けしておりますが、第二回は中学校で学習する英単語について書いていきたいと思います。

どれくらい覚えるの?

今年(2012年)4月に新学習指導要領が実施され、今回の改定によって中学校で学習する英単語は「900語程度の語」から「1200語程度の語」になりました。
これは授業時間が105時間から140時間に増加されたことに加え、幅広い表現ができるようにするためのようです。
文部省のサイトで指導要領をご覧いただけます。

教科書と言っても何種類もあり、全ての教科書で同じ単語を同じ数だけ使用している訳ではなく、教科書によって3年間で学ぶ単語数は若干違ってきます。
おおよその語数は同じですが一部が違うため、教科書を出版している会社のウェブサイトには教科書を変えた場合の未履修単語についてフォローするための資料などが掲載されています。
基本的な単語は同じですが、取り上げる内容によってプラスアルファの単語が異なるので単語や単語数が変わってくるのは仕方ないかもしれません。

難易度は?

この1200語ですが、どの程度の難易度でしょう。

Weblioで単語を調べるとレベルが表示されるので、ある教科書からランダムにピックアップして調べてみると大半がレベル1と出てきました。レベル2,3のものがチラホラ混じっているという印象です。
アルクのSVLでも同様でレベル1程度を中心に、レベル2,3が含まれている印象です。
いずれにしても1200語は英語の基礎となる単語ばかりです。

ちなみにOxford Junior Dictionaryには10,000語収録されており(現在の版にはthousands of words and phrasesと書かれており、以前の版に10,000語と記載されています。)、7歳から9歳向けと記載されています。AmazonUKの該当ページで中身を見てみると、”a”は a,anの次にいきなりabandon, abbreviationと続きます。私はこの二つは英検準1級受験前に覚えた記憶があるので少し驚きました。
日本語の場合で考えてみると、小学生向けの国語辞典に書いてある内容の全てを小学生全員が理解しているという訳ではないのでこの場合も同様とは思いますが、一つの参考にしてください。

とはいえ、中学校の教科書を見てみると、基本的な単語だけを使用し、自己紹介や道案内、病院での会話やお祝いのメッセージの書き方、スピーチ、伝記や物語など、複雑な内容ではないながらも様々なことが網羅されています。基本的な単語だけかもしれませんが、中学生向けの単語と文法でこれだけのことが表現できるということが分かります。

やりなおし英語に利用

ゼロから英語のやり直しをするという方は、中学校の教科書で単語(不規則変化動詞や比較級、最上級の形も含めて)と文法の基礎を確認してみるのも一つの方法です。教科書ガイドなら大体の書店で手に入れることが可能です。教科書によっては「なぜこんな順番で?」「なぜこの文章?」と疑問に思う箇所もあるのですが、中2後半あたりからはそれなりに楽しめる読み物も出てきますし、音声CDなど発売されているものもあるので、単語を覚えながら文章を読んで文法を学び、音でも確認するというようなバランスの良い学習ができます。

自分が中学生の頃の教科書がどのようなものだったかはハッキリと覚えていないのですが、履修するすべての単語が巻末にアルファベット順に載っているのを初めて見た時は、「辞書を引く必要がないの?!」とビックリしてしまいました。

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Oxford Junior Dictionary


中学教科書ガイド ニューホライズン 英語1

【中学英語からやり直す】 文法は、何を、いつ、どのように学習すべき?

「中学で学ぶ英語の知識があれば、英語は使える」
実際に、そのような趣旨の本があったり、話題にされているのをよく聞きます。
「使える」の定義は様々にしても、中学で学ぶことを基礎=土台とすることで、あとからのレベルアップがスムーズに進むことに間違いはありません。

今日からのシリーズでは、「中学英語からやり直す」ということをテーマに、具体的に何を、いつ、どのように学習していくべきなのか考えてみたいと思います。

初回の今日は、「文法」についてお話しさせていただきます。

中学英語を侮るな

「中学英語」と聞いて、皆さんはどのような印象を持たれますか。 
簡単すぎる? 
果たして、そうでしょうか。

文法事項に限ってみてみると、中学で既に「関係代名詞」が出てきており、思ったよりも広範囲について触れられています。
「分詞構文」や「仮定法」など、高校に入って初めてでてくる項目もわずかにあることはあるのですが、それ以外のほとんどの項目に関しては、基本的な内容を中学で学び、項目内の発展的な内容を高校で補足していく形になっています。

つまり、中学校で学んだ「骨組み」に、高校でどんどん「肉付け」していくイメージ

いきなり高校レベルの問題集を手に取ってしまうと、「骨組みはもうできている」=「各項目の基礎は分かっている」という前提で解説などが進められてしまう場合があるのです。

大人になって、一から英語学習をやり直そうという場合、きっちりと「中学英語」からやり直すことをお勧めします。

文法が完璧になるのを待たない

中学での英文法は「骨組み」。しっかり学ばなくてはならない。
そうご理解いただけたことと思います。

ここで問題となってくるのは、中学の英文法を復習(文法書を読み、問題集を一巡した)後の話です。

「文法の基礎がしっかりした」→「では実際に英文を読んでみよう」ではなく、

「文法の基礎がしっかりした」→「ここでもう一頑張りして文法を完璧にしてから、”読む”に移ろう」という選択肢をとる人が多いのです。

実のところ、それは大変危険なことです。

なぜなのか。以下の図を使って説明したいと思います。

上の【よい例】では、文法の一通りの基礎を押さえた後で、すぐに「簡単な読み物を読む」に移っています。

文法事項というのは、文法書や問題集で見ているだけでは身に付きません。実際の文を目にして、ようやく感覚が身についていくのです。

そのような理由から、ここに「やさしい読み物を読む」のをはさむことは、大変理にかなっています。
それができた上で、さらに高校で学ぶ応用的な文法を「肉付け」し、次に難易度の高い文章に挑戦していくのです。

一方、【悪い例】では、中学文法(基礎)→高校文法(応用)の間に、実際に文章を読むことをはさんでいません。

本来ならば、やさしい文章を読んで身につけておくべき英語の感覚をつけずに、いきなり発展的な文法を学習してしまう。

例えば、高校で学ぶ文法事項に「分詞構文」というものがありますが、これらは英字新聞でよく目にするような発展的な文法事項です。それらを用途、意味も分からず終わらせたあとで、やっと「読む」ほうに移るというのは、効率的ではありません。

まるでそれは、自分では使いきれないほどの武器を両手に抱えて、相手に戦いを挑んでいくようなもの。
しかも、本来実戦で培っているはずの、戦いの勘が身についていないわけですから、その戦いにも勝てるかどうかは分かりません。

「英字新聞にも太刀打ちできるはずの文法知識があるのに、簡単な文章でさえ読めない」
このようなアンバランスが起きる理由は、このように勉強の順番にあるのです。

(補足)実際には、上の表のように、4つにキッチリと段階を分けられるわけではありません。(イメージしやすいよう簡略化しています)
そして、読んでいて分からなかった場合に、文法書や問題集に戻り復習をするという繰り返しをはさみ、行ったり来たりしながら進んでいきます。

まとめ

大切なのは、文法ばかり勉強しないで、合間に実際に「読む」を入れること、それに尽きます。

英文法を一気に完璧にしようとせず、読み物に触れる機会を多くはさんでいくようにしましょう。

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100万語多読で感じたこと

SSS方式の多読では、まずは100万語を目指して易しい本を読むことが勧められています。なぜ100万語か、100万語読んだら何が変わるのか。私が100万語多読で感じたことについてお話したいと思います。

 

多読を始める前、100万語読んだら、ある程度の本はスラスラ読めるようになるのではないかと大きな期待を抱いていました。100万語を読み終えた時点で、”どんな本でもスラスラ読める”、というのは期待しすぎだということに気づきましたが、英文を読むことに対して全く抵抗感がなくなった事、児童書がスラスラと読めるようになった事が大きな収穫でした。多読を試みたことのない人は、”なんだ、そんなことか” と失望されるかもしれません。それでも、易しい英文をスラスラ読めること、長文を前にしてウッと詰まることがなくなったことこそが、その後のリーディングを変える大きな出来事でした。

皆さんは、英語の本や記事を読んでいて、語彙はほとんど知っているのにスラスラ読めないという経験をしたことはありませんか。また、問題集の英文を1文ずつ和訳することは出来るのに、長めの記事になると理解しながら読めないと感じることは? 私も多読を始めたころ、基本単語1200語の語彙制限本を読む事に困難を感じました。ペンギンリーダーズのレベル3は、基本単語1200語、文章の長さが1万語〜2万語です。基本単語1200語を知っていれば簡単に読めるはず。でもスラスラ読めないのです。レベル3の8000語の長さの本を読むのに、ちょっとずつ読み進めて何日かかかりました。

 

なぜ簡単な本でも読めなかったのかというと、和訳・返り読み癖が染みついていて、1単語ずつ行きつ戻りつしながら読んでいたからでした。8000語の本であれば本来なら1時間程度で読めるはずですが、和訳をしながら読むと数日かかってしまいますし、時間がかかりすぎると最初のパートで読んだことを忘れてしまい、全体的な理解度も低くなります。1文1文正確に読むことが必ずしも理解度を上げるとは限らないと知ることが出来た事も多読の成果でした。

 

簡単な本でも1冊スラスラと読み進めることは難しいと知った後は、返り読みをしない読み方を心がけました。そうはいっても長年の癖で、主語→目的語→動詞と目が勝手に行ったり来たりしてしまいます。その癖を治すために、指や定規を使って読んだ部分を隠し、左→右の一方通行でしか読まないようにしました。1回読んで分からなかった文章は、パーツを分解するのではなく、頭から戻って読みなおす。それでも分からなかったら、いったん段落全部を読んでみる、というふうに、返り読みをせずに全体の理解を高める工夫をしました。それでも内容が頭に入ってこない時は、レベルをぐっと落として、ネイティブの幼稚園児が読むような絵本を使いました。

 

もう一つ心がけたのは、頭の中の日本語を消し去ること。慣れないうちは、簡単めの英文を読んでいると、勝手に頭の中で英→日の単語に置き換わっていました。英文を読みつつ、頭の中で、”私は・・・行った、町に。買い物するために、翌日”などと読み上げる声が聞こえていては、テンポよく英文を読む妨げになります。”返り読みしない。訳さない” を心にとめつつ、読んだ文章をイメージでとらえるよう心がけました。この時も、レベルの低い単純な本を読むことが役に立ちました。読もうと思えば大学受験レベルの長文も読めたかもしれませんが、それでは”スラスラ読める”を体験できません。レベルの低い読み物で、日本語を介さずにスラスラ読めた、という体験をすることが大事なのではないかと思います。

 

100万語多読を終えて感じたことは、”これで多読をする下地が整った”ということでした。100万語多読で読書習慣が身につき、現在1000万語近くまで継続して多読を続けています。返り読みや和訳をせず、スラスラと読む練習をする習慣を得られたことで、その後徐々にレベルを上げ、日本語で読める内容のレベルであれば英語でも読めるという自信もつきました。

 

多読は時間と手間がかかって取り組みにくい。それよりも問題集を解いて効率的に英語試験の点数を上げたい、と思われるかもしれません。ただ、私はもし自分が問題集や試験勉強を中心に英語を勉強していたら、現在のように本や記事を読めるようになったとは思えません。多読を始めたら多読しかしてはいけないという訳ではありませんので、現在の英語学習メニューに加えてみるとよいと思います。継続は力なり、を実感することが出来ます。

 

 

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東大英語に挑戦?!

前々回、前回と英文解釈の参考書をご紹介してきましたが、今回は問題集のようなものではつまらないけれど、ペーパーバック1冊を読み切る自信はないという方にオススメの書籍をご紹介します。


The Universe of English〈2〉

The Universe of Englishのシリーズです。

これは東京大学教養学部の一年生の英語の授業で使われている(使われていた)もので、東京大学出版会から出版されています。

基本的なスタイルとしては、見開きの左側に英文、右側に注釈が書かれています。
注釈には難解と思われる単語の意味や、専門的な用語の説明があります。
単語の意味は日本語で説明されているものもあれば英語のものもあり、章によって異なります。

内容は「MEMORY」や「ROOTS」など7つのセクションに分かれていて、それぞれのセクションに3つの章があります。
例えば「ROOTS」の中には人類の起源、歯ブラシの考古学、大衆文化の誕生について書かれている章があるという感じです。

1章の長さは、1500words前後とコンパクトです。
内容は大学の教科書なのであまり面白おかしいものではありませんが、ブリューゲルによる諺の視覚化、大航海時代の地図製作について、睡眠や量子論について、そして超短編小説など多岐に渡っており、私のように広く浅く首を突っ込みたいタイプには楽しめる内容でした。
文章も短いので短時間でキリ良く読めるのも良い点です。

大学入試の際のレベルで考えると最難関にあたる東大の教科書ということで少しひるんでしまいそうですが、実際読んでみるとそこまで難しい印象はありませんでした。

これで興味を持った話題について色々と調べてみても面白いと思います。

シリーズの中にThe Parallel Universe of Englishというものがありますが、こちらは佐藤良明さん、柴田元幸さんが編者で、内容はカジュアルな感じになっているので、上記の内容が堅いと思われる方はこちらの方が面白いと感じられるかもしれません。

私は学生時代の一般教養の英語の時間に何をやったか記憶に残っていません。あまり面白いと感じない古典だったような気もするのですが、もしこのような内容だったらもっと楽しめたかもしれないなあと思いました。

参考書とは違い答えが載っている訳ではないので、意味を確認したかったり、文法的な説明が欲しい方には不向きかもしれませんが、読み物としても面白いので東大の教養課程の英語に興味がおありの方はいかがでしょうか。

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The Universe of English


The Expanding Universe of English


The American Universe of English―アメリカの心と交わるリーディング
↑こちらはAmazonで中身を少し見ることができます。

【英語学習/記録の取り方】 「数字」で成果を感じよう

ダイエットでも英語学習でも「記録」をとるとうまくいくらしい。
そうはいっても、何を記録すればいいのか分からなかったり、記録自体を続けることが面倒だったり、なかなか始められないという方も多いのではと思います。

今回は、記録をとる上で最も注目すべきポイントについてご紹介したいと思います。
新しい月になったのを機に、これから記録を始めてみようという皆様に是非読んでいただきたい記事です。

ポイントは「数字」

唐突ですが、貯金通帳の数字を思い浮かべてください。
金額が増えていくのを見るのは、嬉しいものですよね。

体重などは別にして、どんな数字でも増えていくのを見るのはとても気持ちがいいもの。
数字を目にすることで、もっと増やしたいという気持ちになり、その結果、学習自体のモチベーションが高まるのです。

そして、数字はとても正直なもの。
「今日は頑張ったな」「あまりうまくいかなかったな」と主観的な感情で捉えるよりも、
どれだけ成果を上げられたのか数字で示すことで、自分自身に正確な評価を与えることができるのです。

例えば、学習関連の数字というと、皆さんはどのようなものを思い浮かべますか?

・覚えた単語の数
・ノートのページ数/冊数
・問題集の問題の数
・(主に多読で)読んだ語数
・読んだ英字記事の本数
・オンラインスクールのレッスンに参加した回数
・学習時間
・英作文をした単語数
ノルマ表を用いたマスの数

これらの中で、現在、私自身も記録しているものがいくつもありますし、いつでも「他に何か数えられるものはないだろうか?」と常に探すようにしています。

記録にかかる手間を減らすために

「数字が増えることでやる気、モチベーションが高まる」ということはよくわかる。
けれど、毎日忘れずにつけていくのが面倒。
そう思われる方も多いと思います。

例えば、手帳に学習内容を手書きでメモするとします。
この方法だと、毎回学習項目を書かねばならず、そしてその成果(数字)に関しては、またあとで集計し直さなくてはなりません。

このような手間を省くために、iPhoneのアプリやネットのサービスなどを利用し、かかる手間をできる限り少なくしましょう。
以下は、私達が実際に使っているアプリ・サービスです。(カッコの中は関連記事)

The Daily Tracker

Daily Deeds  (【iPhone アプリ(学習管理)】 Daily Deeds  ~「ノルマ表」ファンに送る最終兵器

ノルマ表 学習計画の立て方 ~「ノルマ表」の作成~

DAYTUM  (DAYTUMで英語学習時間記録

LingQ  (オススメ学習サイト LingQ

おわりに

数字が増えるのを見ることは、モチベーションを高めたり、自信を積み重ねるのに役に立ちます。

数字が増える楽しさを知ることで、一つ一つの学習項目をもっと頑張りたくなります。
他にも数える項目がないかを探すことで、今までにはできなかった学習項目を試す機会にもなります。
これらのことを繰り返していくうちに、いろいろな学習項目を、今までにないほどに頑張れるようになります。

是非、皆さんの身の回りに数えられる数字がないか探してみてくださいね。
そして、その数字が増えていく過程を楽しみましょう。

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