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Posts Tagged ‘文法’

お買い得感アリ!Active English Grammar (Collins Cobuild) [Kindle版]

今回は Active English Grammar (Collins Cobuild)という中級以上を対象にした文法書をご紹介します。
英語で文法学習をする時に Grammar in Useなどを使用される方が多いですが、こちらは問題集ではなく文法解説書です。


Active English Grammar (Collins Cobuild)

どんな感じ?

Kindle版を購入したので、ペーパーバック版でどの程度の大きさなのか分かりませんが、ボリュームとしては448ページです。

使われている英語はわかり易いので、中級以上の方ならストレスなく読むことができるはずです。文法用語などが分からない場合があるかもしれませんが、それも最初のうちだけで慣れてしまえば問題ないと思います。

内容

内容ですが、大きく19の章に分かれていて、その章の中に細かく項目があり、合計で102の項目に分かれています。

例えば、”QUESTIONS”という章の中に、

Questions
‘Wh’ – questions
Question tags: forms
Question tags: uses
Indirect questions
Short answers

というユニットがあります。日本の文法書と変わりませんね。

そしてその項目の要点がそれぞれ簡潔に数点述べられています。

このQuestions に関しては

In most questions the first verb comes before the subject.

‘Yes/No’questions begin with an auxiliary or modal.

‘Wh’- questions begin with a ‘wh’- word.

と要点が3点述べられています。

この後に細かい説明が何点か挙げられていくのですが、その説明も簡潔にまとめられており、説明の後に例文が数個記載されています。もしその項目の説明についてイマイチ分からなくても、例文の該当箇所に下線が引かれているので「ああ、このことか!」と把握することができます。

巻末には用語集と不規則変化動詞の表があります。

やはりここでKindleで良かったと思うのは、このglossaryの用語説明の後にある”See Unit◯, ◯, ◯”というリンクで一発で該当のユニットを参照できることです。

これはこの用語集だけでなく全般的なことなのですが、何かを説明してあり、「◯◯を参照」というところですぐにそのページへ移動できるというのは電子書籍の利点ですよね。

まとめ

問題集ではないので練習問題を解きながら覚えるタイプの学習はできません。また、高度なことが詳細にわたって書かれているわけでもないので、文法をみっちり完璧に仕上げよう!という目的には向かないと思います。

ただ、あまり小難しいことは必要ないけれどひと通りのことを確認したい、ネイティブがどのような感覚なのかを知りたいという程度であれば問題はないでしょう。読みやすい英文なので、リーディング素材として学習に取り入れても良いかもしれません。(面白いか面白くないかは別問題ですが)
何より、377円(Kindle版価格)という価格にしてはかなりの充実度です。Kindleでは無料でサンプルも見られるので、一度ご覧になっていただくと良いと思います。

他の購入者がハイライトした箇所が表示されるようにしておくと、「あら!そうなの!」と思うような項目だったりすることもあるので、そういう点でも面白いです。

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【基礎を固める英語学習法】 ”薄くてカンタン”を過小評価しない!

目の前に2冊の英文法問題集があります。
1冊は、とても薄いもの。中をめくってみると、解けそうな問題が結構たくさん目につきます。
そしてもう1冊は、さっきのものより分厚いもの。中身も、なかなか手ごわい問題が多そうです。

皆さんはどちらを選びますか?

”薄くてカンタン”を過小評価しない

いかがでしょうか?
後者の方を選ばれた方が意外と多いのではと想像しています。
「どうせやるならガッツリと」
「全て網羅されていたほうが安心」
「基礎はある程度分かっていると思うし、その先を身につけたいから・・・」

今までの記事でも、「まずは薄くて簡単な問題集を1冊仕上げてみましょう」と何度か書かせていただいています。それでも、「薄くてカンタン」=「得るものが少なそう」と、手をつけない方も多くいらっしゃるようです。
もちろん、問題が100%全て解けるような問題集ならば、レベルにあっていないとハッキリ言えます。
「薄いから」「簡単そうだから」と敬遠してきた問題集。本当に全部解くことができますか?

「薄くてカンタン」のその先が大事

その「薄くてカンタン」を解いてみたら、70%正解できていた。いや、90%も解けている。それは人によってそれぞれです。ここでの点数を競っても意味はありません。
まずは、そこで不正解だった所をカンペキにしましょう。文法書や参考書でしっかりと内容を理解します。

これでようやく土台の完成です。

実はここから先が最も大事な部分になります。
それで土台を完成させたら、次は”実地”に出てみましょう。実際に文章を読んでみるのです。
その際にも、いきなりレベルの高すぎるものを選ばないこと。
これはちょっと簡単すぎる、短すぎると思うような素材が一番適しています。

読んでみると、習った通りの文法事項が出てきています。「あ!have + been + ~ingだ」「おお!enjoyのあとはやはり ~ingになっている」・・・いろいろな発見があることと思います。
ですが、そのような「カンタンすぎる」と思う素材の中にも、「え?これは見たことがないぞ」と思うような単語の用法や文法事項が必ずいくつかは出てくるはずです。

それを見逃さないことが大切!

そこでまた、文法書や参考書に立ち返り、その内容をしっかりと確認します。
以下はできる限り多くの文章に触れながら、「わからないことに出会う」機会をどんどん増やしていく。

以上が、学習の手順になります。

「分からないことを発見できる」力が大事

分厚い問題集には、分からないことがゴロゴロと出てきています。
それを回数をこなすことで強引に理解しようとしても、実際のところ無理があるのです。

分からないことにゆっくりと出会い、一つ一つの疑問を大切にする。
丹念に調べる。

何が分からないのかを見つける力は、この先長く続く英語学習の中で、必ず活きてくるスキルです。

分厚い問題集で取りこぼしの補強をするのは、もっと知識がついてからで構いません。

春は何かを始めるのに最適な季節。
もう一度、基本に立ち返って、学習をスタートさせてみませんか?

  

※ここに紹介した問題集は「薄くてカンタン」の一例です。
「カンタン」かどうかについては個人差が大きいですので、一度書店にてご確認いただくことを強くお勧めします。

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【書籍レビュー】a と the の底力

英語学習をしていて色々とつまずいてしまうことがありますが、その中でも「冠詞」に引っかかったことがある方は多いと思います。日本語には冠詞がないので、どうしても感覚をつかむのが難しいですね。
今日はその冠詞について書かれている書籍をご紹介したいと思います。


aとtheの底力 — 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界

私たち日本人の英語学習者にとって捉えることが難しいものの中の一つが冠詞だと思います。
私たちが中学生で初めて英語を習った時、どのように冠詞について習ったでしょうか。
私の記憶では、数えられるもので単数のものには a(an)をつける、特定できるものには the 付けるというように習いました。

ただ、そうは言ってもなかなか話したり書いたりするときにきちんと冠詞を付けられているかというとこれまた難しいです。
このような疑問を解決するためにドリルや参考書が色々と出ていますが、それらをやっている時は分かっても、実際に使用する時は迷ってしまったりしませんか?

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この本は読み物のように、先生が生徒に丁寧に簡単な事から教えてくれるような口調で書かれています。
「モノ(物)」「カタチ(形)」「リンカク(輪郭)」という3つのキーワードを中心に説明されており、最初は「なぜ人の名前や土地の名前にはaやtheを付けないか」というところから始まります。

読んでみると実際に小説や記事などの中で出くわして、あれ?と思ったような例がいくつも取り上げられていました。

例えば、a Rembrandt と見ると、「固有名詞にa?」と感じるかもしれませんが、これはレンブラントがいくつも制作した作品のうちの一つであることを表しています。
このように、中学校で習った記憶と照らし合わせると疑問に思うようなものが丁寧に説明されています。

ただ例文暗記で「こういうものだから!」と覚えようとすると何だか小難しく感じて訳が分からなくなってしまいますが、どうしてそうなるかという理由が書かれてあるためにとても分かりやすいです。筆者が分かりやすく伝えたいと思っている気持ちを感じます。

「真空」は数えられないようなものに思われても “a vacuum” と表現されるのは、イタリアの物理学者トリチェリが真空を作り出した時にガラス管の中で発見されたことから、真空空間には輪郭があるためにaを付ける、という話などもあり、とても楽しみながら読み進めました。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

ネイティブは生まれた時からこのような感覚で英語を使っているんですよね。それを少しでも理解することで、今までよりも深く英語を楽しんでいけるのではないでしょうか。

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例解 現代英語冠詞事典


これならわかる! 英語冠詞トレーニング

Grammary Handbookでライティングのルールをチェックする

英作文を書く時に、コンマとセミコロンの使い分けを忘れたり、ハイフンとen dashの違いが分からなくなることはありませんか? 本来ならば、成書を参照するべきなのでしょうが、急いでいたり、本が手元にない時もあります。そんな時は、ライティングのために必要最低限のルールを集めた Grammary  Handbook が便利です。

 

Grammary Handbook は、無料で利用できるオンラインの文法ハンドブックです。通常の文法書のように、系統立てて全ての文法項目を説明しているわけではありません。ライティングに必要な文法項目に絞られていますので、知りたいところだけ調べるのに便利ですし、分量が少ないので通しで読んでライティングの文法ルールを軽く頭にいれておくのもいいと思います。

 

例えばコンマの使い方について。単純に思えたコンマにも、これだけたくさんのルールがあります。初級者は、but の前のコンマの使い方なども間違いやすいと思いますのでチェックしてみて下さい。

 

たくさん書いて添削をしてもらうと、同じような間違いを何度もしてしまうことがあります。何度も注意されるうちに自然に身につく場合もありますが、数字の書き方の法則や、コンマとセミコロンなどは、一度しっかりルールを覚えてしまうと後が楽になると思います。

 

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【中学英語からやり直す】 文法は、何を、いつ、どのように学習すべき?

「中学で学ぶ英語の知識があれば、英語は使える」
実際に、そのような趣旨の本があったり、話題にされているのをよく聞きます。
「使える」の定義は様々にしても、中学で学ぶことを基礎=土台とすることで、あとからのレベルアップがスムーズに進むことに間違いはありません。

今日からのシリーズでは、「中学英語からやり直す」ということをテーマに、具体的に何を、いつ、どのように学習していくべきなのか考えてみたいと思います。

初回の今日は、「文法」についてお話しさせていただきます。

中学英語を侮るな

「中学英語」と聞いて、皆さんはどのような印象を持たれますか。 
簡単すぎる? 
果たして、そうでしょうか。

文法事項に限ってみてみると、中学で既に「関係代名詞」が出てきており、思ったよりも広範囲について触れられています。
「分詞構文」や「仮定法」など、高校に入って初めてでてくる項目もわずかにあることはあるのですが、それ以外のほとんどの項目に関しては、基本的な内容を中学で学び、項目内の発展的な内容を高校で補足していく形になっています。

つまり、中学校で学んだ「骨組み」に、高校でどんどん「肉付け」していくイメージ

いきなり高校レベルの問題集を手に取ってしまうと、「骨組みはもうできている」=「各項目の基礎は分かっている」という前提で解説などが進められてしまう場合があるのです。

大人になって、一から英語学習をやり直そうという場合、きっちりと「中学英語」からやり直すことをお勧めします。

文法が完璧になるのを待たない

中学での英文法は「骨組み」。しっかり学ばなくてはならない。
そうご理解いただけたことと思います。

ここで問題となってくるのは、中学の英文法を復習(文法書を読み、問題集を一巡した)後の話です。

「文法の基礎がしっかりした」→「では実際に英文を読んでみよう」ではなく、

「文法の基礎がしっかりした」→「ここでもう一頑張りして文法を完璧にしてから、”読む”に移ろう」という選択肢をとる人が多いのです。

実のところ、それは大変危険なことです。

なぜなのか。以下の図を使って説明したいと思います。

上の【よい例】では、文法の一通りの基礎を押さえた後で、すぐに「簡単な読み物を読む」に移っています。

文法事項というのは、文法書や問題集で見ているだけでは身に付きません。実際の文を目にして、ようやく感覚が身についていくのです。

そのような理由から、ここに「やさしい読み物を読む」のをはさむことは、大変理にかなっています。
それができた上で、さらに高校で学ぶ応用的な文法を「肉付け」し、次に難易度の高い文章に挑戦していくのです。

一方、【悪い例】では、中学文法(基礎)→高校文法(応用)の間に、実際に文章を読むことをはさんでいません。

本来ならば、やさしい文章を読んで身につけておくべき英語の感覚をつけずに、いきなり発展的な文法を学習してしまう。

例えば、高校で学ぶ文法事項に「分詞構文」というものがありますが、これらは英字新聞でよく目にするような発展的な文法事項です。それらを用途、意味も分からず終わらせたあとで、やっと「読む」ほうに移るというのは、効率的ではありません。

まるでそれは、自分では使いきれないほどの武器を両手に抱えて、相手に戦いを挑んでいくようなもの。
しかも、本来実戦で培っているはずの、戦いの勘が身についていないわけですから、その戦いにも勝てるかどうかは分かりません。

「英字新聞にも太刀打ちできるはずの文法知識があるのに、簡単な文章でさえ読めない」
このようなアンバランスが起きる理由は、このように勉強の順番にあるのです。

(補足)実際には、上の表のように、4つにキッチリと段階を分けられるわけではありません。(イメージしやすいよう簡略化しています)
そして、読んでいて分からなかった場合に、文法書や問題集に戻り復習をするという繰り返しをはさみ、行ったり来たりしながら進んでいきます。

まとめ

大切なのは、文法ばかり勉強しないで、合間に実際に「読む」を入れること、それに尽きます。

英文法を一気に完璧にしようとせず、読み物に触れる機会を多くはさんでいくようにしましょう。

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基礎の基礎からのやり直し英語

中学英語からやり直したい!

一口に中学英語と言っても、書店に行ってみても中学生向けのものから大人のやり直し英語向けのものまでいろいろありますよね。中学生向けのコーナーで探してみると、思っている以上に良い教材がたくさんあります。
今回はそんな中からいくつかご紹介してみたいと思います。

とにかくサラッと一通りやりたい場合


高校入試集中トレーニング文の書きかえ

これは高校入試用の分野別の薄い問題集です。
特に文法の説明はなく、問題演習のみの短期集中タイプ。解説はきちんと付いているので分からない部分はきちんと確認できます。文法の項目別にはなっておらず、ランダムで出題されています。
頭に入っているものを確認する作業に適した問題集で、一からやり直すタイプではありません。
このようなタイプは色々なところから出ているのですがどれも「これぞ問題集!」という感じのものが多く、ここのものがレイアウトが見やすいかと思います。
単語や長文などもありますが、文法の確認をするなら「文の書きかえ」と「英作文 」あたりでよいのではないでしょうか。

文法の説明+問題演習をしたい場合


楽しく!わかりやすく!スッキリ!中学英文法ドリル

こちらは東進ハイスクールの安河内先生が編さんに加わっている中学生向けの問題集です。英語の苦手な中学生向けといった感じなので、とにかく一からやり直したい場合は先程の問題集よりもこちらの方がいいです。
文法別に解説があった後に問題演習です。簡単なものを反復しながら基礎の基礎から身に付けていく感じで、音読用のCDも付いています。
ある程度中学英語に自信がある方には少し簡単すぎるかもしれません。

シンプルなものを数多くこなしたい場合

上記の問題集ではボリュームが少なすぎる!という方には、もう定番のように有名な「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」のシリーズや「中学英語で言いたいことが24時間話せる!」のシリーズを徹底的にやりこむのが一番良いかと思います。
前者はレイアウトも見開きで見やすく、音声素材も上手く作ってあります。「24時間で…」の方は内容はしっかりしているのですが、ちょっとレイアウトという点で見づらい印象です。
これらのシリーズはシンプルな英文の反復で基本文型を叩きこむ感じですね。

文型をしっかり理解したい場合

Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」と「Mr.Evineの中学英文法+αで話せるドリル」がいいかもしれません。
選択問題や穴埋め問題、英作文などで構成されています。後者の方が「話す」ということを意識した内容になっていますが、両者とも文型が中心になっています。少し大きめなので常にバッグに入れておいて、空き時間にサッと取り出して勉強…というものには向きませんが、話せるドリルはCDもついていますし、巻末に英作文のリストが付いているので、このリストだけ持ち歩いて復習する方法も可能です。(こちらは+αとあるように、関係副詞など高校英語の範囲も少し含まれています)
文型をしっかりと復習できるので、一冊きちんとやれば長文が読みやすくなるはずです。

まとめ

中学生を対象にしたものから、大人向けのものまで一度に紹介してみましたが、ご自身のやりたいことや勉強のスタイルに合わせたものを選んでいただければいいと思います。
書店に行くとつい大人向けの学習書のコーナーに行ってしまいがちですが、中学生コーナーにも良い教材はたくさんありますので、一度実際に手にとってご覧いただけたらいいと思います。

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使える英文法を身につけるために ~究極の文法問題とは~

「文法は、文法問題に正解するためにだけ学んでいるわけではない。
英文を読んだり、聴いたり、書いたり、話したり。実際に、英語を使うために学ぶ。」

このブログでも、何度も書かせていただいていますし、こちらにお越しくださる皆様には、ご理解いただけていることと思います。

ただ、そうはいうものの、「文法問題が解けるようになる」と「実際の場面で使えるようになる」の間には、ものすごく大きな隔たりがあると思うのです。
文法問題で「記号を選べる」、「穴埋めに正しい語句を入れられる」ということが、実際に英語力アップにつながっているのか。そのような不安にかられることはないでしょうか?

今日は、その「大きな隔たり」を埋める方法を、皆さんにご紹介したいと思います。

「回す」ことで正解できるようになったが・・・

英語学習者の方の間で、「問題集を”回す”」という表現をよく聞きます。何度も繰り返し解いて、問題集の内容を理解、体得していく方法のことです。

もちろん、間違えた部分を何度も復習するという意味において、その方法が有効に働くこともあると思います。

ただ、この方法だと、問題を解いているうちに解答を覚えてしまって、「ここは記号Cだった」、「(よく理解はできていないけれど)不定詞が入る」というふうに解けてしまうことがあります。

そのように、力づくで(=何度も”回して”暗記して)解いた場合、その問題には対応できるけれど、他の問題や実際の英文で出会った時に、意味がわからないということが起きてしまう可能性があるのです。

”考えて解く”文法問題を

では、どうすればよいのか。

ここからは、問題の種類の話になります。

例えば、TOEICのPART5のような文法問題(穴埋めの選択問題)では、ある一つの文法事項を用いて、答えを導き出します。問われているのが一つの事項なので、「これはこういうものなのか」と無理やり暗記できてしまいます。

それに対し、センター試験では大問2のCに、語句整序という問題があります。選択肢にある語句を並べ替え、意味の通る英文にする問題です。この問題では、通常2~3個の文法知識を組み合わせて解かねばならず、それぞれの文法をしっかりと理解していないと解くことはできません。

私はそういった観点から、皆さんにセンター試験大問2のCを解くことを、強くお勧めします。

(問題の詳細は、こちらでご確認ください)

また、このように語句を並べ替えて英文を作る練習をするということは、実際に自分で英作文をする前の段階としても、大変有効なトレーニングになります。

センター試験問題集裏話

実は、このセンター試験の大問2のCについては、私自身、何度かブログ記事にさせていただいています。何度もしつこく書きたくなるほど、お勧めしたい問題なのです。

センター試験復習ウィーク ~その1 文法総復習編~  GRAMMARous(グラマラス)

文法問題集の選び方 100 WISH LIST

今回の記事を読んでくださった皆様に、さらに裏話を2つ書き添えておきたいと思います。

整序問題というのは、センター試験の他、私大でも出されていて、そのような問題を集めた問題集も出版されているのですが、問題の質、問われている文法事項の内容から見て、圧倒的にセンター試験の問題が優れています。

また、値段を第一の選択基準にするわけではありませんが、そのコストパフォーマンスの高さは群を抜いています。

過去問集というのは、数社から出ていますが、私の手元にあるものは、23年分の試験が掲載されています。本試験・追試験と各2回ずつあるので、単純に計算し46回分。語句整序は各回3問ずつ出題されているので、140問近い、よりすぐりの良問を、たった900円ほどで手に入れることができるのです。

センター試験の問題集は、毎年発売されていますが、時期によっては手に入れにくくなる(センター試験後などは、書店の店頭には置かれない場合もあります)ので、ぜひ、この機会に手に入れることをお勧めします。

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【GW特別企画】 英語学習 ~私がブレークスルーを感じた時~

皆さん、こんにちは。
本日より3回に渡り、”GW特別企画”として、私達3人が、それぞれ英語学習でブレークスルーを感じた時のことについてお話ししたいと思います。
「どんな学習内容を」、「どれくらいの期間行って」、「どのような力を身につけることができた」のか。
一人ひとりの実例をご紹介していきます。

はじめに:コツコツも大事だけれど・・・

英語学習で最も大切なこと。
それは継続です。少しの量でもいいから、毎日コツコツやっていく。
覚えたことを定着させ、身につけた英語感覚を鈍らせないようにするために、大変重要なことです。

もちろんその基本スタンスは否定しません。

ですが、何か大きな変化を起こそうと思った時には、(自分でも、人から見ても)信じられないくらいの量を、ものすごい集中力で学び、”意地になって”体得する必要があるのです。

その過程は、決してスマートとは言えません。月並みな表現となってしまうかもしれませんが、「努力」以外の何物でもない。それも、血がにじむような「努力」。

それを経ずして、ブレークスルーなどありえないのです。

私が感じたブレークスルー

私がブレークスルーを感じたのは、予備校で英語を指導していた時に、文法問題集を徹底的に解いた時でした。

教える仕事のための英語力ブラッシュアップという、特殊な事情があったため、かけた期間は4年間と結果的にものすごく長くなってしまっていますが、読んでくださる皆さんにおかれましては、4年という期間を参考にするのではなく、解いた中身の方を参考にしていただきたいと思っています。

以下は、私が解いた、累計十数冊分に及ぶ文法問題集の中で、ぜひ皆さんにもお勧めしたい1冊です。

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)
全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ) 瓜生 豊

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(本についての詳しいレビューは、以前記事にしていますので、こちらをご覧ください。)

このような問題集に取り組み、文法を集中的に学習したことで、結果として、「読解力が格段にアップ」しました。
具体的には、講師になる前にはできなかった、「TIME, The Economistなどの英字記事が読めるようになった」「長文問題などで、求められた解答の箇所をすぐに見つけられるようになった(=これは、情報を読み取るという意味で、実生活・仕事でも大変役に立つ力です)という変化が挙げられます。

最後に補足をしておきます。ここで誤解をしていただきたくないのは、私が、文法だけを4年間やり続けたわけではないということです。
それと並行して、たくさんの長文、英文解釈を行いました。
文法を学ぶのは、そこに書いてある文の意味がわかるようになるため。
いくら文法問題集だけやっていても、文章の中で、文法が使われているのに出会わなければ、意味がないのです。

まとめ

「ブレークスルー」を感じたければ、自分も人も驚くほどの「努力」が必要。自分が本当に身につけたい力を得るために・・・なりふり構わず、「努力」してください。

私の場合は、「文法」でブレークスルーを体験し、自分が望むものをスムーズに読めるという「読解力」を得ました。

皆さんが目指しているもの、何のために英語を勉強しているかは、お一人お一人異なることと思います。(実際に、私達3人の中でも、それぞれ異なります。)

今日からのシリーズでご紹介する、私達の3例の中で、皆さんの最終目標に合うものがあれば幸いです。
ぜひ、ご自身の目的に合うものをに参考にしていただけると嬉しく思います。

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お知らせ: 今回予定しておりました、【英検】 長文(内容一致選択問題)徹底攻略 ~その4~ につきましては、都合により、次回に延期とさせていただきました。ご了承ください。

アウトプットしながら文法を学ぶ

文法をいくら詳しく知っていても、実際に使えなければ意味がない、と感じた出来事について。

 

私は2006年からオンライン英会話で週2回ほど、グループレッスンを受けています。自分と似たようなレベルの人が集まりますので、”人の振り見て我が振り直せ” で、自分の分だけでなく、一緒に参加している学習者さんたちの英語からもたくさんの事を学びました。その中で共通していたのが、三単現のSなどの簡単な文法ルールさえ、実際に話す時は正しく使えない!ということです。

 

特に英会話を始めたばかりの頃は、話すだけで精一杯で細かい文法まで気が回りませんし、細かいことは気にせず、どんどん話すべきだと思っています。それにしても、She don’t know, I walks there,  など落ち着いて考えれば間違いようのない凡ミスを連発してしまうのです。また、単数形/複数形も間違いやすい項目の一つでした。複数形すべて s が抜けていたというミスも目立ちました。冠詞についても、a, the についてのルールを覚えただけでは、実際の会話に活かすことは出来ませんでした。例えば、海につく冠詞は通常 the であるというルールは知っていましたが、英会話で今日の出来事を話した時に、I went to sea today. と言ってしまい、先生に”See who? ” と返されて間違いに気付きました。the をつけ忘れたせいで、”I went to see 誰々” と発音が一緒になってしまったのです。文法書で、sea, river, island などの冠詞ルールを暗記したにもかかわらず、会話に活かせないのがとても残念でした。

 

これらのミスは、会話を進める上では取るに足らない間違いで、内容を把握するのに何ら問題はないかもしれません。ただ、三単現のSや、単数/複数の概念をよくわかっていないと思われるのは残念です。文法書を読んでルールを確認しつつ、実際に使ってみる経験が重要だと思います。

 

文法書を学ぶ際、日本語で書かれた文法の説明を理解して暗記するのに時間をかけすぎて、実際に英語に触れる時間が減ってしまわないよう気をつけねば、と思った出来事でした。このような経験を繰り返した後、Grammar in Useを2冊仕上げ、定期的にオンライン英会話に参加したことで、文法の凡ミスはかなり少なくなりました。参考書や問題集で学んだら実際に使ってみる→間違えやすい箇所を参考書で確認する、というサイクルが重要だと思います。

 

 

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長文を読むための英文法3 英字記事がグンと読めるようになる、2大重要文法項目

2010年10月より始めた、英字記事による読解・文法解説ブログ、GRAMMARous(グラマラス)。
私事ですが、解いてくださる皆さんのおかげで先日第60回を迎えることができました。

1年以上に渡り、英字記事から60題の課題を作成するなかで、毎回のように解説で触れる文法事項が2つあることに気づきました。

(前回の記事予告では3つと書いていましたが、その頻度・性質から、さらに2つに厳選しました。もう一つについては、また機会を改めてご紹介しますので、そちらもどうぞご期待ください)

英字記事を読むために押さえておきたい文法項目2つ

早速ですが、その2つをご紹介します。

【同格のコンマ】

An e-mail sent to television stations in Delhi soon after the explosion was traced to Kashmir and purported to come from Harkat-ul-Jihad-al-Islami, an extremist group with links to Pakistan and al-Qaeda.

(出典) Bloody Wednesday The Economist Sep 10th 2011

文法項目といいながら、いきなりただの”コンマ”で拍子抜けされたかもしれません。
一応太字にしてあるのですが、それさえも目立たないほど小さな存在です。(Harkat-ul-Jihad-al-Islamiという単語の後ろにあるコンマのことです)

新聞には、その性質上、固有名詞がたくさん出てきます。そして、それが誰なのか、何なのか、(よっぽど知っていて当たり前の人・もの以外は)必ず説明が続くのです。
その時に用いられるのがこのコンマです。

ここでは、Harkat-ul-Jihad-al-Islamiという固有名詞が登場、コンマの後ろに、それがいったい何者なのか説明が続いています。(=「パキスタンやアルカイダにつながりのある過激派グループ」)

【関係詞の非制限用法】

The latest attackers, who may also have planted a small bomb outside the same court in May, threatened to strike more Indian courts in future.

(出典・上に同じ)

コンマ+関係詞で用いられる用法(この例の場合は、次に出てくるコンマで閉じられる部分まで)を、関係代名詞の非制限用法といいます。
これも役割でいうと、先ほどのコンマと共通点があります。

まずは固有名詞をポンと登場させ、その後ろに補足説明的に、何をしたのか(何であるのか)をつけ足していきます。

この例では、The latest attackers(直近のテロ攻撃をした人たちは)の補足説明にあたる部分が述べられています。
The latest attackersまで書いたところで、「あ、そういえばね、この人達は~ということもしてるんだけどね」と、思い出したように付け加えているのです。

(この2文に関する、その他文法事項の解説・訳については、GRAMMARousの該当課題をご覧ください。)

これら2つの共通点 ~特に気をつけたいこと~

先ほどの個別の説明でも書きましたが、これら2つの共通点は、補足説明であるということです。あくまで補足であり、オマケの部分である(=S,V,O,Cなどの役割はしない)のですが、これが入ることにより、本来の文構造が取りにくくなることがあるので、要注意です。

そして、最も気をつけたいのが、これらは文の途中に割り込めるということ。

先ほどの一文目の例では、同格のコンマ以降が文の最後になっていたので、文の構造を考える上で、邪魔にはなりませんでした。ですが、二文目では、コンマ+関係詞~の部分が、文の主語と述語動詞の間に割り込んでいます。
こうやって割り込めるというのが曲者。「今は補足説明なんだ」ということを意識しながら、グッと本題に入る(=述語動詞が出てくる)のを待ちましょう。

どのように学習すべきか

この2つの項目を学習する上で、気をつけていただきたい点が2つあります。

一つ目は、いきなりこの2つから学習しないこと。一通りの文法の復習は済んでいて、さらに先週紹介したような重要項目をしっかり見直していることが前提です。

二つ目は、実際の文章の中で出会うこと、です。
「コンマが大事なんだ」といって、いくらコンマだけ眺めていても、実際の文章で同格である(補足説明がきている)ことを気づくことはできません。
「コンマ+関係詞は非制限用法という」。 そんな日本語を暗記したところで、文が読めるようにはなりません。

実際で使われている場面に、イヤというほど出会ってください。今日ここで、「補足説明なんだ」と頭で理解しても、実際に使われている様子を見なければ、その感覚は身につけることはできません。
どんな文法項目でもそうですが、文法書だけ読んで「理解する」のと、実際に見て「分かる」の間には大きな隔たりがあります。
かならず、実際の文章を読んでください。そして、この感覚を身体にしみこませてください。

どんな記事を読んだらいいのかわからない、記事を読む訓練からはじめたいという方は、ぜひブログ”GRAMMARous”もご利用くださいね。

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総合英語Forest 6th edition

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