英検1級を取得してよかったこと


Twitterで”英検やTOEICは時間の無駄”という意見を見かけました。反論をしたいわけではないのですが、英検1級取得を目指して頑張っている方に、ポジティブな意見を伝えたいと思いまして、”英検1級取って良かった\(^o^)/”と声高に主張してみたいと思います!
 
 
 ”1級単語なんてネイティブでも知らない” ”英語だけ出来ても仕方がない”というような意見を聞くと、挑戦する前にやる気が削がれてしまいますが、実体のない”みんな”の話を信じてはいけません。1級自体に価値があるというよりは、1級を目指す過程で得られることに意味があるからです。1級取得後はどういう状態になっていたいのかを考えながら学習することで、味気ない資格取得のための苦学から、自分のスペックを高めるための戦略的学習になります。そのためには、市販の問題集や単語集を繰り返しゴリゴリ解くだけではなく、読む、聞く、書く、話すをバランス良く伸ばすため必要な事を考えながら学習する必要があります。

 1級を受けるにあたって、まずは1週間ほどで過去問3年分を解いて難易度を把握しました。英検1級レベル、または1級よりも難しめの読解やリスニングが難なくこなせるようになれば合格出来ると考え、The Economistの定期購読を開始しました。それまでにも洋書多読をしており、ハリポタも読めていたので、The Economistもなんとなく読めるだろうと思っていましたが、英語力不足と背景知識不足で、1週間に5記事程度しか読めませんでした。記事を読みながら、背景知識を整理し、自分なりの意見と、なぜそのような結論に至ったかをまとめる、そのような読み方を続けるうちに、英検1級合格に必要なレベルの読解力が身についたと思います。1級受験を意識しなければ、The Economistを読もうなどとは思わなかったし、記事をネタに英文で自分の意見を書くという試みもしなかったでしょう。英検1級合格を目指すことで、一段階上のレベルに挑戦するきっかけになったと思います。

 また、バランス良く学習することも意識するようになりました。1級は、単語力、読解、リスニング、ライティング、スピーキングを同時に鍛えなくてはなりません。とくにライティングとスピーキングは定量評価される経験がなかったため、ひとりよがりの意見になっていないか、ちゃんと筋の通った話ができているか、ということに心を配るようになりました。The Economistで仕入れた情報をスピーチネタに盛り込むことで、受身ではなく能動的なリーディングをするようになりました。4技能を一度にレベルアップするのは大変ですが、試験に合格するためにはどのくらいのレベルが求められているか、というのを考えながら学習することで、必然的にバランスの良い学習を心がけることができました。

 
 実は英検1級の英語力もピンきりで、1級を持っているにもかかわらず、洋書も英字新聞も読めず、ニュースも聞きとれない。会話はカタコト・・という人も残念ながら少なからずいらっしゃるようです。1級自体に価値がある場合も時にはありますが、”合格までの道のり”が大事なのだと思います。単語の暗記で押し切ればなんとかなる!と思わずに、ライティングやスピーキングなども含めた総合力を評価されるチャンスと捉えるといいのではないでしょうか。英検1級が射程圏内に入っているような方は、学問としての英語の勉強だけではなく、英語で情報を集めたり、ある程度のコミュニケーションをとれる状態ではないかと思います。せっかく英語で情報収集を出来る状態まできたのですから、英語を学びながら同時に教養や知識を得ることが可能だと思います。”とにかく1級をとりたいからそのような悠長な事をしているヒマなどない!”と、問題集と単語集を優先したい気持ちはわかります。ただ、英語力自体が足りないのに、問題集や単語だけやるのは、土のない花壇に肥料だけやるようなものではないでしょうか。

 
 最後に、英検1級合格後に経験した周囲の変化について。仕事で英語を使うチャンスが増えました。英検1級は外国では知名度が低い、英語で面接がある外資系などで意味がない、と言われることがあります。ただ、日本で働いている限り、英語が苦手な人が多いためか、英検1級が他人との差別化に役立つ職種も多いのではないかと感じています。私の場合は、職場内で日本語を英訳する仕事や、外国からのゲストが来られた時のプレゼンなど、”1級を持っているから英語が出来るに違いない’という有難い先入観で仕事がまわってきたという経験があります。もちろん、その時の英語の出来が悪ければ2回目の仕事は来ないので、そこから先の努力は必要ですが、少なくとも最初に仕事をもらうきっかけにはなっています。また、仕事で英語を使うことで、さらに経験値が増すという好循環になっています。英語関係ではない職種のほうが、専門分野+αとして英語が活かせるのではないかと思います。

 ということで。おこがましくて普段は絶対言えないことですが、英検1級をとって本当に良かったと思っています。1級受験を”自分を高めるチャンス”とポジティブに捉え、学習過程を楽しみましょう!

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2 Comments on 英検1級を取得してよかったこと

  1. +Cheer+
    2011年11月10日 at 3:46 AM (6年 ago)

    Yukoさんこんにちは。
    激しくうなづきながら読ませていただきました。
    私も「英検なんて重箱の隅つつくようなしけんじゃ~ん」と自分の実力のなさを隠すために
    アンチ英検派を装っていたのですが、受験&合格の過程で得るものは大きいですよね。
     
    私も英検受験を決め、新聞・雑誌の記事読みをすることを習慣化させましたが、
    Yukoさんの勉強方法「記事を読みながら、背景知識を整理し、自分なりの意見と、なぜそのような結論に至ったかをまとめる」を参考に今後は背景知識の整理・自分の意見と論拠を英文で書き1つの記事で多角的に学べ自分の引出しを増やせるようにしたいと思います。

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    • yuko
      2011年11月11日 at 2:41 PM (6年 ago)

      +Cheer+さんへ。英検1級一次突破おめでとうございます☆
      英語の資格試験がきっかけになって、英字新聞を読むようになった方も多いのではないかと思います。自分の意見を述べるいい練習にもなりますしね。
      準備に追われて大変だと思いますが、頑張ってください。応援しています!

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