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Posts Tagged ‘英検1級’

英文添削オススメサイトELE

私が英文添削でお世話になっているサイトのご紹介です。Everybody Loves English.com は、LingQでチューターをしていらっしゃったジュリー先生が2008年に個人で立ち上げられた英語学習サイトです。オンライン英会話コースもありますが、今回は英文添削コースについて説明します。

 

まずはコース選択。English Writingのページでは、月会員などにならずに英文添削を提出できるページです。英文添削のレベルは5つ。

Basic

チューターによる添削と短いコメント。

0.03ドル/語

Grade Level

添削、レベル判定、短いコメント

0.04ドル/語

Double

訂正が必要な箇所がハイライトされた状態で返却されるので、自分で出来る限り考えて訂正してから再提出。その後、訂正を踏まえて再添削。短いコメントつき。

0.05ドル/語

Writing 

Recorded

Basic 添削に加え、出来上がった作文をチューターが読み上げ、添削とともにMP3形式でお返しします。コメントつき。

0.05ドル/語

Best Opition Double添削、レベル判定、レコーディングつき。詳細なコメントと、今後のライティングに関しての提案あり。

0.07ドル/語

 

添削のサンプルはコチラ。自分が書いた文章は左、先生の添削が右側になります。訂正箇所が赤、直されたほうが緑色と色分けされており、左右に見比べることができるので分かりやすいと思います。

基本となるBasicは0.03ドル/語なので、約300語の英作文で9ドルとなります。時間とお金に余裕がある方はDouble Correctionをお勧めします。これは、1回目の添削で間違い箇所を指摘されますので、自分でまず正解を考えてみる、という形式です。提出する前によく見直したつもりでも、意外とイージーミスをしていたりします。指摘された間違い箇所を出来るかぎり自分で考えて直していく訓練を積み重ねていくことで、次回以降のライティングに活かされてきます。”Your Writing Recorded”では、添削が済んだ英作文を先生が読み上げてMP3に録音したものが英作文とともに送られてきます。これは特に、スピーキング試験を控えている方に有用なのではないかと思います。先生は英語のネイティブスピーカーであり、標準的なアメリカ英語を話される方ですので、スピーチ原稿を書いたものの、発音に自信がない・・・という方は、録音つき添削を試されてみてはいかがでしょうか。

 

とにかく量をこなしたい!という人は、月会員のGold Memberという方法もあります。これは月89.99ドルで、Basic添削のワード数の制限がなくなったものです。添削の他に、先生オリジナルのWeb教材へのアクセスが可能になります。また、ELE内のスピーキングクラス参加料金が25%引きになるなどの特典もあります。

 

英作文を書いて希望の添削方式が決まったら、Word文書に書いてメールに添付するか、メールに直接書いて、タイトルをBasic Correctionにするなどしてjulie@everybodylovesenglish.comに送ります。(@を半角に直して送ってください。)支払いはPaypalかクレジットカードになります。基本的には作文を送って48時間以内に添削が返ってきますので、その時にメールで送られてくる請求書メールから支払う形になっています。

 

どんなことを書いて添削してもらうかはこちらの自由なので、日記のようなカジュアルで短めの文章を送ってもいいし、試験対策のためのエッセイを添削してもらうことも可能です。私は英検1級の英作文対策をジュリー先生のところでお願いしました。

 

完全に英語で書かれたサイトなので、敷居が高いと思われるかもしれませんが、個人で運営されているサイトなので、こちらの要望に対して柔軟に対応してくださるのが良い点です。もちろん先生の人柄もよく、信用できる方です。

 

興味はあるものの、英語でのやりとりに自信がない・・という方がいらっしゃいましたら、この記事のコメント欄にその旨書いてくだされば、ジュリー先生にこちらから連絡を取ることも可能ですので、気軽に声をかけてください。

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スピーキング:なくて七癖

英検二次試験対策は辛くてつまらないものですが、これだけはやって良かった!と思えることがあります。それは、他人に聞かれることを意識したスピーチ練習をしたことです。

日本在住の英語学習者にとっては英語を話す機会自体少ないですし、パブリックスピーチをすることなどほとんどないと思います。英検二次試験はスピーチや質疑応答が採点の対象になりますので、どうしたら2分間で意見が簡潔に伝えられるか、流暢に聞こえるか、ということを真剣に考える良いきっかけとなりました。今回は流暢に話すために試行錯誤した過程で学んだことを紹介したいと思います。

流暢に話すために一番大事なことは、内容がしっかりしているというのが大前提なのですが、話し方自体も重要です。英検二次試験を受けることになり、自分のスピーチを聞いたり、英検受験仲間のスピーチを聞いて意識するようになったのが Filler words でした。

Filler words というのは、言葉と言葉の間に無意識に入れてしまう余計な言葉です。よくあるFiller words として挙げられるのは、uh, um, eh, you know, anyway, like・・・などです。他にも日本人英語学習者の癖としては、 えーと、えっとぉー、あのー、うーん・うーん、アー、ウー、あんどぅー(andぅー)などがよく聞かれるfiller wordsではないでしょうか。

これらのfiller wordsは、聞いている人がイライラして気がそがれる、話し手が賢く見えない、試験などでは全く以て流暢に聞こえず減点の対象になりうる、等々問題があります。しかも話し手である当の本人は気づきにくいというタチの悪いものです。”自分は絶対に言ってない!”と思った方、自分のスピーキングを録音して確認することをお勧めします。自分の脳内イメージとは程遠い現実の姿をつきつけられてがっかりすることと思います。

これらのannoyingな言葉を消し去るための第一段階は、まず自分の喋りを録音して客観的に聞くことです。多くの人は自分のfiller wordsのパターンに気づいていないそうです。自分の場合もそうだったのですが、いくつかのfiller wordsをまんべんなく使うパターンよりも、ある決まった言葉を何回も使うパターンが多いそうです。英語ネイティブスピーカーでも、”You know, like・・・”を多用する人がいますよね。この手のfiller wordsは自分のスピーチパターンにいったん組み込まれると、言っていることも意識しないままに多用してしまうようです。周囲の人はイラっとすることもあるのですが、もちろんそんなことは本人には言えません。例え英語の先生からであっても注意されると落ち込みますので、出来れば自主的に改善したいものです。

自分のなくて七癖に気づいたら、次の段階は”言わないように意識すること”です。そうはいっても言葉につまった時に咄嗟に出てきてしまう性質のものですので、filler wordsを言いそうになった時に使える代わりの言葉を用意しておくといいようです。言葉に詰まったら前の文章をパラフレーズする、”well,” を挟む(Well,自体がFillerとならないよう注意!)、一呼吸置いてから話す、などが一般的な対処法です。

特に試験を控えている方にお勧めなのですが、試験を受ける予定のない方もこの先ずっと”えっとぉ、あんどぅー”と言いながら英会話するのも切ないですので、ぜひ自分の話し方を録音し、客観的に聞いてみることをお勧めいたします。

 

英検二次試験直前対策 直前にできること、できないこと

これまで二次試験に向けた具体的な対策をご紹介してきましたが、今回は直前にはどのようなことに気を付ければ良いかについて書いていきます。

当日は、受付→受験者控え室→面接室前控え室→面接という流れで進められます。通知票に書かれている試験会場、集合時間は必ず確認をしておいてください。一度も行ったことがない会場の場合は目印になるものをチェックしたり、アクセス方法を数通り考えておいてください。

受験されたことのある方はご存知でしょうが、通知票に書かれている集合時間が受付開始の時間ではありません。10〜15分前から受付は始まっています。だいたいどこの会場も受付を済ませた順に控え室で待機し、順番に面接室の方へ誘導されます。会場や受験級によって受験者数が違いますが、遅くなれば待ち時間がかなり長くなる会場もあります。待てば待つほど緊張してしまうという方は集合時間よりも早めに受付を済ませられることをおすすめします。
控え室は冷暖房が効いているところもあればそうでないところもあります。暑ければ脱ぐ、寒ければ着るといった体温調整ができるような服装でおでかけください。

控え室内では参考書やノート類を見ることが可能です。今まで勉強してきたものをざっと見直すことができるのですが、日頃デジタルデバイスを駆使している方は少し気を付けていただく必要があります。
携帯電話は電源をオフにして受付か控え室前で配布される袋に入れて首から下げなければなりません。Evernoteにある資料をiPhoneで見るつもりで丸腰で出かけてしまうと会場で顔面蒼白します。
携帯電話だけでなく、MP3プレーヤーも使用できません。直前まで自分のスピーチやナレーションを録音したものを聞いて万全の状態に仕上げようと思っている方はご注意を。
その他電子機器も全て使用できません。iPadでオフラインで見られるように事前に仕込んでいっても直前には見ることができません。
直前に見直したいものは紙ベースでご準備を。

まとめ

時間に余裕を持って行動することで気持ちにも余裕が生まれます。何かトラブルがあっても焦らずに済むようなスケジュールを組んでください。
控え室では電子機器は使えないので直前に見直したいものは紙で準備してください。

努力してきたことをしっかり発揮するためには、面接そのもの以外に神経を使わずに済ますことも重要です。

それでは皆さんがんばってください!応援しています!

英検1級 二次試験対策 その8:1級対策で有名なアノ本の活かし方

英検1級の二次対策シリーズもいよいよ終盤戦です。
今回は、二次試験の対策本として有名な、植田一三先生の「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」の活用法について書きたいと思います。

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

まず、この本を手に取られて、多くの皆さんが驚くのが情報量の多さでしょう。
そして、第1章から第3章までで「アーギュメント力」という耳慣れない言葉を目にします。
例えば、「○○という意見には反対です。なぜなら~だからです」。その理由の部分について、論理的でない具体例が多く挙げられて、どういけないのか解説されています。

皆さん。ここで挫折しないでください。
挫折したのは、当の本人、私です。
もちろん、論理的な解答ができなくていいと主張するわけではありません。「論理的なことを言わなくちゃ。でもこんな難しいこと、できる自信がない・・・」と恐れないでほしいのです。

第5章以下では、各分野のトピックについて、例題、その分野の解答例が掲載されています。
その整然とした解答に、正直なところ焦りさえ覚え、試験前には一切この本を開きませんでした。

今、冷静に対策期間のことを振り返って、この本をこんなふうに使えばよかったと思います。

自分の視点とは異なる考え方を知るために使う

解答例の部分では、一つの問題に対して、Pros and Cons(賛成意見と反対意見)が掲載されています。その部分を大いに活用しましょう。
実際に自分がどちらの立場なのかを考えた上で、そうではない視点にどんなものがあるか確認するのです。
これは、スピーチの後の質疑応答の対策に大変役に立ちます。
自分が言った意見に対して、「こんなふうな考え方もあるけど、あなたはどう思う?」と聞かれることが大いに考えられるからです。

スピーチ部分の対策は、大部分は一人で出来ます。(原稿のネイティブ添削は除く)
しかし、どのような反論が来るか、どのような質疑応答になるかは、自分の頭の中で予想するだけでは限界があるのです。

もちろん、オンライン英会話スクールで模擬面接などを受けて、実際に試験官がどのようなことを質問してくるか、スクールの先生や受講仲間に相手になってもらうのは大いに勉強になります。ただ、限られた時間の中で、すべてをそれで対応していくのは無理があります。
しかし、この本があれば、その質疑応答の予想を自分一人ででもできるのです。

まとめ

私の周りの多くの1級合格者の皆さんが、口をそろえていいます。
「質疑応答の部分で(たとえスピーチ部分がうまくいかなくても)いくらでも挽回できる」
残りわずかな対策期間、ご自分の準備されたスピーチに対して、どのような反論、質問が来るかを予想しておいてくださいね。

その作業に、この本はとても役に立つと思います。

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

英検1級 二次試験対策 その6:学習モチベーションの保ち方

英検1級のスピーチ学習。

何をしたらいいのか分からずに、途方に暮れてはいませんか?

程度の差はあれ、一次試験合格の知らせを聞いた後、そのような状態に陥るのが普通です。

今回は私自身、そのような状態をいかに克服したのか、書いてみたいと思います。

一次対策と二次対策の違い

二次試験の対策を手探りながら始めた時に最初に感じたのは、学習の最初の一歩を踏み出すのが難しいということでした。一旦勉強をやりだすとしなくちゃいけないことはいくらでも思いついてエンジンがかかるのに、出だしがものすごくつらい。最初の部分のとっかかりがそれなので、毎日学習を始めることが憂鬱でした。

振り返って思うのが、一次試験対策と二次対策の内容の違いです。

一次試験対策時、私はノルマ表という学習チェックリストをつけていて、スムーズに学習を進めることができました。それが二次対策では、ノルマ表が作れなかったのです。

一次試験の対策は、問題集○ページ、ディクテーション1セット(だいたい30分くらい)、記事の読解を○個などと、すべき内容がはっきりしていて、さらに終わったということを実感しやすい(ノルマ表にチェックする=達成感を味わえる)のです。それが、二次試験になると、○ページ、○分などと数値化・具体化しにくいのです。

スピーチを○個と数えようにも、それが数日に渡ったり、途中で別のスピーチを作り出したりして、なかなか一つの作業を完成することができない・・・。焦る気持ちが募るばかりでした。

どのように達成感を味わうようにしたか

先ほど「達成感」という言葉を挙げました。私は、勉強を続ける一番の原動力となるのは、この「達成感」だと考えます。ノルマ表が使えないのならば、なんとか他に方法を考えなくてはいけない。達成感を目に見える形にするために、私がとった方法は、以下のようなものでした。

  • 進捗ノートをつける

取り組んでいた内容をとにかくすべて書きだしていきました。この時点で、自分がやったことが目に見える=達成感を味わえる、はすでにクリアされていました。

そして、進捗ノートには思わぬ効能が。書きだすことによって、次に何をしなくてはいけないかが目に見えて残るのです。私はこのノートをTodoリストとしても活用するようにしました。

  • やるべきことを具体化・細分化する

進捗ノートをつけたことで、自分が今何をすべきなのか次第にはっきりとしていきました。そして、やるべきことをどんどん数値化していくことができるようになったのです。

・スピーチ録音→録音したものを聴く→反省点を書き出す→さらに録音(約30分)
・新聞やTVで見つけた、ネタとなるような内容を、英作文してみる
・過去問トピックの関連分野の記事を読む(○記事)
・ネィティブ添削をしてもらう用のスピーチ原稿を書く(30~1時間)

やるべきことがはっきりすれば、すきま時間でも学習に取り掛かることができます。そして数値化することで、○記事に取り組んだ、○個のネタが出来上がったという達成感を味わうことができるのです。

まとめ

私は二次試験の学習を通して、多くのことを得ました。時事問題の知識や英語そのものについてはもちろんのこと、このような大きな問題に立ち向かう力、計画を立てて実行する力もそのうちの一つです。

1分1秒も無駄にしたくない、けれど何をすべきかわからない・・・そんな気持ちになった時は、ぜひ上記の方法を試してみてくださいね。

英検1級 英作文対策 その3

英検1級のライティング。
その問題をみると、一見とてつもなく大変なことを求められているように思えます。
何か特別なことをしなくてはならないのではないだろうか?今の対策で大丈夫なのだろうか?不安に感じられる方も多いと思います。
私は英作文に関しては、ものすごくシンプルな対策法で臨みました。

基礎が大事

私が1級の英作文対策として取り組んだのは、エッセイを書く上での型を地元のコミュニティカレッジで学んだのみです。(型については、yukoさんの記事をご覧ください)

たったそれだけ?
じゃあ、そのコミュニティカレッジを紹介してください。
・・・ちょっと待ってください。
そうではなくて。

タネあかしをします。英検の対策として取り組んだのは型の習得のみですが、受験を考える1年ほど前に、以下の問題集に取り組んでいたのです。

伊藤サムの これであなたも英文記者

毎年出る頻出英作文

どちらの本も英検対策用というわけではありません。
与えられた問題(一文)に対してその英訳をするという、どちらかといえばエッセイの前の段階のものです。

あとから振り返ってみると、私がライティングに関してブレークスルーを感じたのは、この問題集2冊に取り組んだ後くらいなのです。
それまでは一つの文を書くにしても、ぎこちなく、そして苦しみながら書いていたのが、この2冊を終えてからは、格段にスムーズに書くことができるようになりました。(伊藤サムさんの本に関しては、文法解説も含めた基礎的な解説が充実していたところ、「毎年出る頻出英作文」に関しては、訳例が3つ載っていて自習しやすいところがよかったです。)

一旦、きちんとした文が書けるようになってしまえば、あとはそれを先ほどの型にあてはめるのみなのです。

合わせて対策しておきたいこと

文をきちんと書けること、型の習得。とてつもなく高いハードルに見えていたエッセイ対策が、身近に感じられるようになってきたと思います。

ここで、英作文対策と合わせて、一緒にしておいてほしいことがあります。

今、新聞で話題になっている社会問題について自分なりの意見を持っておいてください。

前回のエミコフさんの記事がまさにそれに当てはまります。英作文で問われる話題は、新聞に載っている社会問題です。いくら文自体の精度を磨いても、述べるための自分の意見がなければ、書くことができないのです。

と言っても、あまり硬く考えすぎないでください。内容が稚拙だからといって減点されたりはしません。世論では反対されていることを賛成といっても、それで点数が下がることはありません。

日本語で情報を仕入れることはもちろん、時事問題で目にする言葉を英語では何というのか(たとえば「事業仕分け」や「ゆとり教育」など)、英字記事を読みながらストックしていくことをお勧めします。

採点者の立場になって考えてみる

採点に関して、その採点基準の詳細は公表されていません。実は、私は大学受験の模試採点をしていたことがあるので、その時のことを思い出しながら、気をつけたい点をいくつか挙げてみます。

・内容で減点されることはない
上述の通りです。

・自分が自信を持って使える単語で、文法・スペル間違いがないように書く
使われている語句がカンタンすぎるからとか、文構造が複雑でないから減点されるということはありません。逆に言えば、難しい単語を使おうとして使い方を間違えればそれで減点されます。スペルミスなども確実に減点の対象になります。

・丁寧な字で書く

これこそ、減点対象になるはずのない部分なのですが。採点者も人間です。字の汚さでスペルミスとされてしまうなどという、悔しい減点はされないように気をつけたいものです。

まとめ

まずは堅苦しく考えず、英作文の練習(エッセイではなく基本的な文を書く練習)、型の習得をしてください。日ごろから、時事問題に触れる機会を多く持ち、自分の意見を持つようにしておいてください。

英検1級 英作文対策 その2 

今回も引き続き英検1級の英作文(エッセイ)対策です。

(エッセイの組み立て方については前回のyukomillenniumさんの記事を御覧ください。)

エッセイの組み立て方と同様に重要なことは、当然ですが内容です。英検1級のエッセイとして出題されるテーマは多岐に渡っています。普段から新聞やニュースなどで色々な情報をチェックしておく必要がありますが、チェックしているだけではなかなかエッセイとしてまとめていくことは難しいです。知っていることと知っていることを上手く表現していくことは別の問題です。
私は普段なかなか「意見を書く」という機会がないので、基本スタイルに沿ってとにかく書いていくことを心がけました。

カテゴリ分け

とにかく書くといっても手当たりしだいに書いているだけではトピックの内容に偏りが出てしまうため、過去問やインターネットの情報から、過去問と今後出題されそうなトピックを調べました。
そしてそのトピックをカテゴリ分けをしていきました。「医療」「環境」「教育」…などと振り分けながらリストアップしていきます。

ネタ帳作り

そのリストからカテゴリに偏りがないようにトピック(キーワード)を選んで、思いつくことや調べたことを箇条書きで書き出していきました。肯定的な意見なら◯、否定的な意見なら×マークを書いておいて、見直したときに分かりやすくしておきました。
ノートなら見開き2ページ、ルーズリーフなら1枚の裏表だけに書ききるようにしていました。これも見直した時にわかりやすいようにです。自分で書いた文字の方が頭に入りやすかったのであえてノート等に手書きしました。
このようにエッセイを書く前に自分の知識や調べた情報をコンパクトにまとめていき、思考を整理する作業を行ないました。この作業によって、自分でも意識してなかった自分の意見が見えてくることもあります。

もう一つのネタ帳のメリットは、二次試験にも役立つということです。私はこのネタ帳をもとにスピーチ原稿を作ったりしていました。当日までネタ帳をパラパラと見ていたことで、本番にそこにあった内容が出てきた時はとても嬉しかったです。

本からネタ集め

インターネット上でも色々な情報は得られるのですが、どの程度の信頼性があるかわからないものもあるので、私はいつものように本を買ってそれを参考にしました。

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

これは1級受験者のバイブルとも呼ばれているようなので皆さんご存知ではないでしょうか。
少し最近の出題内容からずれているような印象があるのですが、最低限押さえておきたい内容が網羅されています。様々な意見が英語で書かれているので、どのような表現をすればいいのかがよくわかります。

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Pros and Cons: A Debater’s Handbook
こちらはイギリスの本なので少し内容が日本的ではないものも含まれています。しかしディベート用の本なので、一つのトピックに対して賛成・反対意見がしっかり書かれているので非常に参考になります。具体例の出し方なども勉強になりました。

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英語スピーチハンドブック

英検1級二次面接専門学校を運営されている方が著者だけあって、トピックの選び方が絶妙です。最近の傾向とは少し違う印象もありますが、応用できるトピックが網羅されています。私は書かれている意見が自分のものとは違うものが多かったので、「この日本語は英語でどのように言えばいいのか」ということの参考に使っていました。

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本からネタ集めはしましたが、文章をそのまま使うことはしませんでした。他人の意見をそのまま書いても頭に入らずに「原稿を無理やり丸暗記する」という方向に行ってしまいそうだったので、意見を参考にするだけで、エッセイ自体はたとえ幼稚でも自分の言葉で書く事に徹底しました。

まとめ

一次試験対策の段階でネタ帳を作ってしまうことで、二次試験前の負担を減らすことができます。
自分はこれだけは誰にも負けないという分野を作ってしまうのも効果的ですが、それ以外が出題されたら全く手に負えないという状況になってしまっては問題です。
まず偏りがないように広範囲のトピックをカバーした上で得意分野のトピックを増強していくという方法がおすすめです。

   

英検1級 リーディング対策 その3

前回の記事では、問題を解くための読み方があるとお話しさせていただきました。
限られた時間の中で効率よく問題を解くために、以下の手順で読解問題に取り組んでみてください。

英検1級 大問3の解き方

1. 質問をあらかじめすべて丁寧に読み、何が聞かれるのかをしっかり把握しておく。
その際に選択肢の文まで読まないこと。余計な情報、先入観が入ってしまいます。

2. 本文を読み始める。

本文に出てくる順に、質問は並んでいます。一問ずつ、答えに該当する箇所はどこなのかをしっかりおさえていく。
(該当箇所と思われるところに印をつけておくと、あとで見直す時に便利。)

3. 該当箇所と選択肢を見比べる。

当然ながら、該当箇所と選択肢では、同じ内容のことが違う語句、表現を使って書かれています。2つを照らし合わせて、同じかどうかを読み取る力が必要です。
この力は、普段流し読みばかりをしていてはなかなか身につきません。たった一語でも反対の意味になることがあるので、該当箇所、選択肢だけはしっかりと精読してください。(文を訳せるレベルまで読みこんでください。)

以上です。
必ず質問の答えになる箇所というのが文章の中に存在しています。必ずそこを見つけてください。その箇所さえ見つけることができれば、もう正解は手にしたも同然なのです。

また、本文を読むときに気をつけてほしいことが、もう一つあります。全文を同じ力の配分で読まないでください。すべてをじっくり精読したのでは時間が足りなくなり、すべてを速読、流し読みしたのでは、該当箇所を見失ってしまいます。
私自身、 「該当箇所を見つける」という最大目的のために、それ以外の文は、いわゆる速読で「ぱぁっと頭に入れていく」くらいの力加減で読んでいます。まずはそのモードで読み始め、該当箇所らしき部分が来たときに、グググっと精読モードに切り替わる。そこでゆっくりじっくり力を入れます。質問文は3~4問ありますから、その力加減の波が、一回の読解の中で3~4回訪れている感覚です。

読解部分の復習の仕方

読解部分をどう復習していいのかわからない。そんな声をよく聞きます。語彙パートでは、「語句の意味を調べる」などやるべきことがはっきりしていますが、読解に関しては、そのやり方に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は、読解パートこそ、復習のし甲斐がある部分だと思っています。

その際にも気をつけるべきは、ただ一つ。

「該当箇所」が合っていたかどうかを確認してください。

参考手順を以下に記します。

1. 正解の選択肢の語句を調べ構造をしっかり把握して訳す。

2. その内容を述べている箇所を本文から探す。
上述のやり方で問題を解いている場合には、自分が該当箇所だと思ったところに印がつけてあるので、箇所自体を見誤っていなかったかチェックしてください。

3. 該当箇所(自分が間違って選んでしまっていた該当箇所も含む)の、語句調べ・構造をしっかり見て訳す。

そのうえで、該当箇所と選択肢が同じことを言っていることをしっかり確認してください。

4. 自分が間違えた選んだ選択肢をしっかり訳したうえで、どうしていけなかったのか確認してください。

問題集によっては日本語訳が載っている場合もありますので、それをあとから参考にしてもらってもよいです。(日本語訳だけ読んで、分かったつもりになるのは一番よくないことです。あくまで、自分が復習で訳した後の確認に使ってください。)

まとめ

読解を行う上で、もっとも大切なのは、質問で聞かれている箇所を本文の中から探す力です。問題を解く際には、必ずそれを意識してください。

そして復習として、該当箇所、正解選択肢、誤って選んだ選択肢を、しっかりと語句調べ・構造チェック・訳をするようにして下さい。

<私が使った問題集>
「箇所を探す」訓練をする上では、過去問を解くことが非常に有効です。

英検1級過去6回全問題集〈2010年度版〉 (旺文社英検書)

英検1級 リーディング対策 その1

今回からはリーディング対策です。

 私はとにかく形から入ってしまうので、例のごとく教本 から全問題集予想問題ドリル 予想問題集…など旺文社の問題集は全て購入していました。
そこで最初に長文読解問題120をやりはじめたのですが、退屈で途中でやめてしまいました。1級の過去問を見てみると、長文は難易度も高くボリュームもあります。そしてジャンルも多岐に渡っています。問題集を嫌々解いているよりも、それなりの難易度の記事をたくさん読むことによって理解度とスピードを上げて行くという方法の方が継続できるだろうと考えました。

 もともと英語を学習しているのも、英語が理解できれば楽しいことがたくさん増えるだろうという理由だったので、たくさん記事を読むことは苦にならないというよりもむしろ楽しいことでした。この方法で空所補充は4/6点、内容把握は18/20点取ることができました。

学習方法

主にTIMENEWSWEEKなどの、1級長文レベルに近い素材を中心になるべくたくさんの記事を読みました。
ただ闇雲に読んでいるだけでは進歩がない(進歩を感じられない)と思い、スピードの目安を決めました。
まず記事を読む前に、150word/minを目安としてこの記事を何分以内に読めばいいのかという概算をします。(当時デイリーヨミウリを購読していましたが、単語数を調べやすいのでネット上の記事を中心に選んでいました。)そしてタイマーで計り、時間内に記事を読みきることを意識しながら読みました。知らない単語があってもチェックはしますがいちいち調べずにどんどん読んでいきました。
後からチェックした単語の意味を調べましたが、無理に覚えようとはしませんでした。

 いくつも記事を読んでいると、何度も同じ単語に出会います。2度3度同じ単語をチェックしていることに気付くとこの単語はよく使われる単語であると判断し、その単語の使われている文章をじっくり読みながら単語の意味をイメージと一緒に覚えていきました。 何度も出てきてるのにその都度調べている悔しさからも頭に残りやすかったです。

精読か多読かと言われると多読式ですが、どうしても意味がよく分からないという箇所はなぼむしさんのやり方とほぼ同じやり方で文章の構造をチェックして意味を把握していました。とにかく短時間で全体の意味を把握することを目標にして学習しました。

パート2の対策

長文の空所補充では設問は前もって見ないようにして、文章全体を読んだ上でどの単語を選べば良いかを選択しました。3,4段落ほどで語彙もそれほど難しくはないので、全部読んでしまって違和感なく空所に入るものを選ぶ方がやりやすいのではないでしょうか。
最初に選択肢を見てしまうと迷いが出てしまいますし、特にこの出題形式では前もって設問を見ることにメリットはないかと思います。

パート3の対策

内容把握は3問出題されますが、12分、12分、15分という時間配分を設定して解きました。パート2と比べてボリュームもあるので、しっかり時間を意識しながら読んでいかないと時間切れになってしまいます。
最初に設問を見て、何をしっかり読めばいいのかを頭に入れて、全ての文章を読みました。設問で聞かれている内容は本文で順番に出てくるものの、該当箇所の周辺だけを読むというやり方ではうっかりミスをしてしまうような紛らわしい設問が出るので注意しました。内容をざっくり把握する程度で全体を読みながら、設問の該当箇所は注意深く読むというやり方がそそっかしい私には合っていました。
選択肢では上手く本文の内容を言い換えていたりするので、間違いなく書かれていること以外は焦ってマークしないように気をつけました。

まとめ

焦る必要はないですが、ある程度テンポよくスピーディーに読むことが必要とされます。
毎日スピードを意識しながらたくさんの記事を読むことを心掛ければ、問題集ばかり解いて正誤に一喜一憂しているよりも楽しく英語力がアップできるはずです。

長文を読みながら頭が白くなってしまった時に自分に言い聞かせたことは、「答えは全部ここに書いてある。」です。
何かを考え出さなければならないわけではなく、ここに書いてあることから答えればいいだけだと思えば気が楽になりました。もうダメだ!!!と思ってしまっては読めるものも読めなくなるので、自分の切り替えスイッチを上手く押してみてください。

おすすめ教材

長文対策に問題集はオススメしませんが、試験形式に慣れて時間の感覚をつかむという意味で過去問などはやっておいた方がいいと思います。

2009年度版英検1級全問題集 (旺文社英検書)


7日間完成 英検1級予想問題ドリル (旺文社英検書)

  

【コラム】資格を味方にしよう(1) 語彙力アップ

毎週金曜に、オンライン英会話スクールで英語ディスカッションをしています。7月のある回。その予習のために、読んだ記事がこれです。

Ruling bloc loses Upper House majority

単語チェックをしてみると、英検1級プラ単に掲載されていた語句が4つも出ていました。(今、ちょっと事情があって、1級単語をチェックし直しています。自分の記憶に残っている分を確認しただけなので、もっと多いかもしれないです。)長めの記事(約2400語)だったのもありますが、かなりの割合ですよね。

実は、ここ1週間ほどのチェック作業の中で、普通に英字記事を読んでいて、1級単語に出会った回数は10回を越えています。自分が読む記事の中で1級単語に出会わなかったことはないと言っても過言ではありません。

英検の過去問や単語本を初めて見たとき、1級を受験するためには、なんてマニアックな単語を覚えなければいけないのだろう・・・それもこんなにたくさん。いきなり出鼻をくじかれ、やる気を失いかけたのを覚えています。

それが。

あの時覚えた語句がどれほど英字(新聞)記事に頻出しているか。今でも、記事内で出会うと、「お!また会いましたね!」とびっくり・・・懐かしい気持ちになります。そして、あの時覚える作業をしたことが無駄ではなかったのだと改めて思うのです。

「TIMEやthe Economistなどの英字雑誌・新聞記事をスラスラ読めるようになりたい」

そんな目標をもっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?私もその一人でした。

新聞記事、時事問題について書かれた記事を読むために、1級単語を覚える。

何のためにその作業をするかがクリアになれば、やる気がもっとアップすると思います。

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