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Posts Tagged ‘モチベーション’

Pausch教授に学ぶタイムマネジメント術

Remember that time is money

はお馴染みBenjamin Franklinの名言で、皆さんご存知のことと思います。一年を振り返るこの時期に時間について考え、来年はより良い過ごし方ができるよう、The Last Lecture の著者であるRandy Pausch教授のTime Management術をご紹介します。もともとは大学生・大学院生にあてられたTipsですが、英語学習にも当てはまる部分が多く参考になります。

Doing the right thing

身銭を切って購入したモノは価値がはっきりしていますが、日々過ぎ去っていく時間の価値を考えることはあまりないのではないでしょうか。私たちに与えられた時間は平等で有限ですので、重要なことを見極めることが必要です。Pausch教授の本に

You don’t need to polish the underside of the banister for six hours. (缶の底を6時間も磨く必要はない)

という言葉があります。全てのことに同じように時間をかける必要はありません。誰も注目しない缶の底を一生懸命磨く必要はないのです。これは英語学習でいえば、文法問題集などを綺麗にノートに書き写すこと、こだわりの単語カード作成などがあてはまるのではないでしょうか。これらの事を一生懸命頑張ると達成感は得られるかもしれませんが、the underside of the banister であり、本来の目的である英語力Upには関係ありません。何に時間をかけるべきか、何をやらないべきかよく考えましょう。

Goal Setting

ゴールを設定しましょう。特に学期ごとなどの短いゴールを設定し、よく見える位置に貼りましょう。Major goal を事あるごとに見返すことで、やるべき事に集中することが出来ます。もし、目標が大きすぎるようなら、一度に出来る量に分割しましょう。大きすぎる目標を立てると、どこから手をつけていいかわからなかったり、全体像が見えずに当初の目標から遠のいていくことがあります。大きな目標を立てたら、短時間で出来る事のかたまりに分けていきましょう。

Scheduling Yourself

You do not find time for important things. You make it.

何かしたいことがある時、時間を見つけるのではありません。時間は作るものです。今日は何々をしようと思っていたけど、忙しくて出来なかった・・・という日が続いているときは一日の行動を見直して、”やらなくてもいいこと”を削って時間を捻出しましょう。

筆者のHPに講義ビデオもあります。The Last Lectureビデオの隣です。1時間程ですので、是非ご覧になってくださいね。

学習集中期間を設ける~ヴァーチャル英語部・年末企画のお知らせ~

学習のモチベーションを維持する。
その大変さは、学習者の皆さんなら誰もが経験されることと思います。
自分の「やる気」の操縦法。それが分かれば、学習は苦痛ではなくなります。
今日は、その方法の一つをご紹介したいと思います。

「学生の勉強」と「大人の学習」

学生時代の勉強と大人になってからの学習の違いの一つは、モチベーションが保ちにくいことです。
学生時代は定期テストがあり、お尻を叩いてくれる先生の存在がありましたが、大人にはどちらもありません。試験を受けるにしても、自分の意思でそれを決め、その目標に向かう必要があるのです。
自分自身で自分のやる気を操縦する。これが大人の学習にとって最も大切なものと言えます。

集中期間を設ける

試験という短期間の目標がある際には、やる気の操縦も比較的簡単です。
では、今は試験を受験する予定はない、もう目標の資格は取得したという場合、やる気を出すのは無理なのでしょうか?

私はそうではないと思います。私自身、試験受験から離れて4年以上が経ちますが、その間、学習に関していろいろな波を経験しました。そうした紆余曲折の中、やる気の出し方のコツがだんだんと分かってきました。

それは・・・

期間を決めて、その期間に達成したい目標を設定する

ということです。

この方法には2つの利点があります。

一つは、学習のマンネリ化を防ぐこと、もう一つは、設定した目標をやり遂げることで、充実感が得られることです。
自分自身が自分の先生となって、課題を自分に出してあげる。そのご褒美は、自分自身がそこで得られた力、経験です。(「○○ができたら、△△を買う」などと、実際のモノもご褒美にしても楽しいです!)

ヴァーチャル英語部・年末企画へのお誘い

2010年も残すところ、あと半月です。
年末のあわただしい時期。学習ペースも乱れがちになります。
それを逆手にとって、普段とは違うアプローチで学習してみませんか?

ヴァーチャル英語部では、年末企画「2010年、これだけはやりとげたい!」を、本日12月14日(火)より開催します。

年末までにやり遂げたいことを一つだけ宣言し、それを達成する喜びを味わいませんか?

そこで得られた自信は、2011年の英語学習に大きな弾み・原動力となります。

「単語を100個覚える」「問題集を○○ページ終わらせる」「途中になっていた洋書を1冊読み切る」「リスニング○○時間達成する」・・・どんなことでも構いません。

コメント欄に目標を宣言してくださいね!

ヴァーチャル英語部・連絡事項

ヴァーチャル英語部でtwitterを利用してくださっている皆様へ

この企画は期間も短いので、専用のハッシュタグは設定しません。
但し、今後「ヴァーチャル英語部」全般に関するハッシュタグ、#vireng を設定しますので、これを使って進捗状況などをつぶやいてくださいね!

2010年、ラストスパート!
一緒に頑張りましょう!!

「ノルマ表」実践編

以前、記事でご紹介させていただいた、ノルマ表

今回は実践編として、ノルマ表を使った学習計画の立て方についてご説明したいと思います。

まんべんなく学習するために

以下の画像は、私が2010年1月に実際に使用したノルマ表です。(クリックして、大きな画像をご覧ください)

学習内容の横に、w, u, s等の文字を入れています。

これは、学習内容をジャンル分けしたものです。

ご参考までに・・・

w: writing ライティング
u: UNATE  国連英検用の学習(現在休止中です)
s: speaking スピーキング
m: motivation モチベーションをあげること
l: listening リスニング
k: knowledge 知識を得る
e: entertainment 楽しむための英語

エクセルで次の列にこのような記号を入れておけば、学習内容と合わせて、並び替えをすることができます。

こうしておけば、どの分野にどれだけ項目を設定しているか把握することができ、1ヶ月後に塗り終わった際には、どの分野にどれだけの色を塗ることができた(=学習を実行することができた)かが一目瞭然です。

毎月棚卸をする

このシートは1ヶ月1枚になっていて、毎月月初に新しいものを印刷するようにしていました。

その際に、

  • 分野別に偏りはないか
  • 実行できていない項目はないか
  • 同じカテゴリー・目的で別の項目にできないか

に着目しながら、学習項目を見直すようにしていました。

その時々で、学習の目的、学習すべき内容は変わっていきます。

私自身、このノルマ表は英検1級一次試験勉強の時に始めたものですが、合格後、英語への取り組み方の変遷とともに、中身をどんどん変えていきました。

まとめ・長く続けるための秘訣

定期的に学習内容を見直す。

その習慣ができたのも、私がノルマ表を通して得た利点の一つです。

そして、最後にひとつ。ノルマ表を長く続けるための秘訣です。

それは・・・

項目欄にあとから書き足せるように、いくつか余白を作っておくこと

です。

ふと、こんなことをやってみたいと思った時に、自由にそれに取り組む余地を残しておく。
そして、それもやったことの一つとして数える。大変気持ちがいいです。
ぜひ、お勧めしたいtipsのひとつです。

いろいろと書きましたが、皆さんご自身で使いやすいように工夫して作ってみてくださいね!その過程を楽しんで頂けると私もうれしいです。

みんなで記録する ~リスニング強化企画へのお誘い~

前回、前々回のyukoさんの記事で、学習時間を記録することの大切さをご理解いただけたことと思います。
それでも、「記録するって面倒くさそう」、「私に続けられるかな・・・」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

一人ではなかなか続けるのが難しいことでも、仲間がいることでできることがあります。今回は、私達が主催している「リスニング強化企画」について、改めてご紹介させていただきます。

計測する前に準備しておきたいもの

  • タイマー
  • 聴いた時間を計測するツール
  • ツイッターのアカウント

私自身は「○○分」と表示されている音源(Podcastやウェブ上の動画など)を聴くことが多いので、タイマーは使用していません。

聴いた時間を計測するツールは、DAYTUMを使用しています。DAYTUMは、数字を入れてAddを押すだけの簡単操作で、時間を累計することができます。あとから期間指定して検索することもでき、大変便利です。(このツールに関しては、日を改めて使い方をご紹介したいと思います)

ツイッターのアカウントに関しては、一見、なぜ?と思われるかもしれません。その秘密を、以下に大公開します。

ツイッターでつぶやく利点

  • 聴いた音源を記録しておける

何を聴いたか(ウェブ音源に関してはURLも)を記録しておくと復習したいときに便利です。Twilogなどのウェブサービスで、過去のつぶやきを検索すれば、手軽に過去の音源を復習することができます。 (お手軽つぶやきツール等は、後日記事にさせていただきます)

  • 学習仲間と音源を共有できる

URLをつけてつぶやくことで、英語学習仲間の皆さんと面白い音源を共有することができます。実際に私自身、友達のつぶやいていた音源を試しに聴いてみたらすごくハマって、今ではそのPodcastのヘヴィリスナーに・・・という経験があります。

リスニング強化企画へのお誘い

記録する、音源をつぶやく利点は分かった・・・でも、どうやってそんな仲間に出会うの・・・?

ご心配は要りません。

私達、100WISH LISTの運営するヴァーチャル英語部では、リスニング強化企画という共同学習を行っています。

参加の方法はとても簡単です。つぶやく際に、 #LReportというハッシュタグを打ち込んでください。(打ち込んだ後、半角をあけるのを忘れずに。)

これでリスニング強化企画参加表明となり、今日からメンバーの一員です。

(↑つぶやきの一例。私は合わせてその音源の分数、合計リスニング時間も記入しています)

このハッシュタグがリンクになっているので押していただくと、他の方のつぶやきをみることができます。他の方のつぶやきをみるのはものすごく励みになります!

もし内容までつぶやくのは面倒だ・・・という場合は、計測だけでも結構です。(前回のyukoさんの記事にもありましたが、続けやすい方法で長く続けるのが一番です。)

計測時間100時間ごとに、達成証(バナー)を進呈しております。

(↑バナー見本)
ぜひ、ご自身のブログなどに貼っていただき、リスニングの励みにして下さいね。

どうぞよろしくお願いいたします。

ヴァーチャル英語部リニューアル!

そして・・・大変ながらくお待たせいたしました。

ヴァーチャル英語部、リニューアルオープンです!!

場所を、ここ100WISH LIST内に移し、心機一転オープンさせていただきます。

まだご案内のページしかできておらず、皆さまにはご不便おかけし大変申し訳ございません。
交流スペースの充実や新しい企画など、進めたい企画が盛りだくさんです!
現在登録していただいているメンバーの皆さま、そして新しく入ってくださる英語学習仲間の皆さまにも楽しんで頂けるよう、誠心誠意頑張ります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

学習時間記録方法

前回記事で、英語学習時間記録のススメ、私の2000時間までの道のりをご紹介しましたが、毎日記録を分単位でつけ続けるのは骨の折れる作業です。そこで今回は、ざっくりと記録を概算する方法を提案します。

まずはリスニングですが、ニュース素材から5分30秒、podcastから15分・・・と一つ一つ記録していくと、数字が大きくなった時に大変になってしまいます。学習記録は秒単位で記録するほどの正確さは不要ですので、ざっくりと60分単位で計測します。例えば、今日は5分、3分、8分のニュースをそれぞれ聞き、単語CDを20分聞いたとしたら36分です。翌日にpodcastを20分、ドラマを字幕なしで30分観たとします。36分+20分+30分=1時間26分。メモに60と記録し、端数の26分に翌日分を足していき60になった時点でまたメモ帳に60と記録していきます。60と記録したら、端数のみを次の計算に使用します。こうすることで今月分2046分などと、毎回大きな数字を計算する煩わしさがなくなります。月の終りに60が何個になったかを集計し、月の合計何時間何分、これまでの総計がいくらと計算する方法です。

学習CDなどの場合は、1枚のCDが何分か決まっていますので、聞いた回数を正の字にするといいと思います。私は1年ほどEnglish Journalを通勤中の車の中で聞いていました。1枚がだいたい65分だったので、車のダッシュボードにポストイットを貼って、CDが一巡するたびに正の字を書いていき、月末に集計しました。オーディオブックの場合も、一日ごとに何分聞いた、と記録することはせず、パート1を聴き終えたら5時間40分と、まとめて記録しました。

リーディングの場合も、毎回実際のリーディング時間を測っているわけではありません。多読の場合、1冊何万語というのがわかりますので、時々自分のリーディングスピードを測って、10万語÷200語/分=500分として概算しました。精読はLingQシステムを利用しましたので、語数がわかって便利でした。

ライティングの場合は、だいたい200ワードを30分で書くことを目標としていましたので、語数だけワードで数えて200単語=30分と計算していました。文法などの問題集を解く場合は、1ユニットを15分以内で解くと決め、1冊終わった時にユニット数×15分としています。

こうして振り返ってみると、学習時間を記録していると同時に、”この時間内にこれだけやる”という目標も同時に立てられていたことがわかります。

今日やった学習内容をただ記録するだけでも、フィードバックの材料になりますが、記録を簡便化するために、”この内容なら〜分でする”と目標を持って取り組むことで、ダラダラと時間を消費することを防ぐことも出来ると思います。

英語学習2000時間

英語学習を開始して間もないころ、妻鳥千鶴子さんの英語資格三冠王へ! (アスカカルチャー)を読みました。英検1級取得までにおよそ3000時間かかるとのことでしたので、試しに学習時間を記録してみることにしました。中学校から大学2年まで学校や自宅での英語学習時間の概算を1000時間とすると、約2000時間必要ということになります。

 

2006年1月に英語学習を開始して、英検1級を取得した2008年11月までの私の学習記録です。

  • 多読 530万語 : 588時間
  • 精読 13万語 :  21時間
  • リスニング :1162時間 (流し聞きは含まず)
  • ライティング : 12,348語・・・約24時間
  • 文法: 85時間(English Grammar in Use 初級と中級)
  • 覚えた語彙 : 2389語 約52時間
  • スピーキング: 98時間

学習を始める前にTOEICや英検などを受けていなかったので元の英語力は正確には分かりませんし、学習効果に個人差もありますので、数字自体は参考程度にして頂きたいのですが、学習記録をつけていて気づいたことがあります。それは、学習初期のころには多量のインプットが必要ということです。

 

私の学習時間のうち、8割がリーディング、リスニングなどのインプットで占められています。もう少し詳しく分析すると、まずはリーディングから開始しました。100万語読んだ時点で、返り読みをせず文頭から理解でき、ある程度の速さで英文を読めるようになっていましたので、リーディングを先行させることであまり苦労することなくリスニング能力が上がったと感じています。

 

多読の目安として”100万語”が掲げられていますが、これは100万語読んだからといって、どんな英文でもスラスラ読めるということではないと思います。私が100万語読了した時点で感じた効果は、”英文に対する抵抗がなくなった”ことです。300万語ほど読んだ時点で、ライティングに変化が出てきました。日本語→英語への”英作文”から、日本語を介さないライティングへとシフトしました。

 

リスニングですが、1162時間聞いた時点で、TOEICや英検1級などのリスニングは1語1句はっきり聞き取れるようになっていました。これはリスニングのみではなく、リーディングによるインプットや単語学習の効果もあると思います。

 

記録をつけることで得られることがたくさんあります。定期的に自分の学習内容を振り返り、今の状態と照らし合わせることで、何が足りないのかを推測し、軌道修正することが大事です。また、時間をつけることで自分の目標とする英語力に達するために”量”が足りているかを自覚することが出来ます。内容と量、どちらも重要ですので、学習記録をつけることをお勧めします。

 

学習計画の立て方 ~「ノルマ表」の作成~

英語学習において、もっとも大切なこと。
それは、継続することです。
そして、その継続こそがもっとも難しいことでもあります。
今回は、私がその継続の壁をクリアするきっかけになった「ノルマ表」について、詳しくご紹介したいと思います。

ノルマ表とは

ノルマ表とは、私が英検1級受験時(2006年9月~)に作成した英語学習メニューのチェック表のことです。
勉強する項目と日付をエクセルで打ち、プリントアウトして使用します。
その日に勉強した項目のところを、蛍光ペンで塗りつぶし、何マス塗れたかをカウントして集計します。
私自身は、試験勉強時には200マス塗るのを目標にしていました。

IMG_20150615_0004
(ノルマ表画像)

ノルマ表2007年1月
(ノルマ表画像:英検1級一次試験直前のシート)

ノルマ表の効能

・成果が目に見える
自分がやったことを実感すること。それが継続のための大きなモチベーションになります。そして、その成果は目で見てパッとわかることが大切です。シートを色で埋めていく作業は、思った以上に自分自身を励ます機能を果たしてくれました。

・月に○○マスと目標を立てることで、長期的なやる気を保てる
学習した内容を○マスと数値化したことで、月間の目標に対しての進捗状況をすぐに把握することができました。
そして、全くできなかった日が多少続いたとしても、月単位で達成できればいいというように捉える事が出来たのもよかったと思います。

・記録が簡単
英語学習者用に学習内容をメモする手帳なども販売されていますが、やったことを書き出すのは意外に面倒。その点、ノルマ表ならば、やった項目に色を塗るだけでOKです。記録が手軽なのも、続く秘訣だと思います。

なお、初めてこの表を見られた方は、その項目の多さに驚いてしまうかもしれません。
最初から20、30と項目があったわけではなく、「今日はこれをやってみよう」と(気まぐれに!)足していったら、最終的にこれだけの項目に増えていってしまいました。
実際に試される方は、最初から「こんなにも思いつかない!」と思うのではなく、ご自分のやりたいことに合わせて、項目を増やしていくのがお勧めです。

まとめ

学習記録を付けるのは、モチベーションの管理に大いに役に立ちます。
その記録自体が苦痛になってしまっては、元も子もありません。できるだけ手軽な方法で、学習の成果が形として見えるように工夫したいものです。
その手段の一つとして、ノルマ表を試していただけるとうれしいです。

英検1級 二次試験対策 その6:学習モチベーションの保ち方

英検1級のスピーチ学習。

何をしたらいいのか分からずに、途方に暮れてはいませんか?

程度の差はあれ、一次試験合格の知らせを聞いた後、そのような状態に陥るのが普通です。

今回は私自身、そのような状態をいかに克服したのか、書いてみたいと思います。

一次対策と二次対策の違い

二次試験の対策を手探りながら始めた時に最初に感じたのは、学習の最初の一歩を踏み出すのが難しいということでした。一旦勉強をやりだすとしなくちゃいけないことはいくらでも思いついてエンジンがかかるのに、出だしがものすごくつらい。最初の部分のとっかかりがそれなので、毎日学習を始めることが憂鬱でした。

振り返って思うのが、一次試験対策と二次対策の内容の違いです。

一次試験対策時、私はノルマ表という学習チェックリストをつけていて、スムーズに学習を進めることができました。それが二次対策では、ノルマ表が作れなかったのです。

一次試験の対策は、問題集○ページ、ディクテーション1セット(だいたい30分くらい)、記事の読解を○個などと、すべき内容がはっきりしていて、さらに終わったということを実感しやすい(ノルマ表にチェックする=達成感を味わえる)のです。それが、二次試験になると、○ページ、○分などと数値化・具体化しにくいのです。

スピーチを○個と数えようにも、それが数日に渡ったり、途中で別のスピーチを作り出したりして、なかなか一つの作業を完成することができない・・・。焦る気持ちが募るばかりでした。

どのように達成感を味わうようにしたか

先ほど「達成感」という言葉を挙げました。私は、勉強を続ける一番の原動力となるのは、この「達成感」だと考えます。ノルマ表が使えないのならば、なんとか他に方法を考えなくてはいけない。達成感を目に見える形にするために、私がとった方法は、以下のようなものでした。

  • 進捗ノートをつける

取り組んでいた内容をとにかくすべて書きだしていきました。この時点で、自分がやったことが目に見える=達成感を味わえる、はすでにクリアされていました。

そして、進捗ノートには思わぬ効能が。書きだすことによって、次に何をしなくてはいけないかが目に見えて残るのです。私はこのノートをTodoリストとしても活用するようにしました。

  • やるべきことを具体化・細分化する

進捗ノートをつけたことで、自分が今何をすべきなのか次第にはっきりとしていきました。そして、やるべきことをどんどん数値化していくことができるようになったのです。

・スピーチ録音→録音したものを聴く→反省点を書き出す→さらに録音(約30分)
・新聞やTVで見つけた、ネタとなるような内容を、英作文してみる
・過去問トピックの関連分野の記事を読む(○記事)
・ネィティブ添削をしてもらう用のスピーチ原稿を書く(30~1時間)

やるべきことがはっきりすれば、すきま時間でも学習に取り掛かることができます。そして数値化することで、○記事に取り組んだ、○個のネタが出来上がったという達成感を味わうことができるのです。

まとめ

私は二次試験の学習を通して、多くのことを得ました。時事問題の知識や英語そのものについてはもちろんのこと、このような大きな問題に立ち向かう力、計画を立てて実行する力もそのうちの一つです。

1分1秒も無駄にしたくない、けれど何をすべきかわからない・・・そんな気持ちになった時は、ぜひ上記の方法を試してみてくださいね。

【コラム】資格を味方にしよう(1) 語彙力アップ

毎週金曜に、オンライン英会話スクールで英語ディスカッションをしています。7月のある回。その予習のために、読んだ記事がこれです。

Ruling bloc loses Upper House majority

単語チェックをしてみると、英検1級プラ単に掲載されていた語句が4つも出ていました。(今、ちょっと事情があって、1級単語をチェックし直しています。自分の記憶に残っている分を確認しただけなので、もっと多いかもしれないです。)長めの記事(約2400語)だったのもありますが、かなりの割合ですよね。

実は、ここ1週間ほどのチェック作業の中で、普通に英字記事を読んでいて、1級単語に出会った回数は10回を越えています。自分が読む記事の中で1級単語に出会わなかったことはないと言っても過言ではありません。

英検の過去問や単語本を初めて見たとき、1級を受験するためには、なんてマニアックな単語を覚えなければいけないのだろう・・・それもこんなにたくさん。いきなり出鼻をくじかれ、やる気を失いかけたのを覚えています。

それが。

あの時覚えた語句がどれほど英字(新聞)記事に頻出しているか。今でも、記事内で出会うと、「お!また会いましたね!」とびっくり・・・懐かしい気持ちになります。そして、あの時覚える作業をしたことが無駄ではなかったのだと改めて思うのです。

「TIMEやthe Economistなどの英字雑誌・新聞記事をスラスラ読めるようになりたい」

そんな目標をもっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?私もその一人でした。

新聞記事、時事問題について書かれた記事を読むために、1級単語を覚える。

何のためにその作業をするかがクリアになれば、やる気がもっとアップすると思います。

ブックレビュー:英語資格三冠王へ


英語資格三冠王へ! (アスカカルチャー)

この本は2004年に発行されたものでそれ程新しいものでもありません。しかし英検1級を受験する際にとてもやる気をもらった本なのでご紹介します。
このタイトルにある英語資格三冠とは、TOEIC 900点、TOEFL 250点、英検1級を意味しています。

私がこの本を読んだのは、英検準1級に合格して次は1級だ!と思った時でした。
あの頃は1級合格を目指すと決意したものの、何から手を付けて良いかも分からなかったため、とりあえず旺文社の問題集で英検1級と付くものは全て買ってみたり、勉強法などが書いてあるウェブサイトやブログを読み漁っていました。
そこで何人かの人がバイブル的存在としてこの本を挙げてらっしゃったのです。「私も読まなければ!」と藁にもすがる思いですぐにAmazonで購入しました。

本書はタイトル通り英語資格三冠の取得を目指す本であり、特に英検1級だけに特化した内容ではありません。
しかし、生半可な気持ちでは合格できないということを具体的な勉強時間数や実際の生徒さんへのアドバイスを紹介することで示してくれています。筆者がかなりの努力家のようなので、コツコツと日々の学習を積み重ねることが重要であるということが伝わってくるのです。
どのような勉強法が良いか、この本は役立つという情報もあり非常に参考になります。

一見延々と試験の内容や勉強方法ばかり書いてあるようですが、語彙、リスニング、リーディング、ライティングそれぞれの分野の試験別の対策と練習問題も収録されています。これらの問題を解くことで(目を通すだけでも)、どの程度のレベルが求められるのかがよく分かります。

しかしこのスタイル(読み物部分+問題集)は賛否両論あるかもしれません。問題集としてはボリュームが少し物足りず、指南本として集中して読んでいると途中でドリルが挿入されていて集中できないと思う方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、勉強法の部分だけ最初に読んでしまって、その後に問題集部分に取り組むという方法を取られるといいかもしれません。実際に私はそのようにしました。

読めば必ずモチベーションが上がる本として受験前には何度も読みました。全ての方法に納得していた訳ではありませんが、自分に合う方法に工夫していく楽しみもあります。(途中でTOEICの禁止行為を勧めるかのような箇所があり、そこだけはどうしても受け入れられませんでしたが…)
この本を読んでいると、楽な方法などない!グダグダ言っていないでとにかくやらなければ!と思えてくるのです。

特に英検などに合否がハッキリ出る試験は相当のプレッシャーがかかります。このようなモチベーションを上げてくれるような本を数冊準備しておくことも一つの試験対策ではないでしょうか。

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