【ブックレビュー】論理が伝わる世界標準の「書く技術」


英検1級の英作文では、与えられたトピックについて、3つのキーワードを用いて論理的に自分の考えを示す必要があります。きちんと伝わる文章を書くためには、パラグラフの概念が重要です。しかし、私たちは学校の授業で、パラグラフ・ライティングについて訓練されたことはなかったのではないでしょうか。そこで、パラグラフ・ライティングの技法を日本語で学ぶことができる、論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) を紹介したいと思います。

 

この本は3部構成になっていて、第一部では、なぜ伝わる文章が書けないのか、その問題点とパラグラフの重要性について説明しています。伝わらない文章を書いてしまう理由として、

1. 基本を勉強していない

2. 経験を積めば書けると思っている

3. 従来の学習方法に問題がある

が挙げられています。基本の型を知らないまま、ただ闇雲に書く練習をしても上達は見込めないようです。また、文単位での練習ばかりしていても、論理的な文章を身につけることは出来ません。このような問題点を把握し、パラグラフの定義や、パラグラフを使って文章を書くとなぜ論理的な文章になるのかを学ぶことで、パラグラフ・ライティングの重要性を理解することが出来るようになります。

 

第二部では、パラグラフ・ライティングの7つのルールが説明されています。これらの項目は、

1. 総論のパラグラフで書き始める

2. 1つのトピックだけを述べる

3. 要約文で始める

4. 補足情報で補強する

5. パラグラフを接続する

6. パラグラフを揃えて表現する

7. 既知から未知の流れでつなぐ

です。例文を用いて説明されていますで、自分が考えた答えと照らし合わせ、学んだポイントが定着しているか、確認しながら読み進めることができます。

 

第三部では、ビジネス実践例を用いて演習していきます。整理されていないデータや箇条書きの文章を、パラグラフを用いた文章に直していきながら、第二部で学んだポイントを実践に活かす練習をします。悪い文章と書き直し例が提示されていますので、伝わりにくい文章の問題点を自分でも指摘でき、書きなおしてみることで、パラグラフ・ライティングを深く理解することが出来ると思います。

 

この本は、日本語でパラグラフ・ライティングを学ぶ本で、英語のパラグラフ・ライティング本ではありません。ただ、英語のライティング参考書は、文例・表現集に多くのページが割かれていたり、文法の説明も混じっていたりして、効率よくパラグラフ・ライティングの基本のみを学べるとは限りません。日本語なのでサッと読めますし、パラグラフ・ライティングの基本を理解するのにとても良い本だと思います。

 

 

 

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