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Posts Tagged ‘おすすめ教材’

楽しく学べるディクテーションサイトNobuna

リスニングの精度を上げるには、ディクテーションがお勧めです。ニュースやインタビュー、映画予告編など生の素材が使え、ウェブサイト上でヒントを見ながらディクテーション出来るサイト、Nobunaを紹介します。

 

Nobunaは、ゲーム感覚でディクテーションが出来る無料のwebsiteです。まずは登録してみましょう。画面右上部にサインアップボタンがあります。ニックネームとメールアドレス、パスワードを入力します。

 

入力が済んだらビデオを選びます。サムネイルから適当に選ぶか、左側のジャンルをみて好みのトピックを選びます。試しにニュースカテゴリから1つ選んでみます。すると、動画の下に、カッコ抜きされた文章が表示されます。音声を聞きながらカッコを埋めていきます。

 

このサイトの面白いところは、ヒントが出るところです。There is a ろっと〜 と聞こえたけれどもハッキリとは分からない場合。lo と入力してみると、プルダウンにload, lot , loud とヒントが表示されます。

 

 

全く聞き取れない場合は、もっと明らかなヒントがあります。画面右側を見てください。そこのカッコの部分に該当するヒントが出ます。ヒントを見ながら、lad なのかlot なのか繰り返し音声を聞くと良いと思います。

 

答えを1つずつ打ち込むと、正解なら緑色、不正解なら赤色で単語が表示されます。1度間違ったものを訂正して正解にすると、オレンジ色で表示されます。これなら後で見返した時にどこを間違ったのかすぐ確認出来るので便利です。

 

カッコを全部埋め、画面下部にあるFinishボタンを押すと正答率が出ます。聞き取れていたつもりでも、綴りを間違ってしまうと正答率は下がります。

 

Nobunaにある動画は、学習者向けではないネイティブスピーカー向けの英語ですので少し難しく感じられるかもしれません。ただ、スクリプトと見比べて答え合わせをしなくても、カッコに入力するだけで答えと正答率が分かるので、とても手軽にディクテーションが出来るところがお勧めポイントです。聞き取れていると思っても、”なんとなく内容がわかっているつもり”になっていないか確認するためにも是非チャレンジしてみてくださいね。リスニングの精度を上げると、テストの短い聞き取りだけでなく、ニュースやオーディオブックなどの長時間のリスニングでもハッキリと聞こえ、楽に聞き取れるようになります。

 

ニュースだけではなく、SkyfallGreat Gatsbyなどの映画予告編も素材になっていますので、楽しみながらディクテーションしてみてください!

 

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【ブックレビュー】論理が伝わる世界標準の「書く技術」

英検1級の英作文では、与えられたトピックについて、3つのキーワードを用いて論理的に自分の考えを示す必要があります。きちんと伝わる文章を書くためには、パラグラフの概念が重要です。しかし、私たちは学校の授業で、パラグラフ・ライティングについて訓練されたことはなかったのではないでしょうか。そこで、パラグラフ・ライティングの技法を日本語で学ぶことができる、論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス) を紹介したいと思います。

 

この本は3部構成になっていて、第一部では、なぜ伝わる文章が書けないのか、その問題点とパラグラフの重要性について説明しています。伝わらない文章を書いてしまう理由として、

1. 基本を勉強していない

2. 経験を積めば書けると思っている

3. 従来の学習方法に問題がある

が挙げられています。基本の型を知らないまま、ただ闇雲に書く練習をしても上達は見込めないようです。また、文単位での練習ばかりしていても、論理的な文章を身につけることは出来ません。このような問題点を把握し、パラグラフの定義や、パラグラフを使って文章を書くとなぜ論理的な文章になるのかを学ぶことで、パラグラフ・ライティングの重要性を理解することが出来るようになります。

 

第二部では、パラグラフ・ライティングの7つのルールが説明されています。これらの項目は、

1. 総論のパラグラフで書き始める

2. 1つのトピックだけを述べる

3. 要約文で始める

4. 補足情報で補強する

5. パラグラフを接続する

6. パラグラフを揃えて表現する

7. 既知から未知の流れでつなぐ

です。例文を用いて説明されていますで、自分が考えた答えと照らし合わせ、学んだポイントが定着しているか、確認しながら読み進めることができます。

 

第三部では、ビジネス実践例を用いて演習していきます。整理されていないデータや箇条書きの文章を、パラグラフを用いた文章に直していきながら、第二部で学んだポイントを実践に活かす練習をします。悪い文章と書き直し例が提示されていますので、伝わりにくい文章の問題点を自分でも指摘でき、書きなおしてみることで、パラグラフ・ライティングを深く理解することが出来ると思います。

 

この本は、日本語でパラグラフ・ライティングを学ぶ本で、英語のパラグラフ・ライティング本ではありません。ただ、英語のライティング参考書は、文例・表現集に多くのページが割かれていたり、文法の説明も混じっていたりして、効率よくパラグラフ・ライティングの基本のみを学べるとは限りません。日本語なのでサッと読めますし、パラグラフ・ライティングの基本を理解するのにとても良い本だと思います。

 

 

 

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発音を学ぶ Mastering the American Accent

日本人英語の問題点として、よく「LとRの発音」が挙げられますね。確かに問題点の一つではありますが、日本人の英語を通じにくくしている原因は他にもあるようです。私は長らくシャドーイングをしていましたが、発音学習が後回しになっていましたので、今年は発音学習にも力を入れようと思い、オンライン英会話で週1回発音レッスンを受けることにしました。半年経過したところでの感想をまとめてみます。

 

お勧めの発音テキスト(アメリカ発音)

発音指導をしたことのあるアメリカ人の先生に教科書を推薦してもらったところ、Mastering the American Accent
と、American Accent Training (American Accent Traning)を勧められました。Mastering the American Accentは母音の発音、子音の発音が最初に掲載されていますが、American Accent Training はイントネーションから始まるようです。好みの問題ですが、まずはしっかり母音の発音を練習したほうがスムーズに学習を進められると思ったため、私はMastering the American Accent を選びました。

Mastering the American Accentには4枚のCDがついています。CDだけ聞いてもひと通りの説明がわかるようになっていますが、教科書の説明部分全てを読み上げているわけではありません。1回教科書に目を通してから、対応するチャプターを繰り返し聞くと分かりやすいです。発音の教科書だけあって、平易な言葉を使い、美しい発音で読み上げられていますので、シャドーイング素材にぴったりだと思います。

 

 発音の教科書で学べる内容

Mastering the American Accentの場合、母音、子音の発音に始まり、ストレスの置きかた、イントネーション、語彙の連結などを学びます。日本人の英語が通じにくいのは、イントネーションが平坦で、単語のアクセントの場所も間違っていることが大きいと思います。LとRの問題にしても、LとRが単語中のどこにあるかで発音も違ってきますし、単純にrice と lice の練習をすればよいわけではないことがわかります。また、 to が ”タ” 、and が ”ン” のように発音されるReductionや、単語と単語のつなげ方なども、日本人が不得意とするところではないかと思います。Mastering the American Accentは、個々の発音、アクセント、イントネーションを正しく身につけることで、英語らしいリズムで話せるような構成になっています。

教科書を使うことで発音を系統的に学ぶことが出来ます。オンライン英会話レッスンなどで発音について相談すると、問題のある個々の母音、子音の発音をピックアップして練習することが多いのではないでしょうか。問題のある部分をその都度直してもらっても、なかなか定着しないのは発音のルールを知らないせいもあると思います。そして発音の問題点は、自分が思っていた以上にたくさんあります。いちど教科書を読んで大まかにルールを確認し、英会話の時に先生に確認してもらうとよいと思います。自分では出来ていると思った発音でも、ネイティブスピーカーに聞いてもらうと、”slightly off’ と評価されたりします。教科書を使って独学しても得られるものはたくさんありますが、オンライン英会話で発音をチェックしてもらうと練習の効果を実感しやすいのではないでしょうか。

 

 まとめ

発音の教科書を2-3度読んだからといって、劇的に発音が改善することはありません。付属のCDを何度も聞き、シャドーイングするなどして、繰り返し練習する必要があります。シャドーイングを続けていくうちに日本語の発音では使わない筋肉が鍛えられていくのを感じます。すべての発音を完璧にするまでやる、というのは現実的ではないと思いますが、3ヶ月、半年と期間を決めて集中的にやるとよいと思いました。

ただ、英語学習の初期で自発的にほとんど話せない時に発音学習だけしてしまうと、せっかく学んだ発音が活かせません。発音はサイドメニューとし、リーディング、リスニングも同時並行で学習する必要がありそうです。完璧な発音にこだわってしまうと自信をなくしてしまいますので、発音はあくまでもサイドメニューとし、まずはある程度まとまった量の発言が出来るよう心がけるとよいのではないでしょうか。

 

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Mastering the American Accent

American Accent Training (American Accent Traning)

【ブックレビュー】 17歳のための世界と日本の見方

“17歳のための” とありますが、大人こそ是非知っておきたい世界史と日本史がまとめてわかる良書です。英語の本や記事を読む時、歴史背景や宗教の基礎知識がないために苦労されたことがあるのではないでしょうか。いつか世界史をやり直さねば・・と思ってはいても、高校の教科書や参考書を読み直したり、歴史書を読むのは大変ですよね。17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義は、大学生を対象とした、「人間と文化」という授業から書き起こされたもので、宗教を軸に、世界と日本のことが話し言葉でわかりやすくまとめられた本です。

 

歴史や宗教の基礎知識があると、英文記事がずいぶん読みやすくなります。私は英検1級1次試験でイスラエルのシオニズム運動のことが出題された時、ちょうどユダヤ教に関する本を読んでいた頃だったので、トピックや英文自体の難しさに圧倒されることなく、落ち着いて内容把握が出来た経験があり、日頃から多種多様な記事に触れ、基礎知識を仕入れることが大事だと感じました。試験だけではなく、日頃新聞や本を読む上でも、理解を深める助けになります。

 

私達が中学・高校で学んだ歴史は、世界史・日本史に科目が分かれていたうえ、各地域・年代ごとに分断され、なかなか全体像がつかみにくいものでした。この本では、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の成り立ち、関係性を歴史の流れとともに学ぶことができ、これまで断片的だった知識が繋がり、歴史をストーリーとして理解することができます。また、ユダヤ教のなかからどのようにしてキリスト教が生まれ、その後各国の指導者とともに各宗派の興亡があり、どのようにして現代につながっていったのか、も興味深い話でした。

 

世界史だけでなく、日本の成り立ちについても詳しく触れられています。古事記・日本書紀に記されている日本のなりたちや、仏教と神道が同時に受け入れられてきた背景、和歌などの日本文化の由来などについての記述を読むことで、これまで曖昧だった知識がすっきり整理されました。外国人に日本の文化を説明する時に役に立つ知識だと思います。

 

300ページちょっとの口語で書かれた本でとても読みやすいのでオススメです。きっと今後の英語記事読解に役立つことと思います。

 

 

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BASIC WORD LISTへの挑戦・実況中継 ~経過報告第1弾~

前回前々回と、「ときめく」英単語学習法と題し、単語本をチェックリストとして使い、学習していく方法について書かせていただきました。

実はこの方法、私自身も現在進行形で行っている方法です。

国連英検特A級の受験を決めた際、Basic Word Listという単語本を相棒にすることを決め、この1冊とともに学習を進めてきました。

今日は、私自身のBasic Word Listの進捗状況とともに、やってみた感想・これからの方針について、自分が考えていることを書いてみたいと思います。

今回もこの方法で行く・その理由

話は少しさかのぼりますが、自分が英検1級の単語学習を開始した際、もっていた単語本(「英検 文で覚える単熟語 1級」の旧版)の収録語数1672語のうち、知っていた単語は、たったの144語でした。
それが、チェックリストとして何度も目を通しながら、「ときめき」を繰り返すことで、単語を習得。
最終的には700~800語まで知っている語数を伸ばせたのです。
最初、単語本だけで覚えようとして、1ページも進めることができなかった自分のことを思うと、考えられないような進歩でした。

今回の国連英検では、実際の受験を通して、「今持っている語彙力では足りない」と身にしみて感じたため、新たに単語本に挑戦することに決めました。

関連記事:単語学習に対する、一英語講師の思い (その2) BASIC WORD LIST 挑戦を実況中継

やり方は、1級受験の時と同じで行く。それが自分に一番適した方法だから。
その気持ちは始めた時にすでに固まっていました。

1周目:開始時点で知っている語彙の確認

前置きが長くなりました。

具体的な進捗状況(数字)を、ずばりご紹介したいと思います。
Basic Word Listの掲載語句、約2000語のうち、1周目で知っていた語数は552語でした。

実は、この1周目をするのに、約2カ月の時間をかけてしまいました。
1周目のチェックは、もっと機械的に、淡々と進めるべきだった、今となってそう思います。

2周目:前より増えている感動

1周目より2周目が大事な理由。
上の画像で、種明かしが先に出ていますが、大切なのは2周目の感動だからです。

(↓オレンジ色の線は、1周目にチェックした単語。水色の線は2周目のものです)

1周目のチェックは、今までに積み重ねてきたものを確認しているだけなので、それほどの感動はありません。
ですが、2周目は違います。1周目のチェックから2周目のチェックの間に他の場面で覚えた単語に線を引いていく作業になり、この過程で「前よりもこんなにも覚えた単語が増えている!」と実感する・自信をつけることができるのです。

最初の写真にもあるように、2012年6月19日現在、2周目の途中(50課あるうちの14課)なのですが、この時点で、1周目よりも42語増えていると思うと、俄然やる気が高まります。

今後の方針

この1冊を続けていくことは、言うまでもありません。

2周目の途中まで来て気づいたのは、この単語本に対する愛着(信頼度)が確実に上がっているということ。

実際に、他の場面(英字新聞記事や国連英検の問題)でこれらの単語に出会い、チェックの線を増やしていく中で、この愛着・信頼が積み重ねられてきたのだと思います。

こうなったら、とことんこの1冊をやりつくしたい。今まで以上にその気持ちが強くなっています。

また、定期的に、自分のBasic Word List挑戦の進捗状況をこちらでご紹介させていただこうと思います。

それを励みにしつつ、これからも単語学習を頑張っていきたいと思います。

Basic Word List
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中学校レベルからの英文読書

英語の本を読んでみたいけど何を読めばよいかわからない・・という中級学習者が初めて読む本としてお勧めしたいのが、NHK出版の外国人英語講師によるエッセイシリーズです。多読に興味はあるけれども絵本や語彙制限本に興味がない方が、英語読書を始めるきっかけになるのではないかと思います。

 

”日本酒と焼き鳥がだいすき”というアメリカ人女性、ケイ・へザリさんのAmerican Pie―Slice of Life Essays on America and Japan は、NHKラジオ英会話テキストに連載されていた英文エッセイが書籍化されたものです。日本について感じたこと、アメリカの文化などが、1話600ワード程度にまとめられており、中学校程度の英語力があれば読むことが出来ます。作者の日本びいきが随所に感じられ、外国人の目から見た日本の良さを再確認できるのも良い点です。別売りですが、作者による朗読CDもありますので、聞き読み素材にするのも良さそうです。この本を読むことで、平易な言葉で書かれた文章でも言いたいことを十分に伝えることが出来ることがわかりますし、自分で英文を書く時の参考にもなります。

 

本の帯に”英語学習は、結局いい英語を読むことにつきます。この本を楽しく読んで、いい英語をたくさんインプットしてください。”と、大杉正明先生の言葉が書かれています。多読が英語力向上に良いということは分かっていても、英文読書を習慣化するのはなかなか難しいのではないでしょうか。ケイ・へザリさんのエッセイはシリーズ化されていますし、この他にも外国人英語講師が日本について書いたエッセイがNHKから出版されています。1章1000ワード以内ですので、1日1章ずつ読んで英文読書を習慣化すると良いのではないでしょうか。

 

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【問題集レビュー】Painless Writing

ネイティブの中高生向けに書かれたライティングの参考書、Painless Writingを紹介します。この本には、どうしたら読みやすく、魅力的な文章に改善出来るかが詳細に書かれています。すでにある程度ライティングをこなした方が対象になると思います。

 

ほとんどライティングをしたことがなく、どうやって書き始めたらよいかわからない方には、以前コチラの記事で紹介した、Time for Kids Ready, Set, Write!: A Writer’s Handbook for School and Home (Time for Kids Writer’s Handbook) がオススメです。今回紹介する、BarronのPainless Writing (Barron’s Painless Series) は、英語圏の中高生向けに書かれた洋書ですので、ある程度洋書が読めて、ライティングの経験もある方が対象になるかと思います。

 

中学・高校で英作文を習った時、日本語の文章を英訳する練習はたくさんしたけれど、まとまった文章をわかりやすく書く方法を、系統立てて習うことはなかったのではないでしょうか。Painless Writingは、簡潔で、わかりやすく、面白い文章を書くためのテクニックが学べる本です。日本のライティング本と異なる点は、文法事項の説明がほとんどなく、ライティングスタイルを改善することに焦点があてられている点です。内容は、

1.  Clean Up Preposition Clutter

2. Spice Up Your Writing

3. Silence the Passive Voice

4. Reduce Nominalizations and Activate Your Writing

5. Smooth Out Your Wriitng

6. Harness the Power of the Comma

7. Add Rhythm to Your Wriitng

8. Gremlins in Your Writing

9. Create a Template for Your Term Paper

となっています。

 

第一章の Clean Up Preposition Clutterを詳しく見てみましょう。前置詞、前置詞句の使いすぎを改める方法が書かれています。前置詞を使いすぎているかどうかのルールはありませんが、全体の20−25%が多すぎるとみなされるようです。前置詞が多すぎると、読み手の注意を逸らす恐れがあるため、出来るだけ簡潔な言葉に置き換えられないか検討します。ここではまず、前置詞句をたくさん含んだ、悪い文章の例が出てきます。From the point of view, at this point of time, on the basis of、などの不要と思われる言葉をピックアップしていきます。また、of の多用にも注意をします。

そして次に、不要な前置詞を排除する5つのステップが紹介されています。例えば、In order toはTo, At this point in timeはNowへ、with reference to は about へ直す、などです。簡単に言い換えられる事を小難しく書いて、文章を格調高く見せよう、などという小細工は不要、とバッサリ切り捨てます。各チャプター毎に練習問題もついていますので、悪い例を読んでポイントを掴み、改善方法を学び、実際に練習することができます。

 

その他にも、受動態を能動態にかえる方法、文章の長さをかえて、リズムをもたせる方法、同じ書き出しの文章が続くのを避ける方法など、役に立つ情報が満載です。

 

本を読んで練習問題を解くだけで満足せず、実際に文章を書いて、この本で学んだ方法を試してみることで、わかりやすく、生き生きとした文章が書けるようになるのではないかと思います。とりあえず言いたいことは書けるけれども、文章になんの工夫もない・・と悩んでいる中級者の方は、この本で紹介されているテクニックを取り入れてみると良いのではないでしょうか。

 

 

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English Journalアプリでディクテーション

リスニング力アップのためにディクテーションがいいとは言われても、なかなか続かない理由に、何度も聞くのが面倒くさい、分からない箇所に一発で頭出しするのが大変、などが挙げられるのではないでしょうか。アルクのEnglish Journalのリスニングアプリは、こういったディクテーションの煩雑さが改善され、初めてディクテーションをする方にも親切なツールです。

English Journal(EJ)のアプリ版の中身は、基本的に書籍版とかわりません。EJアプリの購入は、uListeningという専用アプリから行います。アプリ自体は無料で、本とリスニングツールのサンプルがそれぞれ入っています。

iPhone版 uListening (アルク) – ALC PRESS, INC.
iPad版 uListening (アルク) – ALC PRESS, INC.

 

雑誌を購入するには、Libraryの右上にあるStoreをクリックします。

 

ブックビューアとリスニングツールの2つに別れており、別々に購入することも可能です。本は900円、リスニングツールは700円で、2つを合わせた値段は1400円です。ただ、毎月発売後何日間かはセールをしており、今月号であれば1月5日まで1400円のところ600円で購入可能です。正規の値段で買うのが嫌になりますね。

 

こちらがブックビューアの画面です。英語と日本語訳、注釈を見ることができます。ただし、この画面からは音声を聞くことはできません。こちらのブックビューアでは、特集記事や英語に関するコラム、世界で活躍されている日本人のインタビューなどの記事を読むことができます。

 

音声はリスニングツールで聞きます。再生ボタンのところに、3という数字がありますが、これは3秒巻き戻るボタンです。細かく戻る時に便利です。また、×1というのは再生スピードで、×0.5から×2.0まで段階的に調整することができます。

 

また、リスニングツールでは、リスニングをしながら辞書で意味を調べることも可能です。アルクの英辞郎アプリ英辞郎 on the WEB for iPhone(アルク) – ALC PRESS, INC.も入れておけば、任意の単語を長押しすると英辞郎アプリが自動で立ち上がり、目的の単語のページが開きますので、単語を入力する手間が省けます。

 

単語を長押しした画面で、Repeatという項目がありますが、こちらは自分で指定した範囲を繰り返し聞くことが出来る便利な機能です。1文ずつ繰り返し聞きたい、または聞きとれなかったこの部分だけ何十回も聞きたい、という時に範囲指定をすると便利だと思います。

 

さらに、設定画面から、リスニング時間の設定が可能です。いつまでに何時間、と設定すると一ヶ月あたり何時間聞けばよいかの目安が出ます。リスニングアプリを使ってリスニングした時間がカウントされますので、長期スパンでの目標を設定し、進捗を確認するのに便利だと思います。

 

EJは中級者以上が対象になるかとは思いますが、使い方が親切に載っており、ニュースやインタビューなど素材も様々、各国のアクセントもまんべんなく聞けるよう、話者も様々なバックグラウンドの方が選ばれています。綺麗なニュース英語だけでなく、様々な英語に触れるために利用してみるといいと思います。

私は全くの初級者の時にEJを1年間定期購読してしまい、まったく歯がたちませんでした。VOAなどが聴き取れるようになってから再開し、Audiobookがラクに聴き取れるようになるまでの繋ぎとして1年ほど毎日1時間聞き、シャドーイング素材として利用しました。英検1級リスニングでは、インタビュー形式の問題があるので、EJで長めのインタビューに慣れていたことが随分役に立ちました。ニュースよりはくだけた話し方だけれども、ドラマほどではない程よいバランスです。学習ガイドがしっかりついていますので、ニュース英語に慣れたころに挑戦するといいのではないでしょうか。

 

 

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The Economistを無料で楽しむ

現在、ネット上では、数え切れないほどの英字メディアに無料で触れることができます。
今日は、その中から、The Economistを無料で楽しむ方法について書きたいと思います。

ただ読むだけではなく、「最新の」記事を読む方法、日常生活の中に英字新聞を読む時間を組み込むアイデアをご紹介したいと思います。

それでは早速ご覧ください。

(さらに…)

【問題集レビュー】基礎英文法問題精講

元予備校講師なぼむしの大人が使える大学受験問題集シリーズ。今回は、基礎英文法問題精講を取り上げます。
タイトルには「基礎」と付いていますが、初心者、特に最初の1冊としては、絶対にお勧めしない本です。
表紙を一度見れば、「ああ、あの本か!」と皆がうなずく名著なのですが、使い方、そして取り組む時期を間違えると、文法嫌いの出来上がり。
今日は、この本を最大限に生かす、効果的な取り組み方についてご紹介したいと思います。

この本の特徴

問題形式だけ見ると、記号選択、カッコ埋めの問題がほとんどなので、気軽に解きすすめていけます。

膨大な出題数(例題・練習問題合わせて1500問前後ある)

そして、それらの問題に対し、約400の重要文法・語法項目が解説されています。
高校の英語の授業で触れられる重要な文法・語法・構文や成句については全て網羅されているといっても過言ではありません。

「頭を使って考える」良問ぞろい

以前触れましたが、問題集によっては、ほとんど考えることなく解けてしまう出題形式のものもあります。

例えば、文法書Forestでは、各文法説明の直後にその知識を使って解く問題があって、「それはさすがに今聞いたばかりだよ・・・」と思ってしまうこともあります。(Forestは文法書としての分かりやすさが秀逸なので、私はその辺りは全く気にしていません。)

この問題集に限っては、そういうことは全くありません。

問題→解説の順になっていることもあり、まずは自分の頭で考えるというステップを踏むことができます。
大問ごとの出題範囲も適度に広く設定されているので、例えば関係詞という章ならば、その中で、どの項目を使うのだろう?と考えながら解いていけます。

そして、問題ありき(出題順)の文法解説なので、説明はランダムにでてきます。

このランダムというところがポイント。
例えば、関係詞の章だからといって、関係詞の説明が一から載っているわけではありません。いくらひとつひとつの説明が詳しくても、これだけで文法の体系的ルールを理解することはできないのです。

それが初心者、または1冊目としてお勧めしない最大の理由です。

いつ挑戦すべきか

では、いつ取り組むべきか。

まずはやさしい文法書を読んだり、基礎的な問題集を1冊は解き、文法の全体像を(完璧でなくとも)しっかり見ておきましょう。つまり、骨組み(大枠)を理解しておくということです。

その上でこの問題集を開きます。「こんな項目もあるんだ」、「あれと合わせて覚えておこう」と気付きながら解いていきましょう。
先ほど組み立てた骨組みに、肉をつけていく作業です。
それこそが、文法事項を補強していくということ。

何が大事なことなのかもわからないまま、同じテンションで1000問以上解いても、骨組みのしっかりしていないグラグラの文法知識が、まばらについていくだけです。

そのようなやり方で、たとえこの問題集だけを何回も「回そう」が、思うような効果は望めません。

まずは、本当の基礎をおさえてから。それがポイントです。

この本もおすすめ

以前紹介しましたが、最初の1冊にはこちらをお勧めします。

 

 

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