今週はKindleについての記事が続いたので、流れに乗って多読で得られたメリットについて書きたいと思います。
以前100万語多読で感じたことでも書きましたが、多読を続けてきたことで得られた最大のメリットは、「英語を読むのに全く抵抗を感じなくなったこと」です。多読1000万語を超えた今でも、それが一番の収穫だと思っています。英文を読むのに抵抗感がなくなる、とは具体的に言うと、日本語で読める内容の本なら英語でも読めるという自信がついたことです。
なんだそんなことか。。とガッカリされるかもしれませんが、英文を読むのが苦痛ではなくなると、英語を読む量が格段に増えます。洋書の多読を始める前、書店で売っている問題集や単語集などで勉強をしていた頃は、英語を読む=問題集の長文を読むことでした。長文問題だと、一日何個も解けませんし、英文として一年に読む量は100ページ分にも満たなかったのではないかと思います。
多読を始めてから年々洋書の読書量が増え続け、Goodreadsのstatsによると、2012年の一年間に読んだりオーディオブックで聞いたりした本のページ数はおよそ2万ページとなりました。
多読を始めてからは、だいたい年に12000ページから15000ページは洋書を読んでいますが、多読を始める前には考えられなかった数字です。多読以外でも、雑誌類や新聞、仕事に関する教科書、論文などを英語で読みますが、カウントするのが困難であるため、これらは含まれていません。
洋書を読むことに魅力を感じない、必要性を感じないからという理由で、洋書多読を敬遠されている方もいらっしゃるのではないかと思います。多読のメリットは、洋書を読めることになるというだけではありません。前述しましたように、抵抗なく英文が読めるようになると、本だけではなく、英語雑誌や新聞、仕事の参考資料なども英語で読めるようになり、英語のインプット量を格段に増やす事ができます。英語で話したり書いたりする可能性のある内容は、日本語で情報収集してから英語に直すより、最初から英語で情報収集するほうが時間が短縮出来ると思います。
英語学習には質も量も大事だと思いますが、自分の場合は英語多読で量をこなすことで、語彙力やライティングの問題点を自覚することができ、その問題点をじっくり勉強するという流れが出来ました。年間100ページ未満の読書量の時代と現在を比べると、読解力も向上したと思います。
多読は簡単な絵本や語彙制限本から始めるため、それが一体何になるんだ、今成果を得たいんだ!と思われている方も多いのではないかと思います。最初は小さな一歩でも、多読が導いてくれる可能性は無限にあります。易しい内容の文章でも、量をこなしていくうちに、どれだけのことが出来るようになるのか。たくさんの人に実感してほしいです。