国連英検特A級の対策をする中で、「英字記事をたくさん読むこと」、それを学習の中心においていました。
実際、そのおかげで語彙が増え、読解スピードも上がり、一次試験を通過することができたのですが、二次試験対策はそれだけでは不十分だった、試験が終わった今そう感じています。
今回の記事では、「自分の意見を英語で言える」ようになるために、どのような方法で取り組めばよかったのか、自分自身の反省をもとに書いてみたいと思います。
読めば自然と「固まってくる」と思っていた
同じトピック、テーマの記事をたくさん読んでいれば、自然と大事な部分、論調が見え、そのうち自分の意見ができてくる。
二次対策を始めた当初は、そのように思っていました。
実際、同じ単語が何度も出れば、それが大事な言葉だということが分かります。
「あ、これ、前に読んだ記事と同じ意見/反対の意見だな」、それだけなら、ただ読んでいるだけでも気づくことができます。
問題は最後のステップ。
「こういう言葉がある」「こういう意見がある」、じゃああなたが考えていることは何?
例えば、オンライン英会話で自分が学習したテーマについて話していても、自分の意見を聞かれると全然スムーズに出てこないのです。
「こういうことがあったと英字記事で読んだ」、その説明ばかりが上手くなっていき、自分の意見のほうになるとたどたどしいまま。
そのような日々が続きました。
「核」は自分で作り出さねばならない
私は、学習をする際、いつも心がけていることがあります。
それは、”まず「核」を作り、それにどんどん肉付けをしていく”スタイルをとること。
例えば、文法を勉強するならば、中学レベルの基礎となるものを最初に学んで、それを「核」とし、あとから高校文法で詳細を補っていく。
国際情勢など、自分があまりなじみのないことを学ぶ時には、まずは新書を読んで大まかなところ(=「核」)を理解し、そのあとに専門的なもの、難易度の高いものを読んで、知識を補完していく。
今までずっと、そのように取り組んできました。
そして、今回二次対策を開始した当初も、たくさん読んでいればそのうちに「核」ができてきて、読めば読むほどその「核」に肉付けされていく、そのように考えていたのです。
それが間違いだということに気付いたのは、試験対策もだいぶ佳境に入ってからのことでした。
まず「核」は自然にできてくるものではありません。
そして、私がここで「核」にしなければいけなかったのは、「単語」や「他の人の意見」ではなく、「自分の意見」です。たとえ拙くても、自分の意見という「核」が先にあって、それを補足するために、どんどん記事を読んでいく、そのようにすべきだったと今は思います。
攻めの「記事読み」
自分の意見が最初にあれば、これは英語で何と言うのだろう?と自分から表現を探しに行く読み方ができます。
自分の意見がしっかりしていれば、それとは違う意見の記事を読んだ時にも慌てません。逆にそれを活かして、「○○のような意見もあるけれど、それには~~のような欠点がある。だから私はこう思う」と自分の意見をサポートするために使うことも可能です。
もちろん、最初から立派な意見を持っているわけではありません。
(そのために必要な英字記事を、今から読むところなのですから)
ですが、たとえ拙くても、下らない意見に思えるとしても、それを持って読むのとそうでないのとでは、自分の中に吸収される知識、情報量が大きく違ってくると思うのです。
これからの学習に活かしたい
自分自身、今回の試験対策で、それに気づけたのは本当に直前になってからです。
そして、試験の合否はまだ出てはいませんが、そのような読み方が完全にマスターできたかといえば全くそうではなく、これからその方法をアレンジ、より具体的な方法へと落としこんで行かねばならない段階だと思っています。
今回、自分が試験対策を通して発見した、「このようにすればいい」という方法。それを今後の学習に活かしていくことこそが、試験を受験した大きな意義の一つだと思います。
来年度以降の課題をこうして見つけることができ、本当に良かったです。