先日、11月に受験した国連英検特A級の一次試験結果が手元に届きました。
恐る恐る開いた通知にあったのは、合格の二文字。
まだ二次試験を控えているので、総括的な記事を書くには早いと十分承知はしているのですが、それでもどうしても皆さんに聞いていただきたいことがあり、今回このような記事を書かせていただきます。
今日は、一次試験対策を通して自分が身につけることのできた、「弱点を知り、次へとつなげる方法」についてお話ししたいと思います。
私が国連英検を受験する理由
実は今回、国連英検特A級を受験したのは、これが初めてではありません。
特A級では2回目、その準備段階のA級受験から数えると4回目の受験となります。
自分自身、国連英検の受験には、ある目的を持っていました。
英語を指導する立場として、「どのような勉強をすれば、どのように力が伸びるのか」を知りたい、「みずから弱点を見つけ、それを伸ばす学習法を戦略的に考える」、その実践の場としたいと考えていました。
国連英検は日本の英語資格の中でも、英検・TOEICほどメジャーなものではなく、試験についての情報(問題集などの書籍や受験者の体験談など)が、それほど豊富にあるわけではありません。
あとから考えれば、その情報量の少なさこそが、「自分で方法を見つける」モチベーションになったのだと思います。
そして、一度目の失敗の悔しさを、(悔しがるだけでなく)次につなげたこと、それが今回一次試験を通過することができた一番の要因だと感じています。
「弱点を知り、次へとつなげるために」実際に行ったこと
以下の画像は、前回の不合格通知と、それに今回獲得できた数字(白字)を書きこんだものです。
合格点が65点前後(※私の受験した回は2回とも68点でした)なので、各問で6~7割は必ず取りたい。そう考えると、この中で大きく足を引っ張っているのは、第3問と第8問でした。
これを、それぞれ4点→8点、4点→7点と伸ばせたこと、それが一番嬉しかったです。
第3問は文法・語法の間違いを選ぶ問題で、大部分は、英字新聞から引用された文章となっています。この部分を伸ばすために、「英字新聞を大量に読んだこと」(9月:64本→10月:129本)で、自然な表現に多く触れる機会が増え、正解数が増えたのだと思います。
また第8問は長文問題の形式をとってはいますが、選択肢の単語の意味がわからなければ正解はできない、完全な語彙力勝負の問題。
それまで「長文を読みながら、そこに出てきた単語を身につけていくのが一番」と、単語本をほとんど使わないでやってきたのですが、そこも大きく方向転換し、点数アップにつなげることができました。
(実際に行ったことは別ブログのこちらの記事にてご覧ください)
自分の苦手分野を伸ばすためにどう学習すればいいか、文字通り試行錯誤しながら学習項目を組み立てたこと。
そして、自分の立てた仮説がぴたりとはまり、効果が出せたこと。
これは何にも代えがたい、素晴らしい経験となりました。
二次試験に向けて、今思うこと
二次試験を控えている今、このようなことを書くのは逃げのように聞こえるかもしれませんが、「一度で合格を手にするのは厳しい」、そのように感じている自分もいます。
ただ、だからと言って、「今回は見送る」、もしくは「様子見で受験する」という選択はしたくありません。
二次試験まで残すところ2週間を切りましたが、できる限りのことをして、(たとえ不合格であったとしても)次につなげる何かを手に入れたい、そのように思っています。
振り返ると、大人になってからの英語資格受験で、ストレートに合格/望む点数を手に入れたことはありませんでした。必ず一度失敗しなくてはいけないわけではないし、回り道なしで望む結果を得られるに越したことはありません。
(そして実際に、「模擬試験を受ける」「過去問を解く」など、より短いルートで行く方法を探すことも、資格に臨む上で大切なことだと思っています。)
何度失敗するか、それとも失敗せずに済むか。それは、今の自分にとって大きな問題ではなく、それよりも「こうすれば、こう伸びる」という方法を一つでも多く知りたい。それが正直な気持ちです。
実際に勉強・奮闘している最中のため、うまくまとめることができず申し訳ありませんが、二次試験の受験を通して自分が体験したことを、またこのような形で皆様にご報告させていただきたい。それを励みに、残された時間を有意義に使っていきたいと思います。
[…] 前回の記事では、国連英検一次試験の対策の際、「自分の弱点を伸ばすためにどのような学習をすればよいかプランを立て、それに基づいて学習した」と書きました。 […]