易しい素材で多聴のススメ


多聴というと、とにかく量をこなせばいい、と考えていませんか? ほとんど聞きとれない英語を集中して聞くことができますか?あまりにも内容がわからないものを長時間聴き続けていても、途中で集中力が途切れてぼんやりしてしまうのがオチではないでしょうか。聞き取れるようになりたい!という強い願いがあったとしても、ただやみくもに聞いているだけでは聞き取れるようにはなりません。自分のレベルに合ったものを見つけることからはじめましょう!今回は初心者用リスニング素材をご紹介し、易しい素材を聞くことで得られる効果について考えてみます。

スクリプトを見ずに耳だけで聞いて、8−9割方わかるものが理想です。無料サイトのなかで、一番カンタンなのが、Spotlight ではないでしょうか。Spotlightは1500語という限られた範囲の単語を使って毎回様々なトピックをカバーしている英語サイトです。読み上げスピードは90語/分と、普通の会話のおよそ半分です。また、1文に1アイデアというルールがあるため、複雑な構文はありません。超低速ですので、これをスクリプトなしで聞きとれないようなら、ここでしっかりリスニングに慣れる必要があります。

次に易しいのがVOA Special English です。こちらも1500語以内で構成されていますが、Spotlightとは語彙リストは少し異なるようです。読み上げスピードは、通常会話の2/3と設定されていて、Spotlightよりはやや速いもののかなりの低速です。トピックは時事ニュース、教育、健康、一般など多岐にわたります。VOA Special Englishが簡単すぎるようであれば、通常のVOAでもいいと思いますが、これが楽に聞き取れるようなら、その他のニュース等もさほどかわらないのではないでしょうか。

オーディオブックでもっとも簡単な部類に入るのは、Frog and Toad シリーズ だと思います。VOA Special Englishよりは速いですが、それでもオーディオブックとしては超低速です。これが聞きとれないのであれば、オーディオブックにチャレンジする前に、もう少しレベルの低いものから始めたほうがよいのではないかと思います。

オーディオブックで次の段階は、Magic Tree Houseシリーズではないでしょうか。語数制限はありませんが、シリーズに出てくる単語は高校を卒業程度の学力でカバー出来るものがほとんどです。読み上げスピードは特にゆっくりではありませんが、お母さんが4歳児に読み聞かせをしているような感じです。本来であれば、学校でちゃんと英語を学習していたのであれば楽に聞きとれないといけないレベルではないかと思うのですが、残念ながらこの本をスクリプトなしで1回で理解できる初級者の方は多くはないのではないでしょうか。オーディオブックで英語を学習したいけど、聞き取れるものがあまりない・・という方は、Magic Tree Houseシリーズなど1編が1時間以内で、シリーズがたくさんある本を”読みながら聞く”ことで、オーディオブックリスニングへの導入としてみてはいかがでしょうか。

SpotlightやSpecial Englishをバカにしてはいけません。おそろしく低速で使用されている語彙も1500字以内と簡単ですが、これを”なんとなく”ではなくて、くっきりはっきり聞き取れるでしょうか。易しい素材を聞くことで、”スラスラ聞き取れる”を是非体感してください。1語1語つっかかることなく、文節、文章ごとで音を捉えることができ、意味のあるかたまりとして認識できる。それが出来ないと、次のレベルに進んでも同じような問題で躓くと思います。

易しい素材を聞くときに特に意識したいのが、音声で得た情報を日本語を介さずにイメージで捉えることです。通常スピードのニュースをいちいち頭の中で訳していたのでは到底追いつきません。スピードがゆっくりめの素材を聞きながら、イメージで理解できるようトレーニングすることで、その後徐々にレベルをあげていっても、あまり負荷がかかることはないと思います。聞く→イメージで捉えて理解する訓練をするには、ゆっくりめの素材で慣れるといいと思います。なかなかリスニングが上達しない、と悩んでいる初級者の方は、思いきっていったんグッとレベルを落として日本語を介さないで理解することを心がけるようにしてください。

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