今回も引き続き英検1級の英作文(エッセイ)対策です。
(エッセイの組み立て方については前回のyukomillenniumさんの記事を御覧ください。)
エッセイの組み立て方と同様に重要なことは、当然ですが内容です。英検1級のエッセイとして出題されるテーマは多岐に渡っています。普段から新聞やニュースなどで色々な情報をチェックしておく必要がありますが、チェックしているだけではなかなかエッセイとしてまとめていくことは難しいです。知っていることと知っていることを上手く表現していくことは別の問題です。
私は普段なかなか「意見を書く」という機会がないので、基本スタイルに沿ってとにかく書いていくことを心がけました。
カテゴリ分け
とにかく書くといっても手当たりしだいに書いているだけではトピックの内容に偏りが出てしまうため、過去問やインターネットの情報から、過去問と今後出題されそうなトピックを調べました。
そしてそのトピックをカテゴリ分けをしていきました。「医療」「環境」「教育」…などと振り分けながらリストアップしていきます。
ネタ帳作り
そのリストからカテゴリに偏りがないようにトピック(キーワード)を選んで、思いつくことや調べたことを箇条書きで書き出していきました。肯定的な意見なら◯、否定的な意見なら×マークを書いておいて、見直したときに分かりやすくしておきました。
ノートなら見開き2ページ、ルーズリーフなら1枚の裏表だけに書ききるようにしていました。これも見直した時にわかりやすいようにです。自分で書いた文字の方が頭に入りやすかったのであえてノート等に手書きしました。
このようにエッセイを書く前に自分の知識や調べた情報をコンパクトにまとめていき、思考を整理する作業を行ないました。この作業によって、自分でも意識してなかった自分の意見が見えてくることもあります。
もう一つのネタ帳のメリットは、二次試験にも役立つということです。私はこのネタ帳をもとにスピーチ原稿を作ったりしていました。当日までネタ帳をパラパラと見ていたことで、本番にそこにあった内容が出てきた時はとても嬉しかったです。
本からネタ集め
インターネット上でも色々な情報は得られるのですが、どの程度の信頼性があるかわからないものもあるので、私はいつものように本を買ってそれを参考にしました。
英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング
これは1級受験者のバイブルとも呼ばれているようなので皆さんご存知ではないでしょうか。
少し最近の出題内容からずれているような印象があるのですが、最低限押さえておきたい内容が網羅されています。様々な意見が英語で書かれているので、どのような表現をすればいいのかがよくわかります。
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Pros and Cons: A Debater’s Handbook
こちらはイギリスの本なので少し内容が日本的ではないものも含まれています。しかしディベート用の本なので、一つのトピックに対して賛成・反対意見がしっかり書かれているので非常に参考になります。具体例の出し方なども勉強になりました。
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英語スピーチハンドブック
英検1級二次面接専門学校を運営されている方が著者だけあって、トピックの選び方が絶妙です。最近の傾向とは少し違う印象もありますが、応用できるトピックが網羅されています。私は書かれている意見が自分のものとは違うものが多かったので、「この日本語は英語でどのように言えばいいのか」ということの参考に使っていました。
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本からネタ集めはしましたが、文章をそのまま使うことはしませんでした。他人の意見をそのまま書いても頭に入らずに「原稿を無理やり丸暗記する」という方向に行ってしまいそうだったので、意見を参考にするだけで、エッセイ自体はたとえ幼稚でも自分の言葉で書く事に徹底しました。
まとめ
一次試験対策の段階でネタ帳を作ってしまうことで、二次試験前の負担を減らすことができます。
自分はこれだけは誰にも負けないという分野を作ってしまうのも効果的ですが、それ以外が出題されたら全く手に負えないという状況になってしまっては問題です。
まず偏りがないように広範囲のトピックをカバーした上で得意分野のトピックを増強していくという方法がおすすめです。
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