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Posts Tagged ‘学習法’

【問題集レビュー】毎年出る 頻出英作文

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
3冊目は「毎年出る 頻出英作文」です。
この本は、前回ご紹介した「伊藤サムのこれであなたも英文記者」の前に解いて、英作文学習の奥深さに開眼した本でもあります。
さっそく中身を確認して行きましょう。

この本のおすすめポイント

毎年出る頻出英作文  日栄社 定価:591円

なぼむしの設定:レベル4 文法を一通り復習し終えた上で、自分で英文を書けるようになるためのステップとして)

・3段階の問題構成
この本は、「暗唱文編」・「基本問題編」・「発展問題編」の3章に分かれており、無理なくレベルアップしていくことができます。

・豊富な解答例
「基本問題編」・「発展問題編」では、大学入試の英作文問題がそれぞれ150題、72題出題されています。
この問題集の一番のおすすめポイントは、解答例が3例掲載されていること(2つは編者の訳、もう一つはアメリカ人助教授・講師の訳)です。

自分で英作文の勉強をしようと思って一番困るのが、正解かどうかを判別できないこと。一字一句解答と同じ文が書けるはずなどありません。「こういう書き方もできるんだ」、「ネイティブはこういうふうに考えるんだ」ということが分かるのが、この問題集の素晴らしいところです。

こんなふうに解くとよい

「暗唱文編」・「基本問題編」・「発展問題編」とある中で、私は「暗唱文編」を飛ばして、「基本問題編」全部、「発展問題編」の途中まで解きました。

「暗唱文編」は、一問に一つずつポイントになる語句や構文が含まれています。私自身は他の問題集で嫌というほどそれらの構文、文法は解いていたので飛ばしましたが、この部分も自分で英作文することで、文法学習のおさらいができると思います。
「基本問題編」・「発展問題編」は、複数の構文、重要語句の使い方を組み合わせて解くことになります。問題部分に、「考え方」という欄があり、ヒントとしてどのような構文を使えばいいかなどが書いてあるので、そこに出ている内容は必ず押さえていきましょう。
「基本問題編」と「発展問題編」の出題構成、一文の長さは同じです。今レビューを書きながら、どうして発展の途中でやめてしまってるんだ!!と自分でビックリしているところです。「発展問題編」は「教育・学問」、「世界・国際」などジャンル別の出題になっていて、英検のエッセイなどに役立つ問題となっています。

こちらもおすすめ

この本を出版している日栄社は、隠れた名著をたくさん出版しています。
表紙、見た目が地味なので、なかなかぱっと手に取らない本かもしれません。(逆にその目立たなさで目立っているかも!?)
問題の質、中身は超一流。
見た目より中身で勝負という、無骨なところが私は好きです。

英語構文初級・中級用 新訂版 (1日1題 54) 定価:306円

英語構文―高校初級・中級用 (発展30日完成 (4))  定価:450円

英作文―高校初級用 (集中2週間完成 (6))  定価:336円

易しい素材で多聴のススメ

多聴というと、とにかく量をこなせばいい、と考えていませんか? ほとんど聞きとれない英語を集中して聞くことができますか?あまりにも内容がわからないものを長時間聴き続けていても、途中で集中力が途切れてぼんやりしてしまうのがオチではないでしょうか。聞き取れるようになりたい!という強い願いがあったとしても、ただやみくもに聞いているだけでは聞き取れるようにはなりません。自分のレベルに合ったものを見つけることからはじめましょう!今回は初心者用リスニング素材をご紹介し、易しい素材を聞くことで得られる効果について考えてみます。

スクリプトを見ずに耳だけで聞いて、8−9割方わかるものが理想です。無料サイトのなかで、一番カンタンなのが、Spotlight ではないでしょうか。Spotlightは1500語という限られた範囲の単語を使って毎回様々なトピックをカバーしている英語サイトです。読み上げスピードは90語/分と、普通の会話のおよそ半分です。また、1文に1アイデアというルールがあるため、複雑な構文はありません。超低速ですので、これをスクリプトなしで聞きとれないようなら、ここでしっかりリスニングに慣れる必要があります。

次に易しいのがVOA Special English です。こちらも1500語以内で構成されていますが、Spotlightとは語彙リストは少し異なるようです。読み上げスピードは、通常会話の2/3と設定されていて、Spotlightよりはやや速いもののかなりの低速です。トピックは時事ニュース、教育、健康、一般など多岐にわたります。VOA Special Englishが簡単すぎるようであれば、通常のVOAでもいいと思いますが、これが楽に聞き取れるようなら、その他のニュース等もさほどかわらないのではないでしょうか。

オーディオブックでもっとも簡単な部類に入るのは、Frog and Toad シリーズ だと思います。VOA Special Englishよりは速いですが、それでもオーディオブックとしては超低速です。これが聞きとれないのであれば、オーディオブックにチャレンジする前に、もう少しレベルの低いものから始めたほうがよいのではないかと思います。

オーディオブックで次の段階は、Magic Tree Houseシリーズではないでしょうか。語数制限はありませんが、シリーズに出てくる単語は高校を卒業程度の学力でカバー出来るものがほとんどです。読み上げスピードは特にゆっくりではありませんが、お母さんが4歳児に読み聞かせをしているような感じです。本来であれば、学校でちゃんと英語を学習していたのであれば楽に聞きとれないといけないレベルではないかと思うのですが、残念ながらこの本をスクリプトなしで1回で理解できる初級者の方は多くはないのではないでしょうか。オーディオブックで英語を学習したいけど、聞き取れるものがあまりない・・という方は、Magic Tree Houseシリーズなど1編が1時間以内で、シリーズがたくさんある本を”読みながら聞く”ことで、オーディオブックリスニングへの導入としてみてはいかがでしょうか。

SpotlightやSpecial Englishをバカにしてはいけません。おそろしく低速で使用されている語彙も1500字以内と簡単ですが、これを”なんとなく”ではなくて、くっきりはっきり聞き取れるでしょうか。易しい素材を聞くことで、”スラスラ聞き取れる”を是非体感してください。1語1語つっかかることなく、文節、文章ごとで音を捉えることができ、意味のあるかたまりとして認識できる。それが出来ないと、次のレベルに進んでも同じような問題で躓くと思います。

易しい素材を聞くときに特に意識したいのが、音声で得た情報を日本語を介さずにイメージで捉えることです。通常スピードのニュースをいちいち頭の中で訳していたのでは到底追いつきません。スピードがゆっくりめの素材を聞きながら、イメージで理解できるようトレーニングすることで、その後徐々にレベルをあげていっても、あまり負荷がかかることはないと思います。聞く→イメージで捉えて理解する訓練をするには、ゆっくりめの素材で慣れるといいと思います。なかなかリスニングが上達しない、と悩んでいる初級者の方は、思いきっていったんグッとレベルを落として日本語を介さないで理解することを心がけるようにしてください。

【問題集レビュー】伊藤サムのこれであなたも英文記者

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
2冊目は「伊藤サムの これであなたも英文記者」です。
第2回にして、いきなり大学受験用からはみ出してしまい、申し訳ありません。
この本は高校~大学受験英語の文法を一通り押さえた上で、いよいよ自分で英文を書いてみる。
その練習の1冊目として大変お勧めです。

この本のおすすめポイント

伊藤サムの これであなたも英文記者   出版社: ジャパンタイムズ  定価:1470円

なぼむしの設定:レベル4~5 文法を一通り復習し終えた上で、自分で英文を書けるようになるためのステップとして)

筆者の伊藤サム氏 (ホームページ: http://homepage1.nifty.com/samito/ )は、言わずと知れたジャパンタイムズの元編集局長。最近ではNHKの「ニュースで英会話」でご存知の方も多いかもしれません。

先生が長年英語学習情報誌「週刊ST」で連載されていたコーナーを書籍化したのが、この本。
34問の課題に、提出生徒の和訳例、1問につき4ページにわたる詳細な解説、モデル例と、自習者にとって大変親切な構成となっています。

「4ページにわたる」と聞くと、そんな長い説明、読みこめる?と思われるかもしれませんが、先生の分かりやすい説明、そしてお人柄か、読むのが全く苦にならず、「そうなんだ!」とうなずくことばかり。

説明の中には冠詞の使い方(そこでaを使えばこんな意味、theだとこう)や、単語のニュアンスなど細かい部分についても、どんどん触れられています。
文法書で無機質に書かれているのを見た時には、「こんなこと覚えてどうするの?」と思うようなことが、実際の場面で必要になってくるのを見ると、やはり文法をしっかり押さえておくべきなのだという気持ちも高まります。

こんなふうに解くとよい

基本的には、やはり高校~大学受験程度の英文法を復習してから解くことをお勧めします。
課題を見て、日本語をひとつひとつ英語に置き換えて訳している段階では、この本の良さが発揮されないと思います。

先生の説明は大変分かりやすいですが、適していない時期に読むと、「こんな細かいことも覚えなくちゃいけないの?」となってしまう可能性があります。

そして、そのような誤解から、「だから文法なんて嫌だ!」と思ってほしくないのです。

文法の全体像を知った上で、その文法を自分で使っていく訓練をする(それは問題集の記号が選べるという意味ではありません)。

初回にも書きましたが、文法を再学習する意味の一つは、正確な文を自分で書けるようにするため。
実践の場で使う訓練の1冊目に、この本をお勧めします。

こちらもおすすめ

ネイティブに通じる英語の書き方

第一線の記者が教える英文記事の読み方

リーディング学習法 番外編 興味のある記事でとにかく継続

リーディング学習法を数回に渡ってご紹介してきましたが、今回はちょっと番外編です。

リーディングを習慣化していこうとしている時に、「今日はちょっと疲れているからあまり集中できそうにないなあ…。」と思う日があるかもしれません。
つい、今日はやめておこうと思ってしまいがちですが、習慣になりかけているものを一度やめてしまうとなかなか修正できません。

興味を持っていることに関する記事を読む

そういう時は無理に堅い記事を読むのではなく、趣味や仕事などに関連しているような自分が興味を持っていることに関する記事を読んでみましょう。そのような記事を読むということは以前の記事にも書きましたが、背景知識があるため

例えば、私の場合は半分仕事半分趣味のような形でデザインをしたり動画を作ったりなどしているので、ソフトの使い方やデザイナーの方のブログを読んだりしています。

Photoshopなどを使った効果的なデザインのやり方などを紹介する記事は日本語でもあるのですが、圧倒的に英語記事が多いです。
使い方を調べるのですから、書いてあることを正確に読み取る必要があるので自然と集中することができます。普段行っている操作が英語で書いてあったりするので、「英語で説明する時はこういう表現を使えばいいのか!」というような発見もあり、発信のための表現も覚えられたりします。

最近ではチュートリアル動画がYoutubeやビデオPodcastなどでも多く見つけることができるため、リスニング素材としても利用できますね。

このようなソフトの操作だけではなく、ガーデニングやインテリアの工夫、お料理などといったHow toものはたくさんありますし、旅行してみたい土地の情報を徹底的に調べまくるということも面白いですね。

まとめ

英語の勉強とは堅い記事ばかりをひたすら読むことだと思い込むのではなく、このようにして「英語で書かれた情報を楽しむ」という英語学習をしている醍醐味も味わいながら、自分が欲しい情報を英語で効率よく収集していく方法も身に付けていきましょう。
挫折してしまいそうになった時は、このような方法でも良いので毎日ある程度の量の英文を読むという習慣を継続していってください!

リスニング素材選びの参考に

LL: リスニングレベルという言葉をご存知でしょうか? 多読でいうYL:読みやすさレベルのリスニング版です。初心者がリスニング素材を選ぶ際に参考になると思いますので紹介します。

こちらの表は多聴多読ステーションにある多聴素材難易度表です。縦軸は読みやすさレベル、横軸にリスニングレベルです。

この表をみると、語彙制限1500語、読み上げスピード約100語/分のVOA Special EnglishはYL3、LL0.5前後と最も簡単なレベルに分類されています。オーディオブックのThe ClientはYL8,LL5.5であり、英検やTOEICと比べるとリスニングレベルはほぼ同等、読みやすさレベルとしては難易度が高いことがわかります。この表は、自分のレベルにあったリスニング素材を探す手がかりとして有用なのではないかと思います。

大まかなリスニングレベルを知るには、こちらのベンチマークページで大まかなレベルを聞いて確かめてください。会話や朗読、ニュースなどのレベルがわかります。

次にこちらのページはリスニングレベル別に多読本を分類したものです。

リスニングの訓練のためにTOEIC問題集や、”空港にて”などのダイアローグ形式のリスニング素材集を本屋さんで買ってきて、あっという間に飽きてしまった経験はありませんか。興味のないリスニング素材を我慢して聞くことほどつまらないことはありません。3週間聞き流すだけでペラペラなどという夢のような教材もありません。学生でなければ、自分で聞きたいものを選ぶ自由があるわけですから、自分の好みにあったもので、繰り返し聞けて楽しい素材を選ぶことで、リスニング学習が劇的に楽しくなります。

私は試験勉強のためにリスニング対策教材を繰り返し解くといった方法をとらず、好きなものを聞きながら徐々にレベルを上げていくことで、オーディオブックやニュースが聞き取れるようになりました。TOEICリスニングも満点となりましたがこちらは副産物的なものと思っています。上記難易度表を参考に、自分にあったオーダーメイドのリスニング素材集を作ってみてはいかがでしょうか。

【問題集レビュー】高校用/トレーニングノートα(英文法)

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
今日は一冊目の問題集、高校用/トレーニングノートα(英文法)をレビューいたします。
問題の表紙に「基礎をかためる」とあるのですが、基礎レベルから高校英語総復習にも使える良問ぞろい。
一冊目から、イチオシのものを惜しみなくご紹介します。

この本のおすすめポイント

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる  増進堂・受験研究社  定価:504円

なぼむしの設定:レベル2  文法をやり直したい方、総復習したい方にお勧め)

・多種多様な問題形式
英作文をさせるもの、カッコ埋めのタイプ、記号式のもの。
多様な出題パターンで飽きさせません。
問題の大部分は大学入試過去問。しっかりと頭を使って解かせる問題になっています。

・ジャンル別の問題だが、ちゃんと考えさせる問題が多い。
問題がジャンル別に分かれていると、「ここは不定詞の章だし、不定詞を選んでおけばいいのでは?」と、理由も考えずに選べてしまうことがあります。この問題集にはそのような問題は含まれておらず、解答の解説もしっかりしているので、「なぜそうなるのか」の確認をしっかりとすることができます。

こんなふうに解くとよい

問題の前に、その章のミニ解説が付いていますが、その部分だけでは正直全てを理解するのは困難だと思われます。もしも、文法を一からやり直したい、高校文法の総復習をしたいと考えていらっしゃるなら、総合英語Forestなどの文法書と併用することをお勧めします。

総合英語Forestは、「読み込める文法書」なので、

Forestを読んで概念の復習→トレーニングノートαで問題演習→間違ったところをForestに戻って見直し

というサイクルで解くことをお勧めします。

こちらもおすすめ

  • トレーニングノートαが終わったら、その上級版βにも挑戦してみましょう。

高校用/トレーニングノートβ英文法―実力をつける

  • 私がもっとも愛用している、Forestです。読んで概念を理解できる、素晴らしい文法書です。

総合英語Forest 6th edition

 

リーディング学習法 数珠つなぎで背景知識を得る

シリーズでお送りしているリーディング学習法ですが、今回は前回に引き続き背景知識を得ることで理解度を上げる方法をご紹介します。

前回は身近である日本の話題についての記事を読むということでしたが、そうしてばかりもいられません。英検1級等のエッセイ、スピーチ対策などを意識している場合は、日本国内の話題や自分の興味がある分野だけ情報収集していてはとても太刀打ちすることはできません。

基本姿勢と記事選び

まず、基本的な姿勢として「新しいことをまた一つ知ることができる!」という意識を持ってください。
記事を一つ選びます。
どのサイトの記事でも構いませんが、ご自身のレベルに合ったものを選んでください。特に問題なく読める〜少し難しいけれど調べながらなら読むことができるもので調整してみてください。
つい自分の好みで記事を選んでしまいがちなことが心配な方は、「TOPニュースから選ぶ」などといった決まりを自分の中で作ってしまうと良いかもしれません。

疑問はとことん解決

記事を読みながら、分からない単語を調べるだけでなく、分からない事柄についても調べてみましょう。慣れないうちは日本語記事でも構わないので、内容についての疑問点を解決します。
誰かに記事の内容を聞かれた時に説明できることを目標にします。記事の内容だけでなく、「〇〇ってどこにあるどんな組織ですか?」「最近別の地域で同じような事件が起こったりしてませんか?」などといった質問を自分自身で考えてみてください。
慣れてきたら日本語で調べるだけではなく英文記事を読むようにしてください。日本のフィルターがかかっていない、生のソースから情報を得てください。

まとめ

このように、記事を理解するために疑問点を解決していこうとすると、次はこの記事を読んでみよう、この事象についてはこの記事を読めばいいかもしれない…と、読む記事数自体も増えてきます。
類似の話題を数本まとめて読むと出てくる単語も重複しているものが多く、覚えようとしている単語がすっと頭に入ってくるという利点もあります。
ここで「新しいことをまた一つ知ることができる!」という気持ちが大切になってきます。知る楽しみを感じながらどんどん次の記事、また次の記事…と進めていきましょう。

試験対策を考えている方は、調べたことをメモしたりまとめておいたりすると、後で必ず役に立ちますよ!

【大学受験用問題集シリーズ】 その2:レベル設定

前回の記事では、大人の英語学習者が大学受験用問題集を使う意義についてお話ししました。
一口に大学受験用問題集といっても、問題のレベルはさまざまで、その種類も大変多く、どれを選んでいいか迷うかもしれません。
以前の記事で、問題の種類についてのレベル分けをしたことがあるのですが、今回は紹介予定の問題集について、実際にどのようなレベルの方向けなのか、一覧にしてご紹介したいと思います。

私の定める5つのレベルについて

今回、このシリーズで紹介させていただく問題集に関しては、以下のレベル設定でご紹介させていただきます。
このレベル分けに関しては、私自身の主観によるものであり、他の「英語資格と学校英語の相関比較」などとは若干差がありますことをご了承ください。
相対的なレベル比較(例 「この本の次には、この本に挑戦してみよう」)というふうにお使いください。

「大学受験問題集」とうたっていますが、広義で大学受験問題に対応できるレベルということで、高校用・一般用を含む、レベル2~5までの問題集のご紹介になります。
私自身は、講師時代にレベル3~4を中心に、その他多数の問題集を解いております。その中でも、自分が解いてよかったなと思うもののみをご紹介させていただく予定です。

紹介予定の問題集一覧

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる  (レベル2)

センター試験過去問研究 英語 (2012年版 センター赤本シリーズ)  (レベル3~4、問題によっては2も)

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ) (レベル3~4)

毎年出る頻出英作文 (レベル4)

基礎英文法問題精講  (レベル4)

基礎英語長文問題精講 (レベル4)

英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング―高校中級用 (発展30日完成 (14)) (レベル5)

伊藤サムの これであなたも英文記者  (レベル4~5)

注:レベル順の表記とさせていただきました。紹介の順序は前後します。

次回より、1冊ずつ詳しくレビューをしていく予定です。どうぞご期待ください。

リーディング学習法 読めない理由は英語力ではない?

今回は前回の記事に引き続き、分からない原因を踏まえたリーディング学習法をご紹介します。

前回の原因リスト3に挙げていた「背景知識がないので分からない」という点で考えてみましょう。

分からないからと落ち込む前に

TimeやEconomistの記事はちょっと難しいから…と、 VOAなどの記事を読んでみたけれど、何だかぼんやりした感じがして全体像がつかめない。そんなことはありませんか?
英語自体は特に難しいとは感じないのに、記事のイメージがつかめない。これは英語のレベルの問題ではなく、背景知識が不足しているということが大いに考えられます。
例えば、私たちがいつも使っている日本語で書かれたものでも、あまり詳しくない分野について書かれた文章を読んでも「???」となりますよね。それと同じことです。そう考えると「私は英語が分からない…。」と落ち込んでモチベーションが下がることもなくなります。

予備知識のある国内記事から始めてみる

まず、The Japan Times などの日本のニュースサイトの記事を読んでみましょう。Japan Todayなども分かりやすい英語で良いですね。
日本国内のニュースなら背景知識もあるので理解しやすくなります。逆に気を付けなければいけないのは、背景知識があるから理解できているだけで英語はあんまりよく分かっていないという状態になっていないかということです。そうならないために、読んだ記事を英語で簡単にまとめてみたりして自分でチェックしてみてください。国内での問題を英語で説明できるようになるための練習にもなるので、習慣付けをしておくと英検などの対策にもなります。

慣れてきたら…

しかし、こればかりではいつまでたっても先に進みません。
国内記事を読むことに慣れてきたら、海外メディアで日本のことを取り上げている記事を読んでみたり、自分の興味がある分野(趣味や仕事などで背景知識を持っているもの)を取り上げている記事をどんどん読んでいきましょう。
日本のフィルターを通していない記事が読めたり、日本では取り上げられないトピックに出会うと、英語を勉強していて良かったときっと感じられるはずです。それを感じられれば、もう習慣付けができた証拠ですね。

私が大学受験用英語問題集を勧める理由

私が大学受験用英語問題集を勧める理由。
それは、自分が大学受験用の問題集を解いて、英語力をアップさせることができたからです。
少々俗っぽい書き方になってしまいますが、私が講師としてそれらの問題を解くようになる前の英語資格は、英検準1級、TOEIC810。 問題集を数多く解いた後、英検1級、TOEIC900を取得することができました。

これから数回に分けて、おすすめの問題集を1冊ずつ紹介していく予定ですが、その前に今日は、いわゆる「受験英語」をやりなおす意義について考えてみたいと思います。

受験英語をやり直す意義

受験英語と聞くと、途端にアレルギーを示される方・・・たくさんいらっしゃると思います。
たくさんというより・・・私自身も今でこそ、こうやってお勧めすることができますが、それまでは受験英語によい印象を持っていませんでした。

受験英語の一般的な問題点としてあげられるのは、文法偏重、そしてそれの大元にある精読偏重の二点です。

まず、文法。文法は何のために学習すると思いますか?
正確な文を自分で書けること、そして話せること。フィーリングでなく細かな点までしっかり文章を読み取れること。私はこの3つのためだと考えます。
予備校で、多くの生徒をみてきた中で、それに気付いている生徒は皆無に近かったと思います。
文法問題で点をとれるための文法学習になってしまっている子たちが多かったです。
私は、大人の学習者の方に、その二の舞になって欲しくはありません。
しっかりとした土台を築くために、文法問題集をしっかりやり直していただきたいと思いますが、何のためにやっているのかだけは、しっかりと心に留めておいていただきたいと思います。

そして、精読について。私自身も、「なんでもかんでも精読せよ」「精読しか許さない」というわけではありません。
いつかは文法事項だの語彙レベルなど、そんなものを意識することなく、スラスラと読めるところを目指してほしい。ですが、そのためには、精読を無視するわけにはいきません。
私の定義する精読の目的は、以下の通りです。
習った文法事項を文章の中で目の当たりにし、文法が生きた形で使われているのを見ること。
そして、精読を繰り返すことで、自分で「あ、この文法事項が使われているんだ!」と気付けるようになること
です。この二点ができる頃には、格段に読解力が上がっていると断言します。

私の中では、


文法問題集で文法事項を復習していく → 実際の文章の中で文法事項に出会っていく

がセットになっています。
どちらかだけをやっても、中途半端な効果しか見込めません。

先に述べたように、一見どちらも、日本の英語教育の悪いところだと考えられがちですが、私はこの二つこそ、大人の英語学習者の方に、しっかりやり直してほしい部分だと思っています。

おわりに

余談ですが、おとなのやり直し用の英語問題集と比べると、大学受験用の問題集はケタ違いにお値打ちに手に入れることができます。

そしてその値段の割に、ものすごく中身が充実していて、コストパフォーマンスが素晴らしいです。
受験用ということで最初から選択肢に入れていなかったかもしれませんが、使い方さえしっかりしていれば、費用の何倍もの効果を得ることができます。

次回より、一緒にその使い方を見ていきましょう。

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