洋書多読で読んだ語数を数えるかどうかは必須ではなく、オプションなのですが、徐々に数字が増えてくるのを見るのは励みになります。また、他の洋書多読者が何万語でどのような本を読んでいるかを参考にしたり、1000万語読んだ人の体験談を読んで、自分がその段階に到達した時点での英語力を妄想するなど、多読を続けるモチベーションにもなります。
英語学習者に人気の本であれば、SSS書評検索システムで調べることが出来るのですが、語彙制限本を卒業して自分の好みで洋書を選べるようになってくると、SSSに掲載されていない本の割合も多くなってきます。ですが、数取り器を片手にひたすらカウントしながら読む必要はありません。何万語読んだかどうかは、あくまでも目安ですので、全ての本で正確な語数が分からなくても、だいたい合っていれば十分です。
今回は私が語数を調べるのに利用しているサイトを紹介します。
DOGObooks
Dogobooks は、児童書、ヤングアダルト(YA)本の語数とレベルを掲載しています。対象となる学年も記載されているので、自分のレベルに合った本を探すのにも役立ちます。
Reading Length
Reading Lengthは、あまり正確ではないようですが、調べるとだいたいどの本も語数が載っているので便利です。語数が載っているのは、ページ左側、本の表紙の下です。
こちらのサイトは語数カウントだけではなく、リーディングスピードを測定し、本を読み終える時間を予測する機能があります。
目的の本を検索すると、該当ページの右側に、その本の一部抜粋があるので、
抜粋文章の上にある「Time your reading」ボタンを押してから文章を読み、読み終えた時点で「Stop and Calculate」ボタンを押します。すると、1分間に何語読んだかが表示されます。その数値をページ中央にある「Enter your WPM」に入力すると、本を読み終えるまでの時間と、1ヶ月で読み終えるためには一日何分読めば良いかという数値が表示されるという仕組みです。
読書の習慣が根付いていない時期は、300ページほどの本でも読み通せるかどうか見通しが立ちにくいです。一日何分読めば1ヶ月で読み終わるという目安が分かると非常に助かります。
AR BookFinder
AR BookFinder は児童書、YA向け。語数と対象学年が記載されています。
Amazon.comのstat page
アメリカのAmazon.comにはかつてtext stat という項目があり、語数や難易度などを詳細に知ることが出来ました。数年前にtext statは無くなってしまったのですが、情報自体が削除されたのではなく、おもてからは見られなくなってしまったようです。
この隠れたtext stat を表示するには、urlに「/sitb-next/」を挿入する必要があります。
例えば、Amazon.comのSurely You’re Joking, Mr. Feynman!のページ。普通に検索するとtext statはありません。
text stat を表示させるには、
http://www.amazon.com/Surely-Feynman-Adventures-Curious-Character/dp/0393316041
通常のurlの末尾、dpと0393316041の間に/sitb-nextを挿入し、
以下のようなurlにします。
http://www.amazon.com/Surely-Feynman-Adventures-Curious-Character/dp/sitb-next/0393316041
すると、懐かしのtext stat画面が出てくるのです。
語数、本の難易度だけではなく、難易語の割合や文章の長さなども表示されています。これ以上詳しい本の情報ページは無いと思うのですが、なぜアマゾンさんはこの情報を非表示にしてしまったのでしょうね。
ただ、全ての本にtext stat があるわけではありません。text stat機能が中止された後に出版された本には「隠しtext stat」は無いようです。私が適当に調べた範囲では、マイケルコナリーのVoid Moon、ジェフリー・ディーバーのThe Twelfth Moon、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのHowl’s Moving Castleなど、2008年頃までのベストセラーにはtext stat画面があるようです。
探しても無いことが多く手間もかかるので、stat画面がありそうな過去のベストセラーに狙いを絞って検索してみると良いかもしれません。