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【GW特別企画】 英語学習 ~私がブレークスルーを感じた時~(3)

私が体験した英語学習における最初のブレークスルーは、短期間で大量の英文を読んだことがきっかけでした。その後もシャドーイングやプレゼン練習でブレークスルーを感じましたが、振り返ってみると英語力が伸びたと感じた時には、必ず集中して量をこなしていました。

 

はじめに

私は2006年1月に多読を中心とした英語学習を開始しました。SSS多読のHPを参考にGRという学習者用の洋書を読み始めたものの、つまらなくなり1ヶ月も経たないうちに挫折。4ヶ月ほど学習法を模索するだけの日々が続きましたが、5月にネイティブ小学校中学年〜高学年用の洋書で多読を再開しました。ブレークスルーを感じるきっかけになったのは7月〜8月の2ヶ月間、毎日洋書を読んだことでした。

 

2ヶ月で大量の英文を読んだ経験

H19年7月初旬から9月初旬にかけて毎日22時に帰宅してから2-3時間洋書を読み、2ヶ月間で94万語読みました。ネイティブの小学4-5年生レベルのシリーズ12冊だったのですが、冊数をこなすにつれてどんどん読みやすくなっていきました。この頃はリスニングは全く手をつけておらず、他の学習も全くと言っていいほど手付かずの状態で、Grammar in Useの初級を解き始めた程度でした。返り読み防止のため、読んだ文を指で隠しながら文章を左から右に読むことを意識していました。多読を始めるまで、簡単な洋書さえ1冊も読みきったことがなかったので、1単語ずつゆっくりじっくりしか読めませんでしたが、さすがに毎日毎日読み進めるにつれ、和訳しながらではなくイメージで捉えることが出来るようになりました。

 

壁を乗り越えたと感じた時

2ヶ月で94万語読んだことで得られた効果は、返り読みせずに英文を読めるようになったことです。レベルは10歳〜12歳の本でしたが、始めた頃は簡単な本でさえ読めなかったことを考慮すると、かなりの進歩でしたし、その後も多読を続けることでペーパーバックも読めるようになりました。その年の11月に初めて受けたTOEICでは、対策なしで905点を取ることができました。その後、VOAなどの音源つき素材を3ヶ月程使ったところで順調にAudiobookが聞けるようになったことも集中的にリーディングをこなしたおかげだと思っています。

 

まとめ

何をどのくらいやったらいいのか皆目検討がつかなかったころ、”1日1分で”と謳われている問題集や英検準1級用の単語集を1日15分程度やってみたりしましたが、あまり効果を感じられなかったため、すぐに挫折してしまいました。学習の楽しさは、ある程度量をこなさないと実感できないと思います。

私がブレークスルーを感じた体験をお話すると、”私とは最初のレベルが違うから”、”とりあえず基礎が固まってからやる”と言われる事が多いです。コツコツすることも大事ですが、長年英語学習を続けているのに進歩が感じられないのであれば、成長を実感出来る程やったのか振り返ってみてはどうでしょう。

 

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【英検】 長文(内容一致選択問題)徹底攻略 ~その3 復習の仕方~

シリーズでお送りしております、長文(内容一致選択問題)徹底攻略
今回は、「復習の仕方」です。

皆さんは、過去問や問題集を解いた後に、どのように復習をしていらっしゃいますか?
「合っているかどうか、点数を確認する」だけではもったいないですし、かといって、毎回「長文全てを丸ごと訳し、全ての単語を調べる」のでは手間がかかりすぎます。

今日は、長文(内容一致選択問題)について、解いた後に必ず復習しておきたいポイントをご紹介したいと思います。

かならず復習しておきたい3つの項目

答え合わせをした後で、必ず確認すべきは、以下の3項目です。

・正解の選択肢

・本文中の、正解の選択肢の内容が書かれている箇所

・(不正解だった場合) 不正解の選択肢

以上、3つの箇所は、丁寧に単語を調べ、自分自身で訳をし、正解の選択肢の内容が本文に出てきていることをしっかりと確認してください。

そして、不正解の選択肢については、どの表現が内容に反しているのか、きっちりと訳し、分からない単語・文法事項などは徹底的に調べるようにしてください。

問題集によっては、全訳の付いているもの、正解の選択肢の内容が本文のどの箇所に出てきているかまで解説が付いているものもあります。最初のうちはそのような解説で確認すると安心です。

過去問など解答のみしかないものだと、確認できずに不安・・・と思われるかもしれませんが、逆に言えば、試験を受ける直前の段階になったら、その箇所を”自分で”しっかり見つけられる力が付いていないといけません。

例え、そのような解説がついていなくとも、解いた後には必ず、この作業を行ってくださいね。

まとめ

過去問(または同形式の問題)を解くことは、試験の形式に慣れる意味でも、大変重要な作業です。
そして、せっかく問題を解いたのならば、それを何倍にも有効に活用したいもの。

「正解の選択肢」、「本文中の正解の選択肢の内容が書かれている箇所」、(不正解だった場合) 「不正解の選択肢」。
この3項目を毎回必ず確認し、確実に読解力をアップさせていきましょう。

復習については、私自身、大変重要なことだと考えておりますので、回を改めまして、もう一つ大切なことを皆さんにお伝えしたいと思います。

是非、次回記事もご期待ください。

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【英検】 長文(内容一致選択問題)徹底攻略 ~その2 問題を解く手順~

前回の記事では、英検の内容一致選択問題を解く際に、注目すべき3点について確認をしました。
その3点を、どのような順で見ていくと、よりスピーディーに問題を解くことができるか。
今日は、具体的な解法手順について、詳しく見ていきたいと思います。

問題を解く手順

下準備:長文を読む前の段階で、一度すべての質問(選択肢ではない)に目を通しておくとよいでしょう。そうすることで、どのような話なのか想像しやすくなります。

その後、各問題について、以下の(1)~(4)の手順を繰り返し、解いていきます。

(1) 質問(図中のA)をしっかりと読み、「何を読み取らなくてはいけないのか」頭に入れます

(2) 本文を読み始めます。
質問で問われている箇所を探しながら、その箇所までは淡々と読み進めます。

(3)質問の答えだと思われる箇所(図中のB)が見つかったら、その部分に線を引いてみましょう。
一文とは限りません。「この辺りだ」と見当をつけておくだけでも、(4)の選択肢との吟味の際に、グッと楽になります。

(4)選択肢をすべて吟味し、(B)の内容に合う正解の選択肢(図中のC)を選びます。
ひとつひとつの選択肢を読み、内容と合わない部分があるものを消去していきます。
そして、最終的に一つの正解に絞ります。
ここで重要となるのが、正解(C)は、本文(B)と同じ内容が、”違う表現”を用いて書かれているということです
最終的に選んだ(C)が(B)の内容とあっているか、それぞれしっかりと精読し、内容を確認しましょう。

手順は、以上です。

注意点

・質問を読む前に、長文の本文を読んではいけないのか?
いけないわけではありませんが、何が重要か(問われているのか)を考えずに漫然と読むよりは、最初にどういうことが聞かれるのかを知った上で読み進めたほうが効率がよいです。

・最初に読むのは質問だけ。選択肢まで読まない。
選択肢には、本文と違う内容が書かれています。それまで頭に入れて読むのはナンセンス。
選択肢を読むのは、本文の該当箇所と照らし合わせる時まで待ちましょう。

まとめ

質問を頭に入れ、その箇所を探しながら読み、答えを選ぶ。
手順自体はシンプルですし、分かりやすかったと思います。

ただ、手順を知ったからと言って、それがいきなり完璧にできるようになって、全問正解できるようになるわけではありません。

英検の受験対策をしている皆さんは、実際に過去問や対策問題集で、英検の内容一致選択問題を解く練習をすることがあると思います。
その際、答え合わせをした後に、どのような点を見直すとよいのか。
次回、問題を解いた後の復習の仕方について、ご紹介したいと思います。

よい復習をすれば、かならず問題を解く力を伸ばしていくことができます。
次回の記事も是非ご期待ください。

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【英検】 長文(内容一致選択問題)徹底攻略 ~その1 注目すべき3か所~

英検では、「内容一致選択問題」といわれる長文問題があります(5級を除く各級)。
なかでも準1級・1級の上位級では、難易度も高く、配点も大きいことから、特に力を入れて対策をしておきたい問題です。

今回からのシリーズでは、解く際に注目すべき箇所や、解法手順、さらに復習の仕方まで、内容一致選択問題の徹底攻略法を、丁寧にご紹介させていただきたいと思います。

今日は、その1・解く際に注目すべき3か所です。

どの問題のこと?

英検でいう「内容一致選択問題」とは、準1級・1級では、大問3の長文問題を指します。
質問に対する選択肢の中から、本文の内容に合っているものを選ぶ問題です。

解く際に注目すべき3か所

以下の図でご説明したいと思います。
左が長文、右が質問と選択肢です。

注目すべき3か所を、それぞれA,B,Cと色分けしています。

A:質問

B:本文の中で、質問について言及されている部分

C:正解の選択肢

単純化すると、この長文問題は、Aをまず読んだ上で、Bの内容に合うCを選ぶという種類の問題です。

もちろん、Bの文とCの文は、まったく同じ表現で出ているはずはありませんから、違う単語・表現を使って同じことを言っていることに気付く力が必要です。

また不正解の選択肢が、不正解である根拠(例:否定の言葉が含まれていて、本文とまったく別の意味になっている)もしっかりと挙げ、消去していく必要があります。

スピード重視の読解

英検に限った事ではありませんが、試験には制限時間があります。
「いくらでも時間をかけて、辞書を引きながら精読し、理解すればよい」、そうではありません。
限られた時間の中で、長文の大意をとり、的確な正解を選ぶ必要があるのです。

長文全部をダラダラと読んで、そのあとで質問を読む。質問を読んで、「あれ?どこに書いてあったかな?」ともう一回本文を探す。これだけでも、多くの時間をロスしているのが分かりますね。

前項で、この長文は、「Aを読み、その答えであるBを探し、Cを選ぶ」問題であると書きました。
つまり、「質問を読み、長文内の該当箇所を探し、選択肢の文と照らし合わせ正解を選ぶ」こと。
これが、最短の手順なのです。

次回の記事では、さらに細かな手順・注意点について、詳しく見ていきたいと思います。

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問題集の長文を読むということ

前回の記事では、多読と精読、それぞれの目指すところについてご説明させていただきました。

端的に言えば、最終目的は同じ。
それぞれ、「英文の切れ目(かたまり)が見えるようになり、英文の意味がわかる」のを目指し、異なるアプローチでその訓練をしていくというものでした。

では、ここで質問です。大人になってからも、やり直し英語として大学受験用の長文問題集を解いたり、英検受験のために読解問題を解いたりすることがあると思います。
それは一体何のために行うのでしょうか?

わざわざ問題集をする必要はない?

どうして大人になってまで、問題集の長文を読まなくてはならないのか?
せっかく勉強法やその素材も自由に選べるのだから、自分の好きな文章を読めばよいのではないか?それを繰り返す中で、英文の理解度も上がっていくはず。
全くその通りだと思います。

ですが、それでもなお、私は問題集を解くことをお勧めします。
それはなぜか。
問題集を解くことで、その文章をちゃんと理解できているか測ることができるからです。

例えば、ネットで英字記事を読んだとします。
それがどれくらい理解できているか、不安になることがありませんか?
もちろん、それに日本語訳が付いていれば、それと照らし合わせて、どれくらい内容が理解できたかを確認することができるでしょう。
分かりにくかった文だけをピックアップして確認することもできますね。

問題集には日本語訳ももちろん付いています。
当たり前ですが、問題集には、長文に対する問題が設定されていて、和訳、内容把握の選択問題、中で問われている文法についてなど、さまざまな形式で、「内容をきちんと理解できているか」を確認することができるのです。

これを利用しない手はありません。

発想の転換

でも、問題集の長文はつまらない。

だったら、発想の転換をしてみませんか?
「問題集の中でも自分が興味のある素材を選べばよい」、そうではないでしょうか?

例えば、今までにもお勧めしたことのある基礎英文問題精講をとってみても、言語、教育、国際化、環境などさまざまなジャンルから問題が出題されています。

英検の試験問題も同様です。

そして、さらに言えば、「これからそのような、さまざまなジャンルの文章が読めるようになりたい」、そう思っている方にこそ、このような問題集が適しているのです。

おわりに

「問題集の長文ばかり読むのはつまらない」。

そういって、英語力(読解力・理解力)アップのチャンスを逃してしまってはいませんか?

もちろん、ずっと問題集の長文ばかり読めとは言いません。前回の「多読と精読の目的」の記事でも書いたように、最終的に、自分の好きな文章を(英語力で足を引っ張ることなく)、スラスラ読める・理解できる、それが目指すべき姿のはず。

問題集の長文を読むことも、その手段の一つとして、取り入れることをお勧めします。

基礎英語長文問題精講

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お勧めの多読指南書

私は英語学習の方法についての相談をされた時は、自分がやってみて本当に良かったと思うことしか勧めません。その中でも特に効果の高かった多読を学習に取り入れることを勧めています。SSS多読の書籍やホームページで多読のやり方について詳しく説明されていますが、軌道にのるまでが大変です。実際私も一度始めてみたものすぐに挫折してしまい、4ヶ月後に再開しています。今回は多読を始める際に参考になった本を紹介します。

 

SSSの多読3原則とは、

1. 辞書は引かない
2. 分からないところは飛ばして前へ進む
3. つまらなくなったら止める

の3点です。ルールは基本的にこれだけ。後は辞書を引かなくてすむ、子供用の簡単な本から徐々にレベルをあげて、好きな本を好きなように読むだけです。たったこれだけで英語力が上がるの?と思われるかもしれません。私自身も半信半疑でしたが、これまでの私に足りなかったのは、圧倒的な量のインプットだったのだと自覚することになりました。簡単な本でもマトモに読めなかったのです。これまで英語の本を通しで1冊読んだ経験もなく、大学を出たにもかかわらず、dawn(夜明け), dusk (夕暮れ)などの基礎単語も知らない状態でした。このまま辞書を引かずに読んでいるだけで本当に英語力が上がるのか。悩んだ時に、多読について書かれた本を読みました。

SSSのHP だけでも多読に関する情報は十分に得られますが、まとまった情報を得るには、快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫) がお勧めです。なぜ多読なのか、辞書をひかなくてもいい理由などがわかり、安心して多読3原則にのっとって読書を進められると思います。

伊藤サムさんの、やさしくたくさんの公式サイトと著書、英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ) も、レベルの低い読み物から始めたほうがよい理由がわかりやすく書かれています。

古川昭夫氏の英語多読法は、たくさんの生徒さんに多読を指導されてきた経験と実績があり説得力があります。個人の体験談だけで多読がいいとおっしゃっているのではなく、データを基に説明されている点が面白かったです。

また、英語上達完全マップ上の多読ページも参考になります。英語上達完全マップ自体は行いませんでしたが、ペーパーバックを多量に読み、Newsweek、タイムを1週間で完全に読み切ったというエピソードには勇気づけられました。大量のインプット、の”大量”がどの程度をさしているのか、具体的なイメージをもつのに役立ちました。

 

英語学習には沢山の方法があるようにみえます。多読もそのうちの一つですが、こういうやり方がありますよ、という道は示せても、本の好みや読書レベルは人それぞれ。それぞれの人に最適化したやり方というのは、本人が試行錯誤しながら見つけていくしかありません。簡単な本から始めましょう、と言われても、最初から簡単で夢中になれる本に出会えるわけではありません。そんな時すぐに諦めて出来ない言い訳をするよりは、多読指南書を読んだり、多読を楽しく実践されている方のブログなどを参考にしたりして、自分にとってのベストな方法を編み出す工夫をすることが大事なのではないかと思います。

 

 

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精読と多読 ~それぞれが最終的に目指すところとは~

「精読」と「多読」。
英文を読む際のアプローチの仕方。または、その勉強法を指していう呼び名です。
「私にはどちらの方が向いているだろう?」
英語をやり直そうとしている方、そして、実際に勉強を続けている方にとっても、頭に浮かぶ疑問ではないでしょうか?
今日は、その質問に対する答えのヒントを、読んでいただきたいと思います。

「精読」派?「多読」派?

私個人の印象としては、「多読」というのは勉強法の一つのジャンルとして確立されていて、大人のやり直し学習をされる方にとっても、一つの人気の方法だと思います。

それに対して、「精読」というのは、やり方としては「多読」の対極に位置するものの、精読”派”と呼べるほど、多くの人に受け入れられている印象がありません。

あえて、「派」などという書き方をして、どちらかに属さなくてはいけないような書き方をしてしまいましたが、究極のところは、私のブログで行っているような「英文解釈(文構造の分析)をするか、しないか」、その違いだと思います。

何のためにそれをするか

では、英文解釈(文構造の分析)は何のために行うのか。
端的に言うと、意味のかたまり、切れ目を見つけるためです。
切れ目さえ見えれば、文章の意味はもうほぼ取れたも同然。あと、そのかたまりが何の役割をしているか分かれば、それで完璧です。

では、このかたまり(切れ目)。英文解釈をしない人(「多読」派の人)には見えないものなのでしょうか?
私はそうではないと思います。

「精読」派も「多読」派も、見えているかたまり(切れ目)は同じです。

そのかたまり(切れ目)に対して、「主語、動詞、目的語」や「関係代名詞」「過去分詞」などの文法用語で説明をつけるか、つけないか。その違いだと思います。

多読はそのかたまり(切れ目)を見つける訓練を数をこなすことで実践し、身につけていく。それに対し、精読は、文法用語というラベルをつけ、こういう切り方をするのだと説明していく。

やり方は違うけれども、目的は同じだということを理解してください。

それぞれが最終的に目指すところ

皆さんは、最終的にどのような読解力を身につけたいですか?

”辞書を引かずに、自分の読みたい文章をスラスラ読めるようになりたい。”
”自分の得たい情報を得るためのツールとして、英文を読めるようになりたい。”

(「情報」というと言葉の響きが固すぎるかもしれませんが、「英語の小説を読みたい」なども、「得たい情報を得る」に含みます)

そうではないでしょうか?
私自身は、精読も多読も、学習法としての一通過点だと思っています。
最終的に、自分の本当に読みたいと思えるものが、(英語力で足を引っ張ることなく)スムーズに読める。それが目指すべき姿だと思っています。

私は英文解釈をするので、いわゆる「精読」派の英語講師なのですが、いつまでも一文一文、「これは関係代名詞だから・・・」と頭に浮かべるような読み方をして欲しいとは考えていません。

それこそ、精読”派”などというグループに、いつまでもとどまっていてはいけないのです。

いつかそういう文法用語を介さずとも、意味のかたまり(切れ目)が何の役割をしているのか、自然に入ってくるようになって欲しい。(そのためには「解釈をせず数多く読む」方法も取り入れ、徐々に移行していくべきです)

そして、「多読」派の人、その方法を選ぼうとしている人たちに対しても、かたまり(切れ目)がハッキリと見えるようになり、さらに深く理解できる読み方ができるようになるよう、願っています。

どちらの方法で学習していくかは、皆さんご自身の判断にゆだねます。「合う、合わない」は本当に個人差があるので、どちらをお勧めするとは決して言いません。

まずは、それぞれを試してみること。それを皆さんにお勧めします。

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スマホで英語多読を始めよう

ちょっとしたスキマ時間にスマホで多読をしてみませんか?

1万語英語多読アプリシリーズは、8話〜12話前後の洋書を1万語前後にまとめたアプリです。著作権の切れた古い童話ですが、小さい頃に日本語で読んだ物語を英語で読みなおしてみると、新たな発見があって面白いです。

 

iPhoneで開いた画面はこんな感じ。

挿絵も綺麗です。

 

多読を始める際の最大のネックが絵本の値段の高さです。このアプリは1万語で175円ですので、気軽に名作絵本を楽しむことができます。わざわざ図書館に借りに行く手間も省けますし、1話1000語以内のものが多いので、自宅でダウンロードして、通勤時間などに読むのにちょうど良いと思います。1アプリに入っている童話を全部読むと、約1万語になるようになっています。

1万語英語多読レベル0は無料、レベル1〜4はそれぞれ170円です。シリーズ4までで4万語になります。まずは無料のレベル0でお試しを!

 

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英字記事をたくさん読むハック 8選 

2012年は英字記事をたくさん読めるようになりたい。
ブログを読んでくださっている皆様の中には、そう目標を立てていらっしゃる方も多いのではと思います。
かく言う私も、その一人。今年は、「年間で1000記事読むぞ!」と息巻いています。

コンスタントに英字記事を読む習慣をつけるには、そうしやすい環境設定をすることが大切です。
今日は、英字記事をたくさん読むために私が工夫していることをご紹介したいと思います。

英字記事をたくさん読むハック 8選

1. 時間とひも付けする
いつでも読めると思うと、かえって読まなくなってしまうもの。
この時間に読むと決めておくことで、それを防げます。
大事なのは、「毎日読む」習慣をつけることなので、ここでは欲張らず、「易しめの記事、1本だけ」と、内容は軽めに設定しています。
(私は、朝目覚めてすぐに、iPhoneのBBC Newsアプリで、BBCニュースを一記事読むようにしています。)
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2.同じ題材の記事を読み比べる
例えば、BBC NEWS(易しめ)で読んだ記事を、The Economist(固め)で読むと、The Economist単独で読むより理解が深まるもの。分かりにくいなと思う記事があったら、別媒体で読むようにするとよいですね。
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3.関連記事を数珠つなぎで読む
例えばThe Economistには、記事の下に”Related items”として、関連トピックの記事が紹介されています。ある記事に興味を持ったら、その関連記事を読んで、知識を増やしていく。そうすることで、「そのジャンルについてよく知っているから読みやすい→もっと読みたくなる」の好循環ができます。

関連記事:英検1級を取得されたCheerさんもその方法を実践していらっしゃいます。
【年末特別企画・2011】 英検1級に合格されたCheerさんにインタビュー (その3) GRAMMARous 
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4.お気に入りの連載記事を見つける
私自身は、以下の2つを必ず読むと決めています。
Politics this week The Economist
トーマス・フリードマンのコラム  The New York Times
それぞれ、週1回、約3日に1回のものです。毎日だときついですが、この間隔ならば、固め、長めのものでも挑戦しようという気になります。
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5.語彙を増やす目的のみで記事をセレクトする
好きなジャンルばかり読んでいると、語彙が偏っていくもの。自分が興味のない記事を選んで、語彙増強をしましょう。その際、いきなり欲張らずに短めの記事にしたほうが、単語を調べ疲れてギブアップ・・・とならずにすみます。
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6.RSS Readerは英語のものと日本語のものを分ける
ブログ・新聞記事の更新を素早く知るために役に立つRSS Reader. よく読むブログ・媒体を登録するのはいいのですが、たくさん並んでいると、どうしても読みやすいものから手をつけてしまうもの。
そうなるのを防ぐため、私は英字記事関連のブログと日本語ブログは別のRSSに登録するようにしています。
(私はGoogle readerとlivedoor readerを利用しています。)
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7.英語版のRSS Readerには、いろいろなジャンルを盛り込む
英語ブログ・媒体のみを入れている方のRSS Readerにはジャンルにこだわらず、いろいろ入れています。「固いものを読んだ後には、やわらかめのもの、趣味のものを読む」というふうに、気分転換ができるからです。
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8.情報に触れる機会を多くする
同じThe Economistの更新を知るにも、この記事で紹介したようにさまざまな方法があります。
できる限り多くの方法を使い、どのような記事があるのか情報を得るようにしましょう。
「Twitterを見たついでに」「Facebookのついでに」など、「きっかけ」になる機会を増やしましょう。

関連記事:The Economistを無料で楽しむ

まとめ

以上8つ、現在私が実践している方法をご紹介しました。
この中で、1つでも試してみたいと思えるものを見つけていただければ幸いです。

英字記事は、毎日読むこと、たくさん読むことで、読む感覚がどんどん上がっていくものです。(逆に言えば、間をあけると、読む感覚・リズムがすぐに鈍ります)

ご自身に合う方法を試しながら、毎日読める習慣をつけていきましょう。

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Readingスピードを把握する

英語の文章を読む時に、自分がどれくらいのスピードで読めるか意識したことはありますか?普段は、時間制限もなく、好きなように読めばよいのですが、英語の試験や仕事などで、時間制限内に読解から多量の情報を得なければならない場合、どれだけ早く正確に読めるかが大事なポイントになってきます。まずは、現在のReadingレベルを把握してみるところから始めませんか?

以前、英語学習関連記事を読み漁っていた時に、英語のネイティブ話者のReadingスピードは800語/分である、という記述を見つけ、大変驚きました。多言語英語学習サイト、LingQ の掲示板でネイティブスピーカー達に聞いてみたところ、800語/分で読める人はいなかったものの、350語/分程度ということでした。私が多読を始めた頃にリーディングスピードサイトで測ったところ、簡単な子供用の本で100〜120語/分でしたから、ネイティブとはかなりの差があります。いきなりネイティブと同じスピードで読めるようにはなりませんので、時々リーディングスピードを測って現在の実力を把握することは有用だと思います。

オススメのサイトは、以前にエミコさんも紹介してくれた、Free Speed Reading Test by AceReader 。このサイトの良いところはレベルと読む分野が選べるところです。レベル1−13まで、子供、大人、上級とレベルが分かれているので、自分のレベルに合ったテストを受けることができます。また、読む素材が一般、歴史、科学、有名人の話などバラエティに富んでいますので、得意分野・不得意分野でのリーディングスピードを測定することも出来ます。読み始めと読み終わりにボタンを押し、理解度テストを受けます。問題は4問あり最後にリーディングスピードと正答率が出る仕組みです。

Speed Reading Test Online

こちらは単純に読み始めにスピードボタンを押し、読み終わったら終了ボタンを押して測定するサイトです。平均的な読み手は、コンピューター画面では200語/分、紙面では240語/分、理解度60%ということです。優れた読み手になると、画面で300語/分、紙面で400語/分、理解度80%となるようですね。実際、LingQフォーラムで質問に答えてくれた人たちはだいたいこのレベルの人が多かったようです。

 

How Fast Do You Read

こちらは、スタートボタンを押して文章を読み始めて1分たつとAlertがでます。1分間で読めた文章の最後の単語をクリックすると測定結果がでます。

 

TurboRead Speed Reading

こちらは、800ワードの文章を読んでリーディングスピードを測るサイトです。

 

定期的にリーディングスピードを測定する

私は、多読で100万語読む度に計測しなおしています。じわじわとリーディングスピードが上がってくるのがわかるので、定期的にリーディングスピードサイトを使ってみると、進捗度が目に見えて楽しいと思います。多読を始めた頃は100~120語/分、100万語で150語/分、500万語で220語/分、600万語で250~270語/分でした。800万語の時点で、Free Speed Reading Test by AceRead をやってみた時は、大人レベルの一番上で、一般的読み物のスピードは227語/分、アドバンスレベルは平均200語/分で理解度75%〜100%でした。

Reading Power: Reading For Pleasure, Comprehension Skills, Thinking Skills, Reading Faster という本に、速読の3つのコツが書いてありました。

1. Check your reading habits.

2. Skip over unknown words.

3. Practice reading faster by timing yourself.

まずは、ステップ1の自分の読み方を把握するためにも、リーディングスピード測定サイトを利用してみてはいかがでしょうか。返り読み癖などがあると、自分が平均的な読み手よりもかなりスピードが遅い、読めているつもりでも、制限時間を設けられると理解度が悪くなる・・などということに気づくと思います。

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