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ブックレビュー:英語資格三冠王へ


英語資格三冠王へ! (アスカカルチャー)

この本は2004年に発行されたものでそれ程新しいものでもありません。しかし英検1級を受験する際にとてもやる気をもらった本なのでご紹介します。
このタイトルにある英語資格三冠とは、TOEIC 900点、TOEFL 250点、英検1級を意味しています。

私がこの本を読んだのは、英検準1級に合格して次は1級だ!と思った時でした。
あの頃は1級合格を目指すと決意したものの、何から手を付けて良いかも分からなかったため、とりあえず旺文社の問題集で英検1級と付くものは全て買ってみたり、勉強法などが書いてあるウェブサイトやブログを読み漁っていました。
そこで何人かの人がバイブル的存在としてこの本を挙げてらっしゃったのです。「私も読まなければ!」と藁にもすがる思いですぐにAmazonで購入しました。

本書はタイトル通り英語資格三冠の取得を目指す本であり、特に英検1級だけに特化した内容ではありません。
しかし、生半可な気持ちでは合格できないということを具体的な勉強時間数や実際の生徒さんへのアドバイスを紹介することで示してくれています。筆者がかなりの努力家のようなので、コツコツと日々の学習を積み重ねることが重要であるということが伝わってくるのです。
どのような勉強法が良いか、この本は役立つという情報もあり非常に参考になります。

一見延々と試験の内容や勉強方法ばかり書いてあるようですが、語彙、リスニング、リーディング、ライティングそれぞれの分野の試験別の対策と練習問題も収録されています。これらの問題を解くことで(目を通すだけでも)、どの程度のレベルが求められるのかがよく分かります。

しかしこのスタイル(読み物部分+問題集)は賛否両論あるかもしれません。問題集としてはボリュームが少し物足りず、指南本として集中して読んでいると途中でドリルが挿入されていて集中できないと思う方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、勉強法の部分だけ最初に読んでしまって、その後に問題集部分に取り組むという方法を取られるといいかもしれません。実際に私はそのようにしました。

読めば必ずモチベーションが上がる本として受験前には何度も読みました。全ての方法に納得していた訳ではありませんが、自分に合う方法に工夫していく楽しみもあります。(途中でTOEICの禁止行為を勧めるかのような箇所があり、そこだけはどうしても受け入れられませんでしたが…)
この本を読んでいると、楽な方法などない!グダグダ言っていないでとにかくやらなければ!と思えてくるのです。

特に英検などに合否がハッキリ出る試験は相当のプレッシャーがかかります。このようなモチベーションを上げてくれるような本を数冊準備しておくことも一つの試験対策ではないでしょうか。

ライティング管理アプリ WordOne

ライティング力向上のカギはとにかくたくさん書いて練習すること! ライティング管理が簡単に出来てモチベーションUPにも役立つ、かわいいiPhoneアプリを紹介します。

WordOne – RookSoft
WordOne Lite – RookSoft

WordOneはライティングプロジェクトを管理するアプリです。何月何日までに何 words 書く、と目標を設定すると、現在の進捗状況、一日あたり何語ずつ書けばいいのかがわかります。

まずはプロジェクト登録画面です。

230円の有料版WordOneでは、複数のプロジェクトを同時に管理できます。無料のLiteのほうでは、一度に管理出来るのは一つのプロジェクトのみです。ここでは、英作文下半期というプロジェクトを作成し、12月31日までに1万語と目標を設定します。

英作文を書いたら、何語書いたか記録していきます。

プロジェクトの進行具合がグラフで示されるので、進み具合を一目で把握することが出来ます。

そして便利なのがコレ!

残り日数、一日あたり何語ずつ書くべきかが計算されています。これで、期限間近になってから慌てることがなくなります。

有料版とLiteの違いは、管理できるプロジェクト数のみです。三ヶ月毎、半年毎などに目標を設定する場合などは、前回の記録が残っていたほうがペース配分がわかってやりやすいと思うので、複数の記録が管理出来る有料版がいいと思います。

後回しになりがちな英作文を軌道に乗せたい時にお勧めです。

【精読シリーズ・第4回】精読実況中継

精読シリーズ第4回。今回は、実際の英字新聞の記事に出てきた文を使って、私の精読の様子を実況中継したいと思います。

第2回で書かせていただいた「読む上で最も重要な作業」=「述語動詞を見つける」を、実際にどのように行っているか御覧下さい。

また、第3回の「精読をする上で優先的に取り組みたい文法事項」が重要な役割を果たしているということもご確認ください。

精読実況中継

Some measures, like the home care allowance Sweden and Norway pay stay-at-home parents who opt out of the day care system, have often only reinforced the stigma attached to housewives: concerns that this allowance, popular with working-class and immigrant families, hampers social mobility by keeping children of poor and foreign backgrounds out of socializing day care have made it controversial.

出典:BENNHOLD,KATRIN.  “The Stigma of Being a Housewife.” The New York Times 21 July 2010

まず、私が精読をするにあたって、書きこんだノートをご覧ください。(別窓で開きます。)
精読実況中継.pdf

ノートに出てきている、★数字部分は、自分がキーポイントになると思った点です。以下、具体的にどのようなことを思いついているか、実況したいと思います。(ノートの中身と照らし合わせながらご覧ください)

1. 本来、主語が終わったらすぐに動詞が来るべきところ、コンマがある。

「ん?同格のコンマか??」

2. like +名詞で 「~のように」となるが、名詞の後ろにまた名詞が来ている。

省略された関係詞を見つける。
「お! The boy I met で ’私が会った男の子’と訳すのと一緒。」

3. 関係詞。

「関係詞は基本、直前の語を修飾するから、parentsの説明か」

4. コンマ部分終了。やはりこれは同格のコンマ。

「主語の補足説明が終わったということは・・・次あたり・・・?」

来た!述語動詞!!!

5. reinforce の後ろは目的語’the stigma’ で終わるはず。なぜこんなところに過去形、もしくは過去分詞が・・・?

「過去分詞で、直前の名詞を修飾だ!!!」

6. :(コロン)は、後ろに補足説明の文を持ってくる。コロンの後、また新しい文が始まる。

7. 名詞の後ろにthatと来ている。

「I heard the news that the president visited London. あ!この例文に出てくる、同格のthat. ’(that以下)という(thatの前の名詞)’、と訳すやつだ!このthat以下は完全な文になっているぞ」

8. 「あ、また同格のコンマ?」→終わりのコンマを見て、その後ろに動詞が来ていたので、予測正解。

9. hamperは動詞だけれど、thatの中身だから、まだ述語動詞ではないぞ。that節の終わりはどこだ?

10. あ!by + 動名詞。「~することによって」だ。

11. keep ~ out of … : ~を…から遠ざけておく (「こんな言い方もあるんだ・・・」)

やっと動詞来た!!

いかがでしたでしょうか?述語動詞は、コロンの前の文章ではhave reinforced, 後ろの文章ではhave madeでした。

参考に、私の訳を載せておきます。(この訳は、どの語句がどの語句にかかっているかなど文法事項を理解しやすいよう意識して書いた文ですので、日本語としてはかなりぎこちない文になっているかと思います。趣旨をご理解下さい。)

スウェーデンやノルウェイが、一時保育を利用しない専業主婦(主夫)のいる家庭に支払っている在宅保育手当のようないくつかの方策は、しばしば専業主婦に着せられた不名誉をより強固なものにするだけである。

この手当は、労働者階級や移民の家庭によく利用されるものであり、貧しい家庭や移民の子供たちを一時保育などの社会制度の外に置くことにより、社会的流動性を阻害するという懸念が、この手当の存在を議論を呼ぶようなものにしている。(補足:「社会的流動性を阻害する」=貧しい家庭で育った子供は、大人になっても貧しいままである、ということ。スウェーデンでは幼児保育はとても大切なものと考えられている。)

おわりに

いかがでしたでしょうか?

この文章は、自分の主観的な判断だと、英検1級レベルに相当します。(扱われている内容も、英検で扱われそうな社会問題ジャンルです)

私自身、このような文章がいきなり読めるようになったわけではありません。自分の記憶を振り返ってみると、大学入学当時(英検2級)では、雑誌TIMEなどをはじめとする英字記事には全く歯が立ちませんでした。

それ以降、自分のレベルにあった記事(職業柄、大学受験の長文を山ほど読みました)を精読することで、徐々にこのような難しいものを読む力が付いてきました。

皆さんにも、ぜひこの作業を繰り返し、精読の力をつけていただきたいと思います。

オンラインレベル判定テスト

英語学習をしていると「どれくらい上達したかな?」と気になるものです。
自分で実感できればいいのですが、やはり自分ではなかなか分かりません。TOEICや英検などの試験も一つの目安とはなるものの、特に資格を取る必要性がなければなかなか受験するまで至りません。
しかし何か指標が欲しいですよね。

今回はネットで気軽にレベル診断することができるサイトをご紹介します。
アルクの診断コーナー単語力など日本人学習者向けのものはもうご存知かと思いますので、世界中の英語学習者向けに作られた物を中心に少しずつご紹介していきたいと思います。
レベル診断と言っても厳密なものではありませんから、ちょっとした目安として考えてください。

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Complete Lexical Tutor

英語教師のためのボキャブラリー・ラーニングの著者である言語学者ポール・ネーション先生が開発されたテストです。
Level Test: Recognition の 1k,Form1と1k,Form2は三択テストです。問題の文章や図を見て、True か Not True、分からないの3つから選んでいきます。問題は比較的易しめです。
次の2-10kというテストは左列の6つの選択肢の中から、右列の3つの単語の同義語をそれぞれ選んでいきます。
1-14kは太字の単語の定義を選ぶ形式になっています。種類も14種類あるのでやりがいがあります。
それぞれ回答した後に右側の「SCORE」ボタンを押すことで判定されます。

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edict virtual language centre

文法テスト50問が2種類、リスニングテスト100問のテストが準備されています。
名前を入力する箇所がありますが、特に会員登録の必要もありません。
上記テストを全て解いた合計得点で、自分のレベルをIELTSやケンブリッジ英検のレベルに換算するための表があります。

文法テストはTOEICのパート5や6のような形式で、正しい文法で書かれているものを選択肢から選ぶようなテストです。
文法のテストなのでわからない単語は調べても良く、なんと分からない単語をダブルクリックすると親切なことに下のフレームに定義が表示されます。
それ以上に親切な点は、診断ボタンを押した後に出る解答です。
どれを間違えたかだけでなく、どういう点を間違えたか、その文法を確認するためのページのリンクも表示されます。もちろん英語での説明ですが、日本語で書かれている文法書よりも英語で書かれている説明の方が分り易い場合もあるので、一度英語で英文法を勉強してみるのもいかがでしょうか。
ただデザインのせいか文字が読みづらかったり、分かりにくい所があります。

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このように手軽にレベル判定できるサイトを、日頃の学習のモチベーション維持やちょっとした息抜きに利用してみてください。
まだまだこのようなレベル判定ができるサイトはたくさんあるので、少しずつご紹介していきたいと思っています。

【精読シリーズ・第3回】優先的に取り組みたい文法事項

前回の記事では、精読の際にもっとも気にしてほしい文法事項ということで、「述語動詞を探す」と書きました。今回、それの補足ということで、述語動詞を見分けるために役立つ文法事項、さらに文の中で重要な役割を果たす文法事項について述べたいと思います。

ここに挙げられた中で、ちょっと自信がないな・・・と思うものは、文法書を確認することをお勧めします。

「理解する」英文法・「覚える」英文法

具体的な文法事項の紹介に入る前に、少しお話したいことがあります。

もしお手元に文法の問題集や参考書があれば、手にとってご確認ください。きっと、20章前後の項目に分かれていて、見るだけでため息が出ますよね。もし、それらを同じテンション、同じだけの勢いで身につけていこうと思ったら、それは本当に大変なことです。

実は、文法にも2種類あります。

しっかりと考え方・概念を身につけていかなければいけない「理解する」英文法、これはこういういい方をするのだと(ある程度割り切って)暗記する「覚える」英文法

動詞周りの文法事項には、圧倒的に理解すべき内容が多く、それは文法書を読むだけではなかなか体得することができません。実際の文章で使われているのを見ながら、こういう言い方をするのだな・・・と確認していくことが必要です。

それに対し、動詞にかかわらない文法事項(たとえば冠詞、名詞など)は、こういう言い方をするのだと割り切って覚えていくほうが効率がいいです。(もちろん丸暗記を推奨しているわけではありません。1つ1つを脈略なく覚えていくのではなく、同じ使い方をするものをまとめて覚えるなど、工夫すべき部分でもあります。それはまた別の機会でお話ししたいと思います)

「理解すべき」動詞周りの文法事項

今、手元にある文法書総合英語Forestの目次を見ながら、優先すべき動詞周りの文法事項を抜き出してみます。

・文型

「述語動詞を見つける」の作業をするにあたって、かならず理解しておきたい概念です。

・時制、態、助動詞

「どういう場合にどの形・どの助動詞をつかうか」という考え方を理解すべき項目なのですが、説明を読んで理解するのは難しい部分でもあります。最初は割り切って覚えたうえで、実際の文の中で体得していくのも一つの手です。

・不定詞、分詞、動名詞

この3つは準動詞とよばれるもので、一見述語動詞と見誤りやすい項目です。文型と並んでこの3つはしっかりと押さえておくべきです。

そのほかに気をつけたい文法事項

動詞周り以外で、気をつけていただきたい項目がいくつかあります。

一つは、つなげる機能を持つ語句(それが含まれる文法項目)です。本来、主語、動詞プラスいくつかの要素で終わるべき文が、果てしなく長く続いていることがあります。そこでは、必ずつなげる機能をもった語句が用いられ、文章が続いているのです。以下にそういう機能を持つ語句を挙げます。(カッコ内は、それが出てくる文法項目)。

・分詞構文 (分詞)

・接続詞 (接続詞)

if, though, becauseなどと、and, butは違う使い方をするという考え方を理解すれば、あとは「覚える」ほうの文法事項です。

・関係代名詞の非制限用法 (関係詞)

,whichなどで、補足説明をつなげていきます。

二つ目に、同じく文を長くする原因である以下の項目も気をつけたいです。

・that節や疑問詞節 (句と節)

thatで始まる固まり、疑問詞で始まる固まりを見つけたら、その固まりがどこまで続くのか気をつけて見るようにしています。

まとめ

「述語動詞を見つける」作業のために、動詞周りの文法事項を優先的に押さえておきたい。動詞周りは、考え方を理解すべき項目が多いため、文法書だけで一気に理解しようとせず、精読で実際に使われている場面を見て、理解していきたい。

また、文をつなげる役割を持つ語句も、意識しながら読んでいきたい項目である。

これから精読をする際には、以上に述べた文法項目を意識しながら読んでください。目に見えて、文の理解度が高まってくるはずです。また、上記の文法事項に不安がある場合には、一度文法書・問題集などで軽く(全部をそれらで覚えないように、という意味の「軽く」です)確認することをお勧めします。

次回、精読シリーズでは、これらの文法事項を気にとめながら、私がどのように精読しているか、実際の記事を使って紹介したいと思います。

Audible 耳読書のススメ

 

多読でやさしいものをたくさん読んで、直読直解出来るようになったら是非試していただきたいのが、オーディオブック学習です。リスニングも、ディクテーションなどの精聴と共に多聴が大事です。8割以上聴き取れるものをたくさん聞くことで、英語らしいイントネーション、リズムが身につきますし、知らず知らずのうちに使える表現が増えてきます。オーディオブックの良いところは、耳さえ空いていればいつでもどこでも英語学習が出来るということです。忙しい社会人でも、通勤途中やスキマ時間を利用すれば一日1時間くらいはリスニング出来るのではないでしょうか。
 
 
オーディオブックは、初めて聞くものを選んでもいいし、すでに日本語で読んだものを選んでもいいと思います。洋書を買って、聞きながら読むという方法もあります。多読と同様、いきなり難しいものを聞くのではなく、やさしいものから徐々にレベルを上げていくと良いと思います。

 
 

Audibleは6万点以上のオーディオブックが安く簡単に手に入る便利なサイトです。会員になれば、オーディオブックが30%引きで手に入りますし、The New York Times DigestまたはWall Street JournalのPodcastが無料で手に入ります。品揃えは子供用からベストセラーまで多岐にわたり、サンプルを聞いてレベルを確かめることができるので、気軽にMP3にダウンロードしてたくさん聞くのにもってこいです。

 
 
会員プランは4つ。月に1冊オーディオブックをダウンロード出来るGold会員は、最初の3ヶ月が7.49ドル、3ヶ月目以降は月14.95ドルです。
 
 
プラチナ会員は月2冊で22.95ドル。ゴールド会員の年払いだと149.50ドル、プラチナ年会員は229.50ドルです。まとめてたくさん買うほど、1冊あたりの値段は安くなりますが、ゴールド月会員だと6クレジット(=6冊)まで、プラチナ月会員だと12クレジット(=12冊)までしかクレジットを持ち越せず、リミットを超える前にオーディオブックをダウンロードしてクレジットを消費しなければならないので注意が必要です。
 
 

最初のうちはゴールド月会員で十分だと思います。以前は、アラカルト会員と言って、入会費だけ払って30%引きサービスのみ、月々のクレジットはないプランがあったのですが、現在は見当たらないようです。なお、Audibleアカウントのキャンセルは1回のみオンライン上で出来ます。
 
 
同じアカウントで入会、キャンセルを再度しようとすると、オンライン上ではキャンセル出来ず、メールかアメリカへ電話しないといけないようなので、気をつけてください。キャンセル方法;http://audible.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/3765/kw/cancel/r_id/166

 
 

お勧めオーディオブック

初心者にお勧めのオーディオブックがFrog and Toad Are FriendsMagic Tree House , Dr. Seuss シリーズ などです。

(5ドル以下と安い物は1クレジット=1冊の会員クレジットを使ってしまうのはもったいないので、カードで払ったほうがいいと思います。)
 
 
いずれもシリーズなので、回を重ねていくごとに聞き取りやすくなってきます。
 
 
また、多読と平行して多聴を続けることで、徐々にオーディオブックのレベルもあがります。最終的にはレベルを問わず、ベストセラー作品が聞けるようになることを目標にしてみてはいかがでしょうか。

 

【精読シリーズ・第2回】英文が読めるようになる魔法の文法事項


今日は、精読に関する記事の2回目。(第一回・なぜ「精読」か?はこちらです)

精読をする際に、もっとも力を入れて確認したい文法事項を紹介したいと思います。

辞書だけでは問題解決しない

分からない一文に出会ったとき。まずは、単語の意味を確認されると思います。それで文の意味が理解できれば一件落着なのですが、単語の意味がわかっても文の意味がしっくりこないときがありませんか?

学生の定期テストではないのだから、「正確な和訳ができる」というところまでは求めません。ただ、文の意味がぼんやりしていて、なんとなくしかわかっていない・・・そんな状態があるのではないでしょうか。

もちろん、その前後の文章で意味を想像し、足りない情報を補う力をつけることも大切です。試験では、その文章にさける時間も限られています。また試験うんぬんを抜きにしても、いつまでもつまずいた一文にじっくり時間をとって読むというスタイルを続けていくのは現実的ではありません。

前回の繰り返しになりますが、精読(=文法事項を確認して読む作業)は、いずれスラスラ読めるようになるための作業です。そのために、「え、こんな作業を?」とギョッとされるような(一見、文法偏重な)ことを書きますが、「次にもっと難解な文章を読めるようになるため」のステップとして、ご理解いただければと思います。

魔法の文法事項 ~これさえ分かれば文意が取れる~

いささかセンセーショナルな書き方になりますが、文を読むときにもっとも気にしてほしい文法事項は一つです。

それは・・・動詞(述語動詞)を探すことです。

どんな短くて簡単な一文であれ、英字新聞記事に出てくるような数行に渡る長い一文であれ、文の中には、主語に対応する述語動詞が含まれています。文が長くなればなるほど、動詞を見つける作業は難しくなります。そして、文の述語動詞がわからないということは、そのまま「文の構造が分からない」、「文の意味が取れない」に直結します。

いくつか実際の英文を挙げてみます。

1. I know him.

2. I understood what she said.

3. What she said at that party is true.

4. What she said at the party surprised all the guests.

5. What she told us about her new job made me feel very envious.

すべての文の述語動詞が分かりましたか?

(答:1. know  2. understood  3. is  4. surprised  5. made )

【ミニ解説】

1は主語・動詞・目的語が一語ずつのシンプルな文でした。

2になると動詞が二つありますが、目的語のかたまりのほうが長いので、3と比べて理解しやすいです。

4は、3からの流れでwhatの節が主語になると念頭に入れていれば解きやすいです。surpriseを動詞として使う場面に出会っていない(be surprisedのほうしか見ていない)と解きにくいかもしれません。

5は、あやしいものが3つ出てきます。makeを使役動詞として使う時のルールを理解している必要があります。

いかがでしたか?全問正解できたでしょうか。5でもかなり長い印象を受けますが、英字新聞などの文章の中では、主語・目的語部分が数行に渡ることもザラで、構造を見誤ると、意味がとれないことが多々あります。

この述語動詞を見つける作業を、(今回のような)単独の文で行うのでなく、実際の文章の中で行うことが大切です。

まとめ

精読をする際には、その文の(述語)動詞が何なのか、必ずさがして読む。述語動詞を見つけることで文の構造がわかり、文の意味が理解できるのである。

次回も引き続き、文を読むために役立つ文法事項を紹介したいと思います。

リスニング学習方法 第2回

リスニング学習方法の第2回目(1回目はこちらから)の記事ですが、今回は具体的な学習方法の一例をご紹介いたします。

今回ご紹介する方法はいわゆる精聴というものです。

リーディングに精読と多読があるように、リスニングにも精聴と多聴があります。
多聴は多少わからない箇所があろうが気にせずに全体のストーリーをどんどん追っていきますが、精聴では細かいところまで丁寧に聴き込んでいきます。

学習方法

1.全体を聴いてみておおまかな内容を把握する。

2.ディクテーション

音声を聴きながら、内容を書き取る。何度も何度も聴いて、自分の耳の限界というところまで書いてみる。

3.見直し

書いた文章を見直してみて、文法的におかしい箇所はないかチェックする。
例)前置詞が入るべき所に何もない。冠詞がないのはおかしい…など。
聴こえていないけれど文法的に考えて追加したものなどは、色を変えたり印を付けたりしておくと答え合わせの時に分かりやすいです。

4.答え合わせ

聴こえなくて間違えたのか、単語を知らなかったから間違えたのかをスクリプトを見てチェック。
どういう音が苦手なのかをここで知ることができます。
間違えた所をチェックした後は、再度音声を聴きながら文字と音を確認していきます。

5.音読

音声に合わせて音読します。同じスピードで読めないことには次のステップであるシャドウィングができません。
この時に必ず内容も理解しながら読んでください。スラスラ音読できるし何を言っているか聴き取れるけど意味はわかりません…ではちょっと困ってしまいます。

※音読するスピードで内容理解ができない時

スクリプトを精読して内容をきちんと理解します。次に、例えばそのスクリプトが50秒で読まれているならば、50秒以内にそのスクリプトを読んで理解できるようにしてください。読んで理解できないものは、聴いても理解できません。
とても地味な作業のようですが、せっかくですから手を抜かずにやってみましょう。

6.シャドウィング

聴こえてくる音声より少し遅れてリピートしていく方法です。
細かい所(特に自分が聴き取れていなかった箇所)を気にしながら完璧に近づけるように何度も繰り返します。
ただ機械的に読むだけでなく、英語を英語のまま内容を理解していくことを意識してください。

この1〜6までを1セットにして繰り返します。

慣れてくればステップ5は省略できるようになりますし、全体的にかかる時間も短くなってきます。
最初は大変ですが、しばらく続けることで自分でも成果を感じることができるので、まず習慣化することから始めましょう。

どうしてもディクテーションしている時間がないという方は、ステップ2〜4(ディクテーション)の代わりに、音声に合わせてスクリプトを目で追う練習をしてください。何が聴き取れて、何が聴き取れていないかを意識しながらやってくださいね。

オススメ市販教材

前回はネット上で無料で利用出来る素材をご紹介しましたが、今回は市販の教材のご紹介をします。

前述の方法を実際にやってみると、あまり長い素材では挫折してしまう方もいらっしゃるかと思います。
重要なことは習慣化です。そのためにはあまり長くない素材、レベルに合った素材から始めることが重要です。

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速読速聴英単語シリーズ

いくつかレベルがあるので自分のレベルに合わせやすいです。
私は英検準1級受験前にCoreを徹底的に学習しました。


速読速聴・英単語Basic 2400 ver.2―単語1800+熟語600


速読速聴・英単語 Core1900〈ver.3〉


速読速聴・英単語Advanced 1000 ver.3―単語900+熟語100

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CNN ENGLISH EXPRESS

ご存知CNNで放送されたものを学習者用にまとめてある月刊誌です。
ニュースからインタビューまで音声の内容も豊富で、学習方法のアドバイスなども充実しており読み物としても楽しむことができます。
月刊誌ということで毎月フレッシュなニュースを取り扱っている点も魅力です。(さすがにインターネット上のニュースほどのフレッシュさはありませんが)
最初のニュースダイジェストが初めて取り組むには丁度良いです。
私は1級受験前に1年間定期購読していました。


CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2010年 08月号 [雑誌]

まとめ

いかがでしょうか。ちょっとできそうにないかなぁ…と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

そう思われる理由は様々と思いますが、もしできそうにないという理由が「難しそう」や「時間がない」であれば、一度だけでも試してみてください。
身の回りには「難しいからできない」「時間がないからできない」と思い込んでいるだけで、いざ一歩を踏み出してみるとクリアできてしまうものがたくさんあるような気がします。

今回は集中的に学習する場合の一例をご紹介しました。
学習法は人によって様々であり、合う合わないもあります。今後も色々なアプローチの学習法をご紹介していきたいと思っています。
 
 

英語を英語のまま理解するということ

英語を英語のまま理解することが大事と言われるけれど、果たして自分が実践出来ているか確認する手段はあるのでしょうか。
きっと多くの人は”自分はきっとできている”と思うか、どういうことなのか抽象的すぎて分からないのではないかと思います。

かく言う自分もリーディングの時は頭の中で日本語への訳語が無意識に出てきたりして、なかなか英語を英語のままに、という意味が長らく分かりませんでした。それでも多読、多聴を続けていくうちに、英語を英語のまま理解出来た! と思えたエピソードが2つあります。一つはリーディングで、一つはリスニングで。

 

リーディングでのエピソード

多読を始めて半年ほどたったころ。子供用の絵本ばかりではつまらないので、小学生むけの小説と交互に読んでいました。絵本は文字数も少ないし、構文も単純なので楽に読めるのだけれど、なかなか満足感が得られませんでした。それでも頭から文章を読み、返り読みしない、という練習にはなっていたと思います。
英語を英語のまま読んでいると実感できたのは、夢中になれたシリーズが出てきたとき。
それはDarren Shan Cirque du Freak (The Saga of Darren Shan No.1)の吸血鬼シリーズでした。(私が特に吸血鬼モノが好きなだけで、他の方はダレン・シャンである必要はないと思います。)これは12冊シリーズで、小学4年生~中一くらいが対象。日本語だったら子供向けの吸血鬼シリーズなんて絶対読まないのだけれど、なんとなく読み始めたら面白くて止まらなくなって、睡眠時間を削って読みました。気づけば1ヶ月立たないうちに12冊全て読了。先が読みたくてすごい勢いで1ヶ月で50万語ほど読みました。

この時は物語に引き込まれて、日本語に訳している暇もなく目がどんどん先へ先へと流れていきました。これが始めて、英語を英語のまま理解していると感じた瞬間でした。スピード感が全く違う。分からない単語があっても気にならないし、その時は知らなかったdawn、dusk、coffin, impaleなどの新出単語も文意から正しく理解できているという自信もありました。

 

これをきっかけに、今まで出来ていると思っていた”返り読みをしない、英語を英語のまま理解する”という意味が身をもってわかりました。難しい素材をゆっくり丁寧に読んでいると、どうしても無意識のうちに頭の中で英語→日本語に置き換わってしまいます。やさしい素材を大量に素早く読むことで、無意識に日本語が介入する隙をなくし、英語のままイメージで理解することが出来るようになったのです。

 

リスニングでのエピソード

オーディオブックリスニングをしていた時のこと。聞き読みはせず、耳だけでわかるレベルのものを選んでいました。この時聞いていたのはAlex Riderのシリーズ Stormbreaker (Alex Rider Adventure)。これも小学校高学年~中学生くらいを対象にしたオーディオブック。 その中でleftangular と聞こえる単語に出会いました。はっきりとした意味はわからないけれども、これは建物の形をあらわしていると理解しました。

ただ、こんな形の建物は一般的ではないので、おかしいなぁとは思っていました。気になり出せばこのleftangular と聞こえる単語、あちこちのオーディオブックに出てきます。そのたびに左側が尖った三角をイメージ。日本語でこの形に相応する言葉はないので、leftangularと聞こえるたびにこの形が頭の中で浮かびました。

しばらくして精読をしている時にrectangularという単語に出会いました。長方形という意味の単語。これだったんだ!と納得。LとR、CとFを聞き間違えていたのでした。ただ、この聞き間違えのおかげで、オーディオブックリスニング中の間、日本語を介さずに脳内イメージで英語を理解していることが確認できました。オーディオブックなど、ある一定の早さ、長さでどんどん物語が進む教材では、いちいち頭の中で日本語に訳したり、”あれ、今の何だっけ?”と考えている暇はありません。どんどん音声が流れるままに頭の中でイメージし、英語だけで理解しないと文脈が理解できません。

 
 

二つの経験から気づいたこと

英語を英語のまま理解できるようになったのは、間違いなく、やさしい教材をたくさん読み聞きし、順にステップアップしたおかげです。難しい教材をチビチビと時間をかけて学ぶ。それだけでは日本語直訳の癖がついてしまい、英語を英語のまま理解するという実感を得るのは難しいと思います。英語のまま頭の中でイメージが出来るようになると、読んで理解できるスピードが格段に早くなります。また理解のスピードが上がることでリスニングも楽になります。この感覚をつかむためにも、やさしい英語の本をたくさん読んだり聞いたりして、日本語の本を読んでいるのと同じ感覚でイメージ出来るようになる感覚を経験することをお勧めします。

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