英検1級のリスニング。私にとっては、苦い思い出です。
受験初回こそ気負いがなかったのか、34点中25点が取れたものの、それ以降点を下げるばかり。ある回は、リスニングの大失敗で一次合格を逃してしまいました。ここで点を落とし続けるわけにはいかない。必死で基礎に立ち返り、合格者レベルの点数まで引き上げました。
実際に取り組んだこと
実際に試験対策として行ったのは、ディクテーションです。
試験前の期間に聴いていたのは以下のものです。
・BBC LEARNING ENGLISH内 Words in the News
・NHKラジオ ビジネス英会話(リンク先では、ストリーミング音声で放送が聴けます)
・LingQの音声素材(5分までのものが多かったです)
なかでも、もっとも利用したのはWords in the Newsです。ブログで知り合ったフクメンさん(現在は更新を停止されています)に教えていただき、内容、長さ(1分前後)、スクリプトがあることなど、あらゆる点で気に入って、この素材に取り組むようになりました。
具体的には、聴きとれた所を4色ボールペンで書き出していき(毎回色を変えて、聞き取れた部分を付けたしていく)、3~4回聴きとった後、スクリプトで答え合わせをするようにしていました。(他の素材に関しては、同じものを2回程度。細かく答え合わせまではしませんでした。)
そして、試験前には、英検1級リスニング問題150、英検1級過去6回全問題集(リンク先は2010年度版です)を使って、実際の問題形式で解くようにしました。
(全問題集は、CDが別売りになっています。私は、過去問は問題形式に慣れる=戦う相手を知るために絶対に必要だと思うので、CDと合わせて購入することをお勧めします)
実際の試験でのリスニングの体感速度は、思った以上に速いです。英検1級リスニング問題150を自宅で解いている時よりも、もっと速く、聴き取りづらい印象を受けました。エミコフさんの記事にもありましたが、筆記パートが終わって集中力が切れてからのリスニングであることを注意していただきたいと思います。
道の途中
実は英検を受験するまで、自分はリスニングが得意なつもりでいました。TOEICのリスニングパートの最高点は475点。「耳だけはいいんだよね」などと調子にのっていました。
1級受験を機に初めてディクテーションにも本格的に取り組み、素材を集中して聴くことがどういうことかを学んだ気がします。
また、英検から話はそれますが、私自身、リスニング強化企画に参加するなかで、リスニング能力はすぐに衰えていくということを痛感しました。逆に、毎日こまめに聴くことを続けていると、英語の耳がすぐにオンになる=耳がすぐ臨戦態勢になるのを感じることができます。リスニングの訓練に終わりはなく、今も道の途中なのだと思います。
少し抽象的な書き方になってしまいましたが、まずは一つの音源をぐっと集中して聴く練習をすること。それが一番大事だと思います。その手段の一つとして、ディクテーションに取り組むことをお勧めします。
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