英作文を書いていると、自分の語彙不足を痛感します。I think, They said・・・など同じ単語を繰り返し使うと幼稚な文章にみえてしまいますし、なんとか一工夫したいところです。そんな時に便利なのが、シソーラス辞典です。今回は無料で利用でき、単語同士の関係が視覚化できるオンライン辞典 Visuwords を紹介します。
文章を書いたり話したりする時に使える単語は、読んだり聞いたりして認識できる単語のおよそ半分だそうです。先週単語年齢は何歳?その2で、Test your vocabを使って自分の単語数を測定する方法を紹介しました。このテストで1万語の単語を知っているとすれば、実際使える単語は5,000語前後ということになります。例えば、日本語の”言う”にしても、 言った、述べた、発表した、言い放った、ささやいた、口を挟んだ、口をすべらせた・・・などがあり、感じるニュアンスが違います。英語でも自分の心情により近い”say” を選んで使い分けることが出来たら、表現力がグッと高まるのではないでしょうか。
Visuwords はプリンストン大学が開発したオープンソースのWordnet を視覚化した、オンラインシソーラス辞典です。無料で、メンバー登録も必要ありません。ページトップにあるボックスに調べたい単語を入力するだけです。
試しにsayと入力してみると関連する言葉がツリー上に表示されます。オンラインマップのように、上下左右に単語をたどっていくことが出来ます。
単語グループにカーソルを合わせると意味が表示されます。
句動詞も検索出来るので便利です。例えば、”run away” を検索してみると、turn tail, break loose など色々な”逃げ方”の表現があることがわかります。尻尾を巻いて逃げたのか、刑務所から大胆に脱走したのか、走って逃げたのか、そっと逃げたのか。違いが分かる単語を選べるのがいいですよね。
読んだり聞いたりして認識出来る単語を使いこなせるようにするには、やはり実際に使ってみるのが一番だと思います。オンライン英会話の時ならば、”I think” ばかりでもとりあえず話は通じますが、ライティングの時は少しだけ手間をかけて、自分の語彙を意識的に広げる努力をしてみるとよいのではないでしょうか。