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【精読シリーズ・第3回】優先的に取り組みたい文法事項

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前回の記事では、精読の際にもっとも気にしてほしい文法事項ということで、「述語動詞を探す」と書きました。今回、それの補足ということで、述語動詞を見分けるために役立つ文法事項、さらに文の中で重要な役割を果たす文法事項について述べたいと思います。

ここに挙げられた中で、ちょっと自信がないな・・・と思うものは、文法書を確認することをお勧めします。

「理解する」英文法・「覚える」英文法

具体的な文法事項の紹介に入る前に、少しお話したいことがあります。

もしお手元に文法の問題集や参考書があれば、手にとってご確認ください。きっと、20章前後の項目に分かれていて、見るだけでため息が出ますよね。もし、それらを同じテンション、同じだけの勢いで身につけていこうと思ったら、それは本当に大変なことです。

実は、文法にも2種類あります。

しっかりと考え方・概念を身につけていかなければいけない「理解する」英文法、これはこういういい方をするのだと(ある程度割り切って)暗記する「覚える」英文法

動詞周りの文法事項には、圧倒的に理解すべき内容が多く、それは文法書を読むだけではなかなか体得することができません。実際の文章で使われているのを見ながら、こういう言い方をするのだな・・・と確認していくことが必要です。

それに対し、動詞にかかわらない文法事項(たとえば冠詞、名詞など)は、こういう言い方をするのだと割り切って覚えていくほうが効率がいいです。(もちろん丸暗記を推奨しているわけではありません。1つ1つを脈略なく覚えていくのではなく、同じ使い方をするものをまとめて覚えるなど、工夫すべき部分でもあります。それはまた別の機会でお話ししたいと思います)

「理解すべき」動詞周りの文法事項

今、手元にある文法書総合英語Forestの目次を見ながら、優先すべき動詞周りの文法事項を抜き出してみます。

・文型

「述語動詞を見つける」の作業をするにあたって、かならず理解しておきたい概念です。

・時制、態、助動詞

「どういう場合にどの形・どの助動詞をつかうか」という考え方を理解すべき項目なのですが、説明を読んで理解するのは難しい部分でもあります。最初は割り切って覚えたうえで、実際の文の中で体得していくのも一つの手です。

・不定詞、分詞、動名詞

この3つは準動詞とよばれるもので、一見述語動詞と見誤りやすい項目です。文型と並んでこの3つはしっかりと押さえておくべきです。

そのほかに気をつけたい文法事項

動詞周り以外で、気をつけていただきたい項目がいくつかあります。

一つは、つなげる機能を持つ語句(それが含まれる文法項目)です。本来、主語、動詞プラスいくつかの要素で終わるべき文が、果てしなく長く続いていることがあります。そこでは、必ずつなげる機能をもった語句が用いられ、文章が続いているのです。以下にそういう機能を持つ語句を挙げます。(カッコ内は、それが出てくる文法項目)。

・分詞構文 (分詞)

・接続詞 (接続詞)

if, though, becauseなどと、and, butは違う使い方をするという考え方を理解すれば、あとは「覚える」ほうの文法事項です。

・関係代名詞の非制限用法 (関係詞)

,whichなどで、補足説明をつなげていきます。

二つ目に、同じく文を長くする原因である以下の項目も気をつけたいです。

・that節や疑問詞節 (句と節)

thatで始まる固まり、疑問詞で始まる固まりを見つけたら、その固まりがどこまで続くのか気をつけて見るようにしています。

まとめ

「述語動詞を見つける」作業のために、動詞周りの文法事項を優先的に押さえておきたい。動詞周りは、考え方を理解すべき項目が多いため、文法書だけで一気に理解しようとせず、精読で実際に使われている場面を見て、理解していきたい。

また、文をつなげる役割を持つ語句も、意識しながら読んでいきたい項目である。

これから精読をする際には、以上に述べた文法項目を意識しながら読んでください。目に見えて、文の理解度が高まってくるはずです。また、上記の文法事項に不安がある場合には、一度文法書・問題集などで軽く(全部をそれらで覚えないように、という意味の「軽く」です)確認することをお勧めします。

次回、精読シリーズでは、これらの文法事項を気にとめながら、私がどのように精読しているか、実際の記事を使って紹介したいと思います。

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  2. […] 読むために今すぐ取り組むべき文法項目 以前の記事で、精読において、どの文法項目が重要かについて書いた記事があります。 【精読シリーズ・第2回】英文が読めるようになる魔法の文法事項 【精読シリーズ・第3回】優先的に取り組みたい文法事項 […]