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Posts Tagged ‘学習法’

英検1級を取得してよかったこと

Twitterで”英検やTOEICは時間の無駄”という意見を見かけました。反論をしたいわけではないのですが、英検1級取得を目指して頑張っている方に、ポジティブな意見を伝えたいと思いまして、”英検1級取って良かった\(^o^)/”と声高に主張してみたいと思います!
 
 
 ”1級単語なんてネイティブでも知らない” ”英語だけ出来ても仕方がない”というような意見を聞くと、挑戦する前にやる気が削がれてしまいますが、実体のない”みんな”の話を信じてはいけません。1級自体に価値があるというよりは、1級を目指す過程で得られることに意味があるからです。1級取得後はどういう状態になっていたいのかを考えながら学習することで、味気ない資格取得のための苦学から、自分のスペックを高めるための戦略的学習になります。そのためには、市販の問題集や単語集を繰り返しゴリゴリ解くだけではなく、読む、聞く、書く、話すをバランス良く伸ばすため必要な事を考えながら学習する必要があります。

 1級を受けるにあたって、まずは1週間ほどで過去問3年分を解いて難易度を把握しました。英検1級レベル、または1級よりも難しめの読解やリスニングが難なくこなせるようになれば合格出来ると考え、The Economistの定期購読を開始しました。それまでにも洋書多読をしており、ハリポタも読めていたので、The Economistもなんとなく読めるだろうと思っていましたが、英語力不足と背景知識不足で、1週間に5記事程度しか読めませんでした。記事を読みながら、背景知識を整理し、自分なりの意見と、なぜそのような結論に至ったかをまとめる、そのような読み方を続けるうちに、英検1級合格に必要なレベルの読解力が身についたと思います。1級受験を意識しなければ、The Economistを読もうなどとは思わなかったし、記事をネタに英文で自分の意見を書くという試みもしなかったでしょう。英検1級合格を目指すことで、一段階上のレベルに挑戦するきっかけになったと思います。

 また、バランス良く学習することも意識するようになりました。1級は、単語力、読解、リスニング、ライティング、スピーキングを同時に鍛えなくてはなりません。とくにライティングとスピーキングは定量評価される経験がなかったため、ひとりよがりの意見になっていないか、ちゃんと筋の通った話ができているか、ということに心を配るようになりました。The Economistで仕入れた情報をスピーチネタに盛り込むことで、受身ではなく能動的なリーディングをするようになりました。4技能を一度にレベルアップするのは大変ですが、試験に合格するためにはどのくらいのレベルが求められているか、というのを考えながら学習することで、必然的にバランスの良い学習を心がけることができました。

 
 実は英検1級の英語力もピンきりで、1級を持っているにもかかわらず、洋書も英字新聞も読めず、ニュースも聞きとれない。会話はカタコト・・という人も残念ながら少なからずいらっしゃるようです。1級自体に価値がある場合も時にはありますが、”合格までの道のり”が大事なのだと思います。単語の暗記で押し切ればなんとかなる!と思わずに、ライティングやスピーキングなども含めた総合力を評価されるチャンスと捉えるといいのではないでしょうか。英検1級が射程圏内に入っているような方は、学問としての英語の勉強だけではなく、英語で情報を集めたり、ある程度のコミュニケーションをとれる状態ではないかと思います。せっかく英語で情報収集を出来る状態まできたのですから、英語を学びながら同時に教養や知識を得ることが可能だと思います。”とにかく1級をとりたいからそのような悠長な事をしているヒマなどない!”と、問題集と単語集を優先したい気持ちはわかります。ただ、英語力自体が足りないのに、問題集や単語だけやるのは、土のない花壇に肥料だけやるようなものではないでしょうか。

 
 最後に、英検1級合格後に経験した周囲の変化について。仕事で英語を使うチャンスが増えました。英検1級は外国では知名度が低い、英語で面接がある外資系などで意味がない、と言われることがあります。ただ、日本で働いている限り、英語が苦手な人が多いためか、英検1級が他人との差別化に役立つ職種も多いのではないかと感じています。私の場合は、職場内で日本語を英訳する仕事や、外国からのゲストが来られた時のプレゼンなど、”1級を持っているから英語が出来るに違いない’という有難い先入観で仕事がまわってきたという経験があります。もちろん、その時の英語の出来が悪ければ2回目の仕事は来ないので、そこから先の努力は必要ですが、少なくとも最初に仕事をもらうきっかけにはなっています。また、仕事で英語を使うことで、さらに経験値が増すという好循環になっています。英語関係ではない職種のほうが、専門分野+αとして英語が活かせるのではないかと思います。

 ということで。おこがましくて普段は絶対言えないことですが、英検1級をとって本当に良かったと思っています。1級受験を”自分を高めるチャンス”とポジティブに捉え、学習過程を楽しみましょう!

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英検直前、今やるべき10のこと

英検を今週末に控え、受験者の皆さんは最後の仕上げにお忙しいことと思います。
今回は、残り5日間、今だからこそやっておきたい10個のことを、チェックリスト形式でご紹介させていただきたいと思います。

この5日間の過ごし方で、今からでも取れる点数は違ってきます。

ぜひ一度、このチェックリストをご確認下さい。

英検直前、今やるべき10のこと


● 過去問は、大問すべて解きましたか?

「同じ問題など出るわけない」 私も最初はその口でしたが、自分が英検を受験してきたこと、そして講師として教えてきたからこそ、過去問を解くことがどれだけ大切か分かります。

中に出てきている単語を覚えるとか、そんな小さな効果だけではないのです。(もちろん、覚えるに越したことはありませんが)
「形式に慣れておくこと」、それが一番の目的です。
各問題、必ず一度は解いておくようにしましょう。(時間のある方は、一度通しでやって、時間配分も計画しておくとよいでしょう。)

□ 1. 過去問 語彙
□ 2. 過去問 読解
□ 3. 過去問 エッセイ
□ 4. 過去問 リスニング

● 語彙の見直しをしましょう

新たに覚えたい気持ちをぐっとおさえ、復習に回りましょう。

□ 5. 解いた語彙問題集の見直し

□ 6. 英字記事を読むことで、今までに覚えた語彙に再び出会う = 語彙の定着

● リーディング・リスニングは、これから毎日しましょう。

リーディング力、リスニング力。これは毎日の積み重ねです。私自身の経験ですが、毎日多くの記事に触れていると、どんどん「読める感覚」が上がっていくのを感じるのですが、やめるとすぐにその感覚は失われていきます。(リスニングも同様)
当日に、読める感覚、聴ける感覚を最大限にした状態で臨めるよう、これから毎日読み、聴くようにしましょう。 (これらは試験問題に限りません。英字記事や実際のニュースなどが、よい題材になります)

□ 7. 毎日、リーディング

□ 8. 毎日、リスニング

● 手書きで英文を書く練習をしましょう

普段、PCなどで英作文をしていると、想像以上に手書きが大変なことが分かります。
一度、鉛筆・シャープペンなど、当日使う筆記具で英文を書いてみましょう。当日までに、手書きになれておくようにするとよいですね。

□ 9. 英文を手書きで書いてみる

● 自分のやってきたことを、振り返りましょう

例えば、英語学習ノート、手帳につけた英語学習記録など。自分がやってきたことを振り返ってみましょう。「これだけやってきた」と自信を持って試験に臨んでください。自信があるかどうかで、当日のパフォーマンスも全く違ってきます。

□ 10. 自分の学習軌跡を振り返る

リスト一覧

コピー&ペーストや、印刷して使いやすいよう、一覧にまとめておきます。

□ 1. 過去問 語彙
□ 2. 過去問 読解
□ 3. 過去問 エッセイ
□ 4. 過去問 リスニング
□ 5. 解いた語彙問題集の見直し
□ 6. 英字記事を読むことで、今までに覚えた語彙に再び出会う
□ 7. 毎日、リーディング
□ 8. 毎日、リスニング
□ 9. 英文を手書きで書いてみる
□ 10. 自分の学習軌跡を振り返る

まとめ

残り5日間。焦る気持ちは充分に分かります。
ですが、この5日間でできることも、十分にあるのです。
ぜひこのリストを活用して、直前対策を進めてくださいね。
応援しています!

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【ブックレビュー】英語はやさしく、たくさん

日本の伝統的英語勉強法である「難しく少し」に対して、「やさしくたくさん」は、やさしい英語をたくさん(あるいは繰り返し)聞いたり読んだりすることからスタートする学習法です。英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ) は、著者がジャパンタイムズ社で新人記者を特訓する際に用いた手法が紹介されています。

やさしくたくさんとは?

「やさしくたくさん」とは、超やさしい英語をたくさん(あるいは繰り返し)聞いたり読んだり(話したり書いたり)し、だんだんレベルを上げていく方法であると定義されています。やさしい英語にたくさん触れることで、

1. 基礎を復習しつつ進むことになるため英語力に背骨が通る

2. やさしい英語ならば訳さずに理解でき、英語を英語のまま理解する理想的な姿勢になる。

3. やさしいから英語に接した量が飛躍的に増える。

ということです。

従来の、「難しく少し」という学習法は、英語「そのもの」は勉強しておらず、英語「について」勉強しただけです、という部分を読むと、確かに詳細に書かれた説明文を日本語で読む方法では、たくさんの英語に触れるのは難しいということが理解できます。

英語学習で大切な姿勢とは?

伸びる人と伸びない人は、英語に接する姿勢が違うそうです。重要なのは、

1. 英語を英語のまま理解する基本姿勢

2. 英語の音やリズムを、そのまま受け入れようとする姿勢

3. 英単語を、訳語ではなく「単語が意味している実体そのもの」として理解する姿勢

4. 単語の意味を、文中から自分でつかもうとする姿勢

5. 覚えるまで繰り返し学習するか、あるいは大量に接する姿勢

と説明されています。言うは易く行なうは難し、と思われるかもしれません。この本では、どうしたらこれらの姿勢を身につけることが出来るのか、筆者自身の経験と、ジャパンタイムズ記者を指導してきた経験を元に詳細に説明されています。時間をかけて勉強しているのに、なかなか実力が伸びないと感じているならば、この本を読んで”英語を英語のままで理解する’ことがどういうことなのかを学ぶといいのではないかと思います。

私の知り合いで、海外での交換留学と3年ほどの海外勤務を経験し、英検1級も取得されている方がいらっしゃいます。その方が洋書や洋雑誌を読めないと聞いて驚いたことがあります。短い記事を読んで問題を解くことは出来るし、基本的なコミュニケーションも取れるのですが、海外にいたからといって自然に長い文章が読めるようになるとは限らないようです。英検1級取得者でも、洋書を読みきったことがない、洋雑誌は読めない、という方がいらっしゃいます。本が読めるかどうかが重要なのではありません。たくさん読むことが出来るということは、そのぶん多くの情報を得られる可能性がある、ということだと思うのです。「難しく、少し」を長年続けていれば、自然にやさしい文章が多量に読めるようになるわけではないようです。この本では、「やさしくたくさん」の基本概念をわかりやすく説明されていますので、多読を始めるにあたって一読されると良いのではないでしょうか。

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「かたまり」がすべて

英文を読む上で最も大切なこと。
それは、文の中の「かたまり」を見つけることです。

英語の文章に触れるにあたっては、大きく分けて、多読と精読、二つのアプローチがありますが、どちらを好む人であれ、かならず「かたまり」を意識して読んでいます。

今回は、具体的な方法を説明する前に、「かたまり」とは何か、「かたまり」習得を含む英語学習の順序について見てみたいと思います。

「かたまり」とは

「かたまり」という言葉では、一見あか抜けない印象ですが、スラッシュリーディング、コロケーション、チャンクと聞くと、途端に「む!これは素人ではないな」と感じませんか?

意味のかたまりを意識して、区切りながら読んでいく、「スラッシュリーディング」。
単語の意味を覚える際に、どんな言葉と一緒に使うかも合わせて覚える、「コロケーション」。
その名も「かたまり」という名の「チャンク」は、特に、話す練習をする際に気をつけるべき考え方で、それなしでは日本語から英語への一字一句対訳、ぶつ切りで話すことになってしまいます。

このように、英語学習のどの場面においても、「かたまり」を意識することは非常に大切なことであると言えます。

英語学習の四技能に、「読む」、「聴く」、「書く」、「話す」がありますが、中でも「読む」(リーディング)においては、他技能の基礎・土台となるものであり、ここで「かたまり」という考え方をしっかり理解しておく必要があります。

英語学習の順序

では、「かたまり」の見つけ方(特に「読む」において)は、いつ学習すればよいのか?

答えは、今すぐです。

「単語・文法がもうちょっとできるようになったら、実際の文章を読んでみる。」
そのように考える方も少なくありません。
では、その「もうちょっと」とはどれくらいですか? 完璧になるのを待っていたのでは、いつまでたっても文章を読み始めることはできないでしょう。

かたまりを見つけるのは、文章を読む中でしか訓練することができません。
本来、かたまりを見つける手段、ツールとして学ぶはずの「文法」なのに、いつまでたっても実地訓練をしないのはおかしいし、本当にもったいないことです。

文章を読むことで、新しい単語に出会ったり、苦手な文法事項がすとんと腹に落ちることもあるのです。

「○○ができたら、△△する」ではなく、同時に取り組む。
そうすることで、両方の力が相乗効果で伸びていくのです。

足踏みをしている方、まずは読んでみましょう。

まとめ

英語学習において、「かたまり」を理解することは大変重要なこと。
特に全ての技能の基礎となるリーディングでは、「かたまり」を必ず意識するようにしてください。

そして、「かたまり」を見つける練習は、「単語・文法ができるようになったら」ではなく、今すぐ始めてください。そうすることで、「かたまりを見つける力」「単語力・文法力」、両方の力が伸びていきます。

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毎日単語!

皆さん、単語学習どうされてますか?単語力があればあるだけ英文も読みやすくなるし、リスニングの虫食い状態も改善するはず・・。そうとはわかっていてもボキャビルは面倒くさいですよね。そこで、毎日数分だけでもボキャビルを続けることで、いったいどれだけ効果があるのかを、自分の体験をもとに考えてみたいと思います。

私が使っているのはLingQというサイトですが、使うのはiKnow!でも、単語力でも、Weblioでも、手作りの単語帳でも何でも構わないと思います。とにかく手軽に始められて、自分にとって使いやすいのが一番です。LingQのフラッシュカードだとこんな感じです。

私は1回に25単語ずつフラッシュカードで復習しています。単語を見て意味が分かるかどうかを確認し、例文を音読。これを2セットで約6−7分です。毎日の単語チェックをノルマにしています。余裕がある時は朝晩の2回。パソコンを開けた後、メールチェックやネットサーフィンを始める前にやってしまうのがミソです。たった数分の単語チェックですが、いったん他のことをし始めてしまうと、やりたくなくなってしまうからです。逆に朝イチの単語チェックが習慣になってしまうと、まずは単語をすることで英語学習モードになり、朝のダラダラ時間を短縮することができます。

 

たった一日数分のボキャビルですが、これだけでも1年間に約1000個の単語を覚えることができました。過去5年ほどフラッシュカードを利用していますが、だいたい毎年1,000個前後です。多読で自然に覚えた単語は数えることが出来ませんが、フラッシュカード以外で覚えた単語もあるので、実際は年に1,000以上ずつ語彙は増えていると思います。

 

ボキャビルの習慣がない方は、2年前からどれだけ意識的に単語を増やしてきたか思い返してみてください。2年前より語彙は増えていると自信をもって言えるでしょうか。たった数分でも毎日やれば1年間で30−40時間になります。1ヶ月で1000個覚えるのは大変ですが、毎日ちょっとずつ継続すれば1−2年後には大きな違いになると思います。

 

 

 

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「日本語で」背景知識を得ること

英語の勉強のために、「日本語で」勉強する。
一見、矛盾した内容に聞こえるかもしれません。
特に、英語力が身についてきている中・上級者の方ほど、なぜ今更日本語で?と疑問に思うことでしょう。

あなたが今目指していることは、英検1級に合格することですか?
英字新聞をスラスラ読めるようになることですか?

どちらかに当てはまるようなら、今すぐ疑う心を捨て、「日本語で」の学習に取り組んでください。今日の記事は、私からの「戦略的」英語学習の提案です。

英文を読めるようになるための三要素

本題に入る前に、今日お話しすることについて、少し説明させてください。

英文を読めるようになるためには、以下の図で示したように、語彙力、構文を読み取る力、そして背景知識が必要です。
今日は、その中でも、背景知識を得る学習法に限定し、お話ししたいと思います。

何にでも活かせる勉強のコツ(1)

突然ですが、学生時代、歴史を習った時のことを思い出してください。
歴史は、小学校・中学校・高校で3回繰り返して習います。
小学校では大まかな出来事しか習わなかったのが、中学校ではさらに詳しく、高校ではさらにもう一歩踏み込んだ内容を習います。

同じ年数をかけるとして、もしもあれが、小学校では縄文時代から奈良時代、中学校では平安時代から安土桃山時代、高校では江戸時代以降という分け方で学ぶとしたらどうでしょう。

小学校の段階で、いきなり詳細な部分まで覚えなくてはならない。
全体像が分からないままどの部分が大事かもわからずに、やみくもに暗記していく。

もしもそんな歴史の授業ならば、挫折する学生が続出することでしょう。

何にでも活かせる勉強のコツ(2)

ですが、英語学習に限って言えば、それをやってしまっている人が少なくないのです。
「いきなり分厚い文法書に手を出し、最初の章で挫折してしまう。」
これも一つの失敗事例です。(それに関してはまた別の記事で書きたいと思います)

今回、私が歴史の授業を例えにしていいたかったのは、背景知識を得るために、その方法を思い出してほしいということなのです。

まずは小学校で習ったように、大事な部分をおさえておく。それは、と例えられます。
最小限の核になる知識があれば、英字記事は俄然読みやすくなる。そして、英字記事を何本も読んでいくことで、さらにその核は大きくなり、次はもっと読みやすくなる。
中学、高校と、順に詳細を肉付けし、学んでいったように、英語学習でもそれを応用するのです。

私が実際に使っている「日本語」資料

核を作るのに、変なプライドは要りません。
例えば、歴史マンガがきっかけで、歴史という学問にハマっていく。マンガは一般的には子供によくないとされるものだけれど、こういう成果を生み出すこともあると考えれば、否定することはできないですよね。
それと同じです。

英語を読むために、日本語で知識を得ておく。この記事を読んでくださった皆さんならば、それが逃げや弱さからくるものではなく、戦略的な選択であることを理解していただけることと思います。

現在、国連英検A級受験中の私が、実際に読んだ、読んでいる新書を3冊ご紹介したいと思います。

池上彰氏の「知らないと恥をかく世界の大問題」では、その時ちょうどTIMEで読んでいたフィンランドの教育についての記述があって、本当にびっくりしました。ここで読んだことが、英字記事を読む助けになる。そう実感した瞬間でした。

私は国連英検受験のためですが、もちろん英検1級、そして英字記事を読めるようになりたいと思っていらっしゃる方にとっても最高のレファレンス本になると思います。ぜひお勧めしたい3冊です。

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)


知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)

世界紛争地図 角川SSC新書

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The Economistで英検1級対策

英検リーディング対策としてThe Economistなどの洋雑誌を読むことについて私の体験を書かせて頂きたいと思います。

 英検1級に合格したいと思ったものの、問題集を解いたり単語集をひたすら覚えるテスト勉強みたいなことはしたくない。それに期末テストのように問題集を解きさえすれば合格するというテストではありませんし、単語集を繰り返すまわす方法が効率が良いというわけでもないのでは、と感じました。対策=問題集ではなく、英語力そのものを上げることで合格を目指したい。問題集を何冊も繰り返し解くよりも、読解、単語、ライティング、二次対策を全部兼ねる洋雑誌リーディングをしようと思ったのです。

 

英検1級試験に合格するために猛勉強は必要か

職場の後輩に英検1級合格を報告した時のこと。彼女がラジオ英会話を聞き始めたことがきっかけの1つとなって私も英語を始めました。その後はお互いに学習状況を報告することもなく、いきなりの合格報告になってしまったわけですが、その時彼女に”鉄の意志の女ですね・・・” と半ば呆れたように言われたのがとても印象に残っています。世間一般のイメージとしては、英検1級合格というと、ガリガリ英語を勉強した!という感じなのかもしれませんが、自分としてはそんなに”勉強を頑張った”という意識もなかったのです。パス単や問題集を用いて受験生のように猛勉強しなくても、1級レベルの記事や本を読むことで十分合格可能であると感じました。

まずは過去問でレベル確認

では、1級レベルの記事とはどのようなものなのか。前回記事でご紹介したように、まず行ったことは過去問を2年分解いたことでした。試験前の仕上げとして過去問は試験直前に解くという方もいらっしゃるようですが、試験のレベル、傾向などを知り効果的な対策を練るために、まずは過去問を解くことが大事だと思います。読解問題で使用されているトピックや難易度をみて、Newsweek、TIME、The Economistあたりを継続的に読めば対応できるのではないかと思ったため、この3つの雑誌を比較してみました。どの雑誌を選ぶかは個人的な好みによると思いますが、この3つの中でNewsweekが一番易しく感じたため、英語力を伸ばすには難しめの雑誌にチャレンジするほうがよいだろうと判断し、TIME、The Economistの2つに候補を絞りました。同じニュースを取り上げている記事を読み比べた結果、The Economistのほうが記者の思考の流れがわかりやすかったためThe Economistを定期購読することにしました。

The Economistで読解力強化

勢い込んでThe Economistプリント版の年間購読を申し込んではみたものの、辞書を用いても楽に読める記事は一つもありませんでした。念のため申し添えておきますが、この時点で多読500万語に2年半程で達しており、ハリーポッターやベストセラー小説などは読める状態でした。読めなかった原因は、背景知識が全くなかったこと、The Economistレベルの英文をほとんど読んだことがなかったためだと思われます。初めての1級受験が3ヶ月後にせまっているため、楽に読めなかったからといって諦めるわけにはいきません。最初は辞書を引きながら、ゆっくりと読み始めました。それと同時にバックグラウンド知識があって読みやすいものは、辞書をひかずに10分以内で読んで内容を把握することを心がけました。品詞分解や構文確認などは行いませんでした。試験では文法問題は出ませんし、試験3ヶ月前に文法で時間を取る余裕はなかったからです。また読解と同時に役にたちそうな数字や事実は別ノートに抜書きしておき、ライティング、スピーキング用のネタ集めも行いました。読みなれない文章に最初は四苦八苦しましたが、3ヶ月間毎日読んでいくうちに、少しずつ基礎知識もつき文体にも慣れてきたせいか、読みやすく感じるトピックも出てきました。

理解度を確かめるために

問題集と違って設問がないため、どのくらい理解できているかが判断できないという欠点に対しては、日本語でサマリーを書くという方法で対応しました。ちょっとしたメモ程度ではなく、友達にどういう記事が説明するような気持ちで。イントロダクション、メインアイディア、サポート、コンクルージョンの流れを意識すると、なぜそのような結論にいたったかということがわかりやすいです。ライティングのパターンのお手本としても参考になりました。理路整然と書かれた英文ですので、自分が書いた日本語のサマリーと比べることで、英文を曖昧に理解してしまったために意味が通らなくなってしまっている部分がわかります。1級の読解試験も記事中の重要な箇所が設問になっていることが多いので、重要ポイントを押さえたサマリーを書くことは試験対策として有効であると思います。

まとめ

The Economistに限らず洋雑誌を読む利点は、試験対策にとどまらず、幅広い知識と語彙を習得できることです。また、読解で得られた情報をライティングやスピーキングに役立てられるのも利点です。雑誌で取り上げられる話題は多岐にわたっていますので、純粋に読み物としても面白いですし、読めば読むほど知識が増える喜びも味わえます。私は、問題集を解く試験対策は苦手で全く出来ませんでしたが、1級と同レベルもしくは上のレベルの記事を読むことで3ヶ月後の試験で無事に合格することが出来ました。”1級を受けよう”と決心してから短期間で目標を達成できたのは、その前の2年半にわたる多読とLingQでの精読がベースとなっているのは間違いありません。”鉄の意志”などなくても楽しみながら1級に合格することは十分可能だと思います。問題集を使っての所謂”試験対策”が苦手だけど1級に合格したいと思っている方は、洋雑誌での代用も検討されてみてはいかがでしょうか。

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単語学習 文脈で覚える VS 単語本で覚える

ブログを読んでくださる方の中には、英検などの資格受験のために単語学習をされている方も多いと思います。
皆さんは、単語をどのようにして覚えていらっしゃいますか?
私自身、単語学習を開始した頃は、単語本なんて・・・と抵抗を感じていました。
それが、学習を進めるにつれ考え方が変わってきました。
今日は、現時点での私の単語学習に対する考え方を書いてみたいと思います。

単語との出会い方

記事タイトルに書いた「文脈で覚える」「単語本で覚える」

単語との出会い方に限って見てみるとこうなります。
「文脈で覚える」=実際の文章の中で”生”のものに出会う。
「単語本で覚える」=単語本だけでなく、問題集、クイズ形式なども含め、”人工的”に出会う。

英検の語彙対策を始めるまでは、文脈で覚える=”生”のものに出会うのが唯一、最良の方法と考えていた私でしたが、学習を進めるうちにその考え方も変わっていきました。
最初に覚えるべき単語がどのような単語なのかを単語本で確認(リストとして活用)、それらの単語に実際の場面で出会って覚えていくという”併用方式”へと移行しました。
(詳細は、以前の記事”英検1級 単語対策 その2”をご覧ください)

再会が大事

”生”と”人工的”。自分のこういった書き方からも、無意識に”生”のほうがいいという感情が残っているのかもしれません。
ですが、その考え方も最近になって変わりつつあります。

最初の出会いは”生”か”人工的”か、どちらでもいい。
それよりも、再会することが大切。

これが私の現時点での単語学習ポリシーです。

どのような形で単語を覚えるにせよ、一度で完璧に意味を覚えられる人などいません。
二度目に出てきたときに、「あ!覚えた単語だ!!」と気付けること、そして意味がわかること。
それが本当の意味で「覚えた」ということです。

最初の出会い方はどんな方法でもいいですが、再会の仕方にはしっかりとこだわります。単語本でもう一度再会してもインパクトは薄いですし、「ページのどのあたりに書いてあったから」「○○の次にでてくる単語」などで覚えている場合もあります。
再会の場面は、”生”(実際の文章)であるべきです。

「単語学習=単語本を暗記すること」で止まっている人には、早く再会の場を作って欲しいと思います。
「全部覚えてから、実際に文章を読もう」ではなく、「うっすらでも見たことがある」という記憶が残っているうちに再会し、意味を定着させるべきです。

weblioの英語力診断テスト

実は私自身、国連英検という資格試験に挑戦中です。今回書いたことは、現在進行形で語彙学習を進めているからこその本音の意見であり、自分自身に言い聞かせたい内容でもあります。

現在、”人工的”に出会う場面として活用しているのが、オンライン辞書サイトweblioの中にある英語力診断テストです。

なんと英検各級用のテストもあり、私も英検1級用のテストを毎日受験するようにしています。(1級の単語と国連英検の単語に必要な語彙が重なる部分も多いので)

このテストの中で、一日に数個、人工的に出会う。
実は、これを始めて、まだ10回足らずですが、もう再会の場面が出てきている単語もあります。

まとめ

単語の最初の出会いは、”生”(実際の文章)でも”人工的”(単語本・問題集など)でもどちらでも構いません。

大切なのは、再会の方法。再会の場面は”生”にこだわりましょう。

単語本を全部覚えてから”生”にうつるのではなく、並行して行うことで、早く再会の機会を持つようにしましょう。

英検Pass単熟語1級

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【問題集レビュー】English Grammar in Use

文法学習で”やさしくたくさん”を実践するならEnglish Grammar in Useがオススメです。私は英語学習初期の頃、多読と並行してGrammar in Useシリーズを2冊解きました。

 

私が使用したのはBasic Grammar in Use の日本語版であるマーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)、次に洋書でEnglish Grammar in Use With Answers (Book & CD-ROM) : A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Students of English , Intermediate です。日本人により執筆された文法書は、どうしても文法用語をふんだんに使い詳しく説明されているため、英語そのものの勉強というより、日本語の読解では?と思うことがあります。その点 in Useシリーズは、英語の初学者でもわかりやすいように平易な英文で書かれています。日本語版も基本的には同じで、あまり文法用語を多用せず、基本的な事のみ書かれているので理解しやすい作りになっています。英語で書かれているため理解出来ないのではないかと最初は心配していましたが、逆に平易な英文を読んだほうがストンと理解出来ました。

 

この本の特徴は、説明を簡潔にし、演習問題をたくさん解かせることで、文法をただの”理解”にとどめるよりも、使って覚えさせるよう工夫が凝らされているところです。文法書の説明部分を読み、フンフンと分かったつもりで済ませてはいけません。実際に問題を解いて、文法事項を体得することが大事です。演習問題の量が多いため1冊仕上げるのは大変ですが、すべて解き終わる頃には、中学・高校で習った範囲の文法がひと通りおさらい出来ます。また、同時にリーディングやリスニングを進め、学んだ文法事項を実際に使って確認することで、覚えたばかりの文法内容の定着率が格段に良くなります。

 

本書は、既存の教科書や日本語で書かれた文法問題集と比べると、より”基本を理解する”ということに重点が置かれていると思います。細かい周辺情報は省かれているため、本質的な文法のルールがわかりやすい仕組みです。英語を理解するためには、本質的な骨組みとなる部分と、それを修飾していく詳細な部分がありますが、この修飾的な部分や細かな文法用語説明が時に雑音となって、本質的な仕組みの理解を妨げることがあるのではないでしょうか。細かな用語説明を一読して、わかったつもりになってしまうことすらあります。また、詳細に書かれている内容がわかりにくいからといって、ノートに書き写したり、覚えるまで何ヶ月も同じ問題集をやり続けるというのも、本来の英語学習の目的とはかけ離れたことだと思います。in Use シリーズでは、このような初学者にとって”雑音”となりやすい部分を極力おさえてありますので、大事なところだけをしっかり学ぶのに適していると感じました。

 

Basic Grammar in UseとEnglish Grammar in Useは取り扱う範囲がだいぶ重複していますので、全く初めて英語を勉強する、というのでなければEnglish Grammar in Use1冊でも良いと思います。With Answersと書かれていないものは、演習問題の答えがついていませんので、購入の際は注意してください。また、English Grammar in UseについているCD-ROMは、演習問題の音声読み上げではなく、PC版の問題演習のみとなっていますので注意が必要です。例文問題の音声版が入っているのはBasic Grammar in Useのほうですので、発音確認もしたい方はBasicのほうを購入されたほうがよいと思います。なお、English Grammar in Useはイギリス英語版、Basic Grammar in Useはアメリカ版初級編です。どちらもこだわりなく買ってしまいましたが、初心者だったためか違いはわかりませんでした…。English Grammar in Useに対応する北米版はGrammar in Use Intermediate Student’s Book with Answers and CD-ROM: Self-study Reference and Practice for Students of North American English (Book & CD Rom)です。

 

文法は大事ですが、あまり時間をかけすぎて実際に英語に触れる時間が減ってしまっては元も子もありません。1単元15分程度と時間を区切ってどんどん解き、実際に読んだり聞いたりするinputの時間も作ってくださいね。

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ドラマのスクリプトから英語表現を学ぶ

海外ドラマのスクリプトを使った英語学習法です。 海外ドラマを使った英語勉強法として、同じものを少なくとも5回は観ること、と勧められているのを見たことがあります。私は観たいドラマがありすぎて1話を5回も観る時間が惜しかったので、なんとかドラマ視聴を英語学習に活かせないかと考えた結果、インターネットでスクリプトサイトを探し、LingQにインポートするようになりました。するとこれが意外に良かったのです。

良かった点は、

・ドラマを観るときには字幕を出さずに英語音声のみで観るようになったため、音声のみに集中出来るようになった
・スクリプトのト書きを読むことで、人物の動きや状況を説明する単語をたくさん覚えることが出来た
・映像が頭の中に残っているため新出単語をイメージでとらえる事ができ、単語の定着率が上がった

ことです。

字幕に頼って”分かったつもり”になってない?

洋画や海外ドラマを英語字幕で観ると、実際は聞き取れていないのに分かったような気になりませんか? 私はしばらく英語字幕でドラマを観ていて結構聞き取れているつもりになっていたのですが、いざ英語音声のみで観始めると会話丸ごと聞きとれない箇所がかなりあることに気づきました。特に英語字幕だと、けっこうな早さで字幕が流れていくので目で追いつつ耳も同時に鍛えるというのは難しいです。いったん字幕を見てしまっていると、簡単な単語なのにリエゾンで聞きとれなかった・・など細かい不明点がわかりにくくなります。この点、観終わった後にスクリプトチェックをすることにして、視聴している間は英語音声に集中すれば、どこが聞きとれないのかしっかりチェックすることが出来ます。

状況を説明する方法を学べる

ドラマのスクリプトにはト書きがあります。これは登場人物の行動や、状況をあらわす文章です。例えば、”Gwen enter the bar in the middle of a brawl.”は、Gwenが喧嘩を仲裁するためにバーに入っていくシーン。”Rain pelts down on the body and on the crime scene.”は、殺人現場に冷たい雨が降りしきるシーンの説明。”You wasted your time by rifling through my things.” は自分の部屋を家宅捜索された女性が文句をいうシーンです。in the middle of a brawl, Rain pelts down on the body, rifling through my things. などはコロケーションも含めてそのまま覚えるように単語カードに登録します。ト書きは端的に行動をあらわす文章が多いうえ語感がいいので例文として優れていると思います。これらの文章を覚えると英会話の時に使える語彙が広がります。例えば、捜し物をしていて部屋を引っ掻き回した時に、rifle through something でもいいし、rummage through も使える。言葉のバリエーションが広がります。

新出単語をイメージでとらえる

3つ目の利点。2番目とも少し重なるのですが、ドラマの映像が頭の中に残っているうちにスクリプトを読むことで、新しく出た単語をイメージとしてとらえやすくなります。単語とイメージが結びつけば記憶に残りやすく、単語の定着率が上がりました。

例えばこのシーン。

王様の怒りに触れたマーリンが罰として、子供たちに腐った野菜やフルーツを投げつけられるシーンです。”Merlin in the stocks, pelted with rotten fruit and vegetables by children.” と説明されています。偶然にもThe Economistの記事にも”The LDP should be in the stocks, being pelted with Fukushima’s radioactive vegetables, not relishing a return to government.”、”LDPは福島の放射能で汚染された野菜を投げつけられるべきだ”とドラマと同じ表現が載っていたことがありました。現代日本では馴染みのないシーンですが、西洋では昔、罪人にpillory(さらし台)という手枷をつけて公共の場にさらし、群衆が腐った野菜や石を投げつけるという刑があったようです。例文中のstocksは足かせのような道具のことです。一度映像と結びつけて”pelt with” を覚えてしまえば、次に同じ言葉が出てきた時に記憶の引き出しから言葉を取り出しやすいです。

これは極端な例かもしれませんが、他にも相手が見ていない間にアルコールに毒を混ぜることをlace somethingと説明されていれば、lace=靴紐 という一対一対応ではない方法で単語を覚えることが出来ます。

 

人気のドラマであれば、ドラマ名とscript で検索をかければ英語ネイティブの熱心なドラマファンの方がスクリプトを上げてくれています。これをLingQにインポートし(インポート方法はコチラ)、知らない単語を登録、フラッシュカードで繰り返し復習する、という流れです。手段が面倒になると長続きしませんので、音声はアップロードせず文章だけを登録しています。45分のドラマだと、スクリプトの語数はだいたい5000語、多い時は8000語ほどあり読み応えもあります。楽しむためのドラマでももちろんいいのですが、スクリプトを読むことで新たな発見がたくさん見つかります。ぜひ試してみてください。

 

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