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リーディング学習法 数珠つなぎで背景知識を得る

シリーズでお送りしているリーディング学習法ですが、今回は前回に引き続き背景知識を得ることで理解度を上げる方法をご紹介します。

前回は身近である日本の話題についての記事を読むということでしたが、そうしてばかりもいられません。英検1級等のエッセイ、スピーチ対策などを意識している場合は、日本国内の話題や自分の興味がある分野だけ情報収集していてはとても太刀打ちすることはできません。

基本姿勢と記事選び

まず、基本的な姿勢として「新しいことをまた一つ知ることができる!」という意識を持ってください。
記事を一つ選びます。
どのサイトの記事でも構いませんが、ご自身のレベルに合ったものを選んでください。特に問題なく読める〜少し難しいけれど調べながらなら読むことができるもので調整してみてください。
つい自分の好みで記事を選んでしまいがちなことが心配な方は、「TOPニュースから選ぶ」などといった決まりを自分の中で作ってしまうと良いかもしれません。

疑問はとことん解決

記事を読みながら、分からない単語を調べるだけでなく、分からない事柄についても調べてみましょう。慣れないうちは日本語記事でも構わないので、内容についての疑問点を解決します。
誰かに記事の内容を聞かれた時に説明できることを目標にします。記事の内容だけでなく、「〇〇ってどこにあるどんな組織ですか?」「最近別の地域で同じような事件が起こったりしてませんか?」などといった質問を自分自身で考えてみてください。
慣れてきたら日本語で調べるだけではなく英文記事を読むようにしてください。日本のフィルターがかかっていない、生のソースから情報を得てください。

まとめ

このように、記事を理解するために疑問点を解決していこうとすると、次はこの記事を読んでみよう、この事象についてはこの記事を読めばいいかもしれない…と、読む記事数自体も増えてきます。
類似の話題を数本まとめて読むと出てくる単語も重複しているものが多く、覚えようとしている単語がすっと頭に入ってくるという利点もあります。
ここで「新しいことをまた一つ知ることができる!」という気持ちが大切になってきます。知る楽しみを感じながらどんどん次の記事、また次の記事…と進めていきましょう。

試験対策を考えている方は、調べたことをメモしたりまとめておいたりすると、後で必ず役に立ちますよ!

リーディング学習法 読めない理由は英語力ではない?

今回は前回の記事に引き続き、分からない原因を踏まえたリーディング学習法をご紹介します。

前回の原因リスト3に挙げていた「背景知識がないので分からない」という点で考えてみましょう。

分からないからと落ち込む前に

TimeやEconomistの記事はちょっと難しいから…と、 VOAなどの記事を読んでみたけれど、何だかぼんやりした感じがして全体像がつかめない。そんなことはありませんか?
英語自体は特に難しいとは感じないのに、記事のイメージがつかめない。これは英語のレベルの問題ではなく、背景知識が不足しているということが大いに考えられます。
例えば、私たちがいつも使っている日本語で書かれたものでも、あまり詳しくない分野について書かれた文章を読んでも「???」となりますよね。それと同じことです。そう考えると「私は英語が分からない…。」と落ち込んでモチベーションが下がることもなくなります。

予備知識のある国内記事から始めてみる

まず、The Japan Times などの日本のニュースサイトの記事を読んでみましょう。Japan Todayなども分かりやすい英語で良いですね。
日本国内のニュースなら背景知識もあるので理解しやすくなります。逆に気を付けなければいけないのは、背景知識があるから理解できているだけで英語はあんまりよく分かっていないという状態になっていないかということです。そうならないために、読んだ記事を英語で簡単にまとめてみたりして自分でチェックしてみてください。国内での問題を英語で説明できるようになるための練習にもなるので、習慣付けをしておくと英検などの対策にもなります。

慣れてきたら…

しかし、こればかりではいつまでたっても先に進みません。
国内記事を読むことに慣れてきたら、海外メディアで日本のことを取り上げている記事を読んでみたり、自分の興味がある分野(趣味や仕事などで背景知識を持っているもの)を取り上げている記事をどんどん読んでいきましょう。
日本のフィルターを通していない記事が読めたり、日本では取り上げられないトピックに出会うと、英語を勉強していて良かったときっと感じられるはずです。それを感じられれば、もう習慣付けができた証拠ですね。

リーディング学習法 分からない理由を考えてみる

新しい年度も始まり、気持ちも新たに「4月からは毎日記事を◯本読むぞ!」と思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ読んでみるとあまりよく分からない。そんなことを感じたことはありませんか?
分からないからつまらない。つまらないから読む気になれない。そうやってリーディングの習慣付けに挫折してしまうかもしれません。

分からない理由

分からないのはなぜでしょう。

1.出てくる単語が分からない → 単語力がない
2.単語は分かるけど文章がどうなっているのか分からない → 文法が分からない
3.文章は分かるけれど何を言おうとしているのが分からない → 背景知識がない

上記に挙げたように、単語力がないのか、文法が分からないのか。英語ではなく読んでいる記事の内容自体が分からないのか。理由は色々考えられます。
自分に足らないものは何かと考えた上でどのように上記の問題をバランスよく解決していくかを考えていきましょう。
前回のYukoさんの記事にもあったように、読解力を鍛えることでリスニング力アップにもつながります。ニュース記事に慣れることでニュース音声の聞き取りにも役に立つので焦らず確実にステップアップしていきましょう。

問題を解決するのも自分に合ったレベルで

まず、項目1、2についてですが、自分の英語のレベルに合ったものからスタートすることが大切です。単語力に自信のない方は簡単なニュースサイトとして有名なVOA Special Englishから始めてみましょう。
以前にその利用法についての記事を書いておりますので、一度そちらをご参考ください
目標は「返り読みせず、読み上げられるスピードと同じまたはそれ以上で読める」というレベルです!

TimeやNewsweek、Economistをいきなり読んで挫折するのではなく、自分のレベルに合ったものをどんどん読んで慣れていくことから始めていきましょう。

次回以降は、項目3の背景知識の重要性についての記事を予定しております。

返り読み防止&リーディングスピードUPお役立ちサイト

前回の記事は返り読みをしないことの重要性についてでした。
しかし、返り読みをしないぞ!と意識して読んでいてもついついチラッと見てしまったり…。今回はそんな時に役立つサイトをご紹介します。

Spreeder
こちらのサイトは7 Speed Readingという速読用ソフトウェアの会社が提供しているもので、自分の好きな文章をコピー&ペーストすると、指定した単語数ごとに好きなスピードで順に表示してくれます。単語が次々と現れては消えて行くので、返り読みのしようがありません。

中央のテキストエリアに好きな文章をコピー&ペースト

Settingから表示させるスピード、表示単語数などを決められます。

Playをクリックすると文章が指定した単語数とスピードで表示されます。

無理のないスピードからチャレンジできるので自分のペースでトレーニングできますね。

次にご紹介するのはリーディングスピードを計測するサイトです。

Free Speed Reading Test by AceReader

こちらも速読訓練用ソフトウェアの会社が提供しているもので、予めレベル別に準備された素材を使用してリーディングスピードを計測します。読んだ後は内容もきちんと理解できているかという選択式のミニテストもあります。

レベルも13段階に分けられています。

それぞれ12個ずつの素材があるのでボリュームも十分です。

読んだあとにはQ&Aが4問あります。

最後に正答率とリーディングスピード(word per minute)が表示されます。

年末年始の慌ただしさの中、ちょっとした時間を見つけて利用してみてください。
年末年始休暇前後で測定してみて、休暇中にどれくらいリーディング力UPの成果が上げられるかチャレンジしてみるといいかもしれませんね。

返り読み禁止令

英語学習初期の頃に試してみて、リーディングとリスニング両方に劇的に効果があった方法があります。それは返り読みをしないということです。え、そんなこと?と思われるかもしれませんが、学生時代についた和訳癖のために、まるで漢文のレ点のように文章を行ったり来たりしながら読んでいる方が多いのではないかと思います。実際に自分がどのように文章を読んでいるのか普段意識していなければ、返り読み癖があることにも気づいていないのではないでしょうか。

返り読み癖を直すべき理由の一つは、リスニング上達の阻害要因になるからです。リスニングは行ったりきたりしながら聞くことはできません。リスニングでは流れていく会話やニュースを聞きながらそのまま理解する必要があります。このためにはまず、ある程度の速さで理解しながら読めるようになることが重要です。

無意識の返り読みを防止するために有効なのが、読みながら指や紙で左から右に文章を隠していく方法です。この時、一度読んで意味がわからなくても、絶対に行ったり来たりしないようにします。進行方向は左→右のみです。どうしても戻りたいときは、文頭に戻ってやり直します。レ点的な読み方はしないようにしてください。それでも分からない時は次の文章に進み、パラグラフ全体を読みます。難しい文章の場合、その後に”すなわち”、という形で易しく言い直されていることもあるので、パラグラフ全体から意味を取ることも文章を理解する手助けになります。

読んだ部分を隠しながら進んでいく場合、どこまでが主語かを考えていったん主語で指を止めると、長い文章でもひっかからずに読みやすくなります。この際、述語や補語の関係などを考える必要はありません。また、”〜は〜であるところの” などと和訳的な理解はしないように心がけ、頭の中のイメージで意味をとらえる練習をします。英語を英語のまま理解する練習をすることで、今後のリスニング能力アップも期待出来ます。もしどうしても理解出来ない場合は、思い切ってレベルの簡単な素材からやり直してみてください。

英文を読み慣れていないうちは一度読んだだけで理解するのは難しく、返り読みしたい衝動に駆られると思いますが、長期的には返り読みしないほうが、読むスピードも上がりますし理解度もよくなります。私の場合は、英文解釈しつつ返り読みをするという悪癖を矯正する過程で、英文を読むときに日本語訳しながらではなく、イメージで捉えられるようになりました。これが英語を英語のまま理解することの第一歩になったと思います。単純な方法ですが、とても効果がありますので1ヶ月ほど矯正法を試されてみては如何でしょうか。

iPhoneアプリでリーディング&リスニング

前回の記事でVOA Special English を使った初級者向けの学習法をご紹介しました。記事の後半で時間のない人向けのiPodでの学習法について触れましたが、せっかくなのでiPhone、iPod Touch、iPadで利用できるアプリを本日はご紹介したいと思います。

アプリ概要

初級リスニングNEWS
※2010年12月20日現在、セール中で115円になっています!(終了している場合もございますのでご了承下さい。)

USではVOA Special English RSS Playerという名前になっているように、RSSフィードを取得して表示させるのでVOAのサイトで更新があればニュース一覧にすぐに反映されます。
ユニバーサルアプリというのもうれしいところです。
バックグラウンド再生も可能で、連携できる辞書アプリも続々と増えてきています。リモコン付きイヤフォンでニュースの切り替えができることも、些細なことのようですが使い勝手の良さがアップします。

内容

起動時はこのような画面です。

カテゴリを選ぶとフィードが表示されます。

[iPhone、iPod Touch]

[iPad]


iPadではカテゴリとカテゴリ内記事が同時に表示されます。

再生画面はこのような感じです。

[iPhone、iPod Touch]

[iPad]

※再生画面でのマークの説明


① 再生方法の指定。タップすると切り替わります。
  C:カテゴリ内繰り返し再生
   A:全ニュースを繰り返し再生
   1:今のニュースだけ繰り返し再生
   X:繰り返し再生しない

② 繰り返し再生の指定対象の設定
  フロッピー:ダウンロード済みニュース
  点のついたフロッピー:ダウンロード未読ニュース
  丸い点:未読ニュース
  A:全ニュース

③ 再生スピードの指定
  ×0.6から×2.0まで可

④ スクリプトのスクロール指定

⑤ Google翻訳の表示指定
  英文のみ、日本語訳のみ、英日並列で選択。
  日本語訳はGoogle翻訳そのままなので日本語としては不自然ですが、単語の確認程度には使えます。

記事をお気に入りに加えたり、全文コピーもできます。その他、早送りや巻き戻しの秒数も3秒〜40秒で指定できたりと細かい配慮を感じます。

設定画面から関連付ける辞書を選ぶことができるのでお気に入りの辞書アプリを使うことができます。
辞書アプリによってはアプリ内で立ち上がらないものもありますので、全ての辞書をスムーズに使用できる訳ではありませんのでご注意を。

上級編

これではゆっくりすぎて手応えがない…と思う方には実践リスニングNEWS(VOAの通常ニュース)リスニングNEWSプロ(PBSニュース、対談形式。残念ながらユニバーサルアプリではありません。)などにチャレンジしてみてください。操作法は上記の初級リスニングNEWSと同じで、内容だけ異なったものです。

机の前でしっかり勉強をする時間が無い方は、このようなアプリを利用して隙間時間を有効活用してくださいね。

VOA Standard English Player

リスニングNEWSプロ

リスニングNEWSプロ(HD) ※iPad版

初級者向け リーディング力アップ法

今日は初級者の方がスムーズにリーディングができるようになるためのVOA Special English活用法をご紹介します。

すでにVOA Special Englishをご存知の方がほとんどでしょうが、この素材を選ぶ理由は、限られた語彙で書かれているので難易度が高くない、音声素材がある、更新頻度が高く記事数も多いので飽きが来ないということですよね。しかし、それを上手く活用できているでしょうか。
せっかくの素材ですから一度読んでそれっきりでは勿体無いですね。
今日は取り組み方の一例をご紹介していきます。

取り組み方

取り組み方といっても本当にシンプルなものです。

1. 記事を選ぶ
まず記事を選びます。もし英検などを視野にいれている場合は、出題されそうなジャンルの記事を選んでおくといいかもしれません。しかし、まずは自分の興味のあるものを選ぶのが一番です。

2.意味の確認
一度読んでみて意味を確認します。わからない単語はしっかり確認してください。VOAは1500の限られた単語で構成されています。ここで出てくる単語は覚えておく必要があるものと考えてください。最初は返り読みしながら意味を確認してしまっても仕方ありません。とにかく意味を把握してください。

3.語順のまま理解する練習
その次に、もう一度読んでみましょう。さきほどの確認作業で全体の意味は理解できているはずなので、今度はなるべくそのままの語順で意味を取っていくようにしてください。ゆっくりでも構いません。ここでその自信がない場合は、最初に意味を確認する時にプリントアウトをしておいて、センテンスごとにスラッシュを入れておくとよいかもしれません。

4.スピードアップ
ゆっくりであれば語順のまま意味をとらえられるかもしれない…と感じてきたら、音声の出番です。音声を流しながら同じスピードで読み進めてください。VOAの音声はゆっくり話してくれているのでご安心を。音声と同じスピードで読んでも語順で理解できるということは、同じ音声を聞いても理解できるということです。そしてスクリプトを見ながら音声を聴くことで、単語と発音やイントネーションが結びつくようになるのでリスニングにも効果があります。

時間のない人は

なかなか机の前で聴く時間がない人はぜひiPodを利用してください。

まず該当記事の音声ファイルをダウンロードします。

ダウンロードした音声ファイルをiTunesで開き、右クリックで「情報を見る」をクリックしてください。(Windowsの場合は「プロパティ」)
そこの「歌詞」という部分に記事のスクリプトを貼り付けます。

そうすると、iPodでその音声を再生する時には貼りつけたスプリクトが表示されます。

同じ素材でしっかりと繰り返すことでコツのようなものが徐々につかめてくるはずです。
初めは短めの記事を選び、コツコツと積み重ねていきましょう。

少し飽きてきたな〜と思い始めたら、The Classroomというコーナーを覗いてみてください。
同じように音声付き記事があるのですが、ボキャビルや内容理解のためのインタラクティブなコンテンツが用意されているので、ちょっとしたゲーム感覚で学習が進められますよ。

VOA Special English で使用されている単語集は下記のリンクからダウンロードできます。
http://www.voanews.com/learningenglish/home/wordbook/

【おすすめ学習本】英字新聞は無理って思っていませんか?

英字新聞を読みたいけれど難しそうでちょっと自信がない。そんな方にオススメの本をご紹介します。

英字新聞1分間リーディング

この本は英文記事に慣れるために、ヘッドラインと第1パラグラフだけ抜粋された記事が集められています。記事はすべてThe Nikkei Weekly のものなのでビジネス用語や時事用語を自然な形で学ぶのにも最適です。

カテゴリ別に章立てしてある他に、記事の難易度もきちんと書いてあるのでどこからでも好きなところから始めることができます。
見開きで1トピックになっており、左側に英文と重要単語、右側に日本語訳と見出しチェックが記載されています。
この見出しチェックでは、新聞の見出し特有の文法が解説されているので、理解してパターンを覚えてしまえば記事を読むときにとても役立ちます。

もう一つのポイントは、英文にスラッシュが入っていることです。いちいち戻ったりせずにどんどん頭から理解していく訓練ができます。日本語訳も英文と同じ順にスラッシュ入りで書いてあるので、頭読みの訓練のためにつくられていることがよくわかります。

私が気に入った点は、頭読みの訓練になる、見開きでメニューをこなせる、新書サイズということです。
バッグの中に入れておけば、お出かけ先でのちょっとした空き時間にパッと開いて片手で読めるというのはとても便利です。こういう手軽さは学習継続のための重要な要素ですよね。

英字新聞をスムーズに読めるようになりたいと思っている学習者の方は一度チェックしてみてくださいね。

英検1級 リーディング対策 その3

前回の記事では、問題を解くための読み方があるとお話しさせていただきました。
限られた時間の中で効率よく問題を解くために、以下の手順で読解問題に取り組んでみてください。

英検1級 大問3の解き方

1. 質問をあらかじめすべて丁寧に読み、何が聞かれるのかをしっかり把握しておく。
その際に選択肢の文まで読まないこと。余計な情報、先入観が入ってしまいます。

2. 本文を読み始める。

本文に出てくる順に、質問は並んでいます。一問ずつ、答えに該当する箇所はどこなのかをしっかりおさえていく。
(該当箇所と思われるところに印をつけておくと、あとで見直す時に便利。)

3. 該当箇所と選択肢を見比べる。

当然ながら、該当箇所と選択肢では、同じ内容のことが違う語句、表現を使って書かれています。2つを照らし合わせて、同じかどうかを読み取る力が必要です。
この力は、普段流し読みばかりをしていてはなかなか身につきません。たった一語でも反対の意味になることがあるので、該当箇所、選択肢だけはしっかりと精読してください。(文を訳せるレベルまで読みこんでください。)

以上です。
必ず質問の答えになる箇所というのが文章の中に存在しています。必ずそこを見つけてください。その箇所さえ見つけることができれば、もう正解は手にしたも同然なのです。

また、本文を読むときに気をつけてほしいことが、もう一つあります。全文を同じ力の配分で読まないでください。すべてをじっくり精読したのでは時間が足りなくなり、すべてを速読、流し読みしたのでは、該当箇所を見失ってしまいます。
私自身、 「該当箇所を見つける」という最大目的のために、それ以外の文は、いわゆる速読で「ぱぁっと頭に入れていく」くらいの力加減で読んでいます。まずはそのモードで読み始め、該当箇所らしき部分が来たときに、グググっと精読モードに切り替わる。そこでゆっくりじっくり力を入れます。質問文は3~4問ありますから、その力加減の波が、一回の読解の中で3~4回訪れている感覚です。

読解部分の復習の仕方

読解部分をどう復習していいのかわからない。そんな声をよく聞きます。語彙パートでは、「語句の意味を調べる」などやるべきことがはっきりしていますが、読解に関しては、そのやり方に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は、読解パートこそ、復習のし甲斐がある部分だと思っています。

その際にも気をつけるべきは、ただ一つ。

「該当箇所」が合っていたかどうかを確認してください。

参考手順を以下に記します。

1. 正解の選択肢の語句を調べ構造をしっかり把握して訳す。

2. その内容を述べている箇所を本文から探す。
上述のやり方で問題を解いている場合には、自分が該当箇所だと思ったところに印がつけてあるので、箇所自体を見誤っていなかったかチェックしてください。

3. 該当箇所(自分が間違って選んでしまっていた該当箇所も含む)の、語句調べ・構造をしっかり見て訳す。

そのうえで、該当箇所と選択肢が同じことを言っていることをしっかり確認してください。

4. 自分が間違えた選んだ選択肢をしっかり訳したうえで、どうしていけなかったのか確認してください。

問題集によっては日本語訳が載っている場合もありますので、それをあとから参考にしてもらってもよいです。(日本語訳だけ読んで、分かったつもりになるのは一番よくないことです。あくまで、自分が復習で訳した後の確認に使ってください。)

まとめ

読解を行う上で、もっとも大切なのは、質問で聞かれている箇所を本文の中から探す力です。問題を解く際には、必ずそれを意識してください。

そして復習として、該当箇所、正解選択肢、誤って選んだ選択肢を、しっかりと語句調べ・構造チェック・訳をするようにして下さい。

<私が使った問題集>
「箇所を探す」訓練をする上では、過去問を解くことが非常に有効です。

英検1級過去6回全問題集〈2010年度版〉 (旺文社英検書)

【コラム】精読の対極にあるもの

私は講師時代、個別巡回指導を担当していて、そこで初めて見る問題に即座に答える必要がありました。
今だから言える失敗談なのですが、入って間もない頃、生徒に長文読解の問題の一つを質問されて、「これは最初から読まないとわからないから、(解説するのに)ちょっと時間がかかるよ」なんて答えてしまったのです。
今思い出すだけで、恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

そんなとんでもないスタートでしたが、4年間それを続ける中で、問題の意図、そして解答の書いてある箇所をすばやく見つけるスキルを身につけ、長文の中の質問にもその場で答えられるようになりました。

精読の対極にあるもの

みなさんは精読の対極にあるのは何だと思われますか?
大人の英語学習では、精読の反対は多読と位置付けられているように思います。事実私たちも、「精読と多読のバランスが大事」と書かせていただいています。

今回、ふと講師時代のことを思い出して気づいたのが、精読の対極に、多読とは種類の異なる「問題を解くための読み方」が存在するということです。

時間をかけて一文一文訳していけば、意味はとれる。確かに皆、まずはそこからのスタートです。しかし、そのやり方では、試験の時間的制約、物理的制約(辞書を引くことができない)に、対応することができません。文法・新出語彙に出会う精読を十分に続けた後で、「問題を解くための読み方」を新たに身につける必要があるのです。

問題を解くために必要なスキル

長文問題を解くにあたって、必要なのは以下の3つのスキルです。

・読むスピード (その試験に求められる語彙、文法知識はすでに身につけていることが前提)
・わからない単語があっても読み飛ばせる、想像ができる力
・質問で聞かれている箇所を素早く見つけられる力

私は、3つ目の「質問で聞かれている箇所を素早く見つけられる力」が、もっとも大事だと考えます。

私自身、このスキルを磨いたおかげで、読解部分は常に得点源に。合格回には、24点/26点獲得できています。(詳細はこちらをご覧ください)

次回、英検1級 長文対策 なぼむし編では、その解き方について詳しく書かせていただこうと思います。

<大人のやり直し英語・長文読解におすすめの問題集>

基礎英文問題精講

基礎英語長文問題精講

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