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Posts Tagged ‘リーディング’

The Economistで英検1級対策

英検リーディング対策としてThe Economistなどの洋雑誌を読むことについて私の体験を書かせて頂きたいと思います。

 英検1級に合格したいと思ったものの、問題集を解いたり単語集をひたすら覚えるテスト勉強みたいなことはしたくない。それに期末テストのように問題集を解きさえすれば合格するというテストではありませんし、単語集を繰り返すまわす方法が効率が良いというわけでもないのでは、と感じました。対策=問題集ではなく、英語力そのものを上げることで合格を目指したい。問題集を何冊も繰り返し解くよりも、読解、単語、ライティング、二次対策を全部兼ねる洋雑誌リーディングをしようと思ったのです。

 

英検1級試験に合格するために猛勉強は必要か

職場の後輩に英検1級合格を報告した時のこと。彼女がラジオ英会話を聞き始めたことがきっかけの1つとなって私も英語を始めました。その後はお互いに学習状況を報告することもなく、いきなりの合格報告になってしまったわけですが、その時彼女に”鉄の意志の女ですね・・・” と半ば呆れたように言われたのがとても印象に残っています。世間一般のイメージとしては、英検1級合格というと、ガリガリ英語を勉強した!という感じなのかもしれませんが、自分としてはそんなに”勉強を頑張った”という意識もなかったのです。パス単や問題集を用いて受験生のように猛勉強しなくても、1級レベルの記事や本を読むことで十分合格可能であると感じました。

まずは過去問でレベル確認

では、1級レベルの記事とはどのようなものなのか。前回記事でご紹介したように、まず行ったことは過去問を2年分解いたことでした。試験前の仕上げとして過去問は試験直前に解くという方もいらっしゃるようですが、試験のレベル、傾向などを知り効果的な対策を練るために、まずは過去問を解くことが大事だと思います。読解問題で使用されているトピックや難易度をみて、Newsweek、TIME、The Economistあたりを継続的に読めば対応できるのではないかと思ったため、この3つの雑誌を比較してみました。どの雑誌を選ぶかは個人的な好みによると思いますが、この3つの中でNewsweekが一番易しく感じたため、英語力を伸ばすには難しめの雑誌にチャレンジするほうがよいだろうと判断し、TIME、The Economistの2つに候補を絞りました。同じニュースを取り上げている記事を読み比べた結果、The Economistのほうが記者の思考の流れがわかりやすかったためThe Economistを定期購読することにしました。

The Economistで読解力強化

勢い込んでThe Economistプリント版の年間購読を申し込んではみたものの、辞書を用いても楽に読める記事は一つもありませんでした。念のため申し添えておきますが、この時点で多読500万語に2年半程で達しており、ハリーポッターやベストセラー小説などは読める状態でした。読めなかった原因は、背景知識が全くなかったこと、The Economistレベルの英文をほとんど読んだことがなかったためだと思われます。初めての1級受験が3ヶ月後にせまっているため、楽に読めなかったからといって諦めるわけにはいきません。最初は辞書を引きながら、ゆっくりと読み始めました。それと同時にバックグラウンド知識があって読みやすいものは、辞書をひかずに10分以内で読んで内容を把握することを心がけました。品詞分解や構文確認などは行いませんでした。試験では文法問題は出ませんし、試験3ヶ月前に文法で時間を取る余裕はなかったからです。また読解と同時に役にたちそうな数字や事実は別ノートに抜書きしておき、ライティング、スピーキング用のネタ集めも行いました。読みなれない文章に最初は四苦八苦しましたが、3ヶ月間毎日読んでいくうちに、少しずつ基礎知識もつき文体にも慣れてきたせいか、読みやすく感じるトピックも出てきました。

理解度を確かめるために

問題集と違って設問がないため、どのくらい理解できているかが判断できないという欠点に対しては、日本語でサマリーを書くという方法で対応しました。ちょっとしたメモ程度ではなく、友達にどういう記事が説明するような気持ちで。イントロダクション、メインアイディア、サポート、コンクルージョンの流れを意識すると、なぜそのような結論にいたったかということがわかりやすいです。ライティングのパターンのお手本としても参考になりました。理路整然と書かれた英文ですので、自分が書いた日本語のサマリーと比べることで、英文を曖昧に理解してしまったために意味が通らなくなってしまっている部分がわかります。1級の読解試験も記事中の重要な箇所が設問になっていることが多いので、重要ポイントを押さえたサマリーを書くことは試験対策として有効であると思います。

まとめ

The Economistに限らず洋雑誌を読む利点は、試験対策にとどまらず、幅広い知識と語彙を習得できることです。また、読解で得られた情報をライティングやスピーキングに役立てられるのも利点です。雑誌で取り上げられる話題は多岐にわたっていますので、純粋に読み物としても面白いですし、読めば読むほど知識が増える喜びも味わえます。私は、問題集を解く試験対策は苦手で全く出来ませんでしたが、1級と同レベルもしくは上のレベルの記事を読むことで3ヶ月後の試験で無事に合格することが出来ました。”1級を受けよう”と決心してから短期間で目標を達成できたのは、その前の2年半にわたる多読とLingQでの精読がベースとなっているのは間違いありません。”鉄の意志”などなくても楽しみながら1級に合格することは十分可能だと思います。問題集を使っての所謂”試験対策”が苦手だけど1級に合格したいと思っている方は、洋雑誌での代用も検討されてみてはいかがでしょうか。

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洋書読書のモチベーションアップに  読書管理アプリ ReadMore  

読書管理のためのiPhoneアプリ、ReadMore.
恥ずかしながら、今まで洋書を2冊しか読み切れたことのない私が、実際に使用し、その良さをまさに現在実感しているアプリです。
これを使うことで、モチベーションが途切れることなく、洋書を読み続けることができます。
早速、使い方から見ていきましょう。

ReadMoreの使い方

本の登録の仕方は、非常に簡単です。
(1)ReadMoreを起動した画面です。左上にある+マークをタップし、本を新規追加します。

(2)Title(題名)、Author(作者)、Last page to read(ページ総数)を順にタップし、入力していきましょう。

それでは実際に本を読んでいきましょう。
(3) 読む本を選択((1)の画像で表示されている本のタイトルをタップ)すると、この画面が出てきます。
Begin Readingをタップしましょう。

(4)先ほどのBegin Readingボタンを押すことで、タイマーはすでに始まっています。読み終えたら、ストップボタンを押すのみ。

(5)以下の画面が現れるので、読み終えたページの次のページを入力(次回、それがスタートページとして表示されるため)、その後、Done, Saveを押します。

(6)今回読んだデータがいろいろと表示されます。(ページ残数、平均読書時間など)
私が一番気に入っているのは、このペースで読めばいつ読み終わるかという予測(赤枠で囲んだ部分)。
その時々で、期間が縮まったり、伸びたりするので、これを見て励みにしています。

使う際のちょっとしたコツ

意外なところで几帳面な私。きちんと記録、計測ができないとイライラしてしまうという一面があります。
ですが、「計測できなければ洋書を読めない」というのでは本末転倒。

そこで、iPhoneが手元にない時、起動の時間が惜しい時などは、あえて何もせずに読むようにしています。

このアプリでは、読んだ後に入力するのは「読み終えたページ番号」のみ。
以前読んだ時から、多少余分に読んであったとしても、それくらいの誤差は全く気になりません。

「モチベーションを上げる」を最大の目的とし、柔軟に使っていきたいと思っています。

補足・「読み続けられる」洋書の選び方

ReadMoreのおかげで、モチベーションが途切れることなく読み続けられている私ですが、このアプリがあれば何でも読めるようになるというわけではないと思います。

現在、私が読んでいるのは、トーマス・フリードマンの”The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century
ページ総数が640もあり、本来ならば挫折まっしぐらの選択のはず。

それが読めているのは、以下の二つの理由があります。

・自分が本当に興味がある内容であること

・(自分にとって)難解な単語が使われておらず、読みやすい文章であること

これら二つの条件が整ってこそ、ReadMoreがより一層生きてきます。

ぜひそれを念頭において洋書を選んでみてくださいね。

ReadMore – Navel Labs

ReadMore - Navel Labs

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基礎知識不足を補うのにお勧め Time for Kids

おなじみTime For Kidsのウェブサイトから年1回発行されている、TIME For Kids Almanac 2012 をご紹介します。この本は、英検1級ライティング/スピーキング対策の際に、とっさに口から出るレベルの簡単な英文で書かれた基礎的な環境問題の本を探していた時に出会いました。英検対策として全部を読むのは効率がよくありませんが、じっくりと基礎知識を蓄えるのに最適な本です。

 

小学生が対象の本ですが、科学、歴史、美術、スポーツ、音楽、作文、語学など内容盛りだくさんです。トピックは世界のニュースや学校の教科から派生したものですが、大人用のTIMEとは違い、記事にはなっていません。ひとつのページを2〜4つに分けた小コラムで構成されており、どのページも半分はカラフルな絵や写真で占められています。どのページから読み始めてもいいようになっているので、パラパラとめくって、興味のあるところから読み始めてもいいと思います。話題が多岐にわたるので、逆に最初から順序よく通読しようとすると、情報が盛りだくさんすぎてかえって頭に入りにくいかもしれません。1年に1冊なので、次の号が出るまでのあいだ、トイレや洗面所などに置いて、2−3コラムずつ読むような気楽な使い方がいいと思います。

 

この本をお勧めする理由は2つあります。1つは、簡単な英語で書かれており、内容は英語ネイティブの子供が学校で習ったり、メディアから見聞きするような情報がよくまとめられているため、ネイティブの子供なら知っているような内容を英語で効率良く学ぶことができる点です。太陽系の惑星や、アステカ文明、エジプト文明について、大人が改めて勉強する暇はなかなかありませんが、Time for Kidsなら、短いコラムで英語と同時に雑学を仕入れることができるので一石二鳥です。易しい英語で説明的に書かれていますので、そのまま会話で使えるレベルなのもこの本の利点だと思います。

 

お勧めの理由2つめは、たくさんの”事実”が説明されているので、大人用のTIMEやその他の英語雑誌を読む際の基礎知識になる点です。TIMEなどの洋雑誌をすんなり読めない原因の一つに、英語がわからないだけではなく、基礎知識の不足が挙げられます。難しい雑誌なのに、日本のことや自分の仕事に関わる記事なら読めたという経験が皆さんおありなのではないでしょうか。Time for Kidsでは、アメリカの大統領がどのように選ばれるか、地球のタイムライン、世紀の大発明から光合成に至るまで、ありとあらゆるトピックの基本が説明されていますので、大人の雑誌では省略されている基本情報をこの本で学ぶことで、今後大人用の雑誌の理解を深める助けになるのではないかと思います。

 

通常の雑誌のように、一気に通読しようとするとトピックがバラバラすぎて読みにくく、挫折すること間違いなしです。年1冊ですので、家の中の目につく場所に置いて必要なところから少しずつ目を通すような使い方がオススメです。

 

 

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Flipboardで英字メディアに触れる

iPadを使って英語の勉強をしようと考えている方に是非お勧めしたいアプリ、Flipboard.
無料ながらも、TIME, The Economist, BBCなど主要メディアに始まり、Fast company, Boing Boingなど興味深いサイトを、まるで1冊の雑誌を楽しむかのように読むことのできる素晴らしいアプリです。
英語を学んでいる方ならば、これを使うためだけにiPadを購入してもいいほど、そしてiPadを持っている方には必ず入れることをお勧めするほどイチオシです。
今回は、英語学習者ならではの視点で、Flipboardをご紹介したいと思います。

Flipboardの使い方

以下の画像は、私のFlipboadを開いたところです。
いつも愛読しているThe Economist, BBCをはじめ、興味を持ったメディアを片っ端から入れています。

表示させるメディアは数ある選択肢の中から、自分で好きなように選ぶことができます。
(1)ページ右上に表示されているMoreというマークを押してみましょう。

Moreを押すと以下のような表示になります。
(Favorites=私のお気に入りサイト=先ほどのページに表示されていたサイトの一覧です)

表示させたいサイトは以下のメニュー(黄色く囲んだ部分)から選びます。
(2)試しにNewsを押してみましょう。



(3)The Guardianを選択してみます。

(4)ページ左上にある+Addというボタンを押せば、Favoritesへの登録は完了。
以後、最初に表示されるページ(Favorites=お気に入り)に、The Guardianが表示されるようになります。

実際に使ってみる ~The Economistの場合~

The Economistを表示させてみました。1ページに数記事がピックアップされています。

記事の一つを開いてみたところです。

普通の紙の雑誌と同じように、ページをめくって読んでいきます。表示のされ方が、ウェブ版、iPhoneなどで見る時とちがって、新鮮に感じます。

私がFlipboardをおすすめする理由

Flipboardを使うメリットは三つあります。
一つは、さまざまなメディアに一度に触れられること。
もちろん、主要メディアにはそれぞれ専用のアプリもあり、そこから読むこともできますが、それではついソースが偏りがちに。Flipboardならば、気軽に多くのメディアに触れられます。

二つ目は、直感的に記事を選べること。
もちろん、RSSリーダーなどを使えば、もっと多くの更新情報を得られるのですが、タイトルの羅列の中で読みたい記事を探すのはなかなか大変です。
記事タイトルと記事の一部、画像が表示されているFlipboardならば、本物の雑誌をめくるように記事を選ぶことができます。

三つ目は、ツールを変えることで、記事を読む機会が増やせること。
これは個人的な理由かもしれません。私の場合、The Economistの更新をあらゆる方法を使って確認しながら読んでいます。(詳細はこちらの記事をご覧ください)
複数の方法を使うことで、興味深い記事に出会う確率が高くなります。そして、見た目が違うということも、いい気分転換に。iPhoneや先日ご紹介したInstapaper, Web, さらにはこのFlipboardを使って、ありとあらゆる手段を尽くしながら、日々多くの記事に触れるよう努力しています。

以上、いろいろと書きましたが、まずは試していただくのが一番。
無料ですので、ぜひお気軽にダウンロードしてお試しくださいね。

Flipboard – Flipboard Inc.

Flipboard - Flipboard Inc.

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Twitterを使ってニュース記事を読もう

今年もたくさんの方にヴァーチャル夏休みにご参加いただきありがとうございます。毎日Twitterで皆さんの成果を拝見し、とてもやる気をいただいております。

もしかしたら、この企画のためにTwitterを始めていただいた方もいらっしゃるかもしれません。Twitterはこの企画のように自ら発信するだけではなく、情報収集のツールとしても活用できます。まだ使いこなせていないなぁ…と思っている方は、とにかく面白そうなアカウントをどんどんフォローしてみてくださいね。

新聞や雑誌のアカウントをフォローしておけば、Twitter上で英語のニュース等の記事を手軽にチェックできます。

例えば下記のアカウントをフォローすると、定期的に各媒体の記事のリンク付きのツイートを読むことができます。

The Economist
@TheEconomist
http://twitter.com/#!/TheEconomist

Newsweek
@Newsweek
http://twitter.com/#!/NEWSWEEK

TIME
@TIME
http://twitter.com/#!/time

CNN International
@cnni
http://twitter.com/#!/cnni

The New York Times
@nytimes
http://twitter.com/#!/nytimes

The Japan Times
@japantimes
https://twitter.com/#!/japantimes

表示されるサマリーを読んで興味のある内容であれば、記事のリンクから本文を読むことができます。(Economistのようにサイト自体の有料会員でないと制限事項があるものもあります。)

利用方法は皆さん色々工夫されていらっしゃると思いますが、私の活用法の一例としては、ニュースサイトをリストにまとめておいて、気になる記事をiPhoneのTwitterクライアント上で読んだり、いったんEvernoteやInstapaperにクリップしておいて後からスキマ時間に読んだりしています。

このような活用法をしています!というオススメのものがありましたら、是非コメント欄で皆さんにシェアしていただければ嬉しいです。

今回はニュース記事などのサイトのTwitterアカウントをご紹介しましたが、今後も英語学習に役立つようなものをご紹介していきます。

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ドラマのスクリプトから英語表現を学ぶ

海外ドラマのスクリプトを使った英語学習法です。 海外ドラマを使った英語勉強法として、同じものを少なくとも5回は観ること、と勧められているのを見たことがあります。私は観たいドラマがありすぎて1話を5回も観る時間が惜しかったので、なんとかドラマ視聴を英語学習に活かせないかと考えた結果、インターネットでスクリプトサイトを探し、LingQにインポートするようになりました。するとこれが意外に良かったのです。

良かった点は、

・ドラマを観るときには字幕を出さずに英語音声のみで観るようになったため、音声のみに集中出来るようになった
・スクリプトのト書きを読むことで、人物の動きや状況を説明する単語をたくさん覚えることが出来た
・映像が頭の中に残っているため新出単語をイメージでとらえる事ができ、単語の定着率が上がった

ことです。

字幕に頼って”分かったつもり”になってない?

洋画や海外ドラマを英語字幕で観ると、実際は聞き取れていないのに分かったような気になりませんか? 私はしばらく英語字幕でドラマを観ていて結構聞き取れているつもりになっていたのですが、いざ英語音声のみで観始めると会話丸ごと聞きとれない箇所がかなりあることに気づきました。特に英語字幕だと、けっこうな早さで字幕が流れていくので目で追いつつ耳も同時に鍛えるというのは難しいです。いったん字幕を見てしまっていると、簡単な単語なのにリエゾンで聞きとれなかった・・など細かい不明点がわかりにくくなります。この点、観終わった後にスクリプトチェックをすることにして、視聴している間は英語音声に集中すれば、どこが聞きとれないのかしっかりチェックすることが出来ます。

状況を説明する方法を学べる

ドラマのスクリプトにはト書きがあります。これは登場人物の行動や、状況をあらわす文章です。例えば、”Gwen enter the bar in the middle of a brawl.”は、Gwenが喧嘩を仲裁するためにバーに入っていくシーン。”Rain pelts down on the body and on the crime scene.”は、殺人現場に冷たい雨が降りしきるシーンの説明。”You wasted your time by rifling through my things.” は自分の部屋を家宅捜索された女性が文句をいうシーンです。in the middle of a brawl, Rain pelts down on the body, rifling through my things. などはコロケーションも含めてそのまま覚えるように単語カードに登録します。ト書きは端的に行動をあらわす文章が多いうえ語感がいいので例文として優れていると思います。これらの文章を覚えると英会話の時に使える語彙が広がります。例えば、捜し物をしていて部屋を引っ掻き回した時に、rifle through something でもいいし、rummage through も使える。言葉のバリエーションが広がります。

新出単語をイメージでとらえる

3つ目の利点。2番目とも少し重なるのですが、ドラマの映像が頭の中に残っているうちにスクリプトを読むことで、新しく出た単語をイメージとしてとらえやすくなります。単語とイメージが結びつけば記憶に残りやすく、単語の定着率が上がりました。

例えばこのシーン。

王様の怒りに触れたマーリンが罰として、子供たちに腐った野菜やフルーツを投げつけられるシーンです。”Merlin in the stocks, pelted with rotten fruit and vegetables by children.” と説明されています。偶然にもThe Economistの記事にも”The LDP should be in the stocks, being pelted with Fukushima’s radioactive vegetables, not relishing a return to government.”、”LDPは福島の放射能で汚染された野菜を投げつけられるべきだ”とドラマと同じ表現が載っていたことがありました。現代日本では馴染みのないシーンですが、西洋では昔、罪人にpillory(さらし台)という手枷をつけて公共の場にさらし、群衆が腐った野菜や石を投げつけるという刑があったようです。例文中のstocksは足かせのような道具のことです。一度映像と結びつけて”pelt with” を覚えてしまえば、次に同じ言葉が出てきた時に記憶の引き出しから言葉を取り出しやすいです。

これは極端な例かもしれませんが、他にも相手が見ていない間にアルコールに毒を混ぜることをlace somethingと説明されていれば、lace=靴紐 という一対一対応ではない方法で単語を覚えることが出来ます。

 

人気のドラマであれば、ドラマ名とscript で検索をかければ英語ネイティブの熱心なドラマファンの方がスクリプトを上げてくれています。これをLingQにインポートし(インポート方法はコチラ)、知らない単語を登録、フラッシュカードで繰り返し復習する、という流れです。手段が面倒になると長続きしませんので、音声はアップロードせず文章だけを登録しています。45分のドラマだと、スクリプトの語数はだいたい5000語、多い時は8000語ほどあり読み応えもあります。楽しむためのドラマでももちろんいいのですが、スクリプトを読むことで新たな発見がたくさん見つかります。ぜひ試してみてください。

 

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【問題集レビュー】 英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング

大人が使える大学受験問題集シリーズ。今回は、「英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング」をご紹介したいと思います。
皆さんは、「パラグラフ・リーディング」という言葉を聞いたことがありますか?
私自身は、講師時代にその存在を初めて知りました。長文読解がすごく苦手だった生徒さんがパラグラフ・リーディングを学んで劇的に力が伸びたのを目の当たりにし、その手法にものすごく興味を持ちました。
そんな魔法のような読み方がある?
そう思われる方は是非この2冊を手にとってご覧ください。

なぼむしの設定:レベル4~5 文法を一通り復習し終えてから。「ゆっくり調べながら読めば、長文も訳せる」ようになってから。)


英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング―高校中級用 (発展30日完成 (14)) (定価 429円+税)

英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング 高校上級用 (発展30日完成シリーズ 25) (定価 429円+税)

パラグラフ・リーディングとは

パラグラフ・リーディングとは、この2冊の編者・野村武士さんが冒頭で書かれている言葉を引用すると、

皆さんは、長文に接したとき、大切な文とあまり大切ではない文を区別しながら読んでいますか? この2種類の文を峻別しつつ、全体の論旨を大きく把握することがパラグラフ・リーディングなのです。

とのこと。

その目的は、

筆者が(1)「何について」(話題)、(2)「何を根拠にして」(論拠)、(3)「何を言いたいのか」(結論)を読み取ること

です。

本の中で、具体的には、

”パラグラフには「何について」書かれているのかを示す主題文が必ず一つ含まれていて最初・または最後の一文に来ることが多い。

このような、どこに大事な文が現れるかについてのヒントや

”主題文がどこにあるかを見つけるのに役立ち、また文がどのように展開されていくかを示してくれるディスコースマーカー(道しるべ語)について”

などが具体的に紹介されています。
どれも、次に長文を読むときに、すぐに活かせるルールばかりです。

パラグラフ・リーディングの目的

一文一文をゆっくり見れば、訳すことはできるし、意味はとれる。
でも、問題形式になっていて時間制限があったりすると、途端に正解できなくなる。

こんな方にこそ、取り組んでいただきたいのがパラグラフ・リーディングです。

パラグラフ・リーディングは、すばやく長文を読むための便利なツールのようなものですが、それは「いい加減に読み飛ばす」というのとは違います。

自分の得たい情報を素早く得る。
その目的をかなえる手段として、ぜひ利用してみてください。

おまけ ~不満を言わずに行きましょう~

この「パラグラフ・リーディング」。大学受験予備校では教えられることが多いですが、高校ではそうではないようです。
実際、私自身も講師時代にその存在を知り、最近になって勉強し直しているところです。

こんな便利なことなのに、環境によっては学ぶことができない。最初は、「そんなの習ってないよ」と不平・不満を言いたい気持ちがわきあがってきました。
けれど、よく考えれば、自分で勉強することができるんですよね。(しかも、今回ご紹介した本ならば2冊買っても1000円でお釣りが来ます)

この記事を読んでくださった皆さんの中で、パラグラフ・リーディングについて知らなかった人が、その存在を知り、「それならば自分もやってみようかな」と思う。
そんなきっかけになれたら嬉しいと思います。

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The Economistを無料で楽しむ

現在、ネット上では、数え切れないほどの英字メディアに無料で触れることができます。
今日は、その中から、The Economistを無料で楽しむ方法について書きたいと思います。

ただ読むだけではなく、「最新の」記事を読む方法、日常生活の中に英字新聞を読む時間を組み込むアイデアをご紹介したいと思います。

それでは早速ご覧ください。

(さらに…)

ESL向けスクリプト付オーディオブックサイト紹介

本日はESL向けの無料でオーディオブック等をスクリプト付きで楽しめるサイトをご紹介します。

ESL BITS

素材は様々で、オーディオブックやラジオドラマ、歌などもあります。

レベルも分けられているので、聞き比べてみてご自身のレベルに合ったものを選んでいただけます。Yukoさんの前回の記事にもあったように、易しいものをしっかり聞き取ることから始めてください。

まずレベルを選びます。

過去のものも一覧で見ることができるので興味のある作品を選んでみましょう。

作品を選ぶとチャプターを選ぶ画面になるので、ここでチャプターを選んでください。
このように分けてあると、一日の学習メニューとしても取り入れやすいですね。

チャプターを選ぶとヘッダー部分に音声を再生する所がありますので、普通のスピードで聞き取れない場合はまずゆっくりの音声から始めてみることもできます。

一度聞くだけではしっかり理解出来ないという場合は表示されているスクリプトを読みながら、英語の音と文章をリンクさせながらしっかりと聞き込んでいってください。

スクリプトがきちんと付いているので、多読の素材としても使えます。
音声のところで再生時間を確認しておくと、どれくらいのスピードで読めばいいのかという目安にもなります。

素材を持ち歩いてどこでも学習ができるというサイトではありませんが、一日何分間は机の前に向かってしっかり学習しようというきっかけになればいいかと思います。

リーディング学習法 番外編 興味のある記事でとにかく継続

リーディング学習法を数回に渡ってご紹介してきましたが、今回はちょっと番外編です。

リーディングを習慣化していこうとしている時に、「今日はちょっと疲れているからあまり集中できそうにないなあ…。」と思う日があるかもしれません。
つい、今日はやめておこうと思ってしまいがちですが、習慣になりかけているものを一度やめてしまうとなかなか修正できません。

興味を持っていることに関する記事を読む

そういう時は無理に堅い記事を読むのではなく、趣味や仕事などに関連しているような自分が興味を持っていることに関する記事を読んでみましょう。そのような記事を読むということは以前の記事にも書きましたが、背景知識があるため

例えば、私の場合は半分仕事半分趣味のような形でデザインをしたり動画を作ったりなどしているので、ソフトの使い方やデザイナーの方のブログを読んだりしています。

Photoshopなどを使った効果的なデザインのやり方などを紹介する記事は日本語でもあるのですが、圧倒的に英語記事が多いです。
使い方を調べるのですから、書いてあることを正確に読み取る必要があるので自然と集中することができます。普段行っている操作が英語で書いてあったりするので、「英語で説明する時はこういう表現を使えばいいのか!」というような発見もあり、発信のための表現も覚えられたりします。

最近ではチュートリアル動画がYoutubeやビデオPodcastなどでも多く見つけることができるため、リスニング素材としても利用できますね。

このようなソフトの操作だけではなく、ガーデニングやインテリアの工夫、お料理などといったHow toものはたくさんありますし、旅行してみたい土地の情報を徹底的に調べまくるということも面白いですね。

まとめ

英語の勉強とは堅い記事ばかりをひたすら読むことだと思い込むのではなく、このようにして「英語で書かれた情報を楽しむ」という英語学習をしている醍醐味も味わいながら、自分が欲しい情報を英語で効率よく収集していく方法も身に付けていきましょう。
挫折してしまいそうになった時は、このような方法でも良いので毎日ある程度の量の英文を読むという習慣を継続していってください!

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