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Archive of ‘精読’ category

Evernoteで英語記事管理

英語ライティング、スピーキングの際、ネタがない!と困ることはありませんか?”こないだどこかで読んだばっかりだったのにどこで見たのか忘れた!”ということも度々あるのではないでしょうか? そんな時に活躍するのがEvernoteです。

 

元々は英検1級受験の際、ライティング・スピーキングのネタ集めのために英語記事集めを始めたのですが、従来のスクラップ法では切り貼りして時系列・分野別に並べるのが面倒だったり、記事数が増えてくると目的のものがすぐに探し出せない、などの問題点がありました。Web上には無数の無料記事がありますし、定期購読しているThe EconomistもWeb上で読めます。それならボタン一つで記事を取り込めるEvernoteを使ったほうが、Web上で読んだものを簡単に全部放りこんでおける、と思ったわけです。

 

Evernoteに英語関係のノートを順序よくまとめるために通し番号をつけました。ここにあるノートの分類は大まかなもので、タグで細かな分野に分けています。

 

Safariの場合は、ゾウさんマークを押すとEvernoteに取り込まれます。

 

The Economistと雑誌名をつけたノートブックに集めておきます。

 

ノートに取り込んだあと、分野ごとのタグをつけておくのがミソです。私はJapan, Economics, Politics, Health, Aging, Women, Environment 等々のタグをつけています。一つの記事にいくつかのタグをつけることが出来るので、従来のスクラップブックのように、どの項目にいれようか悩むことがなくなりました。

 

Evernoteスクラップブックの便利な点は、検索ができることです。タグや記事中の言葉を検索することで、目的の記事や関連記事を呼び出すことが出来ます。

 

また、記事を読んだあとに簡単にまとめて記事の冒頭に日本語の要約を書いておきます。記事を読んだ時は分かったような気がしますが、いざ要約を書いてみると意外にわかっていないものです。ポイントを押さえて簡潔にまとめる練習になりますし、あとでライティングのネタを探すときに要約があると便利です。

 

Evernoteなら今後いくら記事が増えてもかさばることはありませんし、何か頭の中に1単語でもキーワードが残れば検索して探すことが出来ます。今後、ある分野の体系的な知識を得たい、という時にタグで記事を集めてその分野の流れをみることで、簡単に情報集めが出来ると思います。

 

【精読シリーズ・第4回】精読実況中継

精読シリーズ第4回。今回は、実際の英字新聞の記事に出てきた文を使って、私の精読の様子を実況中継したいと思います。

第2回で書かせていただいた「読む上で最も重要な作業」=「述語動詞を見つける」を、実際にどのように行っているか御覧下さい。

また、第3回の「精読をする上で優先的に取り組みたい文法事項」が重要な役割を果たしているということもご確認ください。

精読実況中継

Some measures, like the home care allowance Sweden and Norway pay stay-at-home parents who opt out of the day care system, have often only reinforced the stigma attached to housewives: concerns that this allowance, popular with working-class and immigrant families, hampers social mobility by keeping children of poor and foreign backgrounds out of socializing day care have made it controversial.

出典:BENNHOLD,KATRIN.  “The Stigma of Being a Housewife.” The New York Times 21 July 2010

まず、私が精読をするにあたって、書きこんだノートをご覧ください。(別窓で開きます。)
精読実況中継.pdf

ノートに出てきている、★数字部分は、自分がキーポイントになると思った点です。以下、具体的にどのようなことを思いついているか、実況したいと思います。(ノートの中身と照らし合わせながらご覧ください)

1. 本来、主語が終わったらすぐに動詞が来るべきところ、コンマがある。

「ん?同格のコンマか??」

2. like +名詞で 「~のように」となるが、名詞の後ろにまた名詞が来ている。

省略された関係詞を見つける。
「お! The boy I met で ’私が会った男の子’と訳すのと一緒。」

3. 関係詞。

「関係詞は基本、直前の語を修飾するから、parentsの説明か」

4. コンマ部分終了。やはりこれは同格のコンマ。

「主語の補足説明が終わったということは・・・次あたり・・・?」

来た!述語動詞!!!

5. reinforce の後ろは目的語’the stigma’ で終わるはず。なぜこんなところに過去形、もしくは過去分詞が・・・?

「過去分詞で、直前の名詞を修飾だ!!!」

6. :(コロン)は、後ろに補足説明の文を持ってくる。コロンの後、また新しい文が始まる。

7. 名詞の後ろにthatと来ている。

「I heard the news that the president visited London. あ!この例文に出てくる、同格のthat. ’(that以下)という(thatの前の名詞)’、と訳すやつだ!このthat以下は完全な文になっているぞ」

8. 「あ、また同格のコンマ?」→終わりのコンマを見て、その後ろに動詞が来ていたので、予測正解。

9. hamperは動詞だけれど、thatの中身だから、まだ述語動詞ではないぞ。that節の終わりはどこだ?

10. あ!by + 動名詞。「~することによって」だ。

11. keep ~ out of … : ~を…から遠ざけておく (「こんな言い方もあるんだ・・・」)

やっと動詞来た!!

いかがでしたでしょうか?述語動詞は、コロンの前の文章ではhave reinforced, 後ろの文章ではhave madeでした。

参考に、私の訳を載せておきます。(この訳は、どの語句がどの語句にかかっているかなど文法事項を理解しやすいよう意識して書いた文ですので、日本語としてはかなりぎこちない文になっているかと思います。趣旨をご理解下さい。)

スウェーデンやノルウェイが、一時保育を利用しない専業主婦(主夫)のいる家庭に支払っている在宅保育手当のようないくつかの方策は、しばしば専業主婦に着せられた不名誉をより強固なものにするだけである。

この手当は、労働者階級や移民の家庭によく利用されるものであり、貧しい家庭や移民の子供たちを一時保育などの社会制度の外に置くことにより、社会的流動性を阻害するという懸念が、この手当の存在を議論を呼ぶようなものにしている。(補足:「社会的流動性を阻害する」=貧しい家庭で育った子供は、大人になっても貧しいままである、ということ。スウェーデンでは幼児保育はとても大切なものと考えられている。)

おわりに

いかがでしたでしょうか?

この文章は、自分の主観的な判断だと、英検1級レベルに相当します。(扱われている内容も、英検で扱われそうな社会問題ジャンルです)

私自身、このような文章がいきなり読めるようになったわけではありません。自分の記憶を振り返ってみると、大学入学当時(英検2級)では、雑誌TIMEなどをはじめとする英字記事には全く歯が立ちませんでした。

それ以降、自分のレベルにあった記事(職業柄、大学受験の長文を山ほど読みました)を精読することで、徐々にこのような難しいものを読む力が付いてきました。

皆さんにも、ぜひこの作業を繰り返し、精読の力をつけていただきたいと思います。

【精読シリーズ・第3回】優先的に取り組みたい文法事項

前回の記事では、精読の際にもっとも気にしてほしい文法事項ということで、「述語動詞を探す」と書きました。今回、それの補足ということで、述語動詞を見分けるために役立つ文法事項、さらに文の中で重要な役割を果たす文法事項について述べたいと思います。

ここに挙げられた中で、ちょっと自信がないな・・・と思うものは、文法書を確認することをお勧めします。

「理解する」英文法・「覚える」英文法

具体的な文法事項の紹介に入る前に、少しお話したいことがあります。

もしお手元に文法の問題集や参考書があれば、手にとってご確認ください。きっと、20章前後の項目に分かれていて、見るだけでため息が出ますよね。もし、それらを同じテンション、同じだけの勢いで身につけていこうと思ったら、それは本当に大変なことです。

実は、文法にも2種類あります。

しっかりと考え方・概念を身につけていかなければいけない「理解する」英文法、これはこういういい方をするのだと(ある程度割り切って)暗記する「覚える」英文法

動詞周りの文法事項には、圧倒的に理解すべき内容が多く、それは文法書を読むだけではなかなか体得することができません。実際の文章で使われているのを見ながら、こういう言い方をするのだな・・・と確認していくことが必要です。

それに対し、動詞にかかわらない文法事項(たとえば冠詞、名詞など)は、こういう言い方をするのだと割り切って覚えていくほうが効率がいいです。(もちろん丸暗記を推奨しているわけではありません。1つ1つを脈略なく覚えていくのではなく、同じ使い方をするものをまとめて覚えるなど、工夫すべき部分でもあります。それはまた別の機会でお話ししたいと思います)

「理解すべき」動詞周りの文法事項

今、手元にある文法書総合英語Forestの目次を見ながら、優先すべき動詞周りの文法事項を抜き出してみます。

・文型

「述語動詞を見つける」の作業をするにあたって、かならず理解しておきたい概念です。

・時制、態、助動詞

「どういう場合にどの形・どの助動詞をつかうか」という考え方を理解すべき項目なのですが、説明を読んで理解するのは難しい部分でもあります。最初は割り切って覚えたうえで、実際の文の中で体得していくのも一つの手です。

・不定詞、分詞、動名詞

この3つは準動詞とよばれるもので、一見述語動詞と見誤りやすい項目です。文型と並んでこの3つはしっかりと押さえておくべきです。

そのほかに気をつけたい文法事項

動詞周り以外で、気をつけていただきたい項目がいくつかあります。

一つは、つなげる機能を持つ語句(それが含まれる文法項目)です。本来、主語、動詞プラスいくつかの要素で終わるべき文が、果てしなく長く続いていることがあります。そこでは、必ずつなげる機能をもった語句が用いられ、文章が続いているのです。以下にそういう機能を持つ語句を挙げます。(カッコ内は、それが出てくる文法項目)。

・分詞構文 (分詞)

・接続詞 (接続詞)

if, though, becauseなどと、and, butは違う使い方をするという考え方を理解すれば、あとは「覚える」ほうの文法事項です。

・関係代名詞の非制限用法 (関係詞)

,whichなどで、補足説明をつなげていきます。

二つ目に、同じく文を長くする原因である以下の項目も気をつけたいです。

・that節や疑問詞節 (句と節)

thatで始まる固まり、疑問詞で始まる固まりを見つけたら、その固まりがどこまで続くのか気をつけて見るようにしています。

まとめ

「述語動詞を見つける」作業のために、動詞周りの文法事項を優先的に押さえておきたい。動詞周りは、考え方を理解すべき項目が多いため、文法書だけで一気に理解しようとせず、精読で実際に使われている場面を見て、理解していきたい。

また、文をつなげる役割を持つ語句も、意識しながら読んでいきたい項目である。

これから精読をする際には、以上に述べた文法項目を意識しながら読んでください。目に見えて、文の理解度が高まってくるはずです。また、上記の文法事項に不安がある場合には、一度文法書・問題集などで軽く(全部をそれらで覚えないように、という意味の「軽く」です)確認することをお勧めします。

次回、精読シリーズでは、これらの文法事項を気にとめながら、私がどのように精読しているか、実際の記事を使って紹介したいと思います。

【精読シリーズ・第2回】英文が読めるようになる魔法の文法事項


今日は、精読に関する記事の2回目。(第一回・なぜ「精読」か?はこちらです)

精読をする際に、もっとも力を入れて確認したい文法事項を紹介したいと思います。

辞書だけでは問題解決しない

分からない一文に出会ったとき。まずは、単語の意味を確認されると思います。それで文の意味が理解できれば一件落着なのですが、単語の意味がわかっても文の意味がしっくりこないときがありませんか?

学生の定期テストではないのだから、「正確な和訳ができる」というところまでは求めません。ただ、文の意味がぼんやりしていて、なんとなくしかわかっていない・・・そんな状態があるのではないでしょうか。

もちろん、その前後の文章で意味を想像し、足りない情報を補う力をつけることも大切です。試験では、その文章にさける時間も限られています。また試験うんぬんを抜きにしても、いつまでもつまずいた一文にじっくり時間をとって読むというスタイルを続けていくのは現実的ではありません。

前回の繰り返しになりますが、精読(=文法事項を確認して読む作業)は、いずれスラスラ読めるようになるための作業です。そのために、「え、こんな作業を?」とギョッとされるような(一見、文法偏重な)ことを書きますが、「次にもっと難解な文章を読めるようになるため」のステップとして、ご理解いただければと思います。

魔法の文法事項 ~これさえ分かれば文意が取れる~

いささかセンセーショナルな書き方になりますが、文を読むときにもっとも気にしてほしい文法事項は一つです。

それは・・・動詞(述語動詞)を探すことです。

どんな短くて簡単な一文であれ、英字新聞記事に出てくるような数行に渡る長い一文であれ、文の中には、主語に対応する述語動詞が含まれています。文が長くなればなるほど、動詞を見つける作業は難しくなります。そして、文の述語動詞がわからないということは、そのまま「文の構造が分からない」、「文の意味が取れない」に直結します。

いくつか実際の英文を挙げてみます。

1. I know him.

2. I understood what she said.

3. What she said at that party is true.

4. What she said at the party surprised all the guests.

5. What she told us about her new job made me feel very envious.

すべての文の述語動詞が分かりましたか?

(答:1. know  2. understood  3. is  4. surprised  5. made )

【ミニ解説】

1は主語・動詞・目的語が一語ずつのシンプルな文でした。

2になると動詞が二つありますが、目的語のかたまりのほうが長いので、3と比べて理解しやすいです。

4は、3からの流れでwhatの節が主語になると念頭に入れていれば解きやすいです。surpriseを動詞として使う場面に出会っていない(be surprisedのほうしか見ていない)と解きにくいかもしれません。

5は、あやしいものが3つ出てきます。makeを使役動詞として使う時のルールを理解している必要があります。

いかがでしたか?全問正解できたでしょうか。5でもかなり長い印象を受けますが、英字新聞などの文章の中では、主語・目的語部分が数行に渡ることもザラで、構造を見誤ると、意味がとれないことが多々あります。

この述語動詞を見つける作業を、(今回のような)単独の文で行うのでなく、実際の文章の中で行うことが大切です。

まとめ

精読をする際には、その文の(述語)動詞が何なのか、必ずさがして読む。述語動詞を見つけることで文の構造がわかり、文の意味が理解できるのである。

次回も引き続き、文を読むために役立つ文法事項を紹介したいと思います。

【精読シリーズ・第1回】なぜ「精読」か?

皆さんは、学生時代にどのような英語の授業を受けられましたか?

呼び名や形態に多少の差はあるかもしれませんが、英文読解(和訳と単語・文法事項の確認。多読との区別をはっきりさせるために以下精読と呼びます)の授業を受けられたことと思います。

大人になってから、英語学習をやりなおそうと思った時、あれと同じことをしようと思われる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

手間がかかる割に得るものが少なそう・・・そう思って避けてしまうパターンが多いのではないでしょうか。

実は私、このやり方に大賛成なの です。

精読の目的

以前、yukoさんが記事で触れていた通り、”精読の目的は文法の理解、新出語彙の獲得”にあります。

私は、その2つの中でも「文法事項の確認」に重きを置くべきだと考えます。語彙の獲得も重要ですが、あまりに自分のレベルに合わない単語ばかりが出てくる文章だと、文法の構造を理解することにも支障をきたします。文法事項の確認をメインとするならば、新出語句が多すぎるものは避けたほうがよいでしょう。

生きた文法に出会う意義

「文法を学びたいならば、文法書や問題集をやればいいのでは?そのほうがTOEICのスコアアップなどに即効性があるし。」

確かにそうなんです。それをなぜわざわざ精読でやるのか。

文法書の中にも英語の例文は出てきます。説明とともに、こういうふうに使うんだな・・・と理解したとします。ではその後、実際の文章(教科書・小説・新聞記事などあらゆる文章)の中で、その項目に出会ったときに、「あ!これは分詞構文の付帯状況だな」と気付けるでしょうか?

私は、この気付けるかどうかが最も大事だと考えます。気付ける=どう訳せばいいかがわかる=その文が理解できたとなるからです。最初から「これは不定詞の形容詞的用法です」と書かれた英文をいくら見ていても、その気付く力はなかなかついて行きません。

そして、文章の中で「意味がとれない」、「わからない文法事項」の文と出会うことが、これを理解しなくてはいけないのだという強烈なモチベーションになります。そこで文法書を開き、重点的にその項目を学ぶことで、能動的にその項目を理解することができます。そして、次に自分が別の文章でその項目に出会ったときに気付くことができるようになるのです。

なお、精読の行い方・その意義については、レベルにより違いがあります。文章を読むのに支障がある最低限の文法(また別の機会に述べます)を理解していない場合は、まずその文法チェックから行う必要があります。

また、最終的には、文法のことなど意識しない(「気づいている」状態を通り越して、当たり前のこととして理解できる)状態を目指すべきだと考えます。文章を読むことの究極の目的は、書いてあること内容を理解することであり、その状態を目指すためのトレーニング方法の一つとして精読を取り入れてほしいと思います。

まとめ

精読の目的は、文章の中で生きた文法に出会うこと。

「ハッ!あの文法事項だ!!」と気付けて初めて、その文法事項を理解したことになる。

最終目的は文法事項に気付くことではなく、文法事項など意識しなくてもスムーズに文章理解ができるようにするために精読を行うのである。

次回以降、精読のやり方、素材の選び方など書いていきたいと思います。

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