Archive of ‘多読’ category

洋書の語数調べに利用できるサイト

洋書多読で読んだ語数を数えるかどうかは必須ではなく、オプションなのですが、徐々に数字が増えてくるのを見るのは励みになります。また、他の洋書多読者が何万語でどのような本を読んでいるかを参考にしたり、1000万語読んだ人の体験談を読んで、自分がその段階に到達した時点での英語力を妄想するなど、多読を続けるモチベーションにもなります。

 

英語学習者に人気の本であれば、SSS書評検索システムで調べることが出来るのですが、語彙制限本を卒業して自分の好みで洋書を選べるようになってくると、SSSに掲載されていない本の割合も多くなってきます。ですが、数取り器を片手にひたすらカウントしながら読む必要はありません。何万語読んだかどうかは、あくまでも目安ですので、全ての本で正確な語数が分からなくても、だいたい合っていれば十分です。

 

今回は私が語数を調べるのに利用しているサイトを紹介します。

 

 

DOGObooks

 

Dogobooks は、児童書、ヤングアダルト(YA)本の語数とレベルを掲載しています。対象となる学年も記載されているので、自分のレベルに合った本を探すのにも役立ちます。

 

DOGO

 

Reading Length

 

Reading Lengthは、あまり正確ではないようですが、調べるとだいたいどの本も語数が載っているので便利です。語数が載っているのは、ページ左側、本の表紙の下です。

Reading Length 1

 

こちらのサイトは語数カウントだけではなく、リーディングスピードを測定し、本を読み終える時間を予測する機能があります。

 

目的の本を検索すると、該当ページの右側に、その本の一部抜粋があるので、

Reading Length 2

 

抜粋文章の上にある「Time your reading」ボタンを押してから文章を読み、読み終えた時点で「Stop and Calculate」ボタンを押します。すると、1分間に何語読んだかが表示されます。その数値をページ中央にある「Enter your WPM」に入力すると、本を読み終えるまでの時間と、1ヶ月で読み終えるためには一日何分読めば良いかという数値が表示されるという仕組みです。

Reading Length 3

読書の習慣が根付いていない時期は、300ページほどの本でも読み通せるかどうか見通しが立ちにくいです。一日何分読めば1ヶ月で読み終わるという目安が分かると非常に助かります。

 

AR BookFinder

 

AR BookFinder は児童書、YA向け。語数と対象学年が記載されています。

AR BookFinder

 

 

Amazon.comのstat page

 

アメリカのAmazon.comにはかつてtext stat という項目があり、語数や難易度などを詳細に知ることが出来ました。数年前にtext statは無くなってしまったのですが、情報自体が削除されたのではなく、おもてからは見られなくなってしまったようです。

 

この隠れたtext stat を表示するには、urlに「/sitb-next/」を挿入する必要があります。

 

例えば、Amazon.comのSurely You’re Joking, Mr. Feynman!のページ。普通に検索するとtext statはありません。

text stat を表示させるには、

http://www.amazon.com/Surely-Feynman-Adventures-Curious-Character/dp/0393316041

通常のurlの末尾、dpと0393316041の間に/sitb-nextを挿入し、

以下のようなurlにします。

http://www.amazon.com/Surely-Feynman-Adventures-Curious-Character/dp/sitb-next/0393316041

 

すると、懐かしのtext stat画面が出てくるのです。

text stat

 

語数、本の難易度だけではなく、難易語の割合や文章の長さなども表示されています。これ以上詳しい本の情報ページは無いと思うのですが、なぜアマゾンさんはこの情報を非表示にしてしまったのでしょうね。

 

ただ、全ての本にtext stat があるわけではありません。text stat機能が中止された後に出版された本には「隠しtext stat」は無いようです。私が適当に調べた範囲では、マイケルコナリーのVoid Moon、ジェフリー・ディーバーのThe Twelfth Moon、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのHowl’s Moving Castleなど、2008年頃までのベストセラーにはtext stat画面があるようです。

 

探しても無いことが多く手間もかかるので、stat画面がありそうな過去のベストセラーに狙いを絞って検索してみると良いかもしれません。

 

読者が選ぶベストブック2013

 

今年も残すところ8週間となりました。本のSNS、GoodreadsではBest Books of 2013  の投票を受け付けています。

 

Goodreadsの Choice Awards は読者による投票で、ジャンル毎に今年のベストブックが決まります。メジャーな book awards で読者投票によるものはGoodreads だけだそうです。

 

3回に渡る投票で候補が絞られていきます。今年の日程は、第一次投票が11/4-11/9, 二次投票が11/11-11/16, 最終決戦が11/18-11/25となっています。各分野の大賞作品だけではなく、今年人気があった本をまとめてみることが出来ますので、本を選ぶ時の参考になるのではないでしょうか。

 

過去の結果はこちらです。

2012

2011

2010

2009

 

他にも、Amazon.com Editor による The Best Book of 2013,  New York Times Best Seller List 2013 on Amazon, AudibleのNew York Times Best Seller 2013, Barnes & NobleのBest Book 2013  などがあります。

 

私は自分が普段読まない分野の本を選ぶ時にリストを参考にしています。今年見逃してしまった本を探す時にも便利ですよ。

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

 

映画スクリプトを集めたサイト:IMSDb

いつかは字幕なしで洋画を観たい。そう思って英語学習を始められた方も多いのではないでしょうか。私も「字幕なしで洋画」は、英語学習を始めた当初からの夢であり、映画を楽しみながら英語力も身につけられたらいいな・・・と漠然と思っていました。ただ、字幕付き映画やドラマをたくさん観るだけでは思ったほど英語力は伸びませんでした。映画やドラマをある程度楽しめるようになったのは、好きなドラマや映画のスクリプトを読み、単語や言い回しを理解して繰り返し映像を観るようになってからでした。

 

IMSDbは、ネット上にある映画スクリプトを集めたサイトです。映画名+script で検索してもよいのですが、怪しげなリンク先へ飛ばされ、pdfファイルをダウンロードするのは勇気がいりますよね。その点、IMSDbはサイト内でスクリプトを閲覧出来るので気が楽です。最新の人気映画が全て揃っているわけではないものの、今年公開された Life of Pi, レ・ミゼラブル、Oblivion などが既に追加されています。

 

トップページには、最近サイトに追加されたスクリプトと、最近公開された映画のスクリプトのリストが並んでいます。

 

すべてのスクリプトをアルファベット順に並べたページはコチラです。

 

左側にサイト内を検索できるボックスがあります。試しに”star trek” と入力してみます。

 

今年公開の最新作はありませんでしたが、前作のスクリプトがありました。

 

映画のタイトルをクリックします。一番目立つ所に広告がバーンと貼ってありますが、スクリプトへのリンクは下の方にちょこっとある”Read Star Trek script’ です。

 

 

すると、ト書き付きの映画スクリプトが表示されます。100分ほどの映画でも10,000ワード以上はあり、読み応えがあります。

 

私は何度でも観たい!と思えた映画やドラマのスクリプトをLingQ にインポートし、単語やフレーズをフラッシュカードで復習しています。最初は個々の音は判別出来ないものが多かったのですが、スクリプトで確認して何と言っているか分かってから聞くと、「何でこれが聞き取れなかったんだろう」と思えるようになりました。

 

スクリプトにはト書きがついていますので、登場人物の行動の仕方を説明する際の参考にもなります。セリフ部分の拾い読みだけでなく、ト書き部分も活用すると良いと思います。

 

映画のスクリプトを利用した英語学習は、ある程度英文を読めるレベルの方にお勧めの学習法だと思います。一語一句辞書で調べなければ意味が分からない、2-3行読むのに1時間かかるレベルならば、易しい英語で書かれた簡単な英文を読むほうが力がつくのではないでしょうか。

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

 

Summer Reading Tedオススメの200冊

そろそろ2013年夏のリーディングリストが発表されていますね。TEDサイトでは、この夏オススメの本200冊が紹介されています。TEDで講演をされた方も含まれていますので、講演を聞いて、その人に興味を持ったらオススメの本を読んでみると面白いかもしれません。

 

最初に紹介されているのは、Lisa Bu: How books can open your mind。中国で生まれ、大学院で勉強するためにアメリカにやってきたLisaさんが、読書を通じて得られた素晴らしい体験についてお話されています。Comparative reading という2冊の本を対比しながら、ある事柄について考える手法が興味深いです。

 

Sarah Kayさんは、Spoken Poetryというパフォーマンスをされている詩人です。これまで詩の朗読はつまらないというイメージを抱いていましたが、彼女のパワフルなTed Talkを聞き、”自分を表現すること”への恐れ、偏見がなくなりました。全く詩に興味がなかった人をも惹きつける情熱が素晴らしいと思います。

 

その他にも俳優、女性起業家、デザイナーなどTEDに関わる計17人が本を紹介しています。素晴らしいトークをされた方が普段どのような本を読んでいるのか、影響を受けた本は何か、というのを知ることが出来る良い機会だと思います。

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

 

Amazonの英語難易度別リーディングガイドで本を選ぶ

英語を意識せずに本の内容を心から楽しむことが出来たらいいと思いませんか。そのためには自分のレベルにあった本を探すのが大事なのですが、何万冊もある本の中から自分の興味とレベルにピッタリの本を探すのは至難の業です。だからこそ、面白い洋書に出会えた時の喜びも格別なのですが、出来れば労せずして自分のレベルに合う本に出会いたいものです。すでにご存知の方も多いとは思いますが、Lexile指数を元にしたAmazonの英語難易度別リーディングガイドを紹介します。

 

Lexile指数とは、米国ノースカロライナ州の教育測定会社MetaMetrics®社が開発した、「リーディング能力」および「文章の難易度」を示す指標です。アメリカの小学1年生から高校3年生にあたる各学年と対応しています。

リーディングに適切な難易度は、自分のLexile指数のマイナス100からプラス50だそうなので、Lexile指数が1000の人なら、900から1050のものを選べば良いことになります。

 

それでは、自分のLexile指数を調べるにはどうすれば良いのでしょうか。TOEICを受けたことがある人なら、TOEICのリーディングからLexile指数を換算してくれるサイトがあります(無料です)。コチラのページの中ほどにスコア変換ツールがありますので、自分のスコアを換算してみてください。TOEICを受けたことがない方ならば、Amazonが提供するLexile指数別サンプルテキスト を利用して自分がラクに読めるレベルを探してみると良いかもしれません。

 

自分のLexile指数が分かったら、英語難易度別リーディングガイドのページに戻り、左側にある”Lexile指数から本を探す”のページをクリックします。たとえば、人気多読本のHolesはLexile指数600−695、アメリカの小学校3−6年生に分類されていますね。私も多読初期の頃にHolesを読みましたが、かなり手応えがあり、”これで小学生レベル!?”と衝撃を受けました。ただ、先ほどの学年別Lexile指数の表をみても分かるとおり、学年内でかなりのバラつきがあります。小学校4年レベルで445−810です。同じ4年生でも、自宅で全く本を読まない子と読書が習慣付いている子では、かなりの差があるからでしょう。日本人の英語学習者にしても、いくらテストの点数が良くてLexile指数が高めに推定されたとしても、英語の本を読み慣れていないために、小学生レベルの本がラクに読めないということもあり得ると思います。あまり落胆せず、少し下のレベルの本から選ぶとよいのではないでしょうか。

 

Amazon以外にも、小中学生向けの本を紹介しているサイトがありますが、その中でも特にお勧めなのが “The Stacks” です(以前の紹介記事はコチラ)。こちらで紹介されている本は現在小中学生に人気の本です。子供向けの本ながら、人気のシリーズはやはり面白いです。こちらのサイトも参考にされてみてください。

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

英語多読のススメ

今週はKindleについての記事が続いたので、流れに乗って多読で得られたメリットについて書きたいと思います。

 

以前100万語多読で感じたことでも書きましたが、多読を続けてきたことで得られた最大のメリットは、「英語を読むのに全く抵抗を感じなくなったこと」です。多読1000万語を超えた今でも、それが一番の収穫だと思っています。英文を読むのに抵抗感がなくなる、とは具体的に言うと、日本語で読める内容の本なら英語でも読めるという自信がついたことです。

 

なんだそんなことか。。とガッカリされるかもしれませんが、英文を読むのが苦痛ではなくなると、英語を読む量が格段に増えます。洋書の多読を始める前、書店で売っている問題集や単語集などで勉強をしていた頃は、英語を読む=問題集の長文を読むことでした。長文問題だと、一日何個も解けませんし、英文として一年に読む量は100ページ分にも満たなかったのではないかと思います。

多読を始めてから年々洋書の読書量が増え続け、Goodreadsのstatsによると、2012年の一年間に読んだりオーディオブックで聞いたりした本のページ数はおよそ2万ページとなりました。

多読を始めてからは、だいたい年に12000ページから15000ページは洋書を読んでいますが、多読を始める前には考えられなかった数字です。多読以外でも、雑誌類や新聞、仕事に関する教科書、論文などを英語で読みますが、カウントするのが困難であるため、これらは含まれていません。

 

洋書を読むことに魅力を感じない、必要性を感じないからという理由で、洋書多読を敬遠されている方もいらっしゃるのではないかと思います。多読のメリットは、洋書を読めることになるというだけではありません。前述しましたように、抵抗なく英文が読めるようになると、本だけではなく、英語雑誌や新聞、仕事の参考資料なども英語で読めるようになり、英語のインプット量を格段に増やす事ができます。英語で話したり書いたりする可能性のある内容は、日本語で情報収集してから英語に直すより、最初から英語で情報収集するほうが時間が短縮出来ると思います。

 

英語学習には質も量も大事だと思いますが、自分の場合は英語多読で量をこなすことで、語彙力やライティングの問題点を自覚することができ、その問題点をじっくり勉強するという流れが出来ました。年間100ページ未満の読書量の時代と現在を比べると、読解力も向上したと思います。

 

多読は簡単な絵本や語彙制限本から始めるため、それが一体何になるんだ、今成果を得たいんだ!と思われている方も多いのではないかと思います。最初は小さな一歩でも、多読が導いてくれる可能性は無限にあります。易しい内容の文章でも、量をこなしていくうちに、どれだけのことが出来るようになるのか。たくさんの人に実感してほしいです。

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ

にほんブログ村

 

読者が選ぶベストブック2012

早いもので今年もあと8週間程になりましたね。本のSNS、Goodreadsでは「Choice Awards 2012」の投票が行われています。

 

Goodreadsの「Choice Awards 2012」は読者による投票で、ジャンル毎に今年のベストブックが決まります。メジャーな book awards で読者投票によるものはGoodreads だけだそうです。

3回に渡る投票で候補が絞られていきます。10月30日〜11月10日までの第一ラウンドでは、各ジャンル15冊ずつノミネート作品がリストアップされています。11月12日〜11月17日にセミファイナル、11月19日〜27日がファイナルで、徐々に候補作品が絞られていきます。今年の話題本たちをチェックしてみてください。

ジャンルは、

Fiction

Mystery & Thriller

Historical Fiction

Fantasy

Paranormal Fantasy

Science Fiction

Romance

Horror

Memoir & Autography

History & Biography

Nonfiction

Food & Cookbooks

Humor

Graphic Novels & Comics

Poetry

Goodreads Author

Young Adult Fiction

Young Adult Fantasy & Science Fiction

Middle Grade & Children’s 

Picture Books

 

受賞作品は12月4日に発表されます。Goodreadsに登録すれば誰でも投票出来ます。SNSの利用は無料です。

 

過去の受賞作品リストはこちら。

2011

2010

2009

 

洋書選びの参考になるのではないでしょうか。

 

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

 

 

【中学英語レベルからやり直す】Web上で読める易しい読み物6選

 

前回の記事で、中学校で学習する英単語は、1200語程度と紹介しました。知っている単語が1200語程度では、英語圏で放送されている普通のニュースや新聞記事を完全に理解するのは難しいと思いますが、それでも読まなくてはなかなか単語レベルは上がりません。今回は、基本語彙を押さえていれば読むことが出来るWeb上のサイトを紹介したいと思います。

 

1. News in Levels

1000語、3000語、5000語の3つの語彙レベル別に同じニュース素材を読むことが出来るサイトです。レベル3(5000語)は、実際にテレビで放映されたニュースを取り扱っていますので、レベル3を読んで分からなかったらレベル2(3000語)→レベル1(1000語)とレベルを落として同じニュース記事を読むといいと思います。This strong woman likes sumo level1  を見てみると、確かに中学校の教科書に出てきそうな文章で、女性力士のことが紹介されています。記事の最後に、レベル2,レベル3へのリンクが貼られているので、合わせて読んでみてください。1000語と一般ニュースの5000語を比べてみると、中学英語レベルの1000語でも、記事のエッセンスは伝えられていることが分かると思います。残念ながら、レベル1と2の音声はアクセントが強く、参考にはなりませんが、レベル1-3を読み比べることで、内容の理解を深めたり、自分が平易な言葉でライティングをする時の参考になりそうです。

 

2. Children’s Storybooks 

無料で読める絵本が掲載されているサイトです。冊数は多くありませんが、実際に絵本を買うとなると、ページ数が少ないうえに高価ですので、オンラインで読める簡単な絵本の存在はありがたいです。

 

3. Child Bible Story Online

絵本風の子供用バイブルです。バイブルを全部読む根性はないけれども、文化をより良く理解するために基礎的なキリスト教の知識が欲しい、という時に便利です。

 

4. Time for Kids

英語ネイティブの小学生向けサイトです。中学英語レベルはちょっと超えていると思いますが、話題のニュースが分かりやすい言葉で書かれていますので、大人用の新聞記事よりは理解しやすいです。私はESL用の記事は面白くないので読みたくないが、本物のTIMEは読めない、という時期によくこのサイトを利用していました。

 

5. SPOTLIGHT

基本1500語が使われています。このスポットライトで読み上げスピードは90語/分ほとで、普通の会話の半分程度です。あまりにもスローなので、初めて聞かれた方はビックリするかもしれませんが、耳だけで聞き取る事ができるかどうかをチェックしてみるとよいと思います。

 

6. VOA Special English

基本の1500語程度が使われていますが、読み上げスピードは通常の2/3 程度と、Spotlightよりは少し早めです。スクリプトと音声がセットで手に入りますので、初級用のリスニング素材としても使えます。

 

 

まとめ

文法が完璧になるまで問題集を繰り返したり、ボキャビル本だけで語彙を増やすより、同時に易しい読み物で読むことに慣れる事が大事だと思います。紹介したもの以外にも、Web上には数多くの読み物がありますので、ストレスなく読めて自分が面白いと思えるものを探してどんどん読んでみてくださいね。

 

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

 

100万語多読で感じたこと

SSS方式の多読では、まずは100万語を目指して易しい本を読むことが勧められています。なぜ100万語か、100万語読んだら何が変わるのか。私が100万語多読で感じたことについてお話したいと思います。

 

多読を始める前、100万語読んだら、ある程度の本はスラスラ読めるようになるのではないかと大きな期待を抱いていました。100万語を読み終えた時点で、”どんな本でもスラスラ読める”、というのは期待しすぎだということに気づきましたが、英文を読むことに対して全く抵抗感がなくなった事、児童書がスラスラと読めるようになった事が大きな収穫でした。多読を試みたことのない人は、”なんだ、そんなことか” と失望されるかもしれません。それでも、易しい英文をスラスラ読めること、長文を前にしてウッと詰まることがなくなったことこそが、その後のリーディングを変える大きな出来事でした。

皆さんは、英語の本や記事を読んでいて、語彙はほとんど知っているのにスラスラ読めないという経験をしたことはありませんか。また、問題集の英文を1文ずつ和訳することは出来るのに、長めの記事になると理解しながら読めないと感じることは? 私も多読を始めたころ、基本単語1200語の語彙制限本を読む事に困難を感じました。ペンギンリーダーズのレベル3は、基本単語1200語、文章の長さが1万語〜2万語です。基本単語1200語を知っていれば簡単に読めるはず。でもスラスラ読めないのです。レベル3の8000語の長さの本を読むのに、ちょっとずつ読み進めて何日かかかりました。

 

なぜ簡単な本でも読めなかったのかというと、和訳・返り読み癖が染みついていて、1単語ずつ行きつ戻りつしながら読んでいたからでした。8000語の本であれば本来なら1時間程度で読めるはずですが、和訳をしながら読むと数日かかってしまいますし、時間がかかりすぎると最初のパートで読んだことを忘れてしまい、全体的な理解度も低くなります。1文1文正確に読むことが必ずしも理解度を上げるとは限らないと知ることが出来た事も多読の成果でした。

 

簡単な本でも1冊スラスラと読み進めることは難しいと知った後は、返り読みをしない読み方を心がけました。そうはいっても長年の癖で、主語→目的語→動詞と目が勝手に行ったり来たりしてしまいます。その癖を治すために、指や定規を使って読んだ部分を隠し、左→右の一方通行でしか読まないようにしました。1回読んで分からなかった文章は、パーツを分解するのではなく、頭から戻って読みなおす。それでも分からなかったら、いったん段落全部を読んでみる、というふうに、返り読みをせずに全体の理解を高める工夫をしました。それでも内容が頭に入ってこない時は、レベルをぐっと落として、ネイティブの幼稚園児が読むような絵本を使いました。

 

もう一つ心がけたのは、頭の中の日本語を消し去ること。慣れないうちは、簡単めの英文を読んでいると、勝手に頭の中で英→日の単語に置き換わっていました。英文を読みつつ、頭の中で、”私は・・・行った、町に。買い物するために、翌日”などと読み上げる声が聞こえていては、テンポよく英文を読む妨げになります。”返り読みしない。訳さない” を心にとめつつ、読んだ文章をイメージでとらえるよう心がけました。この時も、レベルの低い単純な本を読むことが役に立ちました。読もうと思えば大学受験レベルの長文も読めたかもしれませんが、それでは”スラスラ読める”を体験できません。レベルの低い読み物で、日本語を介さずにスラスラ読めた、という体験をすることが大事なのではないかと思います。

 

100万語多読を終えて感じたことは、”これで多読をする下地が整った”ということでした。100万語多読で読書習慣が身につき、現在1000万語近くまで継続して多読を続けています。返り読みや和訳をせず、スラスラと読む練習をする習慣を得られたことで、その後徐々にレベルを上げ、日本語で読める内容のレベルであれば英語でも読めるという自信もつきました。

 

多読は時間と手間がかかって取り組みにくい。それよりも問題集を解いて効率的に英語試験の点数を上げたい、と思われるかもしれません。ただ、私はもし自分が問題集や試験勉強を中心に英語を勉強していたら、現在のように本や記事を読めるようになったとは思えません。多読を始めたら多読しかしてはいけないという訳ではありませんので、現在の英語学習メニューに加えてみるとよいと思います。継続は力なり、を実感することが出来ます。

 

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ
にほんブログ村

海外視点で知る日本近代史

以前に英語でアメリカの歴史を知ろうという記事を書きましたが、今回は日本の近代史について触れてみようと思います。

近代史については学生時代には駆け足でサラッと過ぎていった記憶しかないので、ちょっと読んでみようかな…程度の気持ちで読み始めましたがすっかりハマってしまいました。
古代史ははっきりと分かっていないことも多く、それが想像力をかき立てられて面白かったりするのですが、現実的な戦略、外国との駆け引きをまざまざと感じる近代史が最近とても面白く感じています。

日本の戦後


Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II

まずきっかけになったのがピューリッツァー賞も受賞しているアメリカ人歴史学者John W. Dower氏のEmbracing Defeatです。

第二次大戦後の日本について書かれているのですが、非常に客観的に書かれています。
日本人によって書かれたものは、どうしても主観的になり、著者の歴史観などが少なからず入ってしまっているものもあります。本書で触れられている天皇制についても避けられたりする傾向もあるかもしれません。
戦後の悲惨な状況も淡々と客観的に述べられているので、心が痛む事実ではありますが、客観的に事実として受け止めやすいかと思います。

英語についてはやや難解に感じられるかもしれませんが、単語などは徐々に慣れてきますし、書かれている内容は日本についてなので、背景知識で補える部分もあります。私はオーディオブックで聴いたので書籍の方は見ていませんが、もしかしたら写真や図表なども付いていて書籍の方が分かりやすいかもしれません。

100年間での発展をコンパクトに


Inventing Japan: 1853-1964 (Modern Library Chronicles)

もう少し広い範囲で簡潔に書かれているのが、オランダ人ジャーナリストであるIan Buruma氏の Inventing Japan: 1853-1964です。

黒船来航時から1960年代まで書かれています。
読みやすい英語で、100年ほどの期間ということもありボリュームも少なくテンポ良く読めます。100年でここまで変わったのか!と今更ですが驚いてしまいました。
江戸時代の数学者である本田利明が日本のベンジャミン・フランクリンと呼ばれていたとは知りませんでした。

もう少し詳しく知りたくなったら


A Modern History of Japan: From Tokugawa Times to the Present

もう少し詳しく読んでみたいと思い、次に選んだものが A Modern History of Japanです。
こちらはハーバード大学の歴史学の教授であるAndrew Gordon氏の著作です。
江戸時代から2000年あたりまでについて触れられています。少々ボリュームがありますが、写真や図表もあり分かりやすいです。労働者のような一般の人々にもスポットを当てていた点も興味深かったです。
Kindle版がないのが残念。(ちょっと大判だったのでバッグに入れての持ち運びは厳しいかもしれないです。)

まとめ

このように改めて読んでみると日本にも素晴らしい指導者が多く存在したこと、そして日本国民の持つ大きなパワーを感じます。学生時代には日本史と世界史をなかなかリンクさせられなかったのですが、海外視点のものを読むと意外とスムーズに理解できました。
英語学習者向けに、日本の歴史を英語で学ぼうという目的の書籍も多くありますが、外国からの視点で外国人に向けて書かれたもので、受験のためのお勉強ではない自国の歴史を学んでみるとなかなか面白いです。

[ad#blogmura]

1 2 3