前回までシリーズ4回にわたり、英字新聞の読み方・選び方についてご説明させていただきました。
「レベルにあったものを選ぶのが大切」と繰り返してまいりましたが、ここでいうレベルとは英語力そのものについてだけではありません。
予備知識のない分野の記事については、いくら単語・文構造が分かっても意味をとるのが難しいということが十分に起こりえます。
今日は「予備知識をつける」ためのサイトを一つご紹介させていただきます。
国際情勢についての情報を得られるサイト
今回ご紹介するのは、外務省のページ「わかる!国際情勢」です。
たまたま私自身、国連英検の対策の一環として、スリランカ内戦のことを調べようとした時に見つけたページだったのですが、内戦の背景について歴史からしっかりと書かれていたこと、日本の対応など詳細に書かれていたことに感銘を受けました。
更新頻度は不定期のようですが、1回1回の情報がとても濃いので読みごたえがあります。
(この記事を書いている2013年3月8日現在、97回分あります。)
また、上述のように一つの事象について背景や歴史などから丁寧に触れられていて、更新年度が古いものでも充分に勉強に値する内容になっています。
ぜひ一記事一記事、じっくりと読み進めることをお勧めします。
国連英検対策に特にお勧め
このサイトはもちろん「国際情勢を勉強したい」全ての皆さんにお勧めできるサイトなのですが、特に国連英検の受験を考えていらっしゃる方には必ず見ていただきたい内容となっています。
その理由は、各事象に対して「日本がどのように対応しているか」書かれているからです。
以下のページをご覧ください。
国連英検とは (国連英検公式ホームページ)
A級の英作文の出題テーマをご覧いただくと、全て「日本がどう対応すべきか」「日本に何ができるか」という内容になっているのがお分かり頂けると思います。
もちろんエッセイでは自分の意見を書けばよいわけですから、何もこの内容を丸暗記すべきだと言っているわけではありません。
ですが、「日本は実際にこのようなことを行っている」と書ければ、内容にさらに説得力が増しますし、背景・歴史などの深い知識を身につけておくことは、2次試験の面接などにも活きてくることと思います。
まとめ
背景知識を得ておくことで、関連の英字記事が一段と読みやすくなります。
このようなサイトを積極的に利用し、ぜひ多くの方に英字記事を読む面白さを知っていただけると嬉しいです。
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