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お勧め文法書 その2

文法書シリーズ2回目はエミコフが担当します。

私は小学校高学年の時に英語教室に通い始め、持ち前のいい加減な性格もあって「これはこういうもんだ。」とあまり文法を気にしていませんでした。高校生になると同じ教室の授業が受験を意識した週1文法、週1英文読解という構成になりました。そこで文法をきちんと勉強したつもりになっていたので、4年前に英語の勉強を再開した時はそれほど危機感も抱いていませんでした。準1級合格後に「わかってるつもり」の文法では1級はヤバいかもしれない…と急に不安になりロイヤル英文法とその問題集を購入しました。

そして挫折。

Yukoさんが前回記事でオススメしてくれていたEnglish Grammar in Use も購入。

そして挫折。

原因を考えてみると、まさにYukoさんが記事中で指摘されているように「あまりに丁寧にやりすぎた」からです。
出てきたことを全て文法書で調べ直す。例文をノートに写す。単元ごとに要点をまとめる…などと、ただでさえちょっとつまらなく思える文法学習をさらに苦行のようにしていました。時間を使って一生懸命学習ではなく作業をしていたのでした。

失敗を繰り返さないために考えたことは、「自分の目標」「自分の性格」です。
目標である「スピーチ、ライティングの際の致命的な文法ミスを無くしたい。」を達成するために、小難しいことをせずに一通りの基本を復習する必要があると考えました。
次に、人に英語を教える時にきちんと文法の説明ができるようになりたかったので、用語を覚えるためにも日本語の文法書を使うことにしました。
そして自身の「飽きっぽい」「面倒臭がり」「調子に乗りやすい」という性格から、挫折しないためには直接書き込みができる短期集中タイプの物を選ぶ必要を感じました。

そこで選んだ方法が「大学受験用の薄っぺらい問題集を何冊も解く」方法です。


英文法―高校初級・中級用 (発展30日完成 (1))

そこはかとなく漂う昭和の香り、味気ないレイアウトなど最近の問題集と比べると見劣りしますが、ワンコインで買える手軽さの割に内容は十分です。
解説が少ないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そこで本棚のForestやロイヤル英文法を活用してください。

問題集のレベルは初級〜中級で十分と思います。
2週間完成、30日完成というものが多いので期間限定で集中できますし、単元ごとのボリュームが少ないので文法学習だけに時間を取られてしまうことがありません。
私は文法を6冊、英語構文を2冊解きました。
すべて解いた問題集が一冊、また一冊と増えていくとその都度達成感を得られてモチベーションも維持できました。

まとめ

良い問題集はたくさんありますが買っただけで解かなければ何の役にも立ちません。
問題集の良し悪しだけで選ぶのではなく、自分の目標、自分の性格に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。

英文法・語法―高校初級用 (集中2週間完成 (1))

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる

英語構文―高校初級・中級用 (発展30日完成 (4))

大学入試/速修パワーノート英語重要構文〈基礎〉―合格へ!!基礎力完成→130題

 

お勧め文法書  その1

数ある文法書の中から自分にあったものを選ぶにはどうしたらよいか、迷うところだと思います。今週は、私たち3人それぞれのお勧めの文法書を紹介します。3人とも英語を勉強する目的や方法が違うので、学習目的別に文法書を選ぶ参考になればと思います。

私のお勧めは Basic Grammar in Use with Answers : Self-Study Reference andPractice for Students of English (Grammar in Use Series) です。この本は、難しい文法用語を覚える必要はない、英語は使えればそれでいい、という方にお勧めです。平易な英語がで書かれているため、漢字だらけの和書よりも理解しやすいと思います。ただし、かなりのボリュームがあるので、途中で挫折する可能性も高いです。

Grammar in Use を使って勉強する際にいくつかポイントがあると思います。まず第一に、凝りすぎて途中で挫折しない、ということです。綺麗にノートにまとめたり時間をかけすぎたりすると、最後までたどり着かないうちに嫌になってしまったり、リーディングやリスニングなど、他に時間がをかけるべきところにしわ寄せがきます。まずは期限を決めてざっくりと最後まで通してやってみることが大事です。

次に、文法書のみに集中しないということです。文法書を読む作業は根気を要しますし、説明だけで文法構造を完全に理解するのは困難です。文法書を勉強しつつ、同時期にリーディング、リスニングをすることで、実際の場面での使われ方を確認することが出来ます。文法書で学んだことに精読などで出会うことで、定着率があがります。

英語を学問として勉強している方や、英語の先生以外の普通の学習者にとっては、あくまでも文法書は英語学習の主役ではなく、副読本という位置づけで良いのではないでしょうか。文法書に書いてある事が完璧に覚えられなくても、数多くの実例にあたっていくうちに、感覚的に理解できることも多いと思います。

Grammar in Useには、初級編、中級編があります。この二つは中身が重なっている部分もありますが、どちらも中学校、高校で習う内容をカバーしています。初心者や中級者が学校で習った文法内容を確認したり、記憶があやふやな部分を学び直すのによい教材です。わからないところがあっても、そこでひっかからずに、説明文を読み、問題を解いた後で印をつけておくとよいと思います。その時は理解できなくても、寝かせておいて間をあけてから振り返ると、経験値が上がったことで理解できる部分が増えていることもあります。

まとめ

Grammar in Useは、初級者〜中級者で、中学、高校の文法をおさらいしたい方にお勧めです。練習問題がふんだんにあるので、あまり時間がをかけず、早い時期にざっと通しでやっておくことをオススメします。細部にこだわらず、まずはざっくり文法のルールを学びます。そして、同時に多読や精読も行いつつ、学習内容の定着を図ります。英語学習が進んで、Grammar in Use では物足りなくなった時は、成書を用意し、レファレンスとして用いればよいのではないでしょうか。

【精読シリーズ・第2回】英文が読めるようになる魔法の文法事項


今日は、精読に関する記事の2回目。(第一回・なぜ「精読」か?はこちらです)

精読をする際に、もっとも力を入れて確認したい文法事項を紹介したいと思います。

辞書だけでは問題解決しない

分からない一文に出会ったとき。まずは、単語の意味を確認されると思います。それで文の意味が理解できれば一件落着なのですが、単語の意味がわかっても文の意味がしっくりこないときがありませんか?

学生の定期テストではないのだから、「正確な和訳ができる」というところまでは求めません。ただ、文の意味がぼんやりしていて、なんとなくしかわかっていない・・・そんな状態があるのではないでしょうか。

もちろん、その前後の文章で意味を想像し、足りない情報を補う力をつけることも大切です。試験では、その文章にさける時間も限られています。また試験うんぬんを抜きにしても、いつまでもつまずいた一文にじっくり時間をとって読むというスタイルを続けていくのは現実的ではありません。

前回の繰り返しになりますが、精読(=文法事項を確認して読む作業)は、いずれスラスラ読めるようになるための作業です。そのために、「え、こんな作業を?」とギョッとされるような(一見、文法偏重な)ことを書きますが、「次にもっと難解な文章を読めるようになるため」のステップとして、ご理解いただければと思います。

魔法の文法事項 ~これさえ分かれば文意が取れる~

いささかセンセーショナルな書き方になりますが、文を読むときにもっとも気にしてほしい文法事項は一つです。

それは・・・動詞(述語動詞)を探すことです。

どんな短くて簡単な一文であれ、英字新聞記事に出てくるような数行に渡る長い一文であれ、文の中には、主語に対応する述語動詞が含まれています。文が長くなればなるほど、動詞を見つける作業は難しくなります。そして、文の述語動詞がわからないということは、そのまま「文の構造が分からない」、「文の意味が取れない」に直結します。

いくつか実際の英文を挙げてみます。

1. I know him.

2. I understood what she said.

3. What she said at that party is true.

4. What she said at the party surprised all the guests.

5. What she told us about her new job made me feel very envious.

すべての文の述語動詞が分かりましたか?

(答:1. know  2. understood  3. is  4. surprised  5. made )

【ミニ解説】

1は主語・動詞・目的語が一語ずつのシンプルな文でした。

2になると動詞が二つありますが、目的語のかたまりのほうが長いので、3と比べて理解しやすいです。

4は、3からの流れでwhatの節が主語になると念頭に入れていれば解きやすいです。surpriseを動詞として使う場面に出会っていない(be surprisedのほうしか見ていない)と解きにくいかもしれません。

5は、あやしいものが3つ出てきます。makeを使役動詞として使う時のルールを理解している必要があります。

いかがでしたか?全問正解できたでしょうか。5でもかなり長い印象を受けますが、英字新聞などの文章の中では、主語・目的語部分が数行に渡ることもザラで、構造を見誤ると、意味がとれないことが多々あります。

この述語動詞を見つける作業を、(今回のような)単独の文で行うのでなく、実際の文章の中で行うことが大切です。

まとめ

精読をする際には、その文の(述語)動詞が何なのか、必ずさがして読む。述語動詞を見つけることで文の構造がわかり、文の意味が理解できるのである。

次回も引き続き、文を読むために役立つ文法事項を紹介したいと思います。

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