「南極の時間は何を基準にしている?」、「どうして北朝鮮・韓国の国境を38度線と呼ぶ?」。
あなたはとっさに説明できますか?
今日は、そんな疑問に英紙The Economistが答えてくれるワンコーナー、The Economist Explainsについてご紹介します。
The Economist Explainsとは
The Economist Explainsとは、イギリスの雑誌The Economistのオンライン版の中にある、日刊のコーナーで、各国の情勢や社会問題・身の回りの事象に関する疑問について解説されています。
The Economistというと硬い、とっつきにくいと思われるかもしれませんが、題材として挙げられているものは、「なぜなんだろう?」「これは知らないな」と興味を引くものが多く、ついつい読みたくなる記事ばかりです。
以下はここ最近の記事の一例です。
Why do Indians love gold?
なぜインド人は金が好きなのか?
Why is the border between the Koreas sometimes called the “38th parallel”?
なぜ北朝鮮、韓国の国境線を38度線と呼ぶのか?
How can websites tell humans and robots apart?
ウェブサイトの登録やコメント投稿などの際に現れる、あのゆがんだ文字。
どのようにして人かコンピューター(自動で行うスパム)かを判断しているのか?
What’s the time in Antarctica?
通常、時間は経度を基準に決められているが、すべての経度が交わる南極で時間はどのように定められているのか?
If car theft is falling, why are insurance prices rising?
なぜ車の盗難は減っているのに、保険料は上がり続けるのか?
The Economist Explainsのここがおすすめ
以前の記事で、雑誌やウェブサイトの中で同一コーナーを続けて読むことの効能についてお話ししました。
その際には、同じコーナーを続けて読むことで、関連語彙を増強できる(何度も同じ語句に出会うことにより重要だと分かる、身についていく)、知識を深められると書きましたが、このThe Economist Explainsには、さらにお勧めできるポイントが二つあります。
一つは、カバーするジャンルが多岐にわたることから、自分の興味だけに偏らず、さまざまな記事を読むことができることです。今までに読んだことがなかったジャンルの記事に触れることで、思いがけず興味が広がっていくことがあります。
そしてもう一つは、記事タイトルが疑問の形になっていることから、その答えを探す読み方ができることです。
例えば、「問題集のように理解度を試す小テストなどが付いていると安心だが、読むだけでは理解できたかどうか不安」という意見を聞くことがあります。
確かに、「情報収集をする」などの明確な目的がある場合は別にして、つい目を通すだけ、語句を調べるだけで終わってしまうこともあるかと思います。
「タイトルの答えはどこに書いてあるだろう」、それを意識するだけで、グッと英字記事を読むのが楽しくなり、また有意義なものとなります。
ぜひ、このような点にも気をつけつつ、興味を引いた記事を読んでみてください。
※関連記事