英検1級1次試験の中で28点と最も配点の大きい英作文ですが、採点基準は公開されていません。採点を公平にするために、スペルミスや文法間違いなど明らかな減点対象の他にも、いくつかチェックポイントがあるのではないかと思われます。前回、基本的な5パラグラフライティングについて説明しましたが、その他にも採点の基準になるであろう項目を、SATやTOEFLのライティング採点項目を参考にして挙げてみました。
Vocabulary
・語彙の選択は適切か
・語彙のvarietyは豊富か
・スペルミスはないか
文法
・文章構造に間違いはないか
・用法は適切か
・コンマ、ピリオド、コロンなどpunctuationの使い方
構成
・論理的か
・段落分けは適切か、各段落のバランスは取れているか
・論理の流れ。筋が通っているか
内容
・提示した例は適切か
・ポイントがずれていないか
・意見に対する理由付けは適切か
長さ
・短かすぎたり長すぎないか
以上が大まかな項目です。チェック項目毎に採点する場合は、例えば各項目毎に1〜4までスコアリングして、その合計を点数とする方法が考えられます。単純な減点法であれば、簡単な単語で確実に、間違わないようにシンプルなセンテンスで書けば満点近くもらえるはずですが、そう単純な話でもないようです。
上記のチェックポイントは、他の試験を参考にした予想ですが、ライティング一般にあてはまると思いますので、英作文を書く際の指標にしてみてはいかがでしょうか。