前回はまずは日本語でも良いので背景知識を整理するための書籍を紹介しました。今回はこの書籍自体には英検対策とは謳われていませんが、英検2次試験対策に十分使える書籍をご紹介します。
内容
これはDHC出版の書籍です。DHCと聞くとつい化粧品や健康食品が浮かびますが、元々は大学翻訳センターという会社でDHCはその略なんですね。翻訳講座や語学関連の書籍なども取り扱っています。
この本は政治経済、自然科学、文化など17のジャンルから40トピックを取り上げています。
その様々なトピックについてA氏とB氏が会話をするという設定です。
各トピックにはMr.A (from the UK)とかMr.B (from Japan)といった人物設定や、二人がどのような場所でこの会話をしているかなどという説明が書かれており、それから会話が始まります。アメリカ、イギリスだけではなく、たまにオーストラリアやカナダの方も出てきます。もちろん会話の音声CDも付属しています。
スクリプトとボキャブラリーのチェック
会話は見開きで左側に英文、右側に日本語訳が付けられており、会話内に出てくるボキャブラリーも文章の横にリスト化されています。
これもテーマに関連する専門的なものと一般的なものと分けられているので後からざっと見なおす時も分かりやすいです。
GLOSSARYとして、会話の最後には各テーマに関連する用語、知識を紹介してあるので、会話中に出てはいないけれどこの話題ではよく使われる用語が紹介されているので、類似トピックでも使うことができます。
章ごとに「会話で使えるフレーズ」として使い回しのできるフレーズがいくつか書いてあるので、自分のスピーチに取り入れられそうなものはどんどん覚えてしまうと便利だと思います。
トピックの内容は公式ページやAmazonでも確認していただけますし、Amazonではなか見!検索で本文の内容も見ていただけます。
まとめ
冒頭にはこの教材の使い方の説明がされており、まず話者の設定を読んでテキストを見ずに音声を聞く…といった学習方法も紹介されていますので、「どうやって活用しよう?」と思ったらここに書かれている方法にしたがって学習を進めていけばよいと思います。
この本の使い方の説明の箇所には
本書で学習をすすめるにあたっては、ぜひ「自分はどう思うか」「自分だったらどの意見に賛成・反対か」を考えながら取り組んでみて下さい。英語の表現や単語を覚えることももちろん非常に大切ですが、それと同時に皆さんの好奇心の向くまま、興味を持ったことについて調べたり考えたりする手間を惜しまないで下さい。
実際の会話は、テキスト通りに進むわけではありませんが、みなさんの中の引き出しの数を増やしておけば、実際の会話において「何を話すか」にこまることもなくなるでしょう。
とも書かれてあり、購入時に非常に好感を持った覚えがあります。
これだけ覚えればOK!というのではなく、こういった姿勢の書籍は内容もしっかりしている印象があります。
ここに書かれているように、常に自分はどう思うかを考えながら、色々な事を貪欲に調べて、自信を持って2次試験に臨めるようにこちらの教材を活用して下さい。
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