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走りだす前に反省会をしてみよう!

先週末に英検が実施されたということで、前回は二次試験の準備についての記事でしたが、中にはちょっと失敗したな〜と思っている方もいらっしゃるかと思います。

何人か試験を受けられた方に感想をお聞きしたところ、多かった意見が「筆記パートで時間が足りなかった」でした。
時間が足りなかったというものにも色々とありますので、今日は少しその点について触れようと思います。

時間が足りなかった原因を考えてみる

時間が足りないと一言で言っても、まず単純に下記のような2つに場合分けができます。
①内容が全く分からなかった。
②時間さえあれば解けた。

①の場合

まず①の場合を考えてみましょう。
内容が分からなかったということを(A)単語が分からなかった (B)文章の構造が分からなかった の2つに分けてみます。
(A)の場合は語彙増強を今までよりも意識してやってみること、(B)の場合は日頃から精読の割合を増やし、しっかりと文章の意味を捉えられることを意識して読む、必要であれば文法の復習をする というような対策が考えられます。

語彙や文法ばかりに集中してしまうといけないので、学習計画を立てる時はバランス良くなるようにしてくださいね。

②の場合

次に②の場合です。
時間さえあれば解けるという手応えがあったなら、どのセクションで時間を取り過ぎたのかを思い出してみてください。

筆記パートを(A)語彙 (B)長文読解 (C)エッセイと大まかに分けて考えてみましょう。

(A)の語彙の場合、実際に単語単体で覚えていたとしても、問題の文章の意味を捉えるのに思わぬ時間を取られてしまうことが多いようです。1級になると問題の短文のレベルも少し上がります。短文なので前後の文脈で類推することもできないので、しっかりと意味を把握しなければなりません。普段英文を読む時に、正確に意味を理解できているかを意識してみてください。
極端にこのパートで時間がかかるという場合は、特化した問題集も出ているので、時間を計りながら解く練習をしてみるのも良いと思います。

(B)の場合は、読むスピードを上げる練習をしてみてください。
パート3では500words前後が2問、800words前後のものが1問出されます。日常の学習の中で試験と同レベルで同程度の長さの英文をスピードを意識しながら読んでみてください。
パソコン上で英文を読む場合、Wordなどのワープロソフト上や、ネット上のプログラムで文章のワード数を簡単に調べることができます。150words/minを一応の目安として、この記事なら◯分以内!と目標を立ててから読む練習をしてみてください。

(C)のエッセイに時間がかかってしまう場合ですが、普段からエッセイ対策として「しっかりとした内容を書く」ということは意識されていると思います。その練習をする時にまず20分なら20分、30分なら30分と時間を決めて、その時間内に書き上げる練習をしてみてください。時間をかけてじっくりと取り組むことも大切ですが、時間内にエッセイとしてきちんとした形にする練習も必要です。

自分なりの時間配分を決める

英検1級の筆記試験は100分です。
この時間を有効に使うために事前にしっかり時間配分を決めておくと、当日問題を解きながら押し気味なのか余裕があるのかを把握しながら調整していくことができます。

下記は私が受験時に心がけていた時間配分の例です。

短文の語句空所補充 15分
長文の語句空所補充 12分(6分×2)
長文の内容一致選択 10分+10分+15分
英作文 30分
見直し・リスニング問題先読み 8分

得意分野によっても違うと思うので、自分が何に時間をかけてしまうのか等も分析しながら工夫してみてください。

まとめ

今回おおまかに分けてみましたが、他にも原因はあるかもしれません。
ここが上手くいかなかったなぁと思った時に、何が原因だったのかをじっくり考えてみて、その解決策を日常の学習に取り入れていくことって大切ですよね。

原因が分からないと、無駄なことをしてしまったり不安になったりしてしまいます。目標に向かってダッシュする前に、走り方や走るコースなどを落ち着いて考えてみることは回り道ではないと思います。

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