英検1級対策として Time、The Economist、Newsweekなどの英文雑誌を検討したものの、どれがいいか迷っていらっしゃる方がいらっしゃるのではないでしょうか。私は英検1級に挑戦する前に、Time、The Economist、Newsweek、日本の英字新聞を比較し、The Economistを選びました。どのような基準で選んだのか、理由を紹介したいと思います。
二次試験のトピックを視野にいれる
英字新聞を定期的に読む、というと”読解対策”と思いがちですが、ただ読むだけではなく、二次試験を視野にいれた雑誌選びを心がけました。購読を始める前は、The Economist は経済専門誌だと思っていましたが、経済問題だけではなく、環境問題、新しい科学技術の紹介、高齢化対策、移民問題、紛争、政治など話題は多岐にわたります。日本の英字雑誌は、国内で起きた事件など既に内容を知っているものも多く、そのぶん読みやすいのですが、Time、The Economistのほうが1級2次試験のトピックに対応するためには適していると感じました。
英語で論理的に意見を述べるための土台にする
TimeとThe Economistを比較しThe Economistを選んだのは、記者の考えが順を追って述べられており、結論に至る道筋が分かりやすかったからです。日本の英字新聞や、NYTなどの新聞では出来事は詳細に書かれているものの、記者の考えを知ることはできませんでしたし、Timeは事例の紹介が多いのは良いのですが、記者の考えの道筋が分かりにくいと感じました。二次試験では、英語で論理的に意見を述べる事が求められますが、”英語で”という以前に日本語でも意見を持たなかった自分には、考え方の道筋を示してくれるThe Economistは好都合でした。”本誌ではこう考える、その理由は〜”という部分をそのまま自分の意見として受け入れてもいいし、”いや、それは違うと思う。その理由は〜”と、反論する材料にもなります。ただ単語を調べながら読むだけではなく、アウトプットを意識し、”意見の述べ方”に注意を払うことで、ライティング、スピーキングにも活かせると思います。
英語レベル
英検1級単語集の索引をチェックし、1級単語がTime、The Economist、Newsweekで使われる頻度をチェックしました。Time、The Economistでは、meander, abdicate など、単語集に載っている、またはそれ以上のレベルと思われる単語が数多くありました。単語集で覚えた単語は定着率が悪いので、実際に英文を読みながら、使われ方やコロケーションを確認するためには、Time、The Economistが適していると思いました。
まとめ
英検1級は問題集を真面目に説いてさえいればいつか合格するという類のテストではありません。1級レベルの記事を数多く読んで読解力を上げ、ライティングや二次試験のためにアウトプットを意識したリーディングが必要になってくると思います。どの雑誌を選ぶかは個人の好みも大きいと思いますが、読みやすさだけではなく、取り扱うトピックの内容や、英語で意見を述べる時の参考となるような雑誌を選ぶと良いと思います。