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Posts Tagged ‘英語学習’

英語学習、長続きのコツは?

”どうしたら英語が出来るようになりますか?”と話題になることがあります。これさえやれば・・という、何か特別な学習法に対する期待があるのかもしれません。”英語が出来るようになるには・・・出来るようになるまで続けること”が大事だと思っています。答えになってない!と思われているかもしれません。全然具体的なアドバイスでないことは承知していますが、挫折を繰り返している人にとっては、まず最初に心に留めておくべき事なのではないかと思うのです。

 

長く続けるコツは?

万人に最適化された、”これさえやればOK”的な学習法はないと思います。なぜなら、ベストな方法は人によって違うからです。専門家が理論的に考えて開発した勉強法だろうが、英語の達人オススメだろうが、自分が続けられなければ意味がありません。まずは、自分が楽しく続けられる方法を探すことが大事だと思います。文法書を読み込むことが楽しいと感じられる人もいれば、多読・多聴を中心にする人、オンライン英会話を中心にされる方など、色々と方法はあります。学習初期は、やり方にこだわらず、まずは何でも試してみるとよいと思います。

”まずは文法の基礎を固めることが大事”、”まずは単語を覚えないと”、というアドバイスを聞いたからといって、苦しみながら問題集や単語集とにらめっこする必要はないと思います。苦行すぎて英語学習を続けられない程であれば、苦しい事を少し+楽しいことをたくさん、と組み合わせて、長続きする方法を考えましょう!

 

フィードバックが大事

楽しく続けられさえすれば自然に英語力が上がるのか、と疑問が出るのは当然の事と思います。その学習法を始める前に、目標を設定し、定期的に自己評価をすることが大事です。私の場合は、ただなんとなく英語ニュースをつけっぱなしにしたり、英語字幕付きのドラマを楽しんで観ていただけの頃には、あまり英語力の上昇を意識することは出来ませんでした。英語ニュースの聞き流し、ドラマ視聴を受動的にするだけで、そこから何を得たいのかを考えていなかったからだと思います。学習法に対する評価をし、考えた結果をフィードバックすることが大事だったと感じています。

評価方法は、英検やTOEICなどでなくても、”ニュース英語を聞き取れるようになりたい”、など自分で決めた目標でよいと思います。例えば、1ヶ月ニュース英語の聞き流しをして、全然進歩を感じられない時。知っている単語でも聞き取れないのか、知っている単語の数自体が少なすぎるから聞き取れないのかで、次に必要な学習法が違ってきます。知っている単語でも聞き取れないのであれば、スクリプト付きの音源を繰り返し聞いて、文字と音のすり合わせをする、知っている単語数が少なすぎるのであれば、しばらくボキャビルに力をいれる、というようにフィードバックをすることが大事です。ニュース英語を聞いてもわからなかった→つまんないから辞める、または心機一転、今度はオンライン英会話を頑張る!というのでは、また同じ事の繰り返しになるのではないかと思います。

 

英語学習の壁にぶつかった時。諦めてしまうとそこから先へは進むことが出来ません。自分に合った方法を見つけること、定期的にフィードバックをして、少しずつ弱点を克服していくことが大事だと思います。

 

 

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英語が上達する人とは?

英語学習を始めてからとてもたくさんの学習者の方々を見てきました。自分の伸び具合はなかなか分かりませんが、周りを見ているとどんどん上達していっている方もいらっしゃれば、伸び悩んでいる方もいらっしゃいます。
そのように差が出てきてしまうのは、一体何が違うのだろうと考えてみました。

目標が明確

ただ漠然と「英語ができるようになりたいなぁ〜」というものではなく、「英語を使って◯◯したい。」「こういうことがしたい。そのためには英語が必要である。」という明確な目標を持った方は眼に見えて進歩してらっしゃいます。
久しぶりにご一緒させてもらったりした時にびっくりするほど進歩されている方は、常に新しい目標に向けての戦略を立て、それに沿った学習をされています。目標を意識することでモチベーションも維持できますよね。

効率的な学習を行う

先程の内容と重複してしまいますが、目標が明確な方はそこへ行き着くためのステップもしっかり計画しています。
思い付きで手当たり次第に色々なことに手を出してしまうと、結局何も身に付かないままどれもどっちつかずになり時間の無駄に終わるとこがあります。明確な目標があるとそのために必要なことをきちんと考えることができ、結果的に効率的な学習につながっているのですね。

分かったつもり、勉強したつもりにならない

学習をしていて実は理解していないのに「分かったつもり」になっていると、結局後から躓いてしまい、その時点で挫折してしまったり、またやり直し…という繰り返しになってしまいます。
本を買う、オーディオブックを買う、スクールに通う等、それだけで満足して「勉強したつもり」になってしまうこともありがちです。上達する人は、買った教材はしっかり学習する、スクールの授業を最大限活かすような予習復習などをするということをされていました。

言い訳をしない

上達が早い!と感じた人の中に、「今日はちょっと◯◯だから。」「今やってもどうせ◯◯だから。」といって勉強しない理由を常に探しているような人はいませんでした。
何があってもそれを言い訳にせず、日々の習慣としてコツコツと努力を積み重ねている方は英語に限らず色々な成果を出されています。

まとめ

上記のような私なりに気付いた点を挙げてみました。やはり最終目標が明確な形としてイメージできているか否かが大きなポイントだと思います。

もうすぐ新しい年度が始まります。
新年の目標が何となくうやむやになってしまっていたり、新しい目標を立て直したいと思っている方はタイミング良く気持ちも切り替えられるチャンスです。
「チャンス、タイミングを逃さない」というのも上達の一つのポイントではないでしょうか。

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単語学習を楽しもう  ~”1冊をじっくり”からの解放~

「学習本は1冊をじっくりやったほうがいい」
英語に限らず、何かを学ぶ際の鉄則の一つとして、皆さんもよく耳にされることだと思います。

私自身それを否定はしません。特に基礎固めの段階では、弱点を見つけ、その穴をしっかり埋めていく上で大切なことだと思います。

ですが、必ずしもそれが真理ではない場合もあるのです。
どうも学習がはかどらない。思うように力が付いていかない。
そんな方は「1冊をじっくり」の神話にとらわれていないでしょうか?

「1冊をじっくり」ではいけないジャンル

「1冊をじっくり」ではいけないジャンル。
それは、単語学習です。

例えば1冊の単語本を完璧にしようとする。
その本のCDを繰り返し聴く。音読する。書き移す。
それがダメとは言いません。
ですが、それらに時間をかけ過ぎて、(時間がかかるがゆえに)”やった”気になるのは、大変危険なことです。

単語を覚えることは、その単語を使って「文を読んだり、書いたり、聞いたりできるようになるため」のはず。それが、いつまでたっても、単語本のループから抜け出せないのでは悲しすぎます。

「気づく」喜び

皆さんは、「その単語を覚えた」という区切りをどこでつけますか?
単語本でそれらを見ている段階では、本当に身に付いたとは言いません。別の場所で出会って、「○○という意味だな」と「気づく」ことができて初めて、その単語が身に付いたと言えるのです。
他の場所で出会う機会を持たずして、その1冊で全てを終わらせることはできません。

また、この「気づく」感覚。
英語学習の初心者であろうが、上級者であろうが、この感覚を軽んじてはいけません。

「あの小説に出てきた○○という単語だ!」

その時、再び出会えた嬉しい気持ち。小さな感動とともに、しっかりと頭の中に刻まれる。私はこの「小さな感動」の力をものすごく大事にしています。

「気づく」場面を増やす

単語本1冊を中途半端で投げだすべきだというわけではありません。
その1冊を辞めろというわけではなく、他に出会う場面=「気づく」場面を増やして欲しいのです。

例えば、以下のような方法があります。

・問題集

・オンラインの英語クイズを利用する
【単語学習サイト】WORD DYNAMO
ボキャビルサイト  SAT Vocabulary on Vocab Test.com

・メルマガを利用する

今年はいくつ積み重ねる?

・実際に文章を読んでみる

最も理想的な方法は、実際に文章を読んでみることです。
生きた形で使われているのを見てこそ、その単語を理解したと言えるからです。
ですが、これ自体にも欠点はあります。意味のわからない単語を調べながら文章を読むことはかなり骨が折れることであり、それ自体にものすごく時間がかかってしまうため、「出会う」絶対量に限界があるのです。

なので、問題集・クイズ・メルマガなどの手軽に出会えるものと、文章でじっくり出会うもの。これらを組み合わせながら、学習を進めていくことをお勧めします。

選択肢を増やしておくと、飽きてきたときに別の項目を選ぶことができて、気分転換にもなります。

まとめ

「1冊をじっくり」の反対は、「何冊もを適当に」ではありません。
その1冊を今すぐ投げ出して、別のものに手をつけるべきだという意味ではなく、その1冊にかけている時間を、半分でも、他の場面で「出会う」=「気づく」機会にまわしてみてください。

「あ!こんなところで使われている!!」という喜びとともに、単語がグングン身についていく感覚を実感していただけることと思います。

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”戦略的” 英語学習計画のススメ - その3:資格取得を目標にする

「資格取得のために勉強をすること」
皆さんは、どのようにとらえていらっしゃいますか?

英検は「免許」ではないので、それがなくては仕事ができないというわけではありません。
そして、資格のための勉強というと、一見地味な努力を連想し、「なぜ学校を卒業してまで、テストのために勉強をしなくてはならないのか」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、そう思っていらっしゃる皆さんに、ぜひ読んでいただきたい記事です。

資格など要らない?

「英検1級で問われる単語は、マニアックすぎる」

英検1級について、私が一番耳にするネガティブな意見です。試験そのものを「意味のないもの」と敬遠し、最初から土俵に乗らない。

誰でも彼でもに1級を受験せよ、と勧めるわけではありません。ただ、厳しいことを言えば、1級で問われる単語を目にすることがないのは、実際に洋書や英字新聞の記事を読むことがほとんどないからではないでしょうか?

私自身、1級の勉強をしたからこそ、そのような単語を覚え、そして実際に英字記事で出会う(=記事を読める)だけの段階に来ることができたと思っています。1級受験というきっかけがなかったら、一生英字記事をスムーズに読めなかったかもしれません。

始める前から、資格のネガティブ面(しかも、今そう見えるだけのもの)だけを見て、英語力を伸ばすチャンスを見過ごしてしまうのは、もったいないと思いませんか?

資格受験=わかりやすい目標設定

前回の記事では、「今、勉強していることから、目標を見つける」方法を提案させていただきました。

前回も書いた通り、目標を設定することは、簡単なように見えて、なかなか難しいものです。漠然とした目標では、何をすればいいのかわからないし、「長い目で見て自分がどうなっていきたいか」、それは1日や2日考えたくらいで、パッと見えてくるものではないでしょう。

それならば、資格を取得することを目標にしてみませんか?

「英検○級を受験しよう」

この決意なら、今、この瞬間でできます。そして、簡単に決められることであるにもかかわらず、得られる成果は、ものすごく大きいものです。

私は、自らの経験から、英検を目標にされることを強くお勧めします。
それは、四技能(読む、聴く、話す、書く)の力をバランスよく伸ばすことができるからです。
このサイトを書いている私達3人は、全員英検1級を取得していますが、その過程で得たものが大変多く、全員が「受験して本当によかった」と考えています。

関連記事: 英検1級を取得してよかったこと

決めた! ・・・では、次は何を?

この記事を読んで、「じゃあ、私も受験してみよう」、そんなふうに決心してただけたら、ものすごくうれしいです。

各分野の学習法については、英検カテゴリーに掲載をしておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

決心はした。
対策法もリサーチし始めた。

次にやるべきことはなんだと思いますか?

それは、続ける仕組み作りです。

受験するぞ!と決心した熱い気持ちは、時とともに変化していきます。冒頭でも述べたような「一見地味な資格勉強」を、長期間に渡って続けていくには、最初の熱い決心だけでは息が続きません。

私は、英検受験を通して、計画を立てること、自分のモチベーションをコントロールすることの大切さを学びました。
楽しくないもの(楽しくなさそうに見えるもの)でも、工夫次第でいくらでも楽しめる。
自分の経験から、そのような方法をいくつも見つけ出してきました。

次回以降、その経験に基づいた、資格勉強を楽しく続けるためのアイデア・仕組み作りについて、ご紹介していきたいと思います。

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【ヴァーチャル英語部】 第3回 「ヴァーチャル夏休み」 終了のご挨拶

2011年7月21日より開催しました、第3回「ヴァーチャル夏休み」。
総計36名の英語学習者の皆さまにご参加いただき、無事に終了を迎えることができました。
参加していただいた皆様、本当にお疲れ様でした! 

今日は、ヴァーチャル夏休みに参加していただいた方へのご連絡、そして企画総括を発表させていただきます。

参加メンバーの皆様へご連絡

「ヴァーチャル夏休み」(通称:「ヴァ夏」)に参加していただいた皆さまへのご連絡が4つあります。

(1)皆さんのヴァ夏成果を、こちらの記事に頂いた参加宣言に返信する形でコメントください。
ご自身のブログに記録されている方は、ブログのほうでも報告・感想などを記入いただけるとうれしいです。

(2)ツイッターのヴァ夏参加メンバーリストは、皆さまに参加していただいた記念にこれからも残しておきたいと思います。
ヴァ夏後も、メンバーの交流を続けられれば、これ以上にうれしいことはありません。

(3)ツイッターの#vana3 のタグは、よろしければこれからもどうぞご利用ください。
以前学習記録の方法として記事にもさせていただきましたが、タグを用いることで一括して記録が見られます。
皆で頑張る同志の証として、使っていただけるとうれしいです!

(4)期間中発行していました、「第3回 ヴァーチャル夏休み壁新聞」を「第3回 ヴァ夏」組 学級新聞として、これからも継続発行したいと思います。
皆さんが学習記録やおすすめとしてつぶやいてくださった記事、画像などが、ランダムにピックアップされた新聞です。
仲間が読んだ記事を読むのは大変楽しいものです。ぜひこれからもご愛読ください。

「ヴァーチャル夏休み」企画の総括

「ヴァーチャル夏休み」を企画して、本当によかった。
その一言に尽きます。

参加してくださった皆様が、いち早くツイッターのほうで成果をご報告してくださっています。そこで、「ヴァ夏のおかげで○○できた」というお言葉を数多く頂戴し、胸が熱くなるのを抑えきれずにいます。
私のほうこそ、皆さんのつぶやきのおかげで学習を続けられ、充実した夏休みを送ることができました。
この場をお借りしまして、改めて御礼申し上げます。

そして、もう一つ嬉しかったことがあります。
企画に参加してくださった方の中には、この企画がきっかけで知り合い、交流を始めた方々もいらっしゃるようです。
この企画が、メンバーさんにとって新たな出会いの場となれたこと。
心から嬉しく思います。

これからもぜひ皆でモチベーションを高めていく企画を発表していきたいと思います。
一人で頑張ることも、もちろん素晴らしいことです。
けれど、皆が集まることで、自分が持っている力以上に頑張れる。
「やる気の相乗効果」に魅せられている自分がいます。

改めまして、今回の「ヴァーチャル夏休み」企画にご参加いただきまして、本当にありがとうございました。
これからも皆さんと一緒に英語学習をしていけるのを楽しみにしています。

「ヴァーチャル夏休み」 企画主催 (「ヴァーチャル英語部」 @100wishlist )
やる気隊長 なぼむし(@nabo64)

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英作文レベルチェックをしてみよう

自分で書いた英作文のレベルを定期的にチェックすることができたら、よりよい英文を書く励みになりますよね。今回は無料で英作文のレベルチェックが出来るサイトをご紹介します。

 

Bluecentauri は無料で英作文のレベル判定をしてくれるサイトです。使い方も簡単で、登録もいりません。

まずは、自分の作文をコピーして、四角の中にペーストしたら、Analyzeボタンを押すだけ!

 

結果はこんな感じ。

 

使用したのは私のブログ記事で使用した英文です。

 

Words Per Sentenceには、1センテンスあたり何語使用されているかが書かれています。10語以下のセンテンスが続いていると、子供が書いた英文のような雰囲気になっていまいます。あまり冗長になるのもよくありませんし、短いセンテンスをand やbut で連ねていくのもよくないとされています。ネイティヴ並みの「英語の書き方」がわかる本では、中学生で1センテンスあたり11ワード,大人で21ワード使用しているとのことですので、この数字を参考にするとよいと思います。

 

Flesch Reading Easeは、英文の読み易さを測るスコアです。1−100点まであり、点数が高いほど読みやすいとされます。こちらのサイトの説明では、60〜70がアメリカの中学2−3年生レベル、50−60が高校生、30以下が大学卒業レベルとなっています。こちらのサイトに日本語でのわかりやすい説明がありました。それによると、

“ザ・ハーバード・ロー・リビュー”というハーバード大学法学部の出版物は30点台前半のスコアがついています。リーダーズ・ダイジェストは65点、タイム誌は52点です。

とのことです。私の作文は59.77だったので、やっと中学を卒業したくらい、というレベルでしょうか…。

Fog Scale Levelは、文章とシラブルによって計算される指数のようです。Fog scaleが 5 は読みやすく、10から20になるに従い難しいとされます。New York Times の平均 Fog Index は11-12、Time magazine は約11だそうです。

Flesch-Kincaid Grade Level は、その英文を理解することの出来る学年のレベルをあらわしています。私のスコアは10.5なので、英語圏の10〜11年生(中学2−3年生)が理解できるレベルということです。

 

自分が書く英文が英語圏の学生と比較してどのレベルにあるのか。そして読み易さはどうか。ライティングの評価はなかなか評価が難しいですが、定期的にレベルチェックをすることで、幼稚な文章から脱却できるきっかけになるかもしれません。

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ネイティヴ並みの「英語の書き方」がわかる本

 

 

夏休みに洋書を読んでみませんか?

ヴァーチャル夏休みに洋書を1冊読んでみませんか? 長年英語を勉強しているのに、洋書を1冊も読んだことがないという方。いきなり100万語に挑戦!と意気込まなくてもいいのです。とりあえず最初の1冊を読んでみたら新たな発見があり、今後の英語学習にも良い影響を与えてくれるかもしれません。

”英語学習”の不思議

長年英語学習をしているのに、洋書を自主的に1冊も読んだことのない人が結構多いことには驚きます。問題集や解説書、試験対策本などは本屋に溢れているのに、参考書コーナーよりも洋書コーナーが充実している本屋さんは稀です。英語の”学習”というと、参考書を読み、演習問題を繰り返し解くのが効率的と考えている方が多いからではないかと思います。
また、洋書に取り組むのは”○○の試験に受かってから”、”TOEICで900点を超えてから”という意見も見かけますが、洋書を読んでいたら試験に受からない、ということは決してありません。ましてや、試験に受かってから、〇〇点取ってからと言う人に限ってなかなか受からない人ではないかとさえ思います。多読を勧められたからといって、多読しかしてはいけないという決まりはありませんので、今やっているメニューに洋書読みを加えるのは決してマイナスではありません。

洋書を読むには体力がいる

洋書を読むのには体力がいります。初めて洋書にチャレンジすると息切れがして、簡単な本でも集中力が持たないと感じます。大学入試の長文読解やTOEICの長文問題でも1題読むのにおよそ5分から長くても10分程度。だいたい1つの試験で2−3問は長文があるとしても、1つのテーマを20分以上続けて読むような機会を持つことはあまりありません。また、問題文の先読みをして、該当箇所だけを読めば解答できる試験問題と違って、読書ではそのようなテクニックを使う必要がありません。文章を頭から順を追ってストーリーを把握しながら読むには、ある程度の慣れが必要だと思います。これは一長一短に身につくものではなく、腕力や腹筋とは違う類の”体力”ですが、ある一定の時間、文章を読む練習を続けることで身についてきます。

やさしい本をたくさん読むことのメリット

私が洋書多読で感じた一番最初のメリットは、英語を読むことに抵抗がなくなったということです。100万語も読んでそれだけ!?と思われるかもしれませんが、この”抵抗感”を無くすことこそが最大の長所だと思います。長文を読んで”ウッ”と詰まるような心理的圧迫感さえなくなってしまえば、あとは本でも雑誌でもネットの文章でも自分の好きなものを好きなように読むようになります。まずはある程度のまとまった量を継続的に読み始めることで、”思っていたよりも読めないのはなぜか”、”早く読めないのは返り読みをしているからではないか”など、改善すべき点も見えてくるのではないかと思います。

洋書を読むのは英語が出来るようになってから・・と先延ばしにしていてはいつまでたっても読めるようにはなりません。とりあえず最初の1冊にチャレンジしてみる。続けるかどうかはそれから考えてみてもいいのではないかと思います。

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ブックレビュー 英語の壁に挑んだ12人の日本人

英語のバカヤロー! ~「英語の壁」に挑んだ12人の日本人~

世界で活躍する日本人研究者がいかにして英語の壁に挑んだのか。”英語学習の先にあるもの”について考えるきっかけを与えてくれる本です。

養老孟司、竹中平蔵、上野千鶴子、坂東眞理子、浅野史郎、明石康、中村修二、本川達雄、酒井啓子、松沢哲郎、古川聡、福島孝徳氏ら12人の専門家の英語に対する取り組み、体験談が語られています。皆さん大人になってから英語圏に留学されたり、海外で仕事をされて英語に苦労されたとか。専門家として立派な仕事をされている方でも、若い頃は英語で苦しみ、その分野で存在感を示すために大変な努力をされたようです。

この本が素晴らしいと思った点が二つあります。一つ目は単なる語学学習本や学習法指南書と違い、英語観のみならず一流の専門家の仕事観、人生観までもが語られていること。しかも12人分です。それぞれの分野で必要とされる語学のレベルも違いますし、どこを拠点として働いているかも様々。12人12色の意見を知ることが出来ます。

 

二つ目は、英語が専門でない方々の意見であるという点。世界に向けて伝えたい内容があり、世界中の人々と仕事をするために英語が必要で、そのために英語を勉強した方々の体験を元にしたアドバイスなのです。詳しい勉強法も書かれていませんし、ましてやTOEICや英検などの試験英語にも触れられていません。ただ、普段私たちが日本で英語学習をしているだけでは知ることのできない、実践で必要とされるレベルや、学習の方向性といった大局的な見地を教えてくださいます。英語を教える事を生業としている方が書かれた語学指南書はたくさんありますが、この本のように一流の専門家がご自身の英語について語ったものがまとめられて出版されるということはあまりないと思います。

特に印象に残ったのが上野千鶴子氏の

英語で発信しなければ「存在しない」に等しい

という言葉。日本ローカルな独自の状況を世界に発信することにこそ、グローバルな意味があると。

 

読後に強く感じたのは、表面的な英語力を磨くのに夢中になって言うべき中身がなくては意味がないし、いくら素晴らしい中身を持っていても、表現手段がなければ多くの人に伝わらない、ということです。学問としての英語に拘りすぎることなく、英語を使って何をするかを考えなくてはなりません。

 

この本の内容の一部はenagoという英語論文校正サービスのHPで読むことが出来ます。7名の方達のインタビューを要約したもので、これだけでも読み応えがあります。本ではさらに詳しく書かれていますので、こちらの記事で興味をもたれた方は一読することをお勧めします。私は英語学習のモチベーションアップどころか、仕事への闘志も湧きました!

 

英文添削を受けた後に

以前に英文を書いた後には添削を受けることがおすすめという記事を書きましたが、今回は添削を受けた後に私がどのようなことをしているかをご紹介します。

添削サービスや添削をする先生によって添削結果は様々です。文章全体の構成や別の表現を教えてもらえることもあれば、てにをはだけの添削もあります。
いずれにしても一人でぼちぼち書いているだけではなかなか気付くことができない間違いに気付くことができます。

しかし、「あー、なるほど。」とその場で思っているだけではせっかく受けた添削を次に活かすことができません。同じ間違いを繰り返すことは避けたいですね。

私は添削してもらったフレーズを専用のノートに書き出しています。
PC上でリスト化していけば次に英文を書く時に検索もしやすくて良いのですが、記憶に残りやすいのであえて書くようにしています。

どうしてもその場で覚えておきたい致命的な間違いの場合は、ノートに書き出した時に正しい表現を使って簡単な文章をいくつか書いてみたりして覚えてしまいすが、すべてをその場で完全に覚えてしまうことにはこだわっていません。その場で完全に覚えてしまうことがベストかもしれませんが、間違えたことさえ覚えておけばどのように添削されたかはノートを調べれば良いですし、そうやって繰り返して調べるうちに無理せず自然に覚えられます。

小さめのノートやメモ帳に書き留めておくと、ちょっとした時間で見直しすることができます。覚えてしまったフレーズもそのままになっているので、パラパラと見ながらもっと他の表現はないだろうかと考えるのも面白いですね。それによって表現のストックを増やしていくこともできます。

間違いをしっかりと認識し、自分の考えを英文で正確に伝えられるように、添削サービスをしっかり利用していきましょう。

二次試験対策、丸暗記で大丈夫ですか?

普段スピーチをする機会はありますか?
なかなかスピーチをする機会がないという方はいざスピーチをするとなると構えてしまいますよね。
英検一級の二次試験では、当日いきなりトピックを与えられ、たった一分の準備時間でスピーチを考えなければいけません。

そこで必要になってくるのは何でしょうか。
広範囲の話題に対応するための背景知識と、それを論理的に構成し、表現する力ではないでしょうか。

事前にスピーチの原稿を作ることは大切な事です。数々のトピックに対する情報を集めて整理したり、スピーチの構成や言葉の選び方などじっくりと考えなければならない事がたくさんあるからです。
しかし、完璧な原稿を作ったとしてもそれを丸暗記することは有効でしょうか。

まず丸暗記をしなければいけないというプレッシャーから本来の勉強が進まなくなる可能性があります。
「ヤマが外れてしまい応用できなかった。」「一部分を飛ばしたり順番を間違えたりして論旨がめちゃくちゃになってしまった。」…と失敗例もたくさん耳にしてきました。
せっかく時間をかけて暗記しなければならない割には致命的なデメリットが多いとは思いませんか?

スピーチは人に自分の考え、想いを伝えるためのものです。暗記したものでは伝わりません。試験対策の裏技のようなものに頼るよりも、自分の言葉で、しっかりと自分の意見を伝える方が、試験のその先に目指しているものへも近づきやすいのではないでしょうか。

どうしても暗記をしないと不安だという方は、キーワードごとに自分の意見を1,2センテンスほどいくつも書き出してストックを作り、それを覚えてみたらいかがでしょうか。
ある特定のキーワードについて書いたとしても、他の話題にもつなげられることは多くあります。
流れが論理的になっているかに気を付けながら、自分のストックの中の文章を組み立てていく練習をしておけば、本番の短い準備時間に対応する訓練にもなりますね。

スピーチを丸暗記する時間を、情報収集や表現のストックとその利用のために使ってみませんか?

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