Posts Tagged ‘英作文’

大学生向けライティング教本

これまでに小学生レベルのライティング教本として Ready, Set, Write、中高生向けのPainless Writingを紹介しました。今回は大学生向けのライティング教本、How to Write Better Essays (Study Guides) を紹介します。

 

英語ネイティブを対象としたライティング教本の長所は、文法的説明に頼らず、エッセイの書き方そのものについて説明されている点です。日本語で書かれたライティング教本は文法や構文の説明が多く、エッセイそのものの流れについては詳細に触れられていなかったり、瞬間英作文のように与えられた文章を英訳するタイプのものが多いのではないでしょうか。初心者のうちは、短い文章を英訳する練習だけでもいいかもしれませんが、自分で考えた文章を英語らしいロジックで展開していくやり方を学ぶ為には、英語ネイティブ用のライティング教本のほうが、トピック選びから下調べ、文章の流れなど実際に書くまでのステップが紹介されているのでわかりやすいです。

 

How To Write Better Essays は、イギリス Durham 大学の教授が書かれた大学生向けのライティング教本です。300ページのうち、約2/3が書き始めるまでの準備に割かれており、たくさんの本を読んで下調べをし、考えをまとめてレポートに着手するやり方が書かれています。いきなりレポートに着手するのではなく、まずは問題を正しく理解し、調査するべき点について考える、情報を集めて考えをまとめる、書くためのスケジュールを決めてからライティングに着手し、スタイルに従って書くまでの方法が詳細に説明されている点が特長です。英検などのちょっとしたライティング対策のために読むにはオーバースペックかもしれませんが、どうしたら論理的でわかりやすく、無駄のない文章を書くことが出来るのか、時間がある時にじっくり腰を据えて読むと今後のライティングに活かせると思います。

 

http://www.skills4study.com のWritingセクションで各チャプター の概要を無料で読むことが出来ます。さすが無駄を省いて分かりやすい文章を書くための本の著者がまとめただけあって、正直なところ本は読まずに無料の Writing Tips だけでも十分役立つのではないかと思えるほどです…。

 

英語の本を読めるのが大前提ですが、Ready, Set, Write などはネイティブの小学校低学年レベルですので、まずはここから挑戦されてみてはいかがでしょうか。Ready, Set, Write、Painless Writing に関しては過去記事をご参照ください。

英作文の書き方基礎の基礎

Painless Writing

 

 

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Daily Writing Tips で学ぶライティングのコツ

英作文の添削を受け始めると、日本語にはない英文の細かいルールが色々と気になってくるのではないでしょうか。Daily Writing Tipsは、ライティングのコツや、ライティングに役立つ文法、ライティングスタイル、おかしやすい間違いなど、ライティングに関する有用なTips満載のサイトです。間違えた箇所からその都度学ぶのも良いですが、Daily Writing Tipsを読むと、効率良くライティングを上達させることが出来ると思います。

Daily Writing Tipsを書いているのは、オンライン出版社、プロのライター、英語の先生たちです。読み手のライティング能力を向上させることを目的として、

・Grammar
・Spelling
・Punctuation
・Misused Words
・Copywriting
・Fiction Writing
などの項目について、毎回わかりやすく説明されています。

 

 

数字の書き方に関するルールを見てみましょう。10 Rules for Writing Numbers and Numerals

英文の中で数字を書く場合。10までは数字ではなく、きちんとスペルで書くこと、数字で文章を始めないこと、と説明されています。例えば、“4 score and 7 years ago,” と書き始めるのではなく、 “Fourscore and seven years ago,” となります。知らなければ、”2 years ago, ”などと文章を書き始めてしまうこともよくありますし、添削者によってはこういった細かい所はチェックされないこともあります。カジュアルなライティングだから細かいことにはこだわらないということもあるのかもしれませんが、仕事などでフォーマルな文章を書く事がある方は、知っておいたほうが良いルールです。

 

この他にも、Writingのプロセスについてや、that とwhich の使い分けなども参考になります。左側のカテゴリから見ていくと、どこから読み始めていいか分からないくらい沢山のTipsがあります。時間がある時に少しずつ読み進めるのもよいですし、全部は読み切れないという方は、トップページ右側にある人気記事だけ読まれてみてはいかがでしょうか。

 

 

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英文日記のはじめかた

今年の始めに、”今年こそはたくさん英文日記を書くぞ!”と決心された方、まだ続いていらっしゃるでしょうか?英作文が上手になるためには、ある程度まとまった量の練習が必要ですが、書く習慣を作るのは最初のうちはなかなか大変なことです。気合を入れて、英作文専用のノートまで準備したものの、何を書けばいいやら皆目見当がつかない、毎日同じようなことばかりで変化がない、という方。気分が乗らなくてもとりあえず書き始めるために、いくつかのコツを紹介いたします。

ネタ帳を用意する

面白い話を聞いた時、記事などを読んで感想を持った時など、タイトルだけでもよいので、ライティングネタとしてリストに記すようにしましょう。

私はスケジュール帳のメモ欄を数ページ、ライティングネタ用にとっておいて、実際に英作文まで書く書かないは関係なく、ライティングネタになりそうだな・・と思ったことはささっとメモするようにしています。メモは英語でも日本語でも構いません。

例えば、今週書いたメモとしては・・・

  • Who Wants to be a President?
  • ミッキーマウスのハガキを送ったこと
  • 手書きの履歴書のほうが好まれるか?
  • I hate micromanagement!
  • Stanford大にAmerican Hauntings (アメリカの怪奇現象について)の授業があるらしい
  • リンカーンからのメッセージ

です。いざ英作文を書こうとして書けない理由の一つとして”特に書きたいことがない”、は大きな要因ですので、日頃からライティングネタ集めをしておくと、机に座って考え倦ねているうちにやる気がなくなる・・・という事態を防ぐことが出来ます。

 

3つの”I want・・・”を書く

子供向けの洋書から得たヒントです。お父さんが8歳の男の子に日記の書き方をアドバイスしている場面で、”日記にはネガティブなことは書かない、3つの I want を書く”という部分がありました。何も書くことが思いつかない時に、○○したい、○○になったらいいな、○○が欲しい・・など、思いついたことを3つ書きます。出来ればその後に、because・・・と続ければ、短いながらもちゃんとした日記になります。特に英文日記初心者の方にはお勧めの方法です。

 

リストを作ってみる

いきなり英語で何か書けと言われて、ストーリーを書けるようなら苦労しませんが、お題を与えられてその答えをいくつかリストアップするだけなら簡単に出来ると思いませんか? これは、Spoken word poetryのSarah Kayさんが、子供たちに詩の指導をする時に使う方法を参考にしたものです。中高生に”さぁ、詩を書きましょう!”と言っても、うまくいきませんが、”10 Things I Should Have Learned by Now”や、”10 Things I Know to be True” などお題を与えて、まずはアイデアをリストアップさせるとスムーズに書き始められるようです。その方法をアレンジして、自分自身にトピックを与え、答えをいくつかリストアップしてみてはどうでしょう? 例えば、”死ぬまでに行きたい場所5つ”、”今年読んだ本で面白かった本を3冊ピックアップする”、”良い友達の基準を3つ挙げる”などなど。トピックは何でも構いません。とりあえず答えをリストアップしてみたら、その理由を書いていきます。そのやり方に慣れてきたら、それぞれのリストをつなげて、一つのストーリーにまとめてみましょう。最初はリストアップするだけでも、短いセンテンスを書く練習になると思います。

 

メールを書くように日記を書く

誰か特定の人を思い浮かべて、その人にメールを書くようなつもりで書き始めると書きやすいです。相手が自分の話に興味を持ってくれている、と想定しましょう。読んでくれる相手がいると、伝わりやすく書くことを意識するようになります。誰も相手がいない時は・・・”Dear Journal”と、日記に語りかける手もありです。英文日記を添削に出す先生を決めておいて毎回その先生に出す、というのも良い方法だと思います。添削に出すと日記に対するコメントもつきますので、モチベーションの維持に役立ちます。

 

まとめ

英作文の練習方法として、”瞬間英作文”のような方法もありますが、個人的には英文日記がお勧めです。自分の考えていることを英語で分かりやすく伝えるには、ある程度まとまった量の英語を書いて練習する必要があります。センテンス単位の英語を意味のあるまとまりにするのは、意外と難しいものです。定期的に書く機会を設けるために、”とりあえず書き始める”ためのコツを試してみてくださいね。

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説得力のある英作文を書くには〜英検1級英作文対策その4

英検1次試験が近づいてきましたね。今回は英検1級一次試験で、説得力のあるエッセイを書くためのポイントをいくつか紹介します。

 

1級試験のエッセイに限らず、説得力のある文章を書く目的は、書き手の視点を明確に書くことで読み手を納得させることです。説得力のあるエッセイを書く際に気をつけるべき点は、

1. 視点をサポートする証拠を挙げること

2. 対立見解を検討すること

3.  強い結論を提示すること

です。では各項目を詳しくみていきます。

意見をサポートする証拠を挙げること

自分の意見を滔々と述べるよりも、トピックに関連した具体的な例を挙げることで、読み手はあなたの意見をより理解しやすくなります。統計や事実、専門家の意見や具体的な例などの客観的な意見をいくつか用いてください。
例えば、日本の臓器移植に関するエッセイを書く際に、”日本では希望しても臓器移植を受けられないのは問題だ”、と言いたいならば、”日本では2011年現在12,000人ほどの移植希望登録者がいるが、実際に移植を受けられたのは220人程である。”と具体的に書いたほうが、読み手にどれだけ問題が深刻かを理解してもらいやすくなります。

対立見解を検討する

エッセイを書いたら、読み手が抱くであろう疑問点や対立意見を考えてみてください。これらの予想質問・反対意見を予め考え、それに答える形でエッセイを補強することで、より説得力のある意見になります。英作文を書き終えたら、客観的な目で自分の文章を読み直し、”ツッコミどころ”を探してください。サポート意見が弱かったり、論点がずれていると感じたら、予想した反論に応えられるよう、その部分を再検討します。

強い結論を提示すること

結論に至るまでの段落で提示したエビデンスや説明は、Conclusionパートに結びついているでしょうか?Conclusionでは、自分の意見をサマライズし、結論を出さなくてはなりません。”〇〇は難しい問題である。今後さらなる検討が必要である”、などという曖昧な文章は避け、自分の意見をはっきり述べるようにします。

まずはIntroduction→Body→Conclusionの型に従って書く、という基本の形を覚えたら、上記の3項目も意識してみてください。これらはネイティブの子供向けに書かれた本などを参考にしたものですが、英作文を書き慣れていない日本人の英語学習者にとって有用なTipsではないかと思います。

Time for KidsのA+ Papersには、実際に説得力のある英作文を学ぶためのちょっとしたOrganizerがありますので、試してみてください。

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英文添削オススメサイトELE

私が英文添削でお世話になっているサイトのご紹介です。Everybody Loves English.com は、LingQでチューターをしていらっしゃったジュリー先生が2008年に個人で立ち上げられた英語学習サイトです。オンライン英会話コースもありますが、今回は英文添削コースについて説明します。

 

まずはコース選択。English Writingのページでは、月会員などにならずに英文添削を提出できるページです。英文添削のレベルは5つ。

Basic

チューターによる添削と短いコメント。

0.03ドル/語

Grade Level

添削、レベル判定、短いコメント

0.04ドル/語

Double

訂正が必要な箇所がハイライトされた状態で返却されるので、自分で出来る限り考えて訂正してから再提出。その後、訂正を踏まえて再添削。短いコメントつき。

0.05ドル/語

Writing 

Recorded

Basic 添削に加え、出来上がった作文をチューターが読み上げ、添削とともにMP3形式でお返しします。コメントつき。

0.05ドル/語

Best Opition Double添削、レベル判定、レコーディングつき。詳細なコメントと、今後のライティングに関しての提案あり。

0.07ドル/語

 

添削のサンプルはコチラ。自分が書いた文章は左、先生の添削が右側になります。訂正箇所が赤、直されたほうが緑色と色分けされており、左右に見比べることができるので分かりやすいと思います。

基本となるBasicは0.03ドル/語なので、約300語の英作文で9ドルとなります。時間とお金に余裕がある方はDouble Correctionをお勧めします。これは、1回目の添削で間違い箇所を指摘されますので、自分でまず正解を考えてみる、という形式です。提出する前によく見直したつもりでも、意外とイージーミスをしていたりします。指摘された間違い箇所を出来るかぎり自分で考えて直していく訓練を積み重ねていくことで、次回以降のライティングに活かされてきます。”Your Writing Recorded”では、添削が済んだ英作文を先生が読み上げてMP3に録音したものが英作文とともに送られてきます。これは特に、スピーキング試験を控えている方に有用なのではないかと思います。先生は英語のネイティブスピーカーであり、標準的なアメリカ英語を話される方ですので、スピーチ原稿を書いたものの、発音に自信がない・・・という方は、録音つき添削を試されてみてはいかがでしょうか。

 

とにかく量をこなしたい!という人は、月会員のGold Memberという方法もあります。これは月89.99ドルで、Basic添削のワード数の制限がなくなったものです。添削の他に、先生オリジナルのWeb教材へのアクセスが可能になります。また、ELE内のスピーキングクラス参加料金が25%引きになるなどの特典もあります。

 

英作文を書いて希望の添削方式が決まったら、Word文書に書いてメールに添付するか、メールに直接書いて、タイトルをBasic Correctionにするなどしてjulie@everybodylovesenglish.comに送ります。(@を半角に直して送ってください。)支払いはPaypalかクレジットカードになります。基本的には作文を送って48時間以内に添削が返ってきますので、その時にメールで送られてくる請求書メールから支払う形になっています。

 

どんなことを書いて添削してもらうかはこちらの自由なので、日記のようなカジュアルで短めの文章を送ってもいいし、試験対策のためのエッセイを添削してもらうことも可能です。私は英検1級の英作文対策をジュリー先生のところでお願いしました。

 

完全に英語で書かれたサイトなので、敷居が高いと思われるかもしれませんが、個人で運営されているサイトなので、こちらの要望に対して柔軟に対応してくださるのが良い点です。もちろん先生の人柄もよく、信用できる方です。

 

興味はあるものの、英語でのやりとりに自信がない・・という方がいらっしゃいましたら、この記事のコメント欄にその旨書いてくだされば、ジュリー先生にこちらから連絡を取ることも可能ですので、気軽に声をかけてください。

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【問題集レビュー】毎年出る 頻出英作文

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
3冊目は「毎年出る 頻出英作文」です。
この本は、前回ご紹介した「伊藤サムのこれであなたも英文記者」の前に解いて、英作文学習の奥深さに開眼した本でもあります。
さっそく中身を確認して行きましょう。

この本のおすすめポイント

毎年出る頻出英作文  日栄社 定価:591円

なぼむしの設定:レベル4 文法を一通り復習し終えた上で、自分で英文を書けるようになるためのステップとして)

・3段階の問題構成
この本は、「暗唱文編」・「基本問題編」・「発展問題編」の3章に分かれており、無理なくレベルアップしていくことができます。

・豊富な解答例
「基本問題編」・「発展問題編」では、大学入試の英作文問題がそれぞれ150題、72題出題されています。
この問題集の一番のおすすめポイントは、解答例が3例掲載されていること(2つは編者の訳、もう一つはアメリカ人助教授・講師の訳)です。

自分で英作文の勉強をしようと思って一番困るのが、正解かどうかを判別できないこと。一字一句解答と同じ文が書けるはずなどありません。「こういう書き方もできるんだ」、「ネイティブはこういうふうに考えるんだ」ということが分かるのが、この問題集の素晴らしいところです。

こんなふうに解くとよい

「暗唱文編」・「基本問題編」・「発展問題編」とある中で、私は「暗唱文編」を飛ばして、「基本問題編」全部、「発展問題編」の途中まで解きました。

「暗唱文編」は、一問に一つずつポイントになる語句や構文が含まれています。私自身は他の問題集で嫌というほどそれらの構文、文法は解いていたので飛ばしましたが、この部分も自分で英作文することで、文法学習のおさらいができると思います。
「基本問題編」・「発展問題編」は、複数の構文、重要語句の使い方を組み合わせて解くことになります。問題部分に、「考え方」という欄があり、ヒントとしてどのような構文を使えばいいかなどが書いてあるので、そこに出ている内容は必ず押さえていきましょう。
「基本問題編」と「発展問題編」の出題構成、一文の長さは同じです。今レビューを書きながら、どうして発展の途中でやめてしまってるんだ!!と自分でビックリしているところです。「発展問題編」は「教育・学問」、「世界・国際」などジャンル別の出題になっていて、英検のエッセイなどに役立つ問題となっています。

こちらもおすすめ

この本を出版している日栄社は、隠れた名著をたくさん出版しています。
表紙、見た目が地味なので、なかなかぱっと手に取らない本かもしれません。(逆にその目立たなさで目立っているかも!?)
問題の質、中身は超一流。
見た目より中身で勝負という、無骨なところが私は好きです。

英語構文初級・中級用 新訂版 (1日1題 54) 定価:306円

英語構文―高校初級・中級用 (発展30日完成 (4))  定価:450円

英作文―高校初級用 (集中2週間完成 (6))  定価:336円

【問題集レビュー】伊藤サムのこれであなたも英文記者

元予備校講師なぼむしの選んだ、大人が使える大学受験用問題集シリーズ。
2冊目は「伊藤サムの これであなたも英文記者」です。
第2回にして、いきなり大学受験用からはみ出してしまい、申し訳ありません。
この本は高校~大学受験英語の文法を一通り押さえた上で、いよいよ自分で英文を書いてみる。
その練習の1冊目として大変お勧めです。

この本のおすすめポイント

伊藤サムの これであなたも英文記者   出版社: ジャパンタイムズ  定価:1470円

なぼむしの設定:レベル4~5 文法を一通り復習し終えた上で、自分で英文を書けるようになるためのステップとして)

筆者の伊藤サム氏 (ホームページ: http://homepage1.nifty.com/samito/ )は、言わずと知れたジャパンタイムズの元編集局長。最近ではNHKの「ニュースで英会話」でご存知の方も多いかもしれません。

先生が長年英語学習情報誌「週刊ST」で連載されていたコーナーを書籍化したのが、この本。
34問の課題に、提出生徒の和訳例、1問につき4ページにわたる詳細な解説、モデル例と、自習者にとって大変親切な構成となっています。

「4ページにわたる」と聞くと、そんな長い説明、読みこめる?と思われるかもしれませんが、先生の分かりやすい説明、そしてお人柄か、読むのが全く苦にならず、「そうなんだ!」とうなずくことばかり。

説明の中には冠詞の使い方(そこでaを使えばこんな意味、theだとこう)や、単語のニュアンスなど細かい部分についても、どんどん触れられています。
文法書で無機質に書かれているのを見た時には、「こんなこと覚えてどうするの?」と思うようなことが、実際の場面で必要になってくるのを見ると、やはり文法をしっかり押さえておくべきなのだという気持ちも高まります。

こんなふうに解くとよい

基本的には、やはり高校~大学受験程度の英文法を復習してから解くことをお勧めします。
課題を見て、日本語をひとつひとつ英語に置き換えて訳している段階では、この本の良さが発揮されないと思います。

先生の説明は大変分かりやすいですが、適していない時期に読むと、「こんな細かいことも覚えなくちゃいけないの?」となってしまう可能性があります。

そして、そのような誤解から、「だから文法なんて嫌だ!」と思ってほしくないのです。

文法の全体像を知った上で、その文法を自分で使っていく訓練をする(それは問題集の記号が選べるという意味ではありません)。

初回にも書きましたが、文法を再学習する意味の一つは、正確な文を自分で書けるようにするため。
実践の場で使う訓練の1冊目に、この本をお勧めします。

こちらもおすすめ

ネイティブに通じる英語の書き方

第一線の記者が教える英文記事の読み方

【大学受験用問題集シリーズ】 その2:レベル設定

前回の記事では、大人の英語学習者が大学受験用問題集を使う意義についてお話ししました。
一口に大学受験用問題集といっても、問題のレベルはさまざまで、その種類も大変多く、どれを選んでいいか迷うかもしれません。
以前の記事で、問題の種類についてのレベル分けをしたことがあるのですが、今回は紹介予定の問題集について、実際にどのようなレベルの方向けなのか、一覧にしてご紹介したいと思います。

私の定める5つのレベルについて

今回、このシリーズで紹介させていただく問題集に関しては、以下のレベル設定でご紹介させていただきます。
このレベル分けに関しては、私自身の主観によるものであり、他の「英語資格と学校英語の相関比較」などとは若干差がありますことをご了承ください。
相対的なレベル比較(例 「この本の次には、この本に挑戦してみよう」)というふうにお使いください。

「大学受験問題集」とうたっていますが、広義で大学受験問題に対応できるレベルということで、高校用・一般用を含む、レベル2~5までの問題集のご紹介になります。
私自身は、講師時代にレベル3~4を中心に、その他多数の問題集を解いております。その中でも、自分が解いてよかったなと思うもののみをご紹介させていただく予定です。

紹介予定の問題集一覧

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる  (レベル2)

センター試験過去問研究 英語 (2012年版 センター赤本シリーズ)  (レベル3~4、問題によっては2も)

全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ) (レベル3~4)

毎年出る頻出英作文 (レベル4)

基礎英文法問題精講  (レベル4)

基礎英語長文問題精講 (レベル4)

英語長文を読むためのパラグラフ・リーディング―高校中級用 (発展30日完成 (14)) (レベル5)

伊藤サムの これであなたも英文記者  (レベル4~5)

注:レベル順の表記とさせていただきました。紹介の順序は前後します。

次回より、1冊ずつ詳しくレビューをしていく予定です。どうぞご期待ください。

Writing Tips 〜類義語辞書〜

英語で日記やエッセイを書くとき、語彙の選択範囲が狭いために単調で子どもっぽい文章を書いていませんか?

英語ライティングでは、同じ言葉の繰り返しは避け、より鮮やかにアクションを思い起こさせる特定の言葉を使うことが望ましいとされています。中学生レベルの英作文であれば、I think, I think, I want, I want, He said・・・と同じ動詞が延々続くのはしょうがないかと思いますが、大人になってもそのレベルでは精神年齢を疑われてしまいそうです。think, want, say などの言葉は多くの意味を持つ”general” な単語です。プライベートな日記なら、 I think を多用してもいいかもしれませんが、他人に読まれることを前提としたエッセイや試験問題のライティングでは、単調な文章は書き手の意図が伝わりにくく、読み手を飽きさせてしまいます。例えば I think なら、ちょっと思いついた、深刻に考えぬいた、熟慮した、思いを巡らせた、想像した・・などの意味が含まれます。日本語であれば、”〜と思った”の多用で済ませてしまいがちですが、英作文では”general” な単語である think の多用は避け、より限定的な”specific verbs” を使用するべきです。

簡単な言葉を形容詞で飾ることも推奨されないようです。例えば think hardならcontemplate, ask angrilyはdemanded など、アクションを一言で簡潔にあらわすことができる”強い”動詞を用いるべきとされています。簡潔で明瞭な文章をより少ないワード数で書くことが良いとされています。弱い動詞+形容詞の組み合わせよりも特定の強い動詞を使うことを意識してみてください。

具体的には、Thesaurus辞典や類義語・同義語辞書を参照するのですが、紙の辞書だと的確な言葉を探し当てるまで何度もページを行ったり来たりしなければなりません。オンライン辞書ならば、提示された類義語にリンクが貼られているので、リンクをたどってピッタリのニュアンスを見つけるのが容易です。

オススメのオンライン類義語辞典はプリンストン大学が無料で提供しているWordNet です。他にも無料のオンライン類義語辞書はありますが、ビキニ姿の女の子がチカチカ点滅する広告などが貼られているページが多いため気が散ってしまいます。Wordnetでは言葉の定義、類義語のセット、簡単な例文が広告なしで表示されます。シンプルですが十分だと思います。

WordNetのページを開いたら、左側のUse Onlineを開きます。

検索窓に調べたい単語を入力します。”think”を入れてみます。

そうすると、think に関連する言葉がずらずらと出てきます。believe, consider, conceiveなどにはリンクが貼られていて、それぞれにまた関連する類義語を集めたページに飛ぶので、例文を見ながらぴったりのニュアンスを探していきます。またリンクはありませんが、()の中味も参考になる単語があります。imagine, ponder などもthink をあらわすのに使えますので、下の例文まで見ることをオススメします。

WordNetを使うと知らない単語がさらに知らない単語を呼ぶ・・・と敬遠されるかもしれません。thinkを調べて reckon, conceiveなど分からない単語が出てきたら、英日辞書でもいいですので確認して使ってみると良いと思います。面倒ですが、練習の段階で一手間かけることで徐々に力がつきます。

いきなり上手な英文を書こうとしても書けるものではありません。ライティングの本に書かれている注意事項を守りながら、コツコツと言葉を積み上げていくことがライティングの上達につながるのではないでしょうか。

英検1級 英作文対策 その3

英検1級のライティング。
その問題をみると、一見とてつもなく大変なことを求められているように思えます。
何か特別なことをしなくてはならないのではないだろうか?今の対策で大丈夫なのだろうか?不安に感じられる方も多いと思います。
私は英作文に関しては、ものすごくシンプルな対策法で臨みました。

基礎が大事

私が1級の英作文対策として取り組んだのは、エッセイを書く上での型を地元のコミュニティカレッジで学んだのみです。(型については、yukoさんの記事をご覧ください)

たったそれだけ?
じゃあ、そのコミュニティカレッジを紹介してください。
・・・ちょっと待ってください。
そうではなくて。

タネあかしをします。英検の対策として取り組んだのは型の習得のみですが、受験を考える1年ほど前に、以下の問題集に取り組んでいたのです。

伊藤サムの これであなたも英文記者

毎年出る頻出英作文

どちらの本も英検対策用というわけではありません。
与えられた問題(一文)に対してその英訳をするという、どちらかといえばエッセイの前の段階のものです。

あとから振り返ってみると、私がライティングに関してブレークスルーを感じたのは、この問題集2冊に取り組んだ後くらいなのです。
それまでは一つの文を書くにしても、ぎこちなく、そして苦しみながら書いていたのが、この2冊を終えてからは、格段にスムーズに書くことができるようになりました。(伊藤サムさんの本に関しては、文法解説も含めた基礎的な解説が充実していたところ、「毎年出る頻出英作文」に関しては、訳例が3つ載っていて自習しやすいところがよかったです。)

一旦、きちんとした文が書けるようになってしまえば、あとはそれを先ほどの型にあてはめるのみなのです。

合わせて対策しておきたいこと

文をきちんと書けること、型の習得。とてつもなく高いハードルに見えていたエッセイ対策が、身近に感じられるようになってきたと思います。

ここで、英作文対策と合わせて、一緒にしておいてほしいことがあります。

今、新聞で話題になっている社会問題について自分なりの意見を持っておいてください。

前回のエミコフさんの記事がまさにそれに当てはまります。英作文で問われる話題は、新聞に載っている社会問題です。いくら文自体の精度を磨いても、述べるための自分の意見がなければ、書くことができないのです。

と言っても、あまり硬く考えすぎないでください。内容が稚拙だからといって減点されたりはしません。世論では反対されていることを賛成といっても、それで点数が下がることはありません。

日本語で情報を仕入れることはもちろん、時事問題で目にする言葉を英語では何というのか(たとえば「事業仕分け」や「ゆとり教育」など)、英字記事を読みながらストックしていくことをお勧めします。

採点者の立場になって考えてみる

採点に関して、その採点基準の詳細は公表されていません。実は、私は大学受験の模試採点をしていたことがあるので、その時のことを思い出しながら、気をつけたい点をいくつか挙げてみます。

・内容で減点されることはない
上述の通りです。

・自分が自信を持って使える単語で、文法・スペル間違いがないように書く
使われている語句がカンタンすぎるからとか、文構造が複雑でないから減点されるということはありません。逆に言えば、難しい単語を使おうとして使い方を間違えればそれで減点されます。スペルミスなども確実に減点の対象になります。

・丁寧な字で書く

これこそ、減点対象になるはずのない部分なのですが。採点者も人間です。字の汚さでスペルミスとされてしまうなどという、悔しい減点はされないように気をつけたいものです。

まとめ

まずは堅苦しく考えず、英作文の練習(エッセイではなく基本的な文を書く練習)、型の習得をしてください。日ごろから、時事問題に触れる機会を多く持ち、自分の意見を持つようにしておいてください。

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