今回は Active English Grammar (Collins Cobuild)という中級以上を対象にした文法書をご紹介します。
英語で文法学習をする時に Grammar in Useなどを使用される方が多いですが、こちらは問題集ではなく文法解説書です。
Active English Grammar (Collins Cobuild)
どんな感じ?
Kindle版を購入したので、ペーパーバック版でどの程度の大きさなのか分かりませんが、ボリュームとしては448ページです。
使われている英語はわかり易いので、中級以上の方ならストレスなく読むことができるはずです。文法用語などが分からない場合があるかもしれませんが、それも最初のうちだけで慣れてしまえば問題ないと思います。
内容
内容ですが、大きく19の章に分かれていて、その章の中に細かく項目があり、合計で102の項目に分かれています。
例えば、”QUESTIONS”という章の中に、
Questions
‘Wh’ – questions
Question tags: forms
Question tags: uses
Indirect questions
Short answers
というユニットがあります。日本の文法書と変わりませんね。
そしてその項目の要点がそれぞれ簡潔に数点述べられています。
このQuestions に関しては
In most questions the first verb comes before the subject.
‘Yes/No’questions begin with an auxiliary or modal.
‘Wh’- questions begin with a ‘wh’- word.
と要点が3点述べられています。
この後に細かい説明が何点か挙げられていくのですが、その説明も簡潔にまとめられており、説明の後に例文が数個記載されています。もしその項目の説明についてイマイチ分からなくても、例文の該当箇所に下線が引かれているので「ああ、このことか!」と把握することができます。
巻末には用語集と不規則変化動詞の表があります。
やはりここでKindleで良かったと思うのは、このglossaryの用語説明の後にある”See Unit◯, ◯, ◯”というリンクで一発で該当のユニットを参照できることです。
これはこの用語集だけでなく全般的なことなのですが、何かを説明してあり、「◯◯を参照」というところですぐにそのページへ移動できるというのは電子書籍の利点ですよね。
まとめ
問題集ではないので練習問題を解きながら覚えるタイプの学習はできません。また、高度なことが詳細にわたって書かれているわけでもないので、文法をみっちり完璧に仕上げよう!という目的には向かないと思います。
ただ、あまり小難しいことは必要ないけれどひと通りのことを確認したい、ネイティブがどのような感覚なのかを知りたいという程度であれば問題はないでしょう。読みやすい英文なので、リーディング素材として学習に取り入れても良いかもしれません。(面白いか面白くないかは別問題ですが)
何より、377円(Kindle版価格)という価格にしてはかなりの充実度です。Kindleでは無料でサンプルも見られるので、一度ご覧になっていただくと良いと思います。
他の購入者がハイライトした箇所が表示されるようにしておくと、「あら!そうなの!」と思うような項目だったりすることもあるので、そういう点でも面白いです。