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Posts Tagged ‘学習法’

【英語学習×ノート術】 その4 ノートに書くことは「本番」ではない

「英語学習×ノート術」。前回は、私が実際にノートに書いていた内容をご紹介しながら、「何でも書いていい」とすることで生まれる効能についてご説明させていただきました。

今回は、ノートに書くスタイルを変えたことで起こった「学習スタイルの変化」について書きたいと思います。今回の内容が、このノート術の肝になる部分です。それでは早速内容をご覧ください。

ノートの実例と、起こった変化について

例えば、「単語クイズで分からなかった単語と、そこで出た意味”だけ”をメモしておく」。

それまでの自分だったら、単語専用ノートを作って、見た目に美しい、あとで見返すことを意識した書き方にしていたと思います。(実際そのようなノートも残っています)

ですが、蓋を開けてみれば、単語とほんの短い意味をメモしておくだけで十分でした。


画像のように、実際に初めて出会った時に書く内容は、この程度の量です。
ノート作りや調べることにハマりだすと、ここにたくさんの補足情報(派生形や反意語、例文など)を書きたくなりますが、ここでたくさん時間をかければ、完璧に覚えられるというわけではありません。

いくら素晴らしい書き方で、いろんな情報を書き留めておいたところで、次に文章の中でその単語に出会った時に気づけなければ、元も子もないのです。

事実、たった1回、このように単語と意味を走り書きするだけでも、次に出会った時には「見たことがある!」と覚えているものです。
完璧に意味がわかるわけではない、下手をしたら、「見たことがある」だけ(=意味はわからない)ということもありますが、2回目に別の場所で再会することで、「この単語を覚えなきゃ、覚えたい!」という気持ちがぐんと高まります。
そのような強い思いを持って、3回目、4回目・・・と、どんどん出会うことにより、記憶は強固なものになっていきます。それを1回目(=ノートにきれいにまとめすぎること)に時間をかけ過ぎて、出会いのチャンスを逃してしまうのは、あまりにももったいないです。

”ノートには、とりあえずの覚え書き、走り書きとして残しておく。
実際に覚える(記憶を定着させる)のは、次に出会った時にする。”

この「考えの転換」ができたことが、学習スタイルの大きな変化、学習がうまく回り出したきっかけだと思っています。

別の場面で出会ってこそ、知識は定着する

あとから見返したくなるようなノートを作って、何度でもそれを見返すようにすればいいのでは?
そう思う方もいらっしゃるかも知れません。

ですが、単語文法事項などは、辞書や文法本の内容をノートにまとめて理解したつもりでいても、別の場所、別の形で出会った時に気づけなければ、本当の意味で理解したとは言えないのです。

そのような視点からみると、きれいなノートを何度も見返すことで得られる、知識定着の効果は薄いと考えられます。

学習にかけられる絶対量(時間)が決まっているならば、今までノートまとめに費やしていた時間を、別の形・場所で出会う(長文を読んだり、問題集をする)ことにあてたほうが効率がいいのです。

まとめ


ノートには、とりあえずの覚え書き、走り書きとして残しておく。
実際に覚える(記憶を定着させる)のは、次に出会った時にする。

ノート作り、ノートまとめにかける時間を、実践で問題演習する(文章を読む)時間にあてるほうが学習効率がよい。

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【英語学習×ノート術】 その3 「何でも書いていい」から生まれる学習モチベーション

ノート術にこだわることが学習の妨げになる。
「ノート術」についての記事なのに、意外に思われるかもしれません。

実は、ノートについて真剣に考えれば考えるほど、「どのように書くか」「何を書くか」にこだわることになります。そのようなことを迷いすぎると、学習自体がスムーズに進んでいかなくなってしまいます。

逆に言えば、これらの「こだわり」=「ブレーキ」を外してしまえば、自ら湧きあがる学習モチベーションの波に乗っていくことができます。

今日は、私が「ブレーキを外した」ことで感じられた効能、成果についてお話ししたいと思います。

「こだわり」すぎて重ねた失敗の数々

実は、今回のシリーズでご紹介している方法にたどりつくまで、私自身、ノートをうまく使えている実感がありませんでした。
書き方にこだわり過ぎて、「1ページ目で失敗→書いたページを破る」の繰り返し、または「数ページだけ使ったノートがそこらじゅうに転がっている」。そのような状態でした。

その頃はまさか「ノートのせいで学習がうまくいかない」などとは思ってはいませんでしたが、今振り返れば、これが大きな原因だった。強くそう思います。

「何でも書いていい」の「何でも」とは

そのような失敗を繰り返す中で、たどりついた「1冊に何でも書く」方式。
実は、最初から深い考えがあったわけでなく、偶然生まれた産物でした。

最初の頃のノートを見返してみると、次のような内容がランダムに、それこそ走り書きのように書いてあります。

(順不同)
・辞書の例文
・単語のメモ(ネットの単語クイズで間違えた単語)
・英字記事の中で気になった一文を抜き書き
・海外ドラマで出てきて気になった単語(一語だけ)を調べてメモ
・英文日記(とともに、なぜか生々しい日本語の日記も)
・生徒の指導のために調べた文法項目のメモ
・次の日の学習予定
・自分の到達したい英語レベルについて
・中期的学習計画
・問題集の記号のみ
・(なぜか)お小遣いの使い道

今、パラパラと振り返ってみるだけでも、当時、ノートのページがどんどん進んでいくとともに、学習が軌道に乗っていった「高揚感」みたいなものが、紙面から感じ取れます。

そして、英検1級受験前後のノートになると、
・英作文
・トピックに関する日本語での意見まとめ、ブレーンストーミング
・それらをもとにオンライン英会話スクールのレッスンに参加した際のメモ
→・さらにそれをもとに英作文

など、これらも形式にこだわらず、殴り書きされています。

「何でも書いていい」から生まれる学習モチベーション

それまでの自分だったら、上で書いたような項目一つ一つに専用のノートを作りたくなり、そしてきれいに書いていくことにこだわってしまっていたと思います。

それが、1冊にまとめたことで順番や書き方などどうでもよくなり、「きれいに書く」呪縛から解放されたのです。

その結果、「どんなことを書いてもいい」=「どんな学習をしてもいい」という柔軟性が生まれ、それまでだったら「ふーん」と流していたようなことも、逆に大切に書きとめたりするようになりました。

例えば、上で書いた「ドラマで出会った単語」。
当時はまっていた海外ドラマ「24」で見つけたexecute(死刑を執行する)という単語について、調べたことが書きとめてありました。その時、ドラマの中から聞きとれた喜びや、辞書を引いて、「こういう意味なのか」と納得した時の気持ちが、ノートからあふれ出しているようでした。

大げさに聞こえるかもしれませんが、何でも書いていいスタイルにしたことで、逆に、「どんな小さな発見も大切にする」、「自分から発見を探しに行く」姿勢を得られたと感じています。
これは私の長い学習歴において、大きな転機となる出来事でした。

また、英検1級の学習は私にとって未知の領域で、最初からどんなことをすればいいか分かっていたわけではありませんでした。
学習する項目が定まっていないのに、あてずっぽうで項目を決めて、専用のノートを作ることは非常に危険なことです。
ノートに縛られて学習項目が制限されることになってしまったら、元も子もありません。

どんなことを勉強すればいいのか、試行錯誤しながら見つけていけたこと。
それは、この「何でも書きとめていけるノート」があったおかげだと思います。

ハードルをなくすためのプチtips

あまりにささいなtipで、ご紹介するのもはばかられるのですが、自分の中でかなり大きなポイントだと思うので、書かせていただきます。

ノートに対するブレーキをはずすには、「使いかけのノートを使う」のが一番よく効きます。

もうすでに何かを書いて失敗してしまったノートなので、思い切っていろんなことを書くことができます。そして、本当ならば失敗して捨てるはずだったノートを有効に使えることで、これも小さな達成感、自信につながるのです。ぜひ試してみてくださいね。

同様の意図で、ノートそのものにはあまりこだわらないでください。私は、使いかけのノートを一通り使いきった後は、どこにでも売っている大学ノートを利用するようになりました。

まとめ

・「きれいに書く」、「何を/どのように書く」にこだわらないことがポイント。

・何でも1冊のノートにまとめることで、学習項目に柔軟性が生まれる。試行錯誤がしやすくなる。

・学習項目ごとに専用のノートを作ってしまうことは、学習の内容を制限してしまうことになる。

次回も、【英語学習×ノート術】シリーズをご期待ください。

映画・ドラマで英語学習ー最適な時期は?

字幕なしで英語のドラマや映画を楽しみたい!というのは、英語学習のゴールの一つでした。英語学習初期の頃、ドラマを用いた英語学習にチャレンジしたものの、あまりにも分からない部分が多すぎて、あえなく挫折してしまったことがあります。その時の経験を元に、ドラマで英語学習に適した時期、レベルがあるのかを考えてみます。

大学生の頃、英語が大変流暢なロシア人女性と話をする機会がありました。彼女も大学生だったのですが、英語での日常会話に困ることは殆どなく、イギリスの有名大学に入学するほど優秀な方でした。その彼女に英語学習の秘訣を聞いたところ、”とにかく字幕なしで映画をたくさん見た” とのことでした。さっそく”アルマゲドン”、”アリー・マイ・ラブ”を繰り返し見たのですが、初見での理解度は10%程度、英語の長文を読んだ経験もほとんどなく、分からない表現ばかりでかなり大変な作業でした。

また、”He has a crush on you. 彼はあなたに気がある。” などの、簡単で短い文章をストック出来たものの、それらのフレーズを個別に覚えただけでは実際の英会話で意味のある話をすることが出来ず、結局学習自体をやめてしまいました。

失敗の原因としては、ドラマ・映画を英語学習に活かすにはエピソードを丸暗記する勢いで取り組まなければいけなかったのに、当時の英語力が低すぎたために作業量が膨大となり、学習時間が十分でなかったこと、英語を読むこと自体に慣れておらず、少しでも長い文章になると理解ができなかったことが考えられました。今考えると、私に映画学習法を勧めてくれたロシア人は、すでに高い英語力を持ち、字幕なしで映画を見るだけで、新しい表現を吸収できるレベルだったのだと思います。

その後、洋書多読やオーディオブックリスニングなどで勉強し、ある程度基礎力を上げてからドラマに再挑戦しました。その時の英語力はTOEIC900点以上、英検1級レベルで、”LOST”の理解度が9割前後でした。この段階になってくると、馴染みのある英語表現も増え、覚えなければならない単語もだいぶ少なくなっていましたので、さほど苦痛を感じずにスクリプトを読むことが出来ました。その時にした勉強法は、ドラマを英語音声のみでみる→その後ネット上で公開されているト書きつきのスクリプトを読む→分からない単語、表現をLingQのフラッシュカードに登録→表現を覚えつつ、新しいエピソードに進む、の繰り返しでした。スクリプトから下記のようなカードを作成し、ドラマ自体を繰り返し見なくても、覚えたい表現だけ何度でもサッと目を通せるようにしました。いくつかのドラマから抜き出して作成したカードは1600枚ほどになりました。

 

一つのドラマシリーズで表現を覚えると、他のドラマでも聞き取れる範囲が広がってきます。例えば、casserole、蒸し焼き鍋、という単語をあるエピソードで覚えたことで、他のドラマ、オーディオブックにその単語が登場した時に、難なく聞き取れるようになりました。

 

2回目のドラマ英語学習で気づいたこと。それは、5−6回英語字幕で映画・ドラマを見たところで、すぐに英語が上達するわけではない、ということです。ある程度英語力がアップして、8−9割方聞き取れるようになると、耳からのインプットだけで新しい表現を覚えることができ、ドラマを見ればみるほど効果があるのだと思います。前述のロシア人は既にこの状態だったのでしょう。

 

好きな映画やドラマで英語を勉強するのはとても楽しいです。ただ、初心者のうちは、何度も映画を観るだけで自然に英語力がアップする、と過度な期待をしないほうがよいです。新規単語や表現を文章ごと覚える努力は必要ですし、字幕だけでなくスクリプトを文章として読んだほうが効果があると感じました。もし、スクリプトの半分以上が新出単語、スクリプトの文章自体読めない、という状態であるならば、リーディングやボキャビルなどを先にやってからのほうが、格段にラクになると思います。

 

 

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【英語学習×ノート術】 その2: 1冊にまとめる利点

【英語学習×ノート術】 シリーズ。
2回目の今日は、「学習ノートを1冊にまとめる利点について」です。別々のノート、もしくはノートを作らず裏紙などに書いていたのが、1冊にまとめるだけで学習がうまく回り出す。
その秘密について、お話ししたいと思います。

1冊にまとめる利点

1冊にまとめる利点は、大きく分けて三つあります。

(1)学習した量を一目で把握できる
例えば、学習項目ごとにノートを作ってしまうと、それぞれのノートで一日に進む量はほんの少しです。(問題集で解いた記号だけを記入している場合、数行しか進まないなどということも)
もちろん、別々のノートだと、その日に学習した全ての量を、パッと見て把握することができません。
それが、1冊のノートにまとめてあると、その日学習した全量を、一目見て実感することができるのです。
今日は、「○ページも進んだ!」と振り返るのは気持ちがいいものです。
そして、ノートは使いきった時が一番満足感が得られると思います。
1冊にまとめておくことで、使いきる頻度も高くなるのです。

(2)どこに書こうか迷わない
「さあ勉強しよう」と思った時。手元にノートがなくて、探すのに手間取ることはありませんか?
限られた時間をそれでロスしてしまうのは本当にもったいないことです。
もしくは、「あのノートに書かなければ嫌だ」というこだわりから、「ノートが手元にないから、今はできない」となってしまうことはないでしょうか?
私自身、学習が軌道に乗る以前は、なぜかそういうところで細かいことが気になってしまって、学習のリズムがつかめないことがありました。
裏紙や手元にある紙を使って書くという方法もあるのですが、それだと、なくしてしまったり、バラバラになってしまって、(1)の「学習した全量を把握する」=「積み重ねを実感し、自信を得る」のが難しくなってしまいます。
どこに書くかこだわりすぎる、逆にこだわらなさすぎるよりも、1冊にまとめたほうが、メリットが大きいです。

(3)なんでも書くと決めたことで得た、意外な効果
これも自分自身の経験なのですが、「どのようにノートを使うか」最初に考え込みすぎてしまって、うまく書けないと、1ページで投げだしてしまう。そのような有様でした。
「何でも書けばいい」、「量に注目して、ページが増えて行くのさえ見られれば満足」。
そうすることで、そのようなこだわりが消え、いろいろな学習内容に挑戦することができました。
そして、さらに「ノートのページが増えるのを実感→もっと学習をしたくなる」、そのようないい循環が出来上がったのです。

まとめ

ノートを1冊にまとめることで自分が学習した積み重ねを実感することができ、自信へとつながります。
そして、「何でも書く」=「ノート作りという行為にこだわりすぎない」ことで、学習自体がより能動的なものになります。

次回は、このノートを使った「能動的な」学習とはどういうことなのか、詳しく書きたいと思います。
是非、ご期待ください。

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【英語学習×ノート術】その1. 学習継続のカギはノート作りにあり

皆さんは、英語学習にどのようなノートを使っていらっしゃいますか?
そして、中身にはどのようなことを書いていますか?

巷には、「ノート術」の本があふれています。
英語学習に特化したノートの作り方に関する本・特集なども出ているほどです。

私自身も、ノートの作り方には、自分なりのこだわりがあります。そして、このノートの存在があったからこそ、英検1級合格、そして国連英検への挑戦が継続しているといっても過言ではありません。

今回からのシリーズでは、私が実際にどのようにノートを使っているかについて、書かせていただこうと思います。第1回目の今日は、ノートの実物の画像をもとに、学習が継続した秘訣をご紹介させていただきます。

私が実際に使用したノート

私が使用しているのは、どこにでも売っている普通の大学ノート(B5判)なのですが、ノートそのものではなく、中身(使い方)の方にこだわりがあります。

私は、英語学習に関するノートを、1冊にまとめています。

英検1級の受験を意識した頃から、そのスタイルでノートを取り始め、現在29冊目。(※約7年間)

このノートに書いていることに関しては、復習は全くしないので、中身を見直す機会はほとんどないのですが、自分自身を元気づける(「これだけやった」、だから「これからもやれる」と自信を持つ、モチベーションを上げる)ため、手元に残してあります。

基本は、上の画像のような「英語”何でも”ノート」で学習を進めているのですが、1冊にまとめておいたほうがいい内容に関しては、専用のノートを作ることもあります。

最初から、ノート作りの方針(=学習方針)がバッチリとあって、英検1級の学習をスタートしたわけではありません。それを物語るのが、「何でもノート」の”ゼロ冊目”です。

これまでのノート作りにみる、英語学習継続の秘訣

上の項目で画像の解説を書きこみながら、自分自身「これがよかった・効いたのだな」と思う点が3つありました。

(1)ノートを通して、自信を高めていけたこと

(2)見返すためのノート作りをしなかったこと
「復習をしなかったこと」、「”ノートにまとめる”という作業をしなかったこと」

(3)最初からこの方法と決めずに、使いながら方法をどんどん改良していったこと

特に、(1)と(2)に関しては、このノート作り(=英語学習の方針)の重要なカギとなるポイントですので、それぞれ記事を改めて書きたいと思います。

是非、これからのシリーズ記事をご期待ください。

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BASIC WORD LISTへの挑戦・実況中継 ~経過報告第1弾~

前回前々回と、「ときめく」英単語学習法と題し、単語本をチェックリストとして使い、学習していく方法について書かせていただきました。

実はこの方法、私自身も現在進行形で行っている方法です。

国連英検特A級の受験を決めた際、Basic Word Listという単語本を相棒にすることを決め、この1冊とともに学習を進めてきました。

今日は、私自身のBasic Word Listの進捗状況とともに、やってみた感想・これからの方針について、自分が考えていることを書いてみたいと思います。

今回もこの方法で行く・その理由

話は少しさかのぼりますが、自分が英検1級の単語学習を開始した際、もっていた単語本(「英検 文で覚える単熟語 1級」の旧版)の収録語数1672語のうち、知っていた単語は、たったの144語でした。
それが、チェックリストとして何度も目を通しながら、「ときめき」を繰り返すことで、単語を習得。
最終的には700~800語まで知っている語数を伸ばせたのです。
最初、単語本だけで覚えようとして、1ページも進めることができなかった自分のことを思うと、考えられないような進歩でした。

今回の国連英検では、実際の受験を通して、「今持っている語彙力では足りない」と身にしみて感じたため、新たに単語本に挑戦することに決めました。

関連記事:単語学習に対する、一英語講師の思い (その2) BASIC WORD LIST 挑戦を実況中継

やり方は、1級受験の時と同じで行く。それが自分に一番適した方法だから。
その気持ちは始めた時にすでに固まっていました。

1周目:開始時点で知っている語彙の確認

前置きが長くなりました。

具体的な進捗状況(数字)を、ずばりご紹介したいと思います。
Basic Word Listの掲載語句、約2000語のうち、1周目で知っていた語数は552語でした。

実は、この1周目をするのに、約2カ月の時間をかけてしまいました。
1周目のチェックは、もっと機械的に、淡々と進めるべきだった、今となってそう思います。

2周目:前より増えている感動

1周目より2周目が大事な理由。
上の画像で、種明かしが先に出ていますが、大切なのは2周目の感動だからです。

(↓オレンジ色の線は、1周目にチェックした単語。水色の線は2周目のものです)

1周目のチェックは、今までに積み重ねてきたものを確認しているだけなので、それほどの感動はありません。
ですが、2周目は違います。1周目のチェックから2周目のチェックの間に他の場面で覚えた単語に線を引いていく作業になり、この過程で「前よりもこんなにも覚えた単語が増えている!」と実感する・自信をつけることができるのです。

最初の写真にもあるように、2012年6月19日現在、2周目の途中(50課あるうちの14課)なのですが、この時点で、1周目よりも42語増えていると思うと、俄然やる気が高まります。

今後の方針

この1冊を続けていくことは、言うまでもありません。

2周目の途中まで来て気づいたのは、この単語本に対する愛着(信頼度)が確実に上がっているということ。

実際に、他の場面(英字新聞記事や国連英検の問題)でこれらの単語に出会い、チェックの線を増やしていく中で、この愛着・信頼が積み重ねられてきたのだと思います。

こうなったら、とことんこの1冊をやりつくしたい。今まで以上にその気持ちが強くなっています。

また、定期的に、自分のBasic Word List挑戦の進捗状況をこちらでご紹介させていただこうと思います。

それを励みにしつつ、これからも単語学習を頑張っていきたいと思います。

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「ときめく」英単語学習法 (2) 

前回の記事では、単語を覚える際に、「ときめき」を感じることの大切さ、そして、「ときめき」を「自信」につなげることについて書きました。

今回の記事では、さらに具体的に、どのようなことに気をつけて単語学習を進めるとよいか、3つのTipsをご紹介したいと思います。

日ごろの単語学習におけるTips 3つ

Tips 1: 時間をかけ過ぎないこと
前回の記事の繰り返しになりますが、単語本はあくまでチェック専用
単語本だけを読みこむのに、20分、30分もかけるのはもったいないです。
(自分の場合だったら、20分あれば長文読解を一問、30分あれば英作文を書きます)
「他で覚えた単語が、単語本に載っていないかな?」のチェックだけならば、スキマ時間の1分からでもできます。

Tips 2: 一期一会を大切にする
例えば、英検問題集の長文問題集を解いた。答え合わせだけをして、分からなかった単語は放置する。
「あとで単語本で覚えるからいいや」と流しておく。
ここまでを読んでいただいた皆さんならば、それがどれだけもったいないことかご理解いただけると思います。
全部の長文(洋書)を、全語句調べながら読めとは言いません。ただ、せっかく英検などの長文問題を解いたのならば、その長文内の単語も、試験に出る可能性の高い語句なのですから、大切に取り扱ってあげましょう。

そして、さらにもう一つメリットがあります。一つの長文の単語をじっくり調べると、次にそのジャンル(例:環境・経済)についての長文を解くときに、とても読みやすくなるのです。次回の出会いも見越しつつ、丁寧に確認していきましょう。

Tips 3: 単語に出会う場面を限りなく増やす
以前、別の記事でも書かせていただいた通り、単語に出会う場面は、複数持っておいた方がよいです。(→単語学習を楽しもう ~”1冊をじっくり”からの解放~ )

前回の記事で、長文→単語本の順にすると、「ときめく」場面に出会いやすいと書いていますが、学習が進んでいくにつれて、

・単語本チェックで目を通しただけの単語→長文の中で「見たことあるぞ」とときめき、覚えたくなる
・ウェブの単語クイズで見た単語→長文の中で再会・ときめき、覚えたくなる

のような流れも出てきます。
そのような場合、律義にルールにこだわる必要はありません。
ときめきを起こす場面を意図的に増やしていくようにするといいですね。

おわりに

今回、「ときめく」という言葉を用い、2回に渡って単語学習について書いてきました。

「単語が分からなくて、長文が読めない」

私自身、本当によく耳にする悩みです。
「覚えられない」という苦手意識によって、余計に覚えられないループに入りこんでしまう。
それは、本当に悲しいことです。

ぜひ、単語学習を、楽しいものと捉えてください。
自信を積み重ねるチャンスと考え、どんどん「ときめき」を探しに行きましょう!

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「ときめく」英単語学習法 (1) 

英語学習者にとって、単語を覚えることは永遠の最重要課題です。
指導させていただいている生徒さん、そして学習仲間。
私の周りには、英検受験されている方が多いのですが、ほとんど全員と言っていいほど、皆さん、「語彙のところで思うように点数が伸びない」とおっしゃいます。

単語学習は、時間をかければその分だけ力が伸びるという分野でもありません。
特に、大人の英語学習者の方にとって、英語にかけられる時間は限られていますし、その中での単語学習の配分を多くし過ぎることを、私はお勧めしません。

では、どのように取り組んでいくのが理想的なのか。
今日から2回に分けて、その学習方法・姿勢について、私の例をご紹介させていただきたいと思います。

魔法の英単語習得法がある?

資格受験を考えている方ならば、1冊は単語本をお持ちだと思います。
今は、いろいろな種類の単語本があり、それ自体にCDなどの音源が付いているものや、わかりやすい例文、その語句を使った長文などが掲載されている親切なものがたくさん出ています。

なんとかして、「覚えやすいように」と、工夫がなされているものです。
ただ、私自身は、「万人に共通する、覚えやすい方法」など存在しないと思っています。

自分がどのようにすれば覚えやすいかは、自分自身でアレンジをする中で見つけていくしかありません。

アレンジ方法の一案、アイデアとして、今回ご紹介する方法を参考にしていただければ幸いです。

単語本が先か、長文読解が先か

まず、私の基本スタンスとして、単語本を使うこと自体は否定しません。

ですが、使い方には二つのこだわりがあります。

まず、一つ目。単語本単体で英単語を覚えようとしないこと。
先ほども述べましたが、いくら親切に作ってある本でも、それが自分にとって覚えやすいかどうかは別なのです。
作成者の意図をもってして、ランダムに並べられた単語を、そこで見ただけで覚えていく。
それには限界があると思います。

そして、二つ目。単語本はチェックリストとして使うこと。
以下の図をご覧ください。

表の中で使っている、「気づく」=「ときめく」という言葉。
これが、まさに単語学習のキーであると考えます。

ある場面で覚えた単語を、別の場面で見た時に、「あ!前に見た単語だ。」と気づく。
気づけるというのは、本当にうれしいものです。
まさに「ときめく」という言葉がぴったり。
このときめきがあってこそ、単語の意味が、しっかりと自分の中に定着していくのです。

単語本だけを眺めているだけでは、そのようなときめきは一切ありませんし、図の上段のように、単語本→長文の流れをとった場合も、ときめく頻度があまり多くは期待できないのです。

それに対し、図の下段では、「長文で出会った新出単語の意味を調べ、覚える」→「単語本を開き、長文で見た単語がなかったかチェックする」の流れをとっています。

単語本に目を通しているときに、「あ!2日前に読んだ長文の中に出てた単語だ!」と気づけるのは、大変嬉しいもの。

(私はそれがあまりに嬉しくて、「長文で見た」とか、「映画のタイトルにあった」とか、ときめいた気持ちを単語本にどんどん書き込んでいます)

単語本を開くこと=ときめきを探すこと。

そのように発想の転換をするのです。

「ときめき」から生まれる自信

「ときめき」の効果を軽んじてはいけません。

「私は単語を覚えるのが苦手だ」と思いこむ。
それでは、覚えられるものも覚えられなくなってしまいます。

「あ!気づけた」と喜ぶこと。その喜びはクセになります。
もっと気づけるようになりたい。
気づけるように、長文を読もう。単語本チェックしよう。
単語に関わる学習に取り組むこと自体をポジティブに捉えられるようになるのです。

ときめきを繰り返し、「自分はちゃんと覚えられるんだ」という自信を積み重ねてください。

それが、ひいては英語学習全体、大げさに聞こえるかもしれませんが、生き方に対する自信・ポジティブさにさえつながっていく。

そう信じています。

おわりに

私が今、「ときめく」ために使っている本です。
わら半紙だし、例文もちょこっとだし、アルファベット順にランダムだし。

覚えやすい工夫がしてある本とは決して言えませんが、単語本自体の信頼度が高いです。(今自分が受験している国連英検特A級でよく見る単語が頻出)

毎日、スキマ時間を見つけて、「ときめき」探しをしています。

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次回の記事では、今日書き切れなかった、細かい注意点(Tips)を補足したいと思います。

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オンライン英会話を利用した英文添削

 英文添削サービスを利用していて感じたことですが、添削者によって、添削の質がかなり異なります。添削を受けた後は、どこに出しても恥ずかしくない立派な英文に生まれ変わるわけではありません。お金さえ出せば、素晴らしいサービスが受けられるというわけでもなく、数万円出して添削してもらった仕事用の英文レポートが、”要英文添削”で返却された、という人もいます。添削者のレベルもあるでしょうが、出来上がりの質は、自分が書いた元の文章のレベルに左右されるため、しかたのないことかもしれません。元の英文が何を言いたいのか分からず、類推も不可能なレベルの時など、表面的に冠詞やスペルミスを直す程度の添削者もいます。このような添削を受けてしまうと、文法的な間違いは直してもらったのに、全体的に何を言っているのか分からないレポートが出来上がってしまうのです。

 添削者を指定できるサイトであれば、いい添削者に当たるまで色々な人を試すことも出来ますが、こちらから指定できない場合もあります。せっかくお金を払って添削を受けるからには、ちゃんとした添削を受けたいものです。スペルミスや冠詞の間違いだけでなく、不自然な言い回しを自然な表現に直してくれ、意味不明な文章があった時に無視せずに、”この部分は何を言っているか分からないから書きなおして下さい”とちゃんと教えてくれる人を探すと良いと思います。

 オンライン英会話を受けている人であれば、Skypeで会話しながら添削をお願いするという手もあります。ちょっとした日記や感想文、英検対策の作文であれば、オンラインでの添削を引き受けてくれる先生もいます。予め文章を用意しておいて、レッスン中に読んでもらい、どういうことを意図した文章なのかを説明すると、より自然な文章になり、何を言いたいのか分からない文章がスルーされる可能性が低くなります。

 
 または、オンラインスピーキングで話した内容についてレポートを書き、それを次回のレッスンで添削してもらう方法もあります。スピーキング担当の先生が英文添削を引きうけてくれるのであれば、別料金でオフラインで添削を受けるとよいと思います。私はスピーキングの後に簡単なレポートを書き、オフラインで添削を受けています。別料金なのでお金はかかりますが、スピーキングで言えそうで言えなかった表現を調べたり、会話中に教えてもらった表現を盛り込んで英作文を書くと、新しい表現の定着率も上がります。難しく考えると書けなくなってしまうので、”This essay is based on what we talked about yesterday.” や、”In the previous discussion, we talked about …” など、書き出しは簡単にし、スピーキングで話した内容をまとめ、感想を書き添えれば、ちょっとしたカンバセーションレポートが出来上がります。レッスン中にはペラペラと気持ちよく話したつもりでも、いざ内容をまとめてみると、繰り返しの表現が多かったり、結論がなかったりと、気づくことがたくさんあります。特に頻出トピックなどは、スピーキングレッスンを受ける→同じ先生に添削を出す→見なおした添削内容を元に、違う先生と同じトピックでもう一度スピーキングレッスンをする、と3段階経れば、そのトピックについてある程度正しい表現で話すことができるようになります。

  
 ライティングでなかなか思ったように伝わらないとお悩みの方は、オンライン英会話で対話しながらの英文添削を試されてみてはいかがでしょうか。

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英語をめぐる冒険

 

英語学習を始めた頃、思うような効果が得られず、モチベーションが上がらない時期がありました。始めて2〜3ヶ月かそこらで目に見える成果が上げられなくても、焦らずにじっくりと学習を続けられればいいのですが、初心者の時ほど自分のやり方に自信が持てずに悩みました。そんな時、岩村圭南先生の”英語をめぐる冒険”を読み、焦らず、悩まず、諦めずに英語を続ける勇気をもらいました。

英語オタクだった学生時代

英語をめぐる冒険 は、NHKラジオで英語の講座を担当していらっしゃった岩村圭南先生の自伝的エッセイです。”徹底トレーニング英会話”は2ヶ月程度で挫折してしまったのですが、”英語はトレーニングだ!”と毎回繰り返されるメッセージに心惹かれ、この本を手に取りました。

アメリカのテレビドラマが大好きだった小学生時代から、言葉そのものに興味を持ち始めた中学生時代、愛読書は英文法本だったという高校時代まで、英語オタクの名にふさわしい没頭ぶりです。”好きこそものの上手なれ”と言いますが、何か打ち込めるものを見つけた時のエネルギーたるやスゴイものを感じます。当時はネイティブスピーカーの英語を聞く機会などなく、浅草の仲見世でアメリカ人観光客の尾行をするくらいしかネイティブスピーカーと接触するチャンスはなかったそうです。

 

大学院留学〜本当の冒険の始まり

大学を卒業してすぐ、ミシガンの大学院への留学が決まり、英語漬けの日々が始まります。聞いて、話して、読んで、書く、その全てが英語という生活です。大学院の授業だけでなく、身の回り全てのことに興味を持ち、なんでも英語で言えるようになる。猛烈なやる気、モチベーションに圧倒されました。本物の”努力”がどういったものであるのかを知ることが出来ました。努力というと、”血の滲むような努力” と涙なしでは語れないど根性系のイメージがありますが、岩村先生の英語に対する取り組みは、好きなことに没頭した結果であり、辛さは微塵も感じられません。教科書や文法書にとどまらず、なんでも興味を持って、好奇心を刺激する英語の学習法を見つけるということが大事だと感じました。

 

中学・高校教員時代

使える英語力を身につける、をモットーとしていたものの、筋金入りの文法オタク。つい長々と文法の説明をしてしまい、生徒はただ聞いているしかありません。いくら文法的なしくみが分かったとしても、使えなくては意味がないと実感してからは、例文を声に出して読み、繰り返し書く練習をさせる、トレーニングタイプの授業に変わっていきます。次々と新しいアイデアを試し、自作の英会話カセットを自宅学習用として生徒に配布したり、生徒の自宅に電話をかけて英会話をしたりと、13年間の間に実に様々な試みをされています。授業での説明だけに留まらず、あの手この手で生徒たちに英語を使ってもらう、使える英語力を身につけてほしい、という強いメッセージが感じられるエピソードでした。

 

練習は決して裏切らない

岩村先生は、”自分らしい英語。自分の気持ちや考えを自分らしい言い方で表現できる英語”を目指すことを勧めていらっしゃいます。実際のラジオ番組でのメッセージがいくつか挙げられていますが、その中で特に印象に残ったのが、

・毎日努力すれば毎日上達します。

・空き時間がある時は必ず練習しましょう

・もう言い訳はいりません。練習すればいいのです。

・練習する時には集中しましょう。

という言葉です。”頑張っている(つもり)けど、なかなか上達しない・・・”と悩んだ時。悩んでばかりで実際には集中して勉強していないのではないか。練習を怠ってはいなかったか。うだうだ悩んでいる暇があったら練習しよう!と思わされるメッセージです。

 

焦らず、悩まず、諦めず

先生から読者へのメッセージは、焦らず、悩まず、諦めず。少し練習したくらいで、すぐに結果が出ると思ってはいけない。悩むくらいなら練習しろ。せっかく始めた練習を途中で投げ出すのが一番よくないので、短時間でもいいのでとにかく毎日続ける。この3つを心に留め、モチベーションが低下した時に思い出すと良いのではないかと思います。

 

私は英語学習初期にこの本を読んで、自分がたいした努力もしていないのに悩んでいた事に気づきました。

もし、モチベーションの低下に悩まされているのなら、この本を読んで岩村先生の熱意に感化されてみては。

 

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