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【中学英語レベルからやり直す】Web上で読める易しい読み物6選

 

前回の記事で、中学校で学習する英単語は、1200語程度と紹介しました。知っている単語が1200語程度では、英語圏で放送されている普通のニュースや新聞記事を完全に理解するのは難しいと思いますが、それでも読まなくてはなかなか単語レベルは上がりません。今回は、基本語彙を押さえていれば読むことが出来るWeb上のサイトを紹介したいと思います。

 

1. News in Levels

1000語、3000語、5000語の3つの語彙レベル別に同じニュース素材を読むことが出来るサイトです。レベル3(5000語)は、実際にテレビで放映されたニュースを取り扱っていますので、レベル3を読んで分からなかったらレベル2(3000語)→レベル1(1000語)とレベルを落として同じニュース記事を読むといいと思います。This strong woman likes sumo level1  を見てみると、確かに中学校の教科書に出てきそうな文章で、女性力士のことが紹介されています。記事の最後に、レベル2,レベル3へのリンクが貼られているので、合わせて読んでみてください。1000語と一般ニュースの5000語を比べてみると、中学英語レベルの1000語でも、記事のエッセンスは伝えられていることが分かると思います。残念ながら、レベル1と2の音声はアクセントが強く、参考にはなりませんが、レベル1-3を読み比べることで、内容の理解を深めたり、自分が平易な言葉でライティングをする時の参考になりそうです。

 

2. Children’s Storybooks 

無料で読める絵本が掲載されているサイトです。冊数は多くありませんが、実際に絵本を買うとなると、ページ数が少ないうえに高価ですので、オンラインで読める簡単な絵本の存在はありがたいです。

 

3. Child Bible Story Online

絵本風の子供用バイブルです。バイブルを全部読む根性はないけれども、文化をより良く理解するために基礎的なキリスト教の知識が欲しい、という時に便利です。

 

4. Time for Kids

英語ネイティブの小学生向けサイトです。中学英語レベルはちょっと超えていると思いますが、話題のニュースが分かりやすい言葉で書かれていますので、大人用の新聞記事よりは理解しやすいです。私はESL用の記事は面白くないので読みたくないが、本物のTIMEは読めない、という時期によくこのサイトを利用していました。

 

5. SPOTLIGHT

基本1500語が使われています。このスポットライトで読み上げスピードは90語/分ほとで、普通の会話の半分程度です。あまりにもスローなので、初めて聞かれた方はビックリするかもしれませんが、耳だけで聞き取る事ができるかどうかをチェックしてみるとよいと思います。

 

6. VOA Special English

基本の1500語程度が使われていますが、読み上げスピードは通常の2/3 程度と、Spotlightよりは少し早めです。スクリプトと音声がセットで手に入りますので、初級用のリスニング素材としても使えます。

 

 

まとめ

文法が完璧になるまで問題集を繰り返したり、ボキャビル本だけで語彙を増やすより、同時に易しい読み物で読むことに慣れる事が大事だと思います。紹介したもの以外にも、Web上には数多くの読み物がありますので、ストレスなく読めて自分が面白いと思えるものを探してどんどん読んでみてくださいね。

 

 

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100万語多読で感じたこと

SSS方式の多読では、まずは100万語を目指して易しい本を読むことが勧められています。なぜ100万語か、100万語読んだら何が変わるのか。私が100万語多読で感じたことについてお話したいと思います。

 

多読を始める前、100万語読んだら、ある程度の本はスラスラ読めるようになるのではないかと大きな期待を抱いていました。100万語を読み終えた時点で、”どんな本でもスラスラ読める”、というのは期待しすぎだということに気づきましたが、英文を読むことに対して全く抵抗感がなくなった事、児童書がスラスラと読めるようになった事が大きな収穫でした。多読を試みたことのない人は、”なんだ、そんなことか” と失望されるかもしれません。それでも、易しい英文をスラスラ読めること、長文を前にしてウッと詰まることがなくなったことこそが、その後のリーディングを変える大きな出来事でした。

皆さんは、英語の本や記事を読んでいて、語彙はほとんど知っているのにスラスラ読めないという経験をしたことはありませんか。また、問題集の英文を1文ずつ和訳することは出来るのに、長めの記事になると理解しながら読めないと感じることは? 私も多読を始めたころ、基本単語1200語の語彙制限本を読む事に困難を感じました。ペンギンリーダーズのレベル3は、基本単語1200語、文章の長さが1万語〜2万語です。基本単語1200語を知っていれば簡単に読めるはず。でもスラスラ読めないのです。レベル3の8000語の長さの本を読むのに、ちょっとずつ読み進めて何日かかかりました。

 

なぜ簡単な本でも読めなかったのかというと、和訳・返り読み癖が染みついていて、1単語ずつ行きつ戻りつしながら読んでいたからでした。8000語の本であれば本来なら1時間程度で読めるはずですが、和訳をしながら読むと数日かかってしまいますし、時間がかかりすぎると最初のパートで読んだことを忘れてしまい、全体的な理解度も低くなります。1文1文正確に読むことが必ずしも理解度を上げるとは限らないと知ることが出来た事も多読の成果でした。

 

簡単な本でも1冊スラスラと読み進めることは難しいと知った後は、返り読みをしない読み方を心がけました。そうはいっても長年の癖で、主語→目的語→動詞と目が勝手に行ったり来たりしてしまいます。その癖を治すために、指や定規を使って読んだ部分を隠し、左→右の一方通行でしか読まないようにしました。1回読んで分からなかった文章は、パーツを分解するのではなく、頭から戻って読みなおす。それでも分からなかったら、いったん段落全部を読んでみる、というふうに、返り読みをせずに全体の理解を高める工夫をしました。それでも内容が頭に入ってこない時は、レベルをぐっと落として、ネイティブの幼稚園児が読むような絵本を使いました。

 

もう一つ心がけたのは、頭の中の日本語を消し去ること。慣れないうちは、簡単めの英文を読んでいると、勝手に頭の中で英→日の単語に置き換わっていました。英文を読みつつ、頭の中で、”私は・・・行った、町に。買い物するために、翌日”などと読み上げる声が聞こえていては、テンポよく英文を読む妨げになります。”返り読みしない。訳さない” を心にとめつつ、読んだ文章をイメージでとらえるよう心がけました。この時も、レベルの低い単純な本を読むことが役に立ちました。読もうと思えば大学受験レベルの長文も読めたかもしれませんが、それでは”スラスラ読める”を体験できません。レベルの低い読み物で、日本語を介さずにスラスラ読めた、という体験をすることが大事なのではないかと思います。

 

100万語多読を終えて感じたことは、”これで多読をする下地が整った”ということでした。100万語多読で読書習慣が身につき、現在1000万語近くまで継続して多読を続けています。返り読みや和訳をせず、スラスラと読む練習をする習慣を得られたことで、その後徐々にレベルを上げ、日本語で読める内容のレベルであれば英語でも読めるという自信もつきました。

 

多読は時間と手間がかかって取り組みにくい。それよりも問題集を解いて効率的に英語試験の点数を上げたい、と思われるかもしれません。ただ、私はもし自分が問題集や試験勉強を中心に英語を勉強していたら、現在のように本や記事を読めるようになったとは思えません。多読を始めたら多読しかしてはいけないという訳ではありませんので、現在の英語学習メニューに加えてみるとよいと思います。継続は力なり、を実感することが出来ます。

 

 

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東大英語に挑戦?!

前々回、前回と英文解釈の参考書をご紹介してきましたが、今回は問題集のようなものではつまらないけれど、ペーパーバック1冊を読み切る自信はないという方にオススメの書籍をご紹介します。


The Universe of English〈2〉

The Universe of Englishのシリーズです。

これは東京大学教養学部の一年生の英語の授業で使われている(使われていた)もので、東京大学出版会から出版されています。

基本的なスタイルとしては、見開きの左側に英文、右側に注釈が書かれています。
注釈には難解と思われる単語の意味や、専門的な用語の説明があります。
単語の意味は日本語で説明されているものもあれば英語のものもあり、章によって異なります。

内容は「MEMORY」や「ROOTS」など7つのセクションに分かれていて、それぞれのセクションに3つの章があります。
例えば「ROOTS」の中には人類の起源、歯ブラシの考古学、大衆文化の誕生について書かれている章があるという感じです。

1章の長さは、1500words前後とコンパクトです。
内容は大学の教科書なのであまり面白おかしいものではありませんが、ブリューゲルによる諺の視覚化、大航海時代の地図製作について、睡眠や量子論について、そして超短編小説など多岐に渡っており、私のように広く浅く首を突っ込みたいタイプには楽しめる内容でした。
文章も短いので短時間でキリ良く読めるのも良い点です。

大学入試の際のレベルで考えると最難関にあたる東大の教科書ということで少しひるんでしまいそうですが、実際読んでみるとそこまで難しい印象はありませんでした。

これで興味を持った話題について色々と調べてみても面白いと思います。

シリーズの中にThe Parallel Universe of Englishというものがありますが、こちらは佐藤良明さん、柴田元幸さんが編者で、内容はカジュアルな感じになっているので、上記の内容が堅いと思われる方はこちらの方が面白いと感じられるかもしれません。

私は学生時代の一般教養の英語の時間に何をやったか記憶に残っていません。あまり面白いと感じない古典だったような気もするのですが、もしこのような内容だったらもっと楽しめたかもしれないなあと思いました。

参考書とは違い答えが載っている訳ではないので、意味を確認したかったり、文法的な説明が欲しい方には不向きかもしれませんが、読み物としても面白いので東大の教養課程の英語に興味がおありの方はいかがでしょうか。

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The Universe of English


The Expanding Universe of English


The American Universe of English―アメリカの心と交わるリーディング
↑こちらはAmazonで中身を少し見ることができます。

【iPhone/iPad アプリ】 自分好みに”育てる”ニュースリーダー Zite

英字記事を英語学習に活用したい。そのように考えていらっしゃる方々も多いことと思います。
ご存じの通り、ネットには一生かかっても読み切れないだけの情報、英字記事が存在しており、その中からいかに自分好みの記事を見つけられるかが鍵になってきます。

今日は、私が活用しているアプリの中から、Ziteをご紹介したいと思います。
英字記事を読めるニュースリーダーは数多くありますが、Ziteほど「自分好みの記事を見つけられる」アプリはありません。
早速その使い方を見ていきましょう。

Ziteの育て方 その1. 好みのジャンルを設定

「育てる」前に、まずはアカウント登録をしておきましょう。
こうすることで、iPadとiPhoneの設定を同期でき、両方でZiteを楽しむことができます。

(アカウント登録の方法については、説明を割愛させていただきます。メールアドレスとパスワードを設定するのみで、登録やアプリの利用に料金はかかりません)

早速、本題の「育てる」方法についてご説明させていただきます。

(注:以下は全てiPadを用いた方法になります)

まずは好みのジャンルの設定です。

(1)画面右下のCUSTOMIZEをタップします。

(2)すると、このような画面になります。もともと、多くのジャンルが最初から入っていますので、この中から興味のある分野を選びましょう。項目をタップすると濃い深緑になり、選択することができます。

(3)ページをスワイプしていく(右から左になでるようにする)と、以下のような画面が出てきます。
このボックスに好きな言葉を入力することで、自分でジャンルを登録することができます。

私は、現在学習している国の名前(INDIA/SYRIA/UGANDA等)や天然ガス(NATURAL GAS)などをジャンル登録しています。

Ziteの育て方 その2. 読めば読むほど自分好みの記事が現れる

上記の方法だけでも十分に好みの記事を集められるのですが、Ziteがすごいのはこれだけではありません。

読んだ記事について、関連するキーワードを扱った記事を、今後多く表示させるかどうか設定することができるのです。

「この記事は面白かったから、もっと同様の記事を読みたい」、こう”意思表示”することで、さらに自分好みの記事に出会う確率が高くなるのです。

その方法も、とても簡単です。

(1)記事ページの右上にあるOptionsというボタンをタップすると、以下のようなメニューバーが出てきます。
(もしくは、記事によっては、最初からメニューバーがある状態で表示されるものもあります)

上から順に、

・記事が面白かったか選ぶボタン
・その記事のソース
・関連キーワード

が表示されています。

(2)もっと読みたいキーワードということで、Solarというボタンを押してみました。すると、以下のような画面になり、今後、そのジャンルの中で特にSolarというキーワードが含まれた記事を多く表示させるように設定することができました。

おわりに

このようにZiteは、自分好みの記事に出会う確率を高くしてくれるアプリです。
私自身、他にもニュースリーダーや各種メディアの公式アプリを利用しているのですが、Ziteほど使っていて楽しいアプリはないと思っています。

より自分好みの記事が出てくるように、Ziteを”育てていく”
その過程を楽しみたいと思っています。

Zite Personalized Magazine – Zite, Inc. 

Zite Personalized Magazine - Zite, Inc.   (2012年8月28日現在:無料)

【補足情報】

ZiteはiPhoneでも利用することができます。

iPhoneでの使用法、今日ご紹介した内容とは違うZiteの特徴に関しては、以下の記事をご覧いただくことをお勧めします。


英文記事の情報収集や英語学習にも便利–iPhoneアプリ「Zite Personalized Magazine」
 - CNET Japan

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【英語を語順で理解するための英文解釈】おすすめ参考書(中上級向け)

今回は前回に引き続き、英文解釈のための書籍をご紹介します。
前回ご紹介したものをやってしまえば基本的な考え方は身に付くので、実際の色々な英文に触れていっていただく方が楽しいと思いますが、系統立てたものを学習していきたいというお声もいただきましたので前回よりも少し難易度の高いものをご紹介します。
※便宜上、中上級と表現しましたが、英検準1級〜1級を目指すレベルと考えてください。

ポレポレ英文読解プロセス50

ポレポレ英文読解プロセス50

こちらは代ゼミの人気講師である西先生の著作です。
ポレポレとはスワヒリ語で「ゆっくり」という意味で、西先生がアフリカに行った際に色々と感じられたことから受験勉強の中でも心のゆとりを持って欲しいという思いで付けられたそうです。本文中にもアフリカの動物の挿絵などが入っていて、本文と全く関係のないダチョウやチーターの絵が目に飛び込んできますが気にせず進めてください。

とにかく説明が丁寧です。詳細な説明に加え、文の構造も矢印やカッコを使って目で見て理解することができます。

大学入試問題から抜粋しており、前後の文章が割愛されているものもありますが、その点については解説で補足されています。
また、大学入試対策ということもあり訳出にこだわっている部分も感じるので、ご自身の学習目標に日本語訳があまり関係のない方は正しく文章を理解できているかを確認する程度の訳出で良いと思います。
この句はこの語にかかるのか…と構造を見ているとついつい返り読みしてしまうので、構造を理解してから文章を語順で理解していくことを意識して最初から読み直すようにした方が良いです。

例題50問で130ページというとても薄い書籍なので取り組みやすいかもしれません。

英文解釈の技術100

英文解釈の技術100

こちらは、入門基礎を含めた三部作になっているものの難関、最難関大向けのものです。

タイトル通り、英文解釈をする上でのポイントが100個挙げられており、その一つ一つが見開き2ページで説明されています。前述のポレポレのように手取り足取りの解説ではありませんが、見開き2ページの中に例文、解法、全文訳、演習問題、語句説明を盛り込むためには多少簡潔な解説になっても仕方ないかもしれません。しかし全体的にとても見やすくなっているので学習は進めやすいと思います。
「出題者がいかにも”解いてみよ”といわんばかりの下線部です。それなら”出題者の鼻をあかしてみる”つもりで挑戦するのも一興です。」などと2ページに収めなければならない中、ニ行も使ってハッパをかけてくれたりもします。

文章の構造を説明しているところでは、語順で理解していくよう読み下しの訳がついています。

CDが付いていて本文が収録されています。また、見開き例文では解法のポイントとなる単語が太字になっていますが、下線も太字もない文章が巻末に付いているので、それを見ながら意味を把握したり、CDの音声のみで意味を理解できるか確認しながら復習できます。
返り読み防止として、音声だけで理解していく練習はとても有効ですね。

もう少し難易度の高いもの

上記よりも難易度が上がると、英文解釈教室英文解釈考思考訓練の場としての英文解釈などがありますが、この段階まで来れば読めるものは色々とあると思うので、自分の好きなものを読んでいく方が楽しいのではないか…というのが個人的な意見です。
正確に読み取る系統立てられた訓練がしたい、英語を教える仕事をしたいなどという場合はお試しください。

英検1級対策として、Timeなどを理解できているのかできていないのか微妙な感じのまま読み続けるのであれば、英文解釈教室あたりを集中して取り組んでみるのもいいかもしれません。ただ、試験では決められた時間内にある程度の量を読む必要があるので、じっくりゆっくり正確に読むことだけに気を取られないように気を付けてくださいね。

ちなみにAmazonではこの3冊は「マニア向け」とタグが付いてます…。

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【英語を語順で理解するための英文解釈】おすすめ参考書(中級向け)

前回の記事で、英文解釈について書きましたが、今回は実際におすすめの問題集をご紹介したいと思います。

今回はレベルとしては中級者の方向けのものをご紹介いたします。
※今回は高校英語の範囲の英文法を一通り把握されている方を中級者と表現しています。

必修英文問題精講


必修英文問題精講

まずは必修英文問題精講です。
これは旺文社の精講シリーズで一番基礎レベルのものです。この上の基礎標準と比べてみてひと目でカジュアルな感じになっていることが分かる作りになっています。

200ページ超の書籍ですが、収録してある英文は60本。50 wordsそこそこの短い文章50本と、100 wordsほどの文章が10本です。いづれにしてもそれほど長い文章ではありません。

それぞれの文章は「例題」という形で見開きで完結するようになっています。もともとセンター試験レベルの文章なので、高校英語の範囲の文法を一通り把握できていればそれほど難しくはない内容です。単語やフレーズの注釈も付いています。文法の説明が書かれたあとに、文章の解析がしてあり、どの語が主語か、動詞か、目的語か…などがきちんと分かるようになっています。
解説はあまり詳しくはないのですが、同じ見開き内の文法的な説明が書いてある場所にどのような判断をすれば良いかということが書いてあるのでそれを参考にすると良いと思います。
手取り足取りではありませんが、自分で文章を分析した後にきちんと確認をすることができるので良いです。

見開きで60本しかないのに200ページ以上もあるの?とお思いかもしれませんが、実はそれぞれの文章に Brush-UP Testがあります。
そのテストで同じ文章を読んでどれだけ理解できるようになったかを確認することができます。

学習方法としては、
①例題をよく読み、文法的に重要な箇所や文章の構造を把握してからテストで確認する。
②まずテストを解いてみて自分が理解できていないところを確認してから、例題を解説として利用する。

書籍内にも学習の進め方の提案がされており、①は長期的スケジュール、②は短期的スケジュールとして挙げられています。

CDが付いていて英文を音でも確認できるようになっていますが、少し遅めのスピードです。

英文の難易度が低い、問題数が少ないので短期間で仕上げられる、見開きで見やすいレイアウトという点が学習を継続しやすいポイントだと思います。

ビジュアル英文解釈


ビジュアル英文解釈

次にご紹介するのはまた受験用参考書ですが、ビジュアル英文解釈です。
これは「英文解釈教室」の伊藤和夫先生の著作ですが、英文解釈教室よりもかなり易しい英語です。

この参考書は伊藤先生の講義形式になっています。
本書の裏側に入門〜中級(大学受験のレベルで)と書かれているように、最初は易しめのものから始まっているのでいきなり挫折することはないと思います。

構成としては、まず各章での焦点となる事項が説明された後に問題文が提示され、その後に解説があります。どのように考えていけば良いかという順序や、注意すべき点などの丁寧な説明が、実際の授業に近づけるよう口語調でされています。
少し読み辛いレイアウトではありますが、「英文解釈教室」と比較してみると読みやすい方ではないでしょうか。

解説の前にはReviewという形で、その章以前の文章中の表現をピックアップして復習するようになっています。

また、章の最後にはホームルームという形で伊藤先生の分身というI先生と生徒二人の会話のようなものがあり、これが結構面白いです。その章の問題を考えている際の疑問などを先生に質問したりするのですが、セリフの端々から伊藤先生の英語教育に対する考え方や、人柄がよく出ています。

返し読みしながら訳を完成させる生徒に「英語の語順のまま内容を追うことができなければ本物ではない」とI先生が注意すると、「訳を通して考えるやり方でやってきたからI先生のやり方ではちゃんとした日本語にならない」と生徒が口答えします。そこで

いいかい。訳せたから読めたんじゃない。読めてるから、必要な場合には訳せるんだ。(原文引用)

と切り返すところなどは共感でき、このような英語学習に対する考え方なども参考にすることができます。

英語が読めることと訳せることは別の作業であるということが頻繁に本書の中でも述べられていますが、効率的な学習方法として、問題文を一度自分で訳してみて、授業を受ける気持ちで自分の訳と解説を照らしあわせていくことが勧められています。
しかし、分からないものを機械的に意味不明の訳を作って日本語の感覚を破壊することは有害なので、分からない箇所を見つめてみるだけで良いとも書かれています。
ですからこの場合は、自分がどこが分かっていないかを確認する、英文の構造を正しく捉えられているかを確認するという形での訳と考えれば良いと思います。

生徒G君「なるほど、そういうふうに考えるんですか。英語って難しいな。」

I先生「難しいんじゃない。君が基本の考え方に慣れていないだけさ。君のアタマの方に問題はあるんだよ。」

と、噴き出してしまうほど皮肉なことを頻繁にI先生がおっしゃるので、私は章末のホームルームを楽しみにしながら読んでいました。
G君は結構ボロクソに言われてますが、たまに「素直さが良い」と褒めてあげたりとフォローも忘れない優しい先生です。

1、2とシリーズになっており、2の方がもちろん難易度は上がるのですが、1だけでもしっかりやれば考え方の基礎は身に付くと思います。
もしこのビジュアル英文解釈のシリーズが難解と感じられた場合は、英文解釈教室 入門編から始めてみてもいいかもしれません。

まとめ

今回は中級向けとして二冊ご紹介しました。受験英語用ではありますが、基礎がためという意味でとても効果的です。
英語の構造を知り、語順そのままで理解できるようになってリーディング力をアップしていきましょう。

ビジュアル英文解釈のように詳しい解説があるようなものは、教えるという立場から「どう説明すれば分かりやすいだろうか」という勉強にもなりますね。

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英文が長くなると理解できない理由

文法も復習してみたし、語彙増強もやってみたけれど、英文を読んでいてもあまりよく分からないということはありませんか?

そのような場合は英文の構造をしっかりと理解するために英文解釈に少し力を入れてみると解決するかもしれません。

効果はあるのか

私は7年ほど英語のスクールに通っています。そのクラスは翻訳クラスと呼ばれてるのですが、内容は翻訳というよりむしろ英文解釈と言った方が近いです。文章の構造をしっかりと分析して正確に文章を読み取っていくという内容です。問題集などではなく洋書などの英文をしっかり読み込んでいきます。
実は同じクラスを中高生時代も取っていました。その時のクラスの謳い文句は「同時通訳方式で英文を頭から理解していくために徹底的に英文構造を理解する。」というものだった記憶があります。

高校時代の英語の授業ではグラマーとリーダーに分かれていましたが、リーダーの時間もそれほどしっかりと英文解釈のようなものをやった記憶がありません。それでも特に苦労せず英文をきちんと理解できていたのはスクールで英文解釈の授業を受けていたからだと思っています。

大人になってから英語のやり直し学習をされている方々とお話する機会がよくあるのですが、大学入試などの際に覚えた単語を驚くほど覚えていらっしゃるにもかかわらず「長い文章になると全く理解できない」という方が多くいらっしゃいます。
お話をしているとどうも文型などがあいまいになっていたりして文章の構造が分からないという方がほとんどでした。

そこで文型をしっかり理解する→英文解釈をメインにした問題集をやってみる→実際の英文記事などをどんどん読んでもらう という順番で学習をしてみてもらったところ「文章が理解できるようになってきた。」と効果を感じていただけました。

英語の型を叩きこむ

英語の語順で英語を理解するためには、英文の構造がきちんと理解できていないと難しいです。
基本的な文法も大切ですが、文法書などの例文は短く分かりやすい文章になっていることが多いので、問題集や参考書を読んでいて理解できても実際の長い文章になると理解できなくなるケースがあります。ここでいきなり「長文が弱い!」と長文読解の問題集を始めてしまっても結局分からずじまいでやめてしまうことになってしまいます。

本来ならばできるだけたくさんの英文を自分のレベルに合ったものから順に難易度を上げながらどんどん読んでいくことが自然で良いのですが、試験対策や短期間に効率良く進めたい方はレベルに合わせた問題集を集中して解いて、英文の構造を叩きこむことが良いと思います。
構造を理解することが英語の語順そのままで英語を理解することに繋がっていくので、リーディングだけでなく、リスニングにも効果が出てくるはずです。

次回は現在のレベル別で英文解釈のオススメの問題集をご紹介します。

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【おすすめサイト・アプリ】日本のことを、もっとよく知ろう - Highlighting JAPAN 

英語で日本のことを説明したい。
英語を学習している皆さんの中にも、そのように思う方が多くいらっしゃることと思います。

英語を学ぶことは、外国の文化について理解を深めるきっかけにもなるのですが、逆に、「日本のことを、海外の人に説明したい、紹介したい」という気持ちを引き起こすこともあると思うのです。

今日は、日本のことについて書かれたオンライン月刊誌(無料)について、ご紹介したいと思います。

Highlighting JAPANとは

そのサイトは、Highlighting JAPANといいます。

どこが発行しているかと聞いて、驚く方もいらっしゃるかも知れません。

なんと、政府が発行しているオンラインマガジンなのです。

月1回発行されるものなので、じっくりと読んでいくことができます。

また、PC(e-book, PDF, HTML形式)だけでなく、アンドロイド版、iPhone / iPad版のアプリもあることから、さまざまな場面で、気軽に読むことができます。

iPadでHighlighting JAPANを読んでみた

今回は、iPadアプリでのHighlighting JAPANの読み方をご説明します。

(1)アプリを立ち上げて、下段にあるdownload(ダウンロード)をタップすると、今までに発行されている号のリストが表示されます。

(2)ダウンロードしたい号をタップすると、以下のような表示が出るので、Yes(はい)を選択します。

(3)ダウンロードが完了しました。OKを選択します。

(4)Contents(コンテンツ)のボタンをタップすると、先ほどダウンロードしたものが表示されています。

そのタイトル部分をタップすれば、いよいよ本誌を読むことができます。

(表紙)

(目次)

(記事本文)

※ピンチアウトすることで、もちろん拡大して読むこともできます。

おわりに

Highlighting JAPANは、通訳ガイドや国連英検を受験される方はもちろん、普段、外国の方とコミュニケーションをとっていて、日本のことについてもっと話せるようになりたいと感じていらっしゃる方にも最適なオンラインマガジンだと思います。

無料ですので、まずは気軽に中身をご覧いただき、お試しください。

Highlighting JAPAN (PC)

Highlighting JAPAN – cyber communications inc. ( iPhone / iPad版のアプリ ) 

Highlighting JAPAN - cyber communications inc.

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海外視点で知る日本近代史

以前に英語でアメリカの歴史を知ろうという記事を書きましたが、今回は日本の近代史について触れてみようと思います。

近代史については学生時代には駆け足でサラッと過ぎていった記憶しかないので、ちょっと読んでみようかな…程度の気持ちで読み始めましたがすっかりハマってしまいました。
古代史ははっきりと分かっていないことも多く、それが想像力をかき立てられて面白かったりするのですが、現実的な戦略、外国との駆け引きをまざまざと感じる近代史が最近とても面白く感じています。

日本の戦後


Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II

まずきっかけになったのがピューリッツァー賞も受賞しているアメリカ人歴史学者John W. Dower氏のEmbracing Defeatです。

第二次大戦後の日本について書かれているのですが、非常に客観的に書かれています。
日本人によって書かれたものは、どうしても主観的になり、著者の歴史観などが少なからず入ってしまっているものもあります。本書で触れられている天皇制についても避けられたりする傾向もあるかもしれません。
戦後の悲惨な状況も淡々と客観的に述べられているので、心が痛む事実ではありますが、客観的に事実として受け止めやすいかと思います。

英語についてはやや難解に感じられるかもしれませんが、単語などは徐々に慣れてきますし、書かれている内容は日本についてなので、背景知識で補える部分もあります。私はオーディオブックで聴いたので書籍の方は見ていませんが、もしかしたら写真や図表なども付いていて書籍の方が分かりやすいかもしれません。

100年間での発展をコンパクトに


Inventing Japan: 1853-1964 (Modern Library Chronicles)

もう少し広い範囲で簡潔に書かれているのが、オランダ人ジャーナリストであるIan Buruma氏の Inventing Japan: 1853-1964です。

黒船来航時から1960年代まで書かれています。
読みやすい英語で、100年ほどの期間ということもありボリュームも少なくテンポ良く読めます。100年でここまで変わったのか!と今更ですが驚いてしまいました。
江戸時代の数学者である本田利明が日本のベンジャミン・フランクリンと呼ばれていたとは知りませんでした。

もう少し詳しく知りたくなったら


A Modern History of Japan: From Tokugawa Times to the Present

もう少し詳しく読んでみたいと思い、次に選んだものが A Modern History of Japanです。
こちらはハーバード大学の歴史学の教授であるAndrew Gordon氏の著作です。
江戸時代から2000年あたりまでについて触れられています。少々ボリュームがありますが、写真や図表もあり分かりやすいです。労働者のような一般の人々にもスポットを当てていた点も興味深かったです。
Kindle版がないのが残念。(ちょっと大判だったのでバッグに入れての持ち運びは厳しいかもしれないです。)

まとめ

このように改めて読んでみると日本にも素晴らしい指導者が多く存在したこと、そして日本国民の持つ大きなパワーを感じます。学生時代には日本史と世界史をなかなかリンクさせられなかったのですが、海外視点のものを読むと意外とスムーズに理解できました。
英語学習者向けに、日本の歴史を英語で学ぼうという目的の書籍も多くありますが、外国からの視点で外国人に向けて書かれたもので、受験のためのお勉強ではない自国の歴史を学んでみるとなかなか面白いです。

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読んで英語力を向上させよう

語学学習において、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング全てをバランスよく学ぶことが大切なのは言うまでもありませんが、その中でもリーディングには多くのメリットがあります。

 

文中で単語を覚えることが出来る

1ページの中に10個以上わからない単語があるような場合は、文中から未知単語を推測するのが難しくなりますので、自分のレベルに合った文章を選ぶとよいと思います。1ページの中の未知単語が数個以内なら、文脈から意味を推測するのが容易になります。どれほど単語学習をしても、未知単語が0になる事はないと思いますので、文中で出会った未知単語の意味を予測しながら読むスキルは重要です。また、単語学習用に準備された例文よりも、より自然な語彙の使われ方を学ぶことが出来ます。単語と日本語訳の1対1対応では、たくさんある同義語の中からコンテクストにあった単語を選び出すことが難しいですので、たくさんの文章にあたって、自然な語彙の使われ方を身につけることが大事です。

 

ライティングの参考になる

上質な英文を、ライティングの参考にすることが出来ます。初めて見る文章構造、自分のことを表現するのに良さそうな表現などを見つけたらメモしておいて、実際のライティングに活かすとよいです。リーディングを主なインプット源にすることで、正しい文章構造を体得することが出来ます。スピーキングの時の文章構造、文法は必ずしも正しいとは限りません。初心者の場合、スピーキングはその場のコミュニケーション重視のため、短調な表現や語彙のくり返しもあります。ライティングの参考という意味でもリーディングは重要です。

 

 

まとめ

リーディングを英語力向上に役立てようと、辞書と首っ引きで難しい原書を読もうとすると、あっという間に挫折してしまう可能性があります。難しい文章を少しだけ読むよりも、自分の身の丈に合う本を毎日少しずつでも読むことを心がけてみてはいかがでしょうか。

 

 

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