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長文を読むための英文法2 「やりなおし英語」中のあなたが、今すぐ取り組むべき文法項目

大人になって、英語をやり直そうと思った皆さんならば、一度は英文法の復習をされていることと思います。
このブログでも、私自身、文法の重要性について何度か書かせていただいているのですが、今回は「読む」ということに特化して、今すぐ復習しておきたい文法項目をご紹介したいと思います。

文法書、問題集を「回せば」読めるようになる?

ここでは、英語を再開された皆さんが、一度は文法事項の復習をしたという前提でお話しさせていただきます。
まず、皆さんに、少し厳しい質問をさせてもらいます。

「文法事項を復習して、英文は読めるようになりましたか?」

ここから先は、「あまり読めるようになった気がしない」、そういう方に読んでいただきたいと思います。

1冊やってみたけれど、あまり読めるようになった気がしない。次に皆さんがすることは何ですか?「もう一回最初からやり直してみよう」、または、「この問題集は簡単すぎたから、もっと詳しい問題集に取り組んでみよう」 確かに、これらも方法の一つだと思います。

ですが、「どの項目が大事なのか」「今、読むために必要な項目はどれなのか?」、それを意識して取り組むのと取り組まないのでは、得られる結果に大きな差が生まれてしまうのです。

文法事項に優先順位や用途の区別がある?

例えば、文法書の項目に「冠詞」という項目があります。aやtheの使い方です。
この項目を熟読、問題集を解いたとして、文章は読めるようになると思いますか?

また、しばらく前に、「前置詞」をイメージで覚えるという本が流行しました。私自身、著者である先生の考え方、教え方、お人柄、全てにおいて好感を持っていますが、だからといって、今、「文章を読みたい」と考えている皆さんに、先生の著書はお勧めしないのです。

aを使う、theを使う。冠詞のルールを覚えて、正しい訳ができるようになるでしょうか?
onの持っているイメージをつかんで、文章の大意が取れるようになりますか?

もちろん、自分で文章を書く段階になれば、aやtheをうまく使えないのは、大変大きな問題になります。onという前置詞のイメージを覚えておけば、一語一語どの前置詞を一緒に使うのか丸暗記しないで済む(=会話などで役に立つ)というメリットもあるでしょう。ただ、「読むため」に真っ先に確認しておくべき内容かというと、そうではないのです。

私は、文法事項に優先順位があると思っています。そして、「読むため」に特に重点的に復習しておきたい(分からなければ何度でも取り組みたい)項目が存在すると強く確信しています。

特に「読む」は四技能のうちの要。他の「聞く」「話す」「書く」の前に、しっかりと力をつけておきたい分野です。となれば、その中で重要な文法項目は、真っ先に押さえておきたい文法項目ということになります。

読むために今すぐ取り組むべき文法項目

以前の記事で、精読において、どの文法項目が重要かについて書いた記事があります。

【精読シリーズ・第2回】英文が読めるようになる魔法の文法事項

【精読シリーズ・第3回】優先的に取り組みたい文法事項

まとめると、第2回では、文の中で「(述語)動詞」を見つけることがもっとも重要。それにより文型が分かり、正確な訳ができる、ということを書いています。
さらに、第3回のほうでは、具体的な項目を、「なぜそれが重要か」という理由とともに書いていますので、ご確認ください。

「読むために必要な文法項目」は、その時に書いた項目と同様ですが、今もう一度振り返って気づいた内容とともに(「注」の欄参照)、こちらに転記しておきます。
・文型
・時制、態、助動詞
・準動詞(不定詞、分詞、動名詞)
・分詞構文
・接続詞
・関係詞(なかでも「関係代名詞の非制限用法」が大切)
・句と節(その中でも、that節や疑問詞節の考え方)

注:当時の記事にも書いていましたが、「時制・態・助動詞」に関しては、こういう使い方をするのだと確認した上で、数にあたって体得すべき分野なので、他の項目とは少し性格が異なります。(私は、この中では優先順位が少し低いと考えます)
また、接続詞に関しても、使い方を覚えてしまえば、あとは訳し方なので、この中では比較的優先順位が低いです。

おわりに

私が、英文法の復習時に愛用していた総合英語Forestは、全部で24章あります。

今回ご紹介したのは、7項目(注で書いた分を除けば5項目)となり、グッと範囲が狭まりました。

「読む」ために効果的な、これらの項目を、一度じっくりと復習してみませんか?
同じテンションで、「どれも大事だから覚えなきゃ」と全項目をやり直すよりも、読める感覚がぐんと高まることを保証します。

次回の記事では、私が普段、GRAMMARousというブログで精読課題を出題する中で発見した、「読むために必要な文法事項」厳選3項目について書きたいと思います。

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総合英語Forest 6th edition

文法書をライティングに活かす

中高生時代に文法を厳しく教えられたこともあり、その貯金を食いつぶす感じでその後はあまり文法をガツガツとやっておりません。しかし、英語学習者の悲しい性と言いますか、つい「この本はおすすめ!」「これは定番!」などど謳われている書籍が目に入るとつい購入してしまうことがしばしばあり、「ロイヤル英文法」も買ってしまった口です。

つい買ってしまったものの

5年以上前に英語学習を再開した時に購入したのですが、この頃はまだ目標もぼんやりとしていたことと、自分の実力がどの程度なのかも分からず、何から手をつけて良いか分からずにいました。そして無謀にも始めたのが、「ロイヤル英文法」を最初から読んで英文法をおさらいしよう!という苦行。
もちろん続くわけもなく、それからこの立派な装丁の分厚い本は本棚でしばらく鎮座することになった訳です。

きっかけ

このまま本棚の装飾品になってしまいそうだったロイヤル英文法を使い始めたのは英検1級のエッセイ対策を始めた時でした。

エッセイを書く時に一番気を付けていたのはエッセイのスタイルとロジックでした。文法的な事や自然な言いまわしかどうかは添削で直してもらえば良いと考えていたからです。
そのため、添削から戻ってきた時に添削された文法的事項をきちんと納得いくまで復習しました。そこで初めて眠っていたロイヤル英文法が役にたったのです。
私の利用していたサービスは英検1級エッセイ対策として特化したものではなかったので、文章中の文法的誤りを指導してくれるのみのシンプルなもので、先生によって差はあるもののなぜ間違っているかという説明がとても簡単なものが多かったこともあり、それだけでは分かりにくいものもありました。

文法書は読み物ではない

先生の説明だけではよく分からないものをロイヤル英文法で丁寧に調べて、なぜ自分の文章は間違いなのかを説明や例文を見ながらきちんと復習しました。特に冠詞を直されることが多かったので、しっかりと確認をしました。実際の自分の間違いを確認しているので、ただの読み物として勉強していた時にあった他人事のようなぼんやりした感じもなく、すっと頭に入ってきますし、記憶にも残りやすかったです。
必要な時に必要なところを利用し、身に付けていく。そういう使い方にしてから活躍の機会が増えました。

ちょっと付き合い方を変えて、使わずに放置してある文法書を是非利用してみてください。

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ロイヤル英文法―徹底例解


総合英語Forest 6th edition

【問題集レビュー】基礎英文法問題精講

元予備校講師なぼむしの大人が使える大学受験問題集シリーズ。今回は、基礎英文法問題精講を取り上げます。
タイトルには「基礎」と付いていますが、初心者、特に最初の1冊としては、絶対にお勧めしない本です。
表紙を一度見れば、「ああ、あの本か!」と皆がうなずく名著なのですが、使い方、そして取り組む時期を間違えると、文法嫌いの出来上がり。
今日は、この本を最大限に生かす、効果的な取り組み方についてご紹介したいと思います。

この本の特徴

問題形式だけ見ると、記号選択、カッコ埋めの問題がほとんどなので、気軽に解きすすめていけます。

膨大な出題数(例題・練習問題合わせて1500問前後ある)

そして、それらの問題に対し、約400の重要文法・語法項目が解説されています。
高校の英語の授業で触れられる重要な文法・語法・構文や成句については全て網羅されているといっても過言ではありません。

「頭を使って考える」良問ぞろい

以前触れましたが、問題集によっては、ほとんど考えることなく解けてしまう出題形式のものもあります。

例えば、文法書Forestでは、各文法説明の直後にその知識を使って解く問題があって、「それはさすがに今聞いたばかりだよ・・・」と思ってしまうこともあります。(Forestは文法書としての分かりやすさが秀逸なので、私はその辺りは全く気にしていません。)

この問題集に限っては、そういうことは全くありません。

問題→解説の順になっていることもあり、まずは自分の頭で考えるというステップを踏むことができます。
大問ごとの出題範囲も適度に広く設定されているので、例えば関係詞という章ならば、その中で、どの項目を使うのだろう?と考えながら解いていけます。

そして、問題ありき(出題順)の文法解説なので、説明はランダムにでてきます。

このランダムというところがポイント。
例えば、関係詞の章だからといって、関係詞の説明が一から載っているわけではありません。いくらひとつひとつの説明が詳しくても、これだけで文法の体系的ルールを理解することはできないのです。

それが初心者、または1冊目としてお勧めしない最大の理由です。

いつ挑戦すべきか

では、いつ取り組むべきか。

まずはやさしい文法書を読んだり、基礎的な問題集を1冊は解き、文法の全体像を(完璧でなくとも)しっかり見ておきましょう。つまり、骨組み(大枠)を理解しておくということです。

その上でこの問題集を開きます。「こんな項目もあるんだ」、「あれと合わせて覚えておこう」と気付きながら解いていきましょう。
先ほど組み立てた骨組みに、肉をつけていく作業です。
それこそが、文法事項を補強していくということ。

何が大事なことなのかもわからないまま、同じテンションで1000問以上解いても、骨組みのしっかりしていないグラグラの文法知識が、まばらについていくだけです。

そのようなやり方で、たとえこの問題集だけを何回も「回そう」が、思うような効果は望めません。

まずは、本当の基礎をおさえてから。それがポイントです。

この本もおすすめ

以前紹介しましたが、最初の1冊にはこちらをお勧めします。

 

 

文法問題集の選び方


精読シリーズでは、精読で文法事項を確認する重要性について書かせていただきました。私自身、生きた文章の中で文法に出会うのが最も理想的だと考えますが、反面、それですべての文法事項を身につけようとするものは現実的ではないとも思っています。

自分の経験を振り返ってみると、実際に力がぐんと伸びたと感じた予備校非常勤講師時代には、ものすごい数の文法問題集に取り組んできました。

精読で文法事項に出会うこと、問題集で文法知識の穴をつぶしていくこと。この二つを並行して取り組むことで、スパイラル式に力が付いていったように思います。精読の際に、「あ!こないだ問題集で見た事柄だ」とうれしい発見があったり、また逆のパターンもあり。どちらかに偏るのではなく、同時進行でやっていったことが大きいと思います。

そこで今回は、数多く問題集を解いてきた経験を活かして、問題集の選び方について書きたいと思います。
文法問題集と一口に言っても、その中身は千差万別です。
中学用、高校用、もしくは高校の中でも初級・中級・上級など、相対的なレベル分けはしてあると思うのですが、自分に合うレベルの問題集がどのようなものなのか、なかなかパッと判断するのは難しいと思います。
今回は、問題集の「出題形式」に着目して、レベル別に分類し紹介することにします。
出題形式を確認することで、ここで紹介する以外の問題集を選ぶ際にも、参考にしていただけたらうれしいです。

(以下、番号順に初級~上級の順で書いていきます。)

大人になってからのやり直し英語など、基礎から確認したい方に

1.問題が分野別に収録されているもの
初級のもの。同じ分野別でもいきなりロイヤル英文法問題集など、ものすごく細かいところまで突いてくるものは、この段階では不適切。
最初の確認の段階では、薄ければ薄いほどよい。
(開始レベルによって、中学用、高校用と選ぶとよいと思います)

基礎は一通り押さえてある方、抜けている部分を確認していきたい方に

分野別の問題集を終えたら、次は問題が分野別になっていないものを選んでください。

2.四択
TOEICのリーディングで嫌というほどお目にかかる形式です。
センター試験過去問集は、過去10年分など収録問題のボリュームの割には価格がお手頃なのでお勧めです。(読解部分でも利用することができます。使い方に関しては機会を改めて書きたいと思います)
(例)センター試験 第2問、大学受験用問題集、TOEIC用問題集 (PART5)

【おすすめ】
全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)
↑★解説の分かりやすさが素晴らしいです。

TOEICテスト新公式問題集〈Vol.4〉

3.四択で不適当なものを選ぶもの
4つの選択肢すべての知識がないと正解を選べないので、普通の四択より難易度が上がります。
(例)旧TOEFL形式

読むための文法から、書くための文法へ

4.整序英作文
与えられた語句を並び替えて、英作文をする問題です。複数の文法知識・語句の使い方を組み合わせて解きます。自分で英作文をする前のステップとして利用できます。(個人的にはもっともやりがいのある問題だと思っています)
(例)センター試験 第2問
↑★整序英作文用の問題集もありますが、センター試験の整序英作文が、文法事項の盛り込まれ方が絶妙でイチオシです

5. 和文英訳 (自由英作文除く)
自分で文法知識(+語句の使い方)を総動員して、文を組み立てる練習です。
問題集は、複数の解答例が載っているものが望ましいです。
(例)大学入試用

【おすすめ】
毎年出る頻出英作文
↑★各問題に複数の解答例が載っており、自分で答え合わせがしやすいです。

お勧め文法書  その3


「おすすめ文法書」シリーズ第3回。今回はなぼむしが担当させていただきます。

私にとってのやり直し英文法

私が文法学習をやり直したのは、予備校の英語非常勤講師の職に就いた時です。その時の英語資格は、TOEIC810, 英検準1級。英検取得のために駅前留学をしていたので、英語には触れ続けていたつもりでいました。

それなのに、いざ教え出してみると、文法の説明が全くできない。「ここはどうしてこの形が入るの?」と聞かれても、言葉が出てこないのです。今まで感覚で解いていたことを、文法用語を使ってきちんと説明しなければいけない。今思えば、教える仕事に就く限り当たり前のことだったのですが、当時の私は面喰らいました。

まず、上司に勧められた英文標準問題精講を1冊仕上げ、文法の全体像の復習から始めました。この本は旺文社の精講シリーズの中でも難易度がもっとも高く、この本を最後まで解けたことは、かなりの自信になりました。ただ、エミコフさんが前回書いているように、やりなおし初回でこのようなヘヴィな問題集はお勧めしません。あくまで、全体像を振り返るという目的で、薄めの問題集を仕上げるのがよいと思います。

その後も文法関連の問題集は、十何冊と解きました。文法問題集については、次回詳しく書かせていただくとし、今回は文法書について書かせてもらいます。

考え方を学ぶFOREST、事典として使うロイヤル英文法

私が使っていた講師時代に使用した文法書は、総合英語Forestロイヤル英文法の2冊です。

どちらの本も、短期間で読んだのではなく、講師をしていた通算5年に渡って、何度も何度も読み返し、分からないところをつぶし、自分の血肉としていきました。

この2冊。用途は全く違います。FORESTのほうは、生徒に文法を分かりやすく説明するため、ロイヤル英文法は、生徒に分からない問題を聞かれた際の確認のために使いました。

自分は、教えるという目的でこの2冊を使ったわけですが、用途としては、通常の学習者の方にも同じやり方で使っていただきたいと思います。

FORESTのほうは、親しみやすく、かつ分かりやすいイラストが付いています。時制や関係詞の概念など、文章だけで読んでいてもなかなかつかみにくい、「考え方を理解する」のに大変役に立ちます。以前、精読シリーズ第2回第3回で述べたような、動詞周りの文法事項、考え方を理解しなくてはならない文法事項の確認に、もっとも適していると思います。

ロイヤル英文法に関しては、そのすべてを丸暗記しようとするのはナンセンスです。あくまで、分からないところの確認をするための事典として使うべきだと考えます。TOEICの文法問題、大学受験の文法問題。どんな重箱の隅をつつく文法事項でも、ロイヤルを開けば正解にたどりつけます。そういう意味ではものすごく頼りになりますが、これを全部覚える必要はありません。逆に、すべてを解説してくれている分、どこが本当に押さえるべきところなのか見失う危険さえあります。

文法書と携帯電話のマニュアル

英語における文法書は、携帯電話のマニュアルと非常に似ています。

携帯電話本体が、実際に存在する英語の文章。(一つの文ではなくて、絵本、小説、新聞記事など、まとまった文章のかたまりのことです)そして、マニュアルが、文法書。

新しい携帯電話を買って、その箱を開けたとき・・・あなたは携帯本体とマニュアル、どちらを先に手にとるでしょうか。

「何百ページにもわたるマニュアルを読んで、すべて理解してから、やっと携帯本体に触れる。」

この答えに違和感を感じられた方は、きっと私の言いたいことを理解してくださるはずです。

ほとんどの方は、実際に携帯電話を手にとって、いろいろ試してみることと思います。新しい機種を手に入れた喜びに、ワクワクしながら。目の前にあるこの英文を読みたい。理解したい。その気持ちと似ていませんか?

そして実際に触ってみて、「この機能はどのボタンを押して使うのかな?」と思った時、初めてマニュアルを開きます。この文を読みたいけれど、文法構造がわからない。その時になって、文法書を開く。

同じだと思いませんか?

まとめ

考え方を理解するためのFOREST, 事典として分からないことを調べるためのロイヤル英文法。用途によって使い分けてください。その際、短い期間で一気に読み終えようとせず、実際の英文の中で分からない事項に出会ったら、何度でも開いて調べるようにしてください。

総合英語Forest 6th edition

ロイヤル英文法―徹底例解

やり直し英語で、初めて英文法を復習しようとしている方は、これら2冊を開く前に、薄め(自分で易しいと感じるくらいの)問題集を解いておくことをお勧めします。(どういう点が分かっていないのかを、前もって確認するため)

問題集に関しては、次回記事で、お勧めや選び方について書かせていただきます。

お勧め文法書 その2

文法書シリーズ2回目はエミコフが担当します。

私は小学校高学年の時に英語教室に通い始め、持ち前のいい加減な性格もあって「これはこういうもんだ。」とあまり文法を気にしていませんでした。高校生になると同じ教室の授業が受験を意識した週1文法、週1英文読解という構成になりました。そこで文法をきちんと勉強したつもりになっていたので、4年前に英語の勉強を再開した時はそれほど危機感も抱いていませんでした。準1級合格後に「わかってるつもり」の文法では1級はヤバいかもしれない…と急に不安になりロイヤル英文法とその問題集を購入しました。

そして挫折。

Yukoさんが前回記事でオススメしてくれていたEnglish Grammar in Use も購入。

そして挫折。

原因を考えてみると、まさにYukoさんが記事中で指摘されているように「あまりに丁寧にやりすぎた」からです。
出てきたことを全て文法書で調べ直す。例文をノートに写す。単元ごとに要点をまとめる…などと、ただでさえちょっとつまらなく思える文法学習をさらに苦行のようにしていました。時間を使って一生懸命学習ではなく作業をしていたのでした。

失敗を繰り返さないために考えたことは、「自分の目標」「自分の性格」です。
目標である「スピーチ、ライティングの際の致命的な文法ミスを無くしたい。」を達成するために、小難しいことをせずに一通りの基本を復習する必要があると考えました。
次に、人に英語を教える時にきちんと文法の説明ができるようになりたかったので、用語を覚えるためにも日本語の文法書を使うことにしました。
そして自身の「飽きっぽい」「面倒臭がり」「調子に乗りやすい」という性格から、挫折しないためには直接書き込みができる短期集中タイプの物を選ぶ必要を感じました。

そこで選んだ方法が「大学受験用の薄っぺらい問題集を何冊も解く」方法です。


英文法―高校初級・中級用 (発展30日完成 (1))

そこはかとなく漂う昭和の香り、味気ないレイアウトなど最近の問題集と比べると見劣りしますが、ワンコインで買える手軽さの割に内容は十分です。
解説が少ないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そこで本棚のForestやロイヤル英文法を活用してください。

問題集のレベルは初級〜中級で十分と思います。
2週間完成、30日完成というものが多いので期間限定で集中できますし、単元ごとのボリュームが少ないので文法学習だけに時間を取られてしまうことがありません。
私は文法を6冊、英語構文を2冊解きました。
すべて解いた問題集が一冊、また一冊と増えていくとその都度達成感を得られてモチベーションも維持できました。

まとめ

良い問題集はたくさんありますが買っただけで解かなければ何の役にも立ちません。
問題集の良し悪しだけで選ぶのではなく、自分の目標、自分の性格に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。

英文法・語法―高校初級用 (集中2週間完成 (1))

高校用/トレーニングノートα英文法―基礎をかためる

英語構文―高校初級・中級用 (発展30日完成 (4))

大学入試/速修パワーノート英語重要構文〈基礎〉―合格へ!!基礎力完成→130題

 

お勧め文法書  その1

数ある文法書の中から自分にあったものを選ぶにはどうしたらよいか、迷うところだと思います。今週は、私たち3人それぞれのお勧めの文法書を紹介します。3人とも英語を勉強する目的や方法が違うので、学習目的別に文法書を選ぶ参考になればと思います。

私のお勧めは Basic Grammar in Use with Answers : Self-Study Reference andPractice for Students of English (Grammar in Use Series) です。この本は、難しい文法用語を覚える必要はない、英語は使えればそれでいい、という方にお勧めです。平易な英語がで書かれているため、漢字だらけの和書よりも理解しやすいと思います。ただし、かなりのボリュームがあるので、途中で挫折する可能性も高いです。

Grammar in Use を使って勉強する際にいくつかポイントがあると思います。まず第一に、凝りすぎて途中で挫折しない、ということです。綺麗にノートにまとめたり時間をかけすぎたりすると、最後までたどり着かないうちに嫌になってしまったり、リーディングやリスニングなど、他に時間がをかけるべきところにしわ寄せがきます。まずは期限を決めてざっくりと最後まで通してやってみることが大事です。

次に、文法書のみに集中しないということです。文法書を読む作業は根気を要しますし、説明だけで文法構造を完全に理解するのは困難です。文法書を勉強しつつ、同時期にリーディング、リスニングをすることで、実際の場面での使われ方を確認することが出来ます。文法書で学んだことに精読などで出会うことで、定着率があがります。

英語を学問として勉強している方や、英語の先生以外の普通の学習者にとっては、あくまでも文法書は英語学習の主役ではなく、副読本という位置づけで良いのではないでしょうか。文法書に書いてある事が完璧に覚えられなくても、数多くの実例にあたっていくうちに、感覚的に理解できることも多いと思います。

Grammar in Useには、初級編、中級編があります。この二つは中身が重なっている部分もありますが、どちらも中学校、高校で習う内容をカバーしています。初心者や中級者が学校で習った文法内容を確認したり、記憶があやふやな部分を学び直すのによい教材です。わからないところがあっても、そこでひっかからずに、説明文を読み、問題を解いた後で印をつけておくとよいと思います。その時は理解できなくても、寝かせておいて間をあけてから振り返ると、経験値が上がったことで理解できる部分が増えていることもあります。

まとめ

Grammar in Useは、初級者〜中級者で、中学、高校の文法をおさらいしたい方にお勧めです。練習問題がふんだんにあるので、あまり時間がをかけず、早い時期にざっと通しでやっておくことをオススメします。細部にこだわらず、まずはざっくり文法のルールを学びます。そして、同時に多読や精読も行いつつ、学習内容の定着を図ります。英語学習が進んで、Grammar in Use では物足りなくなった時は、成書を用意し、レファレンスとして用いればよいのではないでしょうか。

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