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初級者向け リーディング力アップ法

今日は初級者の方がスムーズにリーディングができるようになるためのVOA Special English活用法をご紹介します。

すでにVOA Special Englishをご存知の方がほとんどでしょうが、この素材を選ぶ理由は、限られた語彙で書かれているので難易度が高くない、音声素材がある、更新頻度が高く記事数も多いので飽きが来ないということですよね。しかし、それを上手く活用できているでしょうか。
せっかくの素材ですから一度読んでそれっきりでは勿体無いですね。
今日は取り組み方の一例をご紹介していきます。

取り組み方

取り組み方といっても本当にシンプルなものです。

1. 記事を選ぶ
まず記事を選びます。もし英検などを視野にいれている場合は、出題されそうなジャンルの記事を選んでおくといいかもしれません。しかし、まずは自分の興味のあるものを選ぶのが一番です。

2.意味の確認
一度読んでみて意味を確認します。わからない単語はしっかり確認してください。VOAは1500の限られた単語で構成されています。ここで出てくる単語は覚えておく必要があるものと考えてください。最初は返り読みしながら意味を確認してしまっても仕方ありません。とにかく意味を把握してください。

3.語順のまま理解する練習
その次に、もう一度読んでみましょう。さきほどの確認作業で全体の意味は理解できているはずなので、今度はなるべくそのままの語順で意味を取っていくようにしてください。ゆっくりでも構いません。ここでその自信がない場合は、最初に意味を確認する時にプリントアウトをしておいて、センテンスごとにスラッシュを入れておくとよいかもしれません。

4.スピードアップ
ゆっくりであれば語順のまま意味をとらえられるかもしれない…と感じてきたら、音声の出番です。音声を流しながら同じスピードで読み進めてください。VOAの音声はゆっくり話してくれているのでご安心を。音声と同じスピードで読んでも語順で理解できるということは、同じ音声を聞いても理解できるということです。そしてスクリプトを見ながら音声を聴くことで、単語と発音やイントネーションが結びつくようになるのでリスニングにも効果があります。

時間のない人は

なかなか机の前で聴く時間がない人はぜひiPodを利用してください。

まず該当記事の音声ファイルをダウンロードします。

ダウンロードした音声ファイルをiTunesで開き、右クリックで「情報を見る」をクリックしてください。(Windowsの場合は「プロパティ」)
そこの「歌詞」という部分に記事のスクリプトを貼り付けます。

そうすると、iPodでその音声を再生する時には貼りつけたスプリクトが表示されます。

同じ素材でしっかりと繰り返すことでコツのようなものが徐々につかめてくるはずです。
初めは短めの記事を選び、コツコツと積み重ねていきましょう。

少し飽きてきたな〜と思い始めたら、The Classroomというコーナーを覗いてみてください。
同じように音声付き記事があるのですが、ボキャビルや内容理解のためのインタラクティブなコンテンツが用意されているので、ちょっとしたゲーム感覚で学習が進められますよ。

VOA Special English で使用されている単語集は下記のリンクからダウンロードできます。
http://www.voanews.com/learningenglish/home/wordbook/

【おすすめ学習本】英字新聞は無理って思っていませんか?

英字新聞を読みたいけれど難しそうでちょっと自信がない。そんな方にオススメの本をご紹介します。

英字新聞1分間リーディング

この本は英文記事に慣れるために、ヘッドラインと第1パラグラフだけ抜粋された記事が集められています。記事はすべてThe Nikkei Weekly のものなのでビジネス用語や時事用語を自然な形で学ぶのにも最適です。

カテゴリ別に章立てしてある他に、記事の難易度もきちんと書いてあるのでどこからでも好きなところから始めることができます。
見開きで1トピックになっており、左側に英文と重要単語、右側に日本語訳と見出しチェックが記載されています。
この見出しチェックでは、新聞の見出し特有の文法が解説されているので、理解してパターンを覚えてしまえば記事を読むときにとても役立ちます。

もう一つのポイントは、英文にスラッシュが入っていることです。いちいち戻ったりせずにどんどん頭から理解していく訓練ができます。日本語訳も英文と同じ順にスラッシュ入りで書いてあるので、頭読みの訓練のためにつくられていることがよくわかります。

私が気に入った点は、頭読みの訓練になる、見開きでメニューをこなせる、新書サイズということです。
バッグの中に入れておけば、お出かけ先でのちょっとした空き時間にパッと開いて片手で読めるというのはとても便利です。こういう手軽さは学習継続のための重要な要素ですよね。

英字新聞をスムーズに読めるようになりたいと思っている学習者の方は一度チェックしてみてくださいね。

【コラム】精読の対極にあるもの

私は講師時代、個別巡回指導を担当していて、そこで初めて見る問題に即座に答える必要がありました。
今だから言える失敗談なのですが、入って間もない頃、生徒に長文読解の問題の一つを質問されて、「これは最初から読まないとわからないから、(解説するのに)ちょっと時間がかかるよ」なんて答えてしまったのです。
今思い出すだけで、恥ずかしさと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

そんなとんでもないスタートでしたが、4年間それを続ける中で、問題の意図、そして解答の書いてある箇所をすばやく見つけるスキルを身につけ、長文の中の質問にもその場で答えられるようになりました。

精読の対極にあるもの

みなさんは精読の対極にあるのは何だと思われますか?
大人の英語学習では、精読の反対は多読と位置付けられているように思います。事実私たちも、「精読と多読のバランスが大事」と書かせていただいています。

今回、ふと講師時代のことを思い出して気づいたのが、精読の対極に、多読とは種類の異なる「問題を解くための読み方」が存在するということです。

時間をかけて一文一文訳していけば、意味はとれる。確かに皆、まずはそこからのスタートです。しかし、そのやり方では、試験の時間的制約、物理的制約(辞書を引くことができない)に、対応することができません。文法・新出語彙に出会う精読を十分に続けた後で、「問題を解くための読み方」を新たに身につける必要があるのです。

問題を解くために必要なスキル

長文問題を解くにあたって、必要なのは以下の3つのスキルです。

・読むスピード (その試験に求められる語彙、文法知識はすでに身につけていることが前提)
・わからない単語があっても読み飛ばせる、想像ができる力
・質問で聞かれている箇所を素早く見つけられる力

私は、3つ目の「質問で聞かれている箇所を素早く見つけられる力」が、もっとも大事だと考えます。

私自身、このスキルを磨いたおかげで、読解部分は常に得点源に。合格回には、24点/26点獲得できています。(詳細はこちらをご覧ください)

次回、英検1級 長文対策 なぼむし編では、その解き方について詳しく書かせていただこうと思います。

<大人のやり直し英語・長文読解におすすめの問題集>

基礎英文問題精講

基礎英語長文問題精講

【精読シリーズ・第1回】なぜ「精読」か?

皆さんは、学生時代にどのような英語の授業を受けられましたか?

呼び名や形態に多少の差はあるかもしれませんが、英文読解(和訳と単語・文法事項の確認。多読との区別をはっきりさせるために以下精読と呼びます)の授業を受けられたことと思います。

大人になってから、英語学習をやりなおそうと思った時、あれと同じことをしようと思われる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

手間がかかる割に得るものが少なそう・・・そう思って避けてしまうパターンが多いのではないでしょうか。

実は私、このやり方に大賛成なの です。

精読の目的

以前、yukoさんが記事で触れていた通り、”精読の目的は文法の理解、新出語彙の獲得”にあります。

私は、その2つの中でも「文法事項の確認」に重きを置くべきだと考えます。語彙の獲得も重要ですが、あまりに自分のレベルに合わない単語ばかりが出てくる文章だと、文法の構造を理解することにも支障をきたします。文法事項の確認をメインとするならば、新出語句が多すぎるものは避けたほうがよいでしょう。

生きた文法に出会う意義

「文法を学びたいならば、文法書や問題集をやればいいのでは?そのほうがTOEICのスコアアップなどに即効性があるし。」

確かにそうなんです。それをなぜわざわざ精読でやるのか。

文法書の中にも英語の例文は出てきます。説明とともに、こういうふうに使うんだな・・・と理解したとします。ではその後、実際の文章(教科書・小説・新聞記事などあらゆる文章)の中で、その項目に出会ったときに、「あ!これは分詞構文の付帯状況だな」と気付けるでしょうか?

私は、この気付けるかどうかが最も大事だと考えます。気付ける=どう訳せばいいかがわかる=その文が理解できたとなるからです。最初から「これは不定詞の形容詞的用法です」と書かれた英文をいくら見ていても、その気付く力はなかなかついて行きません。

そして、文章の中で「意味がとれない」、「わからない文法事項」の文と出会うことが、これを理解しなくてはいけないのだという強烈なモチベーションになります。そこで文法書を開き、重点的にその項目を学ぶことで、能動的にその項目を理解することができます。そして、次に自分が別の文章でその項目に出会ったときに気付くことができるようになるのです。

なお、精読の行い方・その意義については、レベルにより違いがあります。文章を読むのに支障がある最低限の文法(また別の機会に述べます)を理解していない場合は、まずその文法チェックから行う必要があります。

また、最終的には、文法のことなど意識しない(「気づいている」状態を通り越して、当たり前のこととして理解できる)状態を目指すべきだと考えます。文章を読むことの究極の目的は、書いてあること内容を理解することであり、その状態を目指すためのトレーニング方法の一つとして精読を取り入れてほしいと思います。

まとめ

精読の目的は、文章の中で生きた文法に出会うこと。

「ハッ!あの文法事項だ!!」と気付けて初めて、その文法事項を理解したことになる。

最終目的は文法事項に気付くことではなく、文法事項など意識しなくてもスムーズに文章理解ができるようにするために精読を行うのである。

次回以降、精読のやり方、素材の選び方など書いていきたいと思います。

多読と精読

 

リーディングを伸ばすためには精読がいいか、多読がいいか。英語学習を始めたばかりの頃、いったいどちらに重点をおけばいいのでしょうか。

この二つはどちらが優れた方法か、という上下関係にあるのではなく、それぞれが効率的に英語を学ぶための要素を持っています。学校英語では大学受験に対応するために、少ない授業時間で多読を用いる時間的余裕などなく、精読、特に英文和訳に偏っていました。しかし、英語を英語のまま理解し、多種多様な文章をスピーディに理解するためには、易しい文章を多量に読むことも重要です。そのためには精読、多読それぞれ目的にあった読み方を意識して、自分にあったバランスで双方の良いところを取り入れると良いのではないでしょうか。

 
 

精読の目的

精読の目的は文法の理解、新出語彙の獲得にあります。中高の英語の授業で習ったように、難易度の高い文章の構文や文法を考えながら、丁寧に意味を考えていきます。文法書を併用し、主語・述語、時制、関係代名詞、倒置など、文章の構造を正しく理解しながら読むことが重要です。この作業を怠るといつまでたっても、リスニングが出来ない、正しい文章が書けない、などの弊害が出てきます。時間はかかりますが、英語学習初期のころは特にこの作業に一定の時間を取るべきです。

初級者は、市販の問題集やテキストなど解答・解説があるものを選んだほうが無難です。中級以降になって大まかな文法が理解できるようであれば、生の教材を使って多くの記事を読んでみてください。

 

多読の目的

多読の目的は、とにかくたくさんの英文を読み、精読で学んだ知識を定着させることにあります。また、あまり難しいことを考えず、ただ単に読書を楽しむだけでもOKです。精読と違い、多読の時は分からない単語にあたっても辞書をひかず、推測しながら読むことが大事です。いちいち辞書を引いていたのでは、読書量を確保できなくなり多読の効用が薄れます。分からない部分は推測する、または飛ばしても理解できる難易度の本を選ぶことが多読を無理なく続けるコツです。

多読をする上で気をつけなければいけないのは、文章を頭から順に読んでいくことです。漢文のようにレ点をつけつつ文章を行ったり戻ったりしてはいけません。そのような癖をつけるとリスニングができなくなります。文章を書かれた順に頭から理解しつつ、情景をイメージしながら読むよう心がけます。最初は苦痛かもしれませんが、自分のレベルよりも易しい素材を選ぶことで、意識せずとも読めるようになります。

まとめ

精読ばかり、多読ばかりと偏らず、レベルに応じてバランス良く両方を取り入れる必要があります。学習初期の頃は精読を多めに、慣れてきたらだんだんと多読を増やし、最終的には精読2:多読8くらいの時間配分を心がけてみてはいかがでしょうか。

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