文法をきっちりやっていても、リスニングをしっかり練習していても、つい引っかかってしまうのが数字ですよね。
読むだけなら数字を見てさっと理解できますが、英語を聞いたり話したりしている時に大きな数字がいきなり出てくると目の前が真っ白になってしまったりしたことはないでしょうか。
過去にも数の数え方辞典を紹介したり、英語で数字を言う練習をするiPhoneアプリを紹介したり…と色々やってきましたが、今回はスマホも使わずCDの音声だけでもトレーニングできる教材をご紹介したいと思います。
どんなもの?
CD2枚と薄い新書ほどの大きさのテキストがセットになっています。
基本的にはCD音声の英語を日本語に、日本語を英語に…というトレーニングです。
最初の方は数の基本と学び方など、数字を言う際のコツ、注意点などがしっかり書かれているので、テキストもしっかり目を通した方が良いです。
日本語と英語では数字の桁の区切り方が違い、その違いによって私たちは混乱してしまっているんですよね。ですから、特にこの「桁の区切り方」について説明されているところはきちんと読んでおいて、仕組やコツを頭に入れてから音声の練習をした方が良いですね。
内容
基礎トレーニングとして、LEVEL1〜6、実践トレーニングとしてLEVEL7,8があります。
日本語が読まれるので、その後の空白の間に英語で答える。その後に英語が流れる。これがトレーニングの一つのセットになっています。
その逆で、英語で数字が読まれた後に日本語で答えるというものもあります。
ここで読まれるものはきちんとテキストに記載されていますが、テキスト無しでも進められます。
(テキストにどのように書かれているかはこちらのページの中身確認で一部をみていただけます)
LEVEL1では2〜4桁の数字から始めます。
最初の方は「12」「twelve!」という感じなので、全く気負うことなく始められます。
4桁なんて余裕余裕!と思っていても、「6394」と日本語を聞いた後に、「six thousand three hundred …」と答えながら「あれ?十の位って何て言っていたっけ…」と忘れてしまうなど、英語以前の問題ではないか?という所でつまずいたりも…。
LEVEL1でもたもたしていると、LEVEL5で 「5,897,436,283,928」なんていきなり言われても言えるわけない!と思ってしまうかもしれませんが(LEVEL6はシャッフルなので、実際はLEVEL5が13桁以上というレベルになります)、ここは焦ること無く、一つ一つのLEVELを丁寧にやっていけば良いと思います。
数量や単位のトレーニングもあり
LEVEL7,8では、実践トレーニングとして数量表現のクイックレスポンスのトレーニングができるようになっています。
序数や少数から、年齢、時間、単位…などの練習ができるようになっています。
1兆3千5億12万483…なんて数字よりも、時間や通貨、分数などの方がよく使いますよね。
少しここの練習問題数は少ないような気はしますが、一通りの読み方の法則を頭に入れてしまうことに集中すれば良いと思います。
まとめ
CDだけでトレーニングはできてしまうのですが、最初の方に結構良いことが書いてあります。こちらの中身を見られるページでも、そこらへんのキモになるようなところは見られないようになっているので、やはりそこがポイントなんだろうと思います。
やはり、重要なのは日本語と英語での桁の違いですよね。それを少しずつ慣らしていくことができる良い教材だと思いました。1,050円という値段もお得な気がします。
文法をやろう!ボキャビルに力を入れよう!ということはよくやりますが、数字をやろう!というのはつい後回しにしがちですよね。もし「数字をやろう!」と思っていらっしゃる場合はちょっと中身だけでもチラ見してみてはいかがですか?