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英字記事を読めるようになる方法 (2)単語を覚えてから読んだ方がいい?

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英字記事を読んで、全く意味が取れない。
「単語がわからないから読めないのだったら、覚えたらきっと読めるようになるはず」
そのように考えていらっしゃる方も多いのではと思います。

「語彙を完璧に仕上げてから、読むほうに取り掛かる。」
「たくさん読んで読解力を身につけてから、語彙を増やす。」
皆さんならば、どちらの方法を選ばれますか?

「単語が分かれば意味が取れる」の落とし穴

実は、今回、大変意地悪な質問の仕方をしました。「どちらが」というふうに聞けば、必ずどちらか一方だと思われることでしょう。
実は「単語を覚えること」と「たくさん読んで読解力を身につけること」、この2つは「片方だけを優先的に行って、それが完璧になったら残りのほうに手をつけよう」という性質のものではありません。

特に自分が指導してきた経験の中で、「まずは単語を」と考えてしまう方を多く見てきたのですが、これが一番危険です。たとえその文章に出てくる単語を全て知っていたとしても、文の構造の取り違え一つで、全く訳ができない、意味が取れないということは充分に起こり得るのです。

そして、単語を覚える過程では、必ず「文章の中で単語に出会い、記憶を定着させる」という作業が絶対に必要です。
例えば、単語集だけ、問題集だけで単語を習得しようとしても、ある程度までは「丸暗記」で対応できるかもしれませんが、絶対に英字記事を読むのに必要な語彙レベルまで持っていくのは不可能なのです。

どうせはまるなら、読むことにはまろう

どちらか片方だけではいけないのだけれど、どうせどっぷりと集中して行うならば、実際に読むことに力を入れたほうがいい。
自分の経験から、切にそう思います。

前回の記事でも触れましたが、私が英字新聞を読めるようになった過程は、英検1級の対策をし合格した過程とぴったり重なります。
もちろん1級対策そのものが効果的だったのも事実なのですが、では1級に合格できる力をつけるために何が役に立ったかと問われれば、間違いなく「大量の文章に取り組んだこと」が挙げられます。

私は1級受験までの4年間、大学受験予備校で教えていて、そこで教科書、大学受験用の長文問題など、数多くの文章を読んできました。(メインで受け持っていたのが授業形式ではなく、学生が持ってきた好きな教材の質問に答えるレッスンだったため、その分、触れた長文の数は皆さんが想像されるより多いと思います。)

この期間にたくさんの文章を読むことで身につけた「文構造に基づき文を訳す力」、「質問で聞かれた箇所の答えを素早く探して読む力」があったおかげで、英検1級を初めて受験した際、語彙は目も当てられない点数(8点)だったのが、読解パートだけは合格者の水準に達していました。

そこで初めてボキャビルに集中的に取り組み、最終的に合格を手にすることができました。そして、一級語彙が当たり前のように登場する英字記事をスムーズに読むことができるようになったのです。

誤解を生まないように補足しておきますが、「読むほうにどっぷり力を入れた」といっても、この間、全く単語を覚えなかったわけではありません。 長文というものは読めば何かしら分からない単語が出てくるはずで、実際指導にあたっていた時も、ポツポツと分からない語句は出てきていました。そういう語句が出てきたときには、必ず辞書で調べその場で覚えるようにしました。仕事上、もう二度とその単語を忘れてはならないとプレッシャーもありましたから、ある意味、ただのボキャビルよりも必死に単語に立ち向かっていたと思います。

まとめ

ついつい思い出話が長くなってしまいました。

まとめると、
「語彙力を完璧にしてから読もう」ではなく、「たくさん読んで読解力を身につけよう。ゆるぎない読解力の上に、英字記事を読むのに必要な語彙をプラスアルファしていこう」
それに尽きます。

今回は少し抽象的なしめくくりとなりました。
一口に「たくさん読む」と言っても、レベルを考えずに素材を選んでしまって適切な方法で読むことができなければ、また私が前回書いたような失敗に陥るだけです。
次回の記事では、「まずは飛び込んでみたい」「英字新聞を読むことから始めたい」と思っていらっしゃる皆さんに、より具体的な提案を書かせていただきたいと思います。

ぜひご期待ください。

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