【ブックレビュー】 17歳のための世界と日本の見方


“17歳のための” とありますが、大人こそ是非知っておきたい世界史と日本史がまとめてわかる良書です。英語の本や記事を読む時、歴史背景や宗教の基礎知識がないために苦労されたことがあるのではないでしょうか。いつか世界史をやり直さねば・・と思ってはいても、高校の教科書や参考書を読み直したり、歴史書を読むのは大変ですよね。17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義は、大学生を対象とした、「人間と文化」という授業から書き起こされたもので、宗教を軸に、世界と日本のことが話し言葉でわかりやすくまとめられた本です。

 

歴史や宗教の基礎知識があると、英文記事がずいぶん読みやすくなります。私は英検1級1次試験でイスラエルのシオニズム運動のことが出題された時、ちょうどユダヤ教に関する本を読んでいた頃だったので、トピックや英文自体の難しさに圧倒されることなく、落ち着いて内容把握が出来た経験があり、日頃から多種多様な記事に触れ、基礎知識を仕入れることが大事だと感じました。試験だけではなく、日頃新聞や本を読む上でも、理解を深める助けになります。

 

私達が中学・高校で学んだ歴史は、世界史・日本史に科目が分かれていたうえ、各地域・年代ごとに分断され、なかなか全体像がつかみにくいものでした。この本では、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の成り立ち、関係性を歴史の流れとともに学ぶことができ、これまで断片的だった知識が繋がり、歴史をストーリーとして理解することができます。また、ユダヤ教のなかからどのようにしてキリスト教が生まれ、その後各国の指導者とともに各宗派の興亡があり、どのようにして現代につながっていったのか、も興味深い話でした。

 

世界史だけでなく、日本の成り立ちについても詳しく触れられています。古事記・日本書紀に記されている日本のなりたちや、仏教と神道が同時に受け入れられてきた背景、和歌などの日本文化の由来などについての記述を読むことで、これまで曖昧だった知識がすっきり整理されました。外国人に日本の文化を説明する時に役に立つ知識だと思います。

 

300ページちょっとの口語で書かれた本でとても読みやすいのでオススメです。きっと今後の英語記事読解に役立つことと思います。

 

 

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