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【英語を語順で理解するための英文解釈】おすすめ参考書(中級向け)

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前回の記事で、英文解釈について書きましたが、今回は実際におすすめの問題集をご紹介したいと思います。

今回はレベルとしては中級者の方向けのものをご紹介いたします。
※今回は高校英語の範囲の英文法を一通り把握されている方を中級者と表現しています。

必修英文問題精講


必修英文問題精講

まずは必修英文問題精講です。
これは旺文社の精講シリーズで一番基礎レベルのものです。この上の基礎標準と比べてみてひと目でカジュアルな感じになっていることが分かる作りになっています。

200ページ超の書籍ですが、収録してある英文は60本。50 wordsそこそこの短い文章50本と、100 wordsほどの文章が10本です。いづれにしてもそれほど長い文章ではありません。

それぞれの文章は「例題」という形で見開きで完結するようになっています。もともとセンター試験レベルの文章なので、高校英語の範囲の文法を一通り把握できていればそれほど難しくはない内容です。単語やフレーズの注釈も付いています。文法の説明が書かれたあとに、文章の解析がしてあり、どの語が主語か、動詞か、目的語か…などがきちんと分かるようになっています。
解説はあまり詳しくはないのですが、同じ見開き内の文法的な説明が書いてある場所にどのような判断をすれば良いかということが書いてあるのでそれを参考にすると良いと思います。
手取り足取りではありませんが、自分で文章を分析した後にきちんと確認をすることができるので良いです。

見開きで60本しかないのに200ページ以上もあるの?とお思いかもしれませんが、実はそれぞれの文章に Brush-UP Testがあります。
そのテストで同じ文章を読んでどれだけ理解できるようになったかを確認することができます。

学習方法としては、
①例題をよく読み、文法的に重要な箇所や文章の構造を把握してからテストで確認する。
②まずテストを解いてみて自分が理解できていないところを確認してから、例題を解説として利用する。

書籍内にも学習の進め方の提案がされており、①は長期的スケジュール、②は短期的スケジュールとして挙げられています。

CDが付いていて英文を音でも確認できるようになっていますが、少し遅めのスピードです。

英文の難易度が低い、問題数が少ないので短期間で仕上げられる、見開きで見やすいレイアウトという点が学習を継続しやすいポイントだと思います。

ビジュアル英文解釈


ビジュアル英文解釈

次にご紹介するのはまた受験用参考書ですが、ビジュアル英文解釈です。
これは「英文解釈教室」の伊藤和夫先生の著作ですが、英文解釈教室よりもかなり易しい英語です。

この参考書は伊藤先生の講義形式になっています。
本書の裏側に入門〜中級(大学受験のレベルで)と書かれているように、最初は易しめのものから始まっているのでいきなり挫折することはないと思います。

構成としては、まず各章での焦点となる事項が説明された後に問題文が提示され、その後に解説があります。どのように考えていけば良いかという順序や、注意すべき点などの丁寧な説明が、実際の授業に近づけるよう口語調でされています。
少し読み辛いレイアウトではありますが、「英文解釈教室」と比較してみると読みやすい方ではないでしょうか。

解説の前にはReviewという形で、その章以前の文章中の表現をピックアップして復習するようになっています。

また、章の最後にはホームルームという形で伊藤先生の分身というI先生と生徒二人の会話のようなものがあり、これが結構面白いです。その章の問題を考えている際の疑問などを先生に質問したりするのですが、セリフの端々から伊藤先生の英語教育に対する考え方や、人柄がよく出ています。

返し読みしながら訳を完成させる生徒に「英語の語順のまま内容を追うことができなければ本物ではない」とI先生が注意すると、「訳を通して考えるやり方でやってきたからI先生のやり方ではちゃんとした日本語にならない」と生徒が口答えします。そこで

いいかい。訳せたから読めたんじゃない。読めてるから、必要な場合には訳せるんだ。(原文引用)

と切り返すところなどは共感でき、このような英語学習に対する考え方なども参考にすることができます。

英語が読めることと訳せることは別の作業であるということが頻繁に本書の中でも述べられていますが、効率的な学習方法として、問題文を一度自分で訳してみて、授業を受ける気持ちで自分の訳と解説を照らしあわせていくことが勧められています。
しかし、分からないものを機械的に意味不明の訳を作って日本語の感覚を破壊することは有害なので、分からない箇所を見つめてみるだけで良いとも書かれています。
ですからこの場合は、自分がどこが分かっていないかを確認する、英文の構造を正しく捉えられているかを確認するという形での訳と考えれば良いと思います。

生徒G君「なるほど、そういうふうに考えるんですか。英語って難しいな。」

I先生「難しいんじゃない。君が基本の考え方に慣れていないだけさ。君のアタマの方に問題はあるんだよ。」

と、噴き出してしまうほど皮肉なことを頻繁にI先生がおっしゃるので、私は章末のホームルームを楽しみにしながら読んでいました。
G君は結構ボロクソに言われてますが、たまに「素直さが良い」と褒めてあげたりとフォローも忘れない優しい先生です。

1、2とシリーズになっており、2の方がもちろん難易度は上がるのですが、1だけでもしっかりやれば考え方の基礎は身に付くと思います。
もしこのビジュアル英文解釈のシリーズが難解と感じられた場合は、英文解釈教室 入門編から始めてみてもいいかもしれません。

まとめ

今回は中級向けとして二冊ご紹介しました。受験英語用ではありますが、基礎がためという意味でとても効果的です。
英語の構造を知り、語順そのままで理解できるようになってリーディング力をアップしていきましょう。

ビジュアル英文解釈のように詳しい解説があるようなものは、教えるという立場から「どう説明すれば分かりやすいだろうか」という勉強にもなりますね。

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