英検では、「内容一致選択問題」といわれる長文問題があります(5級を除く各級)。
なかでも準1級・1級の上位級では、難易度も高く、配点も大きいことから、特に力を入れて対策をしておきたい問題です。
今回からのシリーズでは、解く際に注目すべき箇所や、解法手順、さらに復習の仕方まで、内容一致選択問題の徹底攻略法を、丁寧にご紹介させていただきたいと思います。
今日は、その1・解く際に注目すべき3か所です。
どの問題のこと?
英検でいう「内容一致選択問題」とは、準1級・1級では、大問3の長文問題を指します。
質問に対する選択肢の中から、本文の内容に合っているものを選ぶ問題です。
解く際に注目すべき3か所
以下の図でご説明したいと思います。
左が長文、右が質問と選択肢です。
注目すべき3か所を、それぞれA,B,Cと色分けしています。
A:質問
B:本文の中で、質問について言及されている部分
C:正解の選択肢
単純化すると、この長文問題は、Aをまず読んだ上で、Bの内容に合うCを選ぶという種類の問題です。
もちろん、Bの文とCの文は、まったく同じ表現で出ているはずはありませんから、違う単語・表現を使って同じことを言っていることに気付く力が必要です。
また不正解の選択肢が、不正解である根拠(例:否定の言葉が含まれていて、本文とまったく別の意味になっている)もしっかりと挙げ、消去していく必要があります。
スピード重視の読解
英検に限った事ではありませんが、試験には制限時間があります。
「いくらでも時間をかけて、辞書を引きながら精読し、理解すればよい」、そうではありません。
限られた時間の中で、長文の大意をとり、的確な正解を選ぶ必要があるのです。
長文全部をダラダラと読んで、そのあとで質問を読む。質問を読んで、「あれ?どこに書いてあったかな?」ともう一回本文を探す。これだけでも、多くの時間をロスしているのが分かりますね。
前項で、この長文は、「Aを読み、その答えであるBを探し、Cを選ぶ」問題であると書きました。
つまり、「質問を読み、長文内の該当箇所を探し、選択肢の文と照らし合わせ正解を選ぶ」こと。
これが、最短の手順なのです。
次回の記事では、さらに細かな手順・注意点について、詳しく見ていきたいと思います。
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