3月 2012 archive

単語学習に対する、一英語講師の思い (その1)

先月から数回に渡り、単語学習に特化した記事を書かせていただいています。
自分が講師をしていること、そして自分が長年やってきた学習内容と合わせて、「単語学習ばかりをプッシュする」ことには、一種の葛藤がありました。

今回の記事では、その理由について、一度じっくりとお話しさせていただきたいと思います。

単語本の暗記に時間をかけ過ぎない

私が以前予備校で教えていた時、英語がすごく苦手な生徒さんの共通点が、単語本を開いて、それに出てくる単語を書いたり眺めたりして覚えようとしていることでした。
何から手をつけていいのか分からずに、「とにかく単語を覚えれば、文が読めるようになるのではないか」、そう思っていたのだと推測します。

もちろん、”すごく苦手”と限定したお話です。こちらにわざわざお越しくださる、志のある皆さんが学習していらっしゃることを、いきなり彼らのしていたことと同じと決めつけるようなことはしません。

ですが、誤解を恐れずに言えば、実際に単語本を利用していらっしゃる大人の学習者の方々の中にも、単語本での学習自体に時間をかけ過ぎているパターンが多く見受けられるのです。

一度、じっくりと考えてみてください。
「単語さえ覚えれば、自分のしたいこと(読む、書く、聞くなど)ができるようになる。」
そう思ったことはありませんか?

例えば、資格試験の勉強では、専用の単語本が数多く販売されています。
これらの単語さえ覚えれば、試験に合格できるものでしょうか?
その試験に必要な文法力・読解力・リスニング能力・・・等全てをバランスよく向上させてこそ、真に太刀打ちできる英語力が身につくのではないでしょうか。
「単語を覚えれば、全ての能力も自動的に上がってくる」という幻想を私は信じません。

そして、以前から書かせていただいているとおり、単語の習得は決して単語本だけでは完結しません。
単語本でチェックした単語に、実際読んでいる文章のなかで、生きた形で出会ってこそ、本当の意味で身についたと言えるものです。
(そういった理由からも、全ての分野をバランスよく勉強していくことをお勧めしています。)

例えば、一日の中でまとまって集中できる時間(貴重な時間)を、単語本単体での学習ばかりに使っている方がいるとしたら、本当にもったいないと思うのです。

「そんなことを言ったって、そんなふうに出会うことなんて、早々あるものではないし」

単語本の単語に出会うことが少ないということは、実際に生きた形で出会うこと(読解など)にかけている時間が少ないということを、皮肉にも証明していることにはなりませんか?

関連記事: 単語学習を楽しもう  ~”1冊をじっくり”からの解放~

おわりに ~次回予告~

「単語本だけでなく、(単語に別の場所で出会えるように)他分野と並行して学習をすべきである」

これが私が英語学習者の皆さんに一番伝えたいことの中でも、最も重要な事項の一つでした。(それはこれからも決して変わりません)

講師として、そしてブログで英語学習について書く者として、単語ばかり学習している印象を与えることはしたくない。
それもあり、単語に関する記事が続くのを避けていた。そんな裏事情がありました。

ですが、実は今、私は(期間限定ではありますが)単語学習に特化しようとしています。

それに当たっては、講師として、そして今度は、国連英検特A級に挑戦する者として、責任を持って自分のすること、その意図についてお話しする義務があると感じています。

次回の記事では、「英単語の習得(ボキャビル)に力を入れるべき時」というテーマで、自分のこれからすることについてご説明させていただこうと思っています。

次回の記事もよろしくお願いいたします。

【予告】 ボキャビルに使っていく本はこちらです。
Basic Word List

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ディスカッションノートを作ろう!

スピーキングレッスンを受けた後、ちゃんと復習をしていますか?オンライン英会話のおかげで廉価で気軽に英会話レッスンが受けられる分、数をたくさんこなすだけで精一杯になっていませんか?せっかく20−30分の時間を割くわけですから、きちんと復習してオンラインレッスンの成果を最大限に活かしたいものです。今回は、オンライン英会話の復習方法の一例を紹介させて頂きます。

 

私は2006年にオンライン英会話を始めて以来、ディスカッションノートをつけています。これまで通算8冊、ディスカッションの準備や復習をノートにまとめてきました。走り書きメモや、スピーキング案でごちゃごちゃしていますが、レッスン中に教わった英語表現を書いたり、ノートを見ながらカンバセーションレポートを書いて、チューターに後日提出して添削してもらったりする際の参考になるので重宝しています。

 

レッスン中のメモはこんな感じ。日本語と英語、その時に書きやすかった方法でメモを取っていきます。

 

そしてこちらは、ディスカッション後に書いた英作文の草案です。この時はグループディスカッションだったので、他の方が話したトピックについて、メモを元に英作文の下書きをしています。この段階では間違いを気にせず、単語がわからない部分は日本語でもいいので、考えを遮らずに書いています。

 

ディスカッション中は話すことに集中していますし、会話のスピードも早いので、単純な表現を多用したり、適切な単語がパッと出てこなかったりします。ディスカッション後に”あの時こう言えば良かった・・”と反省した内容を元に、改めて言いたかった事や意見を英作文にします。先ほどのノートの走り書きや、ディスカッション後にブレインストーミング的に書きだした内容を下書きにします。可能であれば、ディスカッションをしたチューターに英作文を添削してもらうとなお良いと思います。一回話した内容なので、先生もこちらが言いたいことを分かってくださっていますし、レッスン中、言葉に詰まってしまった部分を重点的に見てもらうことができるからです。カジュアルなレポートなので、私は”This essay is based on what we talked about yesterday.” や、”In the previous discussion, we talked about …” など、前置きは簡単にしています。あまり難しく考えると書けなくなってしまいますし、先生にもディスカッションの補助として、うまく言えなかった部分を改善する手助けをして欲しい、と頼んでおくと気軽に書くことができます。

 

オンライン英会話を受ける際に気を付けなければいけないのは、受け身の授業ばかりを取らないこと。”先生が教えてくれる”のを期待するのではなく、自分が勉強した事を使う場であることを自覚し、レッスン中の反省を次回に繋げることが大切なのではないかと思います。数をこなすことも大事ですが、1つ1つのレッスンをおろそかにせず反省を最大限に活かすためにも、ディスカッションノートはお勧めです。

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【英検2次試験に勝つための書籍】知識と教養の英会話 

前回はまずは日本語でも良いので背景知識を整理するための書籍を紹介しました。今回はこの書籍自体には英検対策とは謳われていませんが、英検2次試験対策に十分使える書籍をご紹介します。

知識と教養の英会話

内容

これはDHC出版の書籍です。DHCと聞くとつい化粧品や健康食品が浮かびますが、元々は大学翻訳センターという会社でDHCはその略なんですね。翻訳講座や語学関連の書籍なども取り扱っています。

この本は政治経済、自然科学、文化など17のジャンルから40トピックを取り上げています。
その様々なトピックについてA氏とB氏が会話をするという設定です。

各トピックにはMr.A (from the UK)とかMr.B (from Japan)といった人物設定や、二人がどのような場所でこの会話をしているかなどという説明が書かれており、それから会話が始まります。アメリカ、イギリスだけではなく、たまにオーストラリアやカナダの方も出てきます。もちろん会話の音声CDも付属しています。

スクリプトとボキャブラリーのチェック

会話は見開きで左側に英文、右側に日本語訳が付けられており、会話内に出てくるボキャブラリーも文章の横にリスト化されています。
これもテーマに関連する専門的なものと一般的なものと分けられているので後からざっと見なおす時も分かりやすいです。

GLOSSARYとして、会話の最後には各テーマに関連する用語、知識を紹介してあるので、会話中に出てはいないけれどこの話題ではよく使われる用語が紹介されているので、類似トピックでも使うことができます。

章ごとに「会話で使えるフレーズ」として使い回しのできるフレーズがいくつか書いてあるので、自分のスピーチに取り入れられそうなものはどんどん覚えてしまうと便利だと思います。

トピックの内容は公式ページAmazonでも確認していただけますし、Amazonではなか見!検索で本文の内容も見ていただけます。

まとめ

冒頭にはこの教材の使い方の説明がされており、まず話者の設定を読んでテキストを見ずに音声を聞く…といった学習方法も紹介されていますので、「どうやって活用しよう?」と思ったらここに書かれている方法にしたがって学習を進めていけばよいと思います。

この本の使い方の説明の箇所には

本書で学習をすすめるにあたっては、ぜひ「自分はどう思うか」「自分だったらどの意見に賛成・反対か」を考えながら取り組んでみて下さい。英語の表現や単語を覚えることももちろん非常に大切ですが、それと同時に皆さんの好奇心の向くまま、興味を持ったことについて調べたり考えたりする手間を惜しまないで下さい。
実際の会話は、テキスト通りに進むわけではありませんが、みなさんの中の引き出しの数を増やしておけば、実際の会話において「何を話すか」にこまることもなくなるでしょう。

とも書かれてあり、購入時に非常に好感を持った覚えがあります。
これだけ覚えればOK!というのではなく、こういった姿勢の書籍は内容もしっかりしている印象があります。
ここに書かれているように、常に自分はどう思うかを考えながら、色々な事を貪欲に調べて、自信を持って2次試験に臨めるようにこちらの教材を活用して下さい。

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英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

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