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【ブックレビュー】ネイティブ並みの英語の書き方がわかる本

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ネイティヴ並みの「英語の書き方」がわかる本

和文英訳やパラグラフライティングのことを扱った英文ライティングの本は数多くありますが、説得力のある論理的な文章を書くため総合的なコツが書かれた本はあまりありません。「ネイティブ並みの英語の書き方がわかる本」では、個々のセンテンスやパラグラフはもちろんのこと、ネイティブと日本人のエッセイを比較しながら、英語らしい文章を書くためのコツが示されています。

和文英訳が上手にできても英語らしい文章が書けるとは限らない理由は、説得力のある英語の文章は、センテンス、パラグラフ、しっかりとした文章構成の三要素が必要とされるからのようです。また日本語と英語のコミュニケーションの展開の違いもあるため、日本語で考えた文章をそのまま英訳しても、どこかちぐはぐな印象を受けるのです。

まずセンテンスに関する注意点ですが、短い単文を避けること、いつでも主語で書き始めないよう工夫すること、andでセンテンスを書き連ねないこと、という注意点が挙げられています。英語では年齢を重ねるにつれセンテンスは長くなりますが、日本語は年齢ごとのセンテンスの長さにあまり違いはないそうです。このため、日本語感覚で英文を書くと、幼い印象になってしまうようです。

パラグラフについても日本人が犯しやすい間違いがあるようです。トピックセンテンスを省略してしまうこと、トピックセンテンスのサポートにならない関係のない文章、脱線が多いことだそうです。サポート文は具体的かつ自己主張をすることも重要であるとされています。

英語は起承転結ではなく、導入、展開、結論という型が一般的であるとされています。パラグラフライティングについては、英検一級ライティング対策本もよくまとまっていますが、こちらの「文章」の項では、説得力のある英文にするための展開の仕方が詳細に説明されています。

コミュニケーション方法の違いとして挙げられているのはまず、日本語では読み手と共通認識を有しており、当たり前と思われることは書かない点です。また、英語では先に結論を書くのに対し、日本語では最後に結論を書くため、日本人の書く英文は、メイントピックのないものも多いと指摘されています。筆者はアメリカ人学生と日本人の書く英文を比較研究した結果から、具体例を挙げて説明していますので、問題点がわかりやすいです。

とても短い書評では紹介しきれないほど充実した本です。日本語の癖を引きずったまま作文の練習を重ねるより、早めに弱点を知って矯正してしまいましょう。

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