普段スピーチをする機会はありますか?
なかなかスピーチをする機会がないという方はいざスピーチをするとなると構えてしまいますよね。
英検一級の二次試験では、当日いきなりトピックを与えられ、たった一分の準備時間でスピーチを考えなければいけません。
そこで必要になってくるのは何でしょうか。
広範囲の話題に対応するための背景知識と、それを論理的に構成し、表現する力ではないでしょうか。
事前にスピーチの原稿を作ることは大切な事です。数々のトピックに対する情報を集めて整理したり、スピーチの構成や言葉の選び方などじっくりと考えなければならない事がたくさんあるからです。
しかし、完璧な原稿を作ったとしてもそれを丸暗記することは有効でしょうか。
まず丸暗記をしなければいけないというプレッシャーから本来の勉強が進まなくなる可能性があります。
「ヤマが外れてしまい応用できなかった。」「一部分を飛ばしたり順番を間違えたりして論旨がめちゃくちゃになってしまった。」…と失敗例もたくさん耳にしてきました。
せっかく時間をかけて暗記しなければならない割には致命的なデメリットが多いとは思いませんか?
スピーチは人に自分の考え、想いを伝えるためのものです。暗記したものでは伝わりません。試験対策の裏技のようなものに頼るよりも、自分の言葉で、しっかりと自分の意見を伝える方が、試験のその先に目指しているものへも近づきやすいのではないでしょうか。
どうしても暗記をしないと不安だという方は、キーワードごとに自分の意見を1,2センテンスほどいくつも書き出してストックを作り、それを覚えてみたらいかがでしょうか。
ある特定のキーワードについて書いたとしても、他の話題にもつなげられることは多くあります。
流れが論理的になっているかに気を付けながら、自分のストックの中の文章を組み立てていく練習をしておけば、本番の短い準備時間に対応する訓練にもなりますね。
スピーチを丸暗記する時間を、情報収集や表現のストックとその利用のために使ってみませんか?
[…] 前回のエミコフさんの記事にもありましたが、いくら素晴らしいスピーチを暗記したところで、借り物の言葉では意味がありません。自分の言葉で、自分だけのオリジナルスピーチをするために・・・。 ”自分ネタ”をストックしていきませんか? […]